2016年 01月 01日
(続き) 【次点のコーナー】 ベスト10には入らなかったものの、シノダが2015年に愛した沢山の映画を一気に!一言寸評付きです。 『フォックスキャッチャー』 "マザコンとブラコンのアイデンティティクライシスをじっくり低温弱火でコトコト!ゾックゾク!主役3人の演技に度肝を抜かしてる内に考えさせられる「家族って何?」たいへんよくできました!" 『キングスマン』 "マシュー・ヴォーンやりたい放題の映画史に残る教会大虐殺!コリン・ファースも最高じゃん!ただちょっと鼻に付くPOPでしょ?感" 『007 スペクター』 "クレイグボンドもこれで見納め?オープニングの格好良さはハンパなし。んー、ただスカイフォール感どこへ?" 『グリーン・インフェルノ』 "食人族リブートは悪意も描写も五割増し。言葉通り人を食うイーライ・ロスらしい仕事ぶりでのちの奥さん(主役)も酷い目に(笑)" 『海街diary』 "広瀬すずという少女が女優になったことを祝う花火のような映画。あとは綾瀬はるかに見惚れてたら終わってました" 『メビウス』 "キム・ギドクの男女の業映画の究極版!息子のチ○コを切り取ってムッシャムシャ頬張るお母さん。ってホラーかよ!(笑)" 『悪魔のいけにえ 公開40周年記念版』 "祭り感。俺の総てのトラウマ映画体験の総本山を4Kだか包茎だかわかんないけども、凄まじい音圧で鑑賞。心ん中じゃ正座で号泣。耐え難い不快感もここまで度を越すと人はそれを痛快と呼ぶ。爺のハンマーのくだりの愛しさたるや!俺のオールタイムベスト3の3本の内の1本。あとは「時計じかけ」と「ゾンビ」です" 『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』 "変態おじさん電気の伝記!まりんの発言の貴重さ!これもかなりの祭り感。劇場でファン大勢と観れた楽しさたるや!一生電気グルーヴ!" 『ブルー・リベンジ』 "あっけなく果たされたかに見えた人生を賭けた復讐劇が予想外の方向に暴力的に転がり出す後半の救いのなさと画面を覆う独特な青い色味が北野映画にも似て激好み。にしてもあの友達いいキャラだったなぁ" 『フューリー』 "元海軍の体育会系エアーらしいブッとい戦争モノで主役5人が共同生活と殴り合いで深めたという絆が画面に出まくり!こだわりまくったモノホン戦車もド迫力&唯一のヒロインエマの可愛さと儚さよ!ブラピvsナチス映画の傑作更新。特にラストの緊張感はここ最近でも白眉の出来" 『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』 "トム様のライフワーク。にしても体張りすぎ!てかあんた死ぬよ?(笑)ラストシーンのざまーみろ感は2015ナンバーワン" 『アメリカン・スナイパー』 "イーストウッド爺の戦争反対映画。やっぱりあの歳でこれ撮れちゃうのってスゲー" 【総括とワースト】 2015年はまとめきれないぐらい、大作、良作、傑作の乱れ打ちでしたけど、総括すると「狂気と興奮」って言葉がぴったりだった気がします。振り返れば映画館で触れた狂気にずっと興奮してたなぁと。 マッドマックスとかセッションとかバードマンみたいな狂人登場映画も多かったし、スターウォーズに関しては観客達の熱狂がどれだけの大作の帰還だったのかを思い知らされる結果となりました。完全にその狂気に感染してたくさんのニワカな人達も興奮して映画館に押しかけていたように感じました。いずれにせよ、映画にとって特別な一年だったと思います。 そしてダントツワーストは2月に見た『さよなら歌舞伎町』でした。染谷将太と前田敦子を主演に据えた歌舞伎町のラブホテルを舞台にした群像劇なんてこれ以上ないぐらいの豪華さと面白げなカードを揃えておきながら、無駄遣いもいいとこ!