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2020年 12月 31日

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# by youngas | 2020-12-31 00:00
2019年 01月 19日

俺アワード2018 Kenta©ion編 次点+各賞


良い映画だらけだった2018年。(毎年言ってるな)

一応TOP10までをランク付けしたものの、最後の最後まで悩みぬいた名作が他にもズラり。

ここではそんなチョイ漏れしちゃったお友達をご紹介!!





●●●次点作品●●●



【犬猿】
最後の最後まで本当にTOP10に入れたかった犬猿!!!
我々ヤンガスが愛してやまない吉田恵輔監督によるブラックコメディ。
やっぱ吉田監督は小さなコミュニティの中にある人間模様を描かせたらピカ1!!!
ほんとに外しませんね、この人は。

『Mr.居るだけで加点』の異名を持つ(youngas内で)新井浩文が本来持つ怖さ・粗雑さを惜しげもなく見せつけてくれてる。
観ている間は本当に至福の時間だったな~。
そして何といってもニッチェ江上の大発見!!!これには激震が走った。
女優としてもコメディエンヌとしても規格外の才能。遊園地のくだりは今でも思い出し笑いできる。
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【彼女がその名を知らない鳥たち】
白石和彌監督がんばり過ぎじゃない?今年観たやつだけでこれと【孤狼の血】【サニー32】の3本もあるやん!!
【止められるか、俺たちを】【凪待ち】【麻雀放浪記2020】がDVDリリース&公開待ち!!
さらに深夜ドラマ【フルーツ宅配便】も監督してんだからね、すご!!!

サニー32はドチャクソにすべってたけど(2018年のワースト)、こっちはめちゃくちゃオモろい。


まぁこの映画の食事シーンは歴史に残る汚さ。そこが最大の見どころと言っても過言じゃない(かごん!かごん!!)
あと腕時計のあれね。ま、過去記事に色々書いたと思うので、そっちで。
とにかく好き、大好き!
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【ハッピーエンド】
これにハッピーエンドというタイトルをつけてしまうハネケの凶暴性。
とにかくコンディションが良い時にもう1回観てシッカリ語りたい。
なにをどう書けばいいか分からないけど、とにかく頭にこびりついて離れない。それはこの作品から死の煙が立ち上ってるからだろう。
好事家の間で語り継がれるであろう隠れた傑作!



【タクシー運転手】
ポスターの雰囲気と中身のギャップに驚いた。
たぶんこのパッケージでかなりの人が機会ロスしてんじゃないかな?韓国映画好きは漏らすべからず。

去年【新感染】でマ・ドンソクがみせた「ここは任せろ!先に行け!」演出には鼻から水が出たけど、この作品の終盤にあるタクシー仲間ユ・ヘジンが見せるそれには目から水が出たよ大量に!!ほんとにそこは観といてくんないと困るんすけど!!!
(それいうならザ・プレデターでネブラスカが見せた中指立てながらのあれも最っっ高♥)

ちなみに映画評論家の町山さんも今年ベストぐらいに鼻息荒かった。
そして去年『自己責任論』を巻き起こした安田純平さんの一件。安田さんをバッシングする方はこの作品を観てみてほしい。



【ボヘミアンラプソディー】
シングストリートに出てたルーシー・ボーイントンちゃんにブチ上がった。
史実との違いがあることがノイズにならなかったと言えば嘘になるけど、ここまでドラマティックに作ってもらえたQUEENは幸せ者だな。



【ゲットアウト】
去年案件なのでここに居るけど、今年の作品なら間違いなくTOP5だと思う。
黒人監督がこれを撮るっていうカッコよさに痺れまくった。

膝を打つ面白さ!ジョーダンピール監督が放つ新作『Us』がアメリカでは間もなく公開。
日本でも今年見せて下さい。


【15時17分、パリ行き】
もうクリントイーストウッド監督はどこまで行くんでしょう。
ジジイになってもチャレンジをやめない。毎作品「絶対に負けられない戦いがある」って気合いを感じる。

新作『運び屋』では何と主演までやるらしい!!
これはグラントリノ級の名作になる予感。もうジジイ大好き!!!!!



