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2009年 03月 31日

やがちゃんのXX KLUV 2<麻生久美子>

やがちゃんのXX KLUV2とはYOUNGASの飲み会で本気の下ネタをぶちかましてドン引きな状況が興奮に変わってきたほう・シノダが完全妄想で理想の逢い引きをしてみるコーナーです。

第2回<麻生久美子>

その人はいつも渋谷にいた。

センター街を外れた路地にひっそりと立つ、なんてことない女の子雑貨の店で働いていた。
会社が終わると俺はわざとその前を通って彼女を見つめた。見つめたと言ってもほんの数秒。目が合うのが怖いからちらっとガラス越しに見るだけ。何度か目が合ってしまった時もあったけどそんな時は小走りに立ち去ってごまかしたりした。
時々違う人がいる時もあったけどだいたいは彼女だった。
接客してる時の笑顔は身震いするほど美しく俺はいつしか彼女の虜になっていた。

話したい。単純にそう思った。

妹へのプレゼントを探してるとか口実をいくつか考えてその店の前にやってきた。

一呼吸置いて店に入る。

「いらっしゃいませ」
彼女が笑って出迎える。
俺は目を合わすことももちろん呼吸をすることすらためらいながら店の中を回った。彼女の視線を感じる。

「贈り物ですか?」
そっとささやかれた時、俺は意識をどうにか取り戻したものの「あ…いや…うわ、はい」とワケのわからない返事をしてしまった。
彼女が笑う。
俺も苦笑いで返す。
「誕生日とかですか?」
「あ……」

俺の目は一点に集中。左手の薬指の指輪だ。

「…指輪……」
つぶやいて我に返った。
「あ!いや何言ってんだ俺は!」
「指輪?」
「いや、あの…」
「指輪はこちらです」
あ、指輪も売ってるのか…。

そしてついに誰のためかわからない指輪を買って店を出た俺は悲しく振り返った。
扉の横で笑顔でお辞儀する彼女。
またしても苦笑いで返す俺。

翌週、雑誌でその雑貨屋が取り上げられているのを見つけた。そこには彼女の写真と一緒にこう書かれていた。

『店長の麻生久美子さん。彼氏募集中らしいw』

よし!今度はおふくろの誕生日プレゼントを買いに行こう!

※この日記に関するお問い合わせ、質問、意見などは一切受け付けておりません。
また、この日記を読んであいのりの最終回のぼんやりと終わっちゃう感は目を見張るものがあった、イケメン若手俳優が言うところの「全然モテないッスよ」は同い年の不細工が放つそれとは重み、深み、成分、質量など何もかも違うなどの苦情もお断りいたします。

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by youngas | 2009-03-31 23:02 | やがちゃんのXX KLUV2


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