全然ダメでした。全部言葉で説明させる演出とツッコミどころ満載の殺人現場!最終的に彼女に甘えて生きてきたあいつがふてくされて実家帰っただけで、それのどこがさよなら歌舞伎町だよ!あいつすぐ帰ってくるよ!って納得いかないしょうもないオチまでとにかく全部不快でした。強いて言うならあの朝の自転車二人乗りのオープニングはすごい良かったんであそこで終わってれば良かったのに。あ、あと『幕が上がる』もだいぶもったいなかったなー…って、もういいや。 というわけで2016年もいい映画に出会えますように! …で、2015年は映画部門で出し切った…というわけではありませんが、他の部門は触れたり買ったりした中で良かったと思うものをとりあえずズラーッと並べてみることにします! 〈音楽部門〉 ・The Shrine「BLESS OFF」 ・Sleaford Mods「KEY MARKETS」 ・SAKEROCK「SAYONARA」 ・Tyler,The Creator「CHERRY BOMB」 ・スチャダラパー「1212」 ・思い出野郎Aチーム「WEEKEND SOUL BAND」 ・NATURE DANGER GANG「THE INFERNO」 ・星野源「YELLOW DANCER」 ・リミエキ×ハバナイスプリット ・おやホロ×ハバナイスプリット ・どついたるねん「生きてれば/精神」 ・BiSH「Brand-new idol SHiT」 ・BILLIE IDLE®「ROCK"N"ROLL IDLE」 ・トリプルファイヤー「エピタフ」 ・MITCH MURDER「INTERCEPTOR」 ・せのしすたぁ「I'm sick too!!!」 ・ECD「THREE WISE MONKEYS」 ・水曜日のカンパネラ「ジパング」 ・アカバネ「アカバネ」 ・前野健太「今の時代がいちばんいいよ」 2015年の音楽部門は個人的に80s US PUNKリバイバル(BLACK FLAG、MINOR THREAT、BAD BRAINSなど)が何度目かの津波のように再び押し寄せてきてしまったりして、基本一年通してその辺はずーーーっと聴いてました。(今もBGMはBLACK FLAG「DAMAGED」) 洋楽だとThe Shrineはスケーターパンクの匂いがちゃんとしてて良かったし、おっさん2人のUK発毒舌ラップユニットSleaford Modsのアルバム、Tyler,The Creatorのニューアルバムは割と聴いていたかなぁ。日本だとBiSの後継者BiSHちゃんがすんばらしかった!ウイカ&のぞしゃん所属のNOT IDOL・BILLIE IDLEの2nd.も最高でした。ウイぽん本人から「ちゃんと売れるの作りました」って言葉聞いて本当納得しました。まぁやっぱり松隈ケンタが好き!ってことですけども。 あとはNATURE DANGER GANGのやっと出た新作(内容的には期待値上回らず)に興奮。それからトリプルファイヤーの新作!あ!トリプルファイヤー超良かったすね!あと、ブレイクした水曜日のカンパネラも攻めの姿勢で好感持てたし、ECDの新作もバッチリだったなー。後半は何しろあとは星野源ちゃんのイエロー・ダンサー!踊れるし歌えるしでほぼ無敵状態でしょ、彼。紅白にも出ちゃってどこまでデカくなるんだろ。SAKEROCK解散はちと哀しかったけど(言わずもがなラストアルバム傑作だった) アンセム部門があるなら今年はLimited Express(has gone?)とHave A Nice Day!に加えてECDとかヤンサンのモリカワアツシとかも参加した「ゾンビパーティー」のリミエキver.とBiSHの「BiSH-星の瞬く夜に-」かなぁ。メチャ元気づけられました。 ライブ部門は2015年は四ツ谷OUTBREAK!が熱かった!