【レディバード】
17歳~18歳のキラキラトゲトゲした数か月をシアーシャローナンが好演。
自分のオナニー方法を伝授しあうほど仲良しな親友ジュリー。彼女とのやり取りだけで名作確定!
良くある設定のよくあるお話だけに女性監督グレタ・ガーウィグのセンスが光った。



【来る】
俺には意外と来たww
2時間チョイある割にサクサク頭に入ってきて、記憶に残ってるシーンが超多いという結果。
これがたぶん川村元気プロデューサーの交通整理力なんだな。
正月に観る映画としては濃すぎる味付けだけど、なんだかまた食べたくなる化学調味料みたいな映画。






●●●kenta©ion特別賞●●●

さー今年も行ってみましょう!!
思い出いっぱいの人達を、勝手に腐りかけた表彰台にあげちゃうコーナー!
youngasちゃんたちに楽しい時間をありがとう!!




kenta©ionアワード2018 ベスト女優賞
ゴルシフテ・ファラハニ (パターソン)

これはもう見た瞬間に『はい!年間ベスト女優確定!!』と俺アワ契約書に血判押すほどメロメロに。
ドン引きするほど素敵でした。
彼女とデートするなら、六本木のブルーノート東京にトムヨークでも観に行きたい。
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次点
ブリア・ヴィネイト&ブルックリン・プリンス(フロリダプロジェクト)
エリザベス・オルセン(ウインドリバー)
イザベラヴィドヴィッチ&ダニエル・ローズ・ラッセル(ワンダー)
ルーシー・ボイントン(ボヘミアンラプソディー)




kenta©ionアワード2018 ベスト男優賞
スティーヴ・カレル (バトル・オブ・ザ・セクシーズ)

憎たらしくもチャーミングで哀しい、そんなオジさんを熱演。
この写真だけで白メシおかわり!!
なんだけど、子供と本気で遊んでる一面やオジさん連中とツルんでる一面など、多面的にキャラを描けていてホント素晴らしかった。
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次点
ジェレミーレナー(ウインドリバー)
ソン・ガンホ(タクシー運転手)
マ・ドンソク(犯罪都市)
濱津隆之(カメラを止めるな!)




kenta©ionアワード2018 ベスト助演女優賞
レティーシャ・ライト (ブラックパンサー)

妹萌え!!!!!!
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kenta©ionアワード2018 ベスト助演男優賞
ユン・ゲサン (犯罪都市)

もはや主演だったユン君(写真左。あ、右はどこかのプロレスラーです)
韓国映画に久々クールなヒールが登場しちゃいました。
今後も俳優業を頑張ってもらって、何十本も僕らにその顔を見せてくれ!
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kenta©ionアワード2018 ちょwおまっww大賞
ポール・ウォルター・ハウザー(アイトーニャ)

役名ショーン(写真左)。俺の映画史に生涯刻まれる最高のちょwおMAN!!!
正確にはショーン軍団にこの賞を捧げたいと思います。

1秒でバレる嘘をつきまくる実家住まいのクズデブw

マジ最高だからアイトーニャ観るべし!
(宇多丸さんもラジオ番組でショーンを絶賛)
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kenta©ionアワード2018 怖っ!女優賞
ミリー・シャピロ (ヘレディタリー ~継承~)

この人がチャーリーちゃんを演じなかったら、ヘレディタリーの評価が今ほど高いものじゃなかったかも。
そう思えるほど稀有な存在感。
怖すぎてちょっとパンツ濡れた。俺ディタリー~失禁~には欠かせないホラーアイコン。
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kenta©ionアワード2018 怖っ!男優賞
バリー・コーガン (聖なる鹿殺し)

ダンケルクに出てる時には、むしろ優しそうで気弱な好青年ってイメージだったのに!
劇中5回くらいはニヤリとするけど、その他の時間は地蔵のごとき鉄仮面。
無表情がむちゃくちゃ気色悪かった(褒め)

そしてこのスパゲティの食い方よ。汚っったなぁぁぁ!
【ガンモ】でも風呂場でスパゲティを汚く食うシーンあるけど、なんとなくこっちの方が嫌だった。
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kenta©ionアワード2018 ベストオープニング賞
RAW ~少女のめざめ~

はじめの5カットと、その後のタイトル出しが本当にめちゃクール。監督の天才っぷりがオープニングに凝縮されてる。
アートワークも部屋に額装して飾りたいクオリティーだし、カニバリズムをメタファーにした性への目覚め表現も大好き。
そして主演の子が満島ひかりみたいで最高だった。

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kenta©ionアワード2018 ベストエンドロール賞
来る

たぶん超色んな人が絡んでる作品なのにエンドロールがメッチャ短くて好感度高し!!
プロディジーのデジタルハードコアみたいな音も大好きだった。あのエンドロールもう1回観たい。
オープニングもなにげ良かった。

そして【来る】をVHS BOYAと見た直後、彼に最高の彼女が出来て春が来たのは柴田理恵のおかげ。
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kenta©ionアワード2018 ベスト名台詞賞
彼女がその名を知らない鳥たち 十和子のセリフ

『陣治は良いんか?』

蒼井優がベッドで優しく発する1千万馬力の大嘘(笑)
ゲスくて最高。
蒼井優、2018年にもう一段ハネた。


kenta©ionアワード2018 ベスト死にざま大賞】
孤狼の血

石橋蓮司の頭が小便器にポトッ。
やっぱあそこらへんをシッカリ見せてくれると満足感ある。
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kenta©ionアワード2018 ベストトラック】
ISUZUのトラック アイナ・ジ・エンド(BiSH)


アイナ節が炸裂。トラックを買うならISUZUにしようと誓った。




2018年の総括はこんな感じでした。
今年も細かく色々観ていこうと思います。
また年号が変わった後のお正月にでもお会いましょう!






youngas Kenta©ion



# by youngas | 2019-01-19 22:56 | 俺アワード
2019年 01月 06日

俺アワード2018 SOGAWA a.k.a. Kenta©ion編 映画TOP10


1年を振り返れ!!
大好きだった映画を勝手にランク付け!!
それが毎年恒例の俺アワード。


2018年も去年同様に作品賞+いろんなサブ賞をお送りいたします。


ぶっちゃけ書いてる本人たちが一番読んでる&楽しみにしてる説ありますが、それでもやるんだよ精神でカイてみました。

しかも最近は年始まで待ちきれなくて、11月ごろから遊ぶたびにお互いのランキングを探り合ってる始末。

もう映画を観たからこれを書くのか、これを書きたいから映画を観るのか、いよいよそこの境界線があいまいになってきました笑


個人的なトピックスとしては夏に3人目の子供が産まれ、ビッグダディ感が増した2018。
思ってた以上に時間が取れずに苦しんだけど、旧作や子供向け作品を含め70本ちょいは観れたかな??
ヤンガスの相棒VHS BOYAも何かと忙しそうにしてた(パンツの中は閑古鳥)ので一緒に映画館に行けたのは3~4回かな?
でも元日は朝7:30に集合して『来る』観て来たぜ。

一昨年からそうなりつつあったんだけど、同じ作品を何回も観ようと思った2018。
ランクインしてる作品は、ほぼ2回以上観てます。
そうやって感性に引っかかった作品は、少し間を開けてもう一度見るスタイルが記憶力に乏しい自分には合ってるようです。


たぶんVHS BOYAも同じこと書くと思うけど、例年以上に良作怪作が多かった2018年の映画業界。
フォックスサーチライトがまた盛り上がってきたり、今に始まった事ではないかもだけどA24の作品たちも抜群の個性があった。

観る映画見る映画どれも最高で最低でほんとうに困ったし、宮本から君へのTVドラマがあったり海外物ではストレンジャーシングスシリーズがあったりで映画以外でも時間を削られた。
あいかわらずゴッドタンとロンハーは頑張ってたしテラスハウスも毎週楽しかった(聖南はもう戻ってくるなよ)、モンスターハウスではくろちゃんを堪能できたし、今年もジャルジャルは獲れなかった。


そんな感じの1年でしたが今年も整理してイッてみます。


OKグーグル、これを見てくれてる人にレーダー照射して!!
さー今年もレッツ俺アワ!!!レッツSTART!!!




第10位
カメラを止めるな!】
底辺でうごめくパンクス達が世界に映画愛を叩きつけた!!
十分な制作費や知名度の高い俳優陣は持たずとも、己のアイデアと行動力で日本中にカメ止め熱をパンデミックさせたオルタナ魂あふれる一作。
鑑賞するための整理券すら即なくなり、毎回満員御礼という盛況っぷりはまさに2018年を象徴する一本!!!
さあもう金がないコネがないなんて言い訳は出来なくなったぞ、世界中の全表現者よ!!
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『フリと回収』これを巧みな設計図のもとに数多く配置することによって、国民の笑いのツボとオモロの性感帯を刺激しまくったカメ止め!。

お金・キャリア・コネなどインディー作品では弱点とされるそれらを、丸ごとストロングポイントに変換させてみせた上田慎一郎監督と出演者たちには本当に唸らされた。
民放で数多く特集され公開館や観客が倍々ゲームのように広がっていくその様は、まさにゾンビ映画でみるそれのようで実に痛快だった。


2度目以降の鑑賞ではもうフリの段階でクスクスしちゃって大落ちが早く見たかった。
カメラマンが腰をさすってるだけ、いいとこの日本酒が差し入れされただけ、軟水か硬水かでモメてるだけ、もうそれだけで可笑しかった。

シャイな日本人が映画館であんなに笑うなんて異様だったけど、たまらなく多幸感に溢れてたなぁ。
この一年、日本中にそんな空気をプレゼントしてくれたのはカメラを止めるな!とイイねダンスのDA PUMPだけだった気がする。

そして真魚ちゃんのグイグイ来る感じ良かったなー。
アメフトの危険タックルも正々堂々とあれぐらいカマして欲しいですね。


そして映画に映されてるものって、本当に監督の人間性なんだなーとつくづく思わされた。
根っから面白くて暖かい人なんだろうな、上田監督って人は。

『最低』の今泉力哉監督、『さんかく』の吉田恵輔監督、『リアリズムの宿』の山下敦弘みたいに芯からオモシロい人は何気ない会話シーンからもそのユーモアが滲み出ちゃうもんだ。
この作品の端っこから溢れ出ちゃう面白さは根っからの人。映画作家として今後も期待したい!


サムい日本を暖めてくれてありがとうございました!ポンッ!!!!!





第9位
【ヘレディタリー 継承】
2018年に産み出されたポストモダンホラーの傑作。
静かに、だが確かに、何かが近づいて来る。そしてすぐそばに居る。
それはずっと前から、そしてこれからもずっと...闇の向こうから低く静かに鳴る音、いつもどこからか見られているようなムード、首にロープをかけられたまま足下の台が蹴られるその時を待つかのように継続する不安感。金字塔として語られていくことが約束された歴史的な一本。
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「今世紀最恐」そんなダジャレなんか言ってるとお前の家庭も粉々に粉砕するぞ、と言わんばかりの圧と迫力。
ホラーIQ低めな俺の感じ方だから素人くさいと思うけど、殺人現場に張りめぐらされてるクライムテープの向こう側にある立ち入り禁止感にブルった。


落ち着いた映像とプロットが本当にマッチしてて格調高く、おどろおどろしいホラーというよりもサスペンスフルな空気感で淡々と進む時間。
ちょっと嫌だな~でジリジリ詰められてくんだけど、その感じが一番怖かった。絶対に何かあるんだろうけど、それがハッキリ分からない。
自分たちを中心にした直径が右から左からジリジリ迫ってくる感覚に寄りかかられ続けるっていうのかな。

四人家族の妹チャーリー、もう顔だけで怖い。
ていうかあの顔があるとないとでは、世間のこの作品に対する評価に大きな乖離が生まれちゃうってぐらいヤバい顔。
この顔で鳩のクビをアレでアレしちゃうんだから。。。あふぅ。。。


そして俺は絶対に死ぬまで忘れない電柱でアレがアアなるシーン。。。あぁ(*´Д`*)。。。
そして何だかんだでそのまま寝ちゃう兄ちゃん。
問題を先送りにするのは日本人の悪い癖だけど俺らもさすがにそれは先送りにしませんて。
よくあれ思いついたなアリ・アスター監督。

ラストのオカルト展開には思わず笑っちゃった派ですが、自分的には大アリ。自分でクビをアアしちゃうお母さんがふわぁ~っとツリーハウスに吸い込まれていくシーン昔のマンガみたいで大好きだったしん。
まともな奴もまともじゃない奴も、みんな酷い目にあう。
消費税あげて庶民をひーひー言わせてる政治家もペイモン信者に目付けられちまえよって思いながら観てた。

アリ監督は次回もA24でホラーを撮るらしいですね。
どんなジャンルの作品を撮ってもダークサイドな側面を照らし続けてくれるだろうから、もうすでにめちゃ楽しみ。
音楽は引き続きコリン・ステットソンさんお願いします!!







..........コッ..........





ウギャャァァァァァーーー!!!!!





第8位
【ワンダー 君は太陽】
頼む!全員幸せになってくれ!って願いながら観ていた少年少女たちによるハンカチを濡らすピースな物語。
それほどに登場人物たちがみーんな愛らしいし優しい、それもハンパないレベルで。スタンドバイミーに影響を受けているチョボスキー監督にしか撮れなかったこの一本を、大きくなった息子たちといつか一緒に観たいと思う。陽光のような優しさを運んでくれるオギーとその仲間たち。彼らに出会えた時間は一生の宝になる!!!
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泣ける映画って売り方が死ぬほど嫌いなんですよ。
『泣く』事が主な目的のような宣伝も辟易とするし、泣かせるための映画的な行動にもイライラする。
そんな行動が惜しげもなくパンパンに詰まってるのが、あの醜作【湯を沸かすほど...】もう良いって?w 
ワンダーに「泣けなかったら全額返金」っていう身の毛もよだつキャンペーンを打ったツ〇ヤはクソ確定なんだけど、まぁそれほど訴求力があるんでしょうね、泣けるって。

そんな「アンチ泣き映画」の俺ですが、残念ながらツ〇ヤさんには返金してもらえませんね(笑)全く我慢できませんでした。
なにが憎らしいって全然泣かせようとしてこないこと。こ
っちの感情を煽るようなセリフや大げさな演出・カメラワークが無い。
なんなら意識的に排除してるんじゃないかな?感情が昂るところも普通にさら~っと流して行く。だのに大体の人が気付ける感じに調整してあるんだよなぁ。

いわゆる『難病お涙ちょうだい』作品だと思って見始めたんだけど、逆にこっち側が、周囲が、なにかを克服しなければいけないという大人な構成に気づいた。

親友ジャック(激かわいい)のお母さんがセリフでちょろっと語りますが、原作者の子供がアイスクリーム屋さんでオギーのような容姿(トリーチャーコリンズ症候群)の子を見て泣いてしまったようですね。
そこで原作者は自分の子供にもオギーのような子にも満足な対応ができなかった。
その事からこの本を書こうと思ったとか。なのでそもそもがオギー目線というより、オギーをどう見るかの話なんですね。


主人公オギーが強くなっていく様に感動するのは勿論なんだけど、多くの人は周辺に配置されてる家族や友人にも強く感情移入しちゃうと思う。
なかでも日本人的には少し引いて謙虚に振る舞う姉ヴィアちゃん(激かわいい)に号泣でしょうね。トリンドルかな?と見間違えるようなはにかみに、なぜかyoungasおじちゃんたちは頬を赤らめました。マジお年玉あげたい。
映画を観た後にポスターを見ると、家族の少し後ろを軽く笑顔で付いて歩くヴィアの姿が....もうそれだけで目頭がw

『解体場に送られる子羊と同じだ』といってオギーを学校に行かせるのを躊躇った親の姿にも涙目。
宇宙飛行士のヘルメットをこっそり会社に隠しちゃったり、授業中分かってて手を挙げるのは基本1回までだが科学はガンガン行けって指示するお父さんも控えめでよかった。
ジュリアロバーツが演じたお母さんも良かった!!決してお姉ちゃんを放っておいてるわけじゃないけど、やっぱどうも時間がない感が好きだったなぁ。

物語の後半、リビングで夫婦水入らずの時間を過ごすんだけどパパからのプレゼントを開けたママが爆笑するんですよ、それもハァイ~ンって声にならないレベルで。
あの空気感最高。
そして爆笑をさらったプレゼントの中身は映されないんですが、たぶん飛びっきりエロいパンティーだと思います。オギーも落ち着いたし3人目オネシャスって事で。


ていうかあれなんだよね、この映画こうやって書いていくと全員書かなきゃいけないんだよね(笑)
校長もいいしサマーちゃんも最高(激かわいい)!ヴィアの親友ミランダ(激かわいい)も味わい深いし、ヴィアの彼氏ジャスティンにもありがとうって言いたいし。金持ちジュリアンも最後の進級式みたいなのにしれっと参列してていい奴だし、取り巻きのファットボーイも森でのケンカお疲れだった!

あえて言うなら、やっぱ上手くキレイに出来過ぎてて『ヤンガスちゃんの映画感』は薄いかも。
こぶしの中に強く握りこんだ砂がサラサラ落ちていくように、時間とともに印象が薄れていったので8位に落ち着いた感じ。
俺らの映画ってより、全世界のみなさんに愛されるべき良作って感じ!




第7位
【犯罪都市】
さぁ今年もお隣さんはやってくれました!!腕がドンドン太くなってって、もはやマ・ドンソクなのかマサ斎藤なのか見分けがつかなくなってきたドン様。
そんな彼の周りにいるのは味わい深い良い顔!顔!!顔!!!良い顔面が朝の総武線みたいにギューギュー詰まったこれは、今年の韓国シバラマ映画大賞!!!
カン・ユンソン監督はこれが長編映画デビュー作!!?シリーズ化も検討中って事らしいし、こりゃ~またまた恐ろしい才能が現れたぜ!!!
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去年は【新感染~ファイナル・エクスプレス~】でヤンガスちゃんを漢泣きさせてくれたマ・ドンソクが今年も暴れてくれました!!
もはやヤクザ・マフィア・チンピラが暴れるこのジャンルにおいて、韓国は世界をリードしていると言えますが(日本は規制まみれなので追いつけない)、またまたガソリンに引火させるような熱い作品が生まれちゃった!!!

まるでラーメン二郎の増し増しのごとく、韓国映画の良いトコ好きなトコをこってりトッピングしてくれてます。
もうまじカニサハムニダなんすけど。
金ぴかの少女像置いたりレーダー照射したりはもうそろそろ終わりにしてさ、右も左も翼関係はなしに日本全体でこういう映画を楽しみたい。
俺はゲームやんないから良く知らないけど、大乱闘スマッシュブラザーズってこういう感じでしょ?(違うか)


韓国ではラブリー+マ・ドンソクって事でマブリーなんて呼ばれてるらしいじゃないですか!
『は?なにそれズルい!』ってヨシカ(勝手にふるえてろ)ばりに嫉妬しちゃったんで、少し前から嫁さんには『マブリーがさぁ』なんて使ってますw
来年の俺アワには彼の新作【ファイティン!】が入ると思うので、今からブックマークつけておいてまた読んでくれたらカニサハムニダ。

これは平たく言うと『警察vsヤクザvsヤクザvs朝鮮族』の物語なんだけど、圧倒されるほど魅力的なのは朝鮮族軍団
もう兎に角こいつらはカッコよかった。とくにリーダー格のユン・ゲサンね!!
『お前今までどこに隠れてたんや!!!』って言っちゃうほど全く知らなかったんだけど、まだまだ居るんだよな~こんな奴。
(ちなみに音楽グループのメンバーで歌ったりラップしたりしてるみたいです。韓国の人がヒメアノ~ルの森田剛にビビる感じかな?)

こいつと脇の2人(即座に狂人と断言できる目つき)に、はじめてスイッチが入ってナイフで刺しまくった瞬間はベジータがナッパとラディッツ連れて来た時ぐらいの絶望感があった。ろくでなしブルースだったら完全に辰吉が出てきた時。もう朝鮮族描写って哀しき獣もそうだったけどメチャクチャだから大好きなんだよな。
とにかくユン・ゲサン(ユンゲさんのイントネーションだと覚えやすい)には今後もどんどん出演してもらって、ファンジョンミンとかハジョンウとやりあってほしい。

ラブリー+ユン・ゲサンでゲブリーって呼ぼうかしらね。




第6位
【ウインドリバー】
ボーダーラインシリーズの脚本で圧倒的な信頼を得たテイラーシェリダン。そんな彼が監督をやったらどうなる??という映画界からの挑戦状をベルギーの14秒カウンターばりに見事に突き返したのがこれ、ウインドリバー!!!手に汗握りすぎてベッチャベチャになったわ!!!
寒々しいラストは熱いシャワーを首筋に当てたくなる事まちがいなし!!!寒いうちに絶対観とけ!!!そして観終わったら熱い風呂に入れ!!!
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良い波乗ってんね~としか言いようがないテイラーシェリダン。
宇多丸さんも言ってたけど完全同意、もう理屈ぬきに彼の仕事が好きすぎる
ボーダーラインは全てドゥニ監督の功績だと思ってたけど、ちょうど半分はテイラーさんの手柄で間違いない!そう確信した一本。

オープニング直後、羊の群れを囲む数頭の狼。
あの羊はアメリカ先住民(インディアン)を表していて、周りにいる狼は白人を表しているのでしょう。
その狼を遠くから射殺するジェレミーレナーは物語の後半を示していたのかな....

そう狼たちは自分たちが都合のいいように羊たちを僻地に追いやった。
もともとそこに生きていた羊たちは全てを搾取され『俺たちは雪と静寂以外はすべて奪われた』と口にする。


実際にアメリカにある暗部。
調べれば出るわ出るわの汚い埃。
どう短く書いても500文字ぐらいは取られるので、各自ググるかYouTubeで町山さんの解説聞いてください。


ボーダーラインの実績があるとは言え開始1時間までは「ま、そうだよね。良い脚本家が良い監督になるとは限らないよね(ここで「十四の夜」を即思い出して奥歯を噛む)。でも良く健闘したと思うよ!次頑張ろうよ!!」って思ってたら急激にドライブしだして一瞬レギュラー西川君ばりに気絶しかけた。
ビックリするわ!あそこスペースマウンテンかよ!!

今後たびたび話に出るであろう、あの銃撃戦シーン。
あの瞬発力を生かすために、さては前半1時間はセーブしてたな??テイラーめっちゃ焦らすやん(ブラマヨ吉田風)。


扉をガチャって開けたら違う展開ってのが確か2回あるんだけど、そこのスタイリッシュさったらない。代官山かよ!!
ドキドキしてる時にそんな演出入れてくるもんだからボソッと「うわ、オモろ」って言わざるを得ない。

そこで食い付かされてからの