知り合い主催の自家発電(五箇さん、まさかのアカバネ名義で殺害塩化ビニールからデビューも驚いた!)での猛毒とかサ上とロ吉!あとNDGとせのしすたぁのツーマンも最高でした。それから2月は渋谷WWWで見た大森靖子とどついたるねんも良かったし、5月は真心ブラザーズキングオブロック20周年記念のリキッドルーム、酸欠寸前だったBiSHの記念すべき1st.ワンマン@中野ヘビーシック、夏はソニックマニアのPerfumeからのマンソン様、BOYS NOIZEに電気グルーヴ、ラスト12月には何と言ってもフラワーカンパニーズの武道館!こう書いたら充実してたんだなー音楽部門も。 〈書籍部門〉 ・村井香/銀杏BOYZ写真集「純血」 ・渋谷直角「奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール」 ・大橋裕之「太郎は水になりたかった」 ・松尾スズキ「現代、野蛮人入門」 ・九龍ジョー「メモリースティック」 ・樋口毅宏「さよなら小沢健二」 ・ECD「人生は電気グルーヴ」 ・「別冊映画秘宝 戦慄のスラッシャー映画伝説‼︎」,「厭な映画」他 ・「VICE」伊藤政則表紙音楽イシュー ・POPEYE6月号 映画特集 ・映画雑誌「南海」 ・高橋ヨシキ 「悪魔が憐れむ歌」二部作+白昼シリーズ三部作 ・「東京異景散歩 昭和20〜30年代の東京の闇を歩く!」 ・金城宗幸・原作/荒木光・漫画「僕たちがやりました」 書籍部門、今年も映画秘宝と映画秘宝MOOKを中心に(偏ってんなぁw)本棚が溢れ出す一年でした。大賞は無料なのにアドレナリン出まくりだった「VICE」かなぁ。ヘンリー・ロリンズとかイアン・マッケイの写真とか現行のフリーペーパーにどどーんってカラーであの紙質ってどうかしてるけど嬉しすぎたなー。あとは見ながら静かに涙した銀杏写真集「純血」!光って曲のPVにも登場した写真とか見たことあるのもいっぱいあったけど、見たことなかった写真も満載で村井香さんの銀杏愛がページから零れ落ちてた!樋口毅宏のサブカルアーカイヴ「さよなら小沢健二」も楽しかったし、九龍ジョーの「メモリースティック」も面白かった!高橋ヨシキはもうどれもこれも最狂で大好きでした。 漫画だと相変わらずの大橋裕之先生と渋谷直角先生の鋭利さにヤラレたのと、当然のクオリティ宮崎夏次系二冊、アイアムアヒーローも転がり始めたし(映画化どうなんだ?)、新しい悪意の込められた「僕たちがやりました」も良かった! あとはポパイの映画特集とかブルータスも毎号攻めてて、老舗雑誌達が看板に甘えずにいたのもだいぶ刺激になりました。 〈女子部門〉 清水富美加 新川優愛 中島愛里 中条あやみ 三戸なつめ 武田玲奈 矢川葵(Maison book girl) 秋篠宮佳子様 アイナ・ジ・エンド(BiSH) 桜井日奈子 岡本夏美 荻野可鈴(夢みるアドレセンス) ほないこか(ゲスの極み乙女。) 煌めく女子達は写真でチェック!やっぱり大賞は佳子様ですわな。あのバックボーン(と書くまでもないけど)に比例する上品さと可愛さ!あの青年の主張みたいなやつに出席して真剣に聞いてる顔とか何なんだ!どうやったら皇室に入れるんだ!と全シノダが総動員して本気で悩んだ一年でした。 あともう一人の大賞は清水富美加!この娘の芸達者ぷりね。SICKSヤバかった!すぐに天下取るだろうな。もっとバラエティーにも出てほしい。 てなわけで2015年の俺アワードいかがでしたか?あ、やっぱ長かった?(笑)では今年もyoungasをよろしくお願いします!てへぺろっ!(白眼で失禁&卒倒) youngas SHINODA
by youngas
| 2016-01-01 18:31
| 俺アワード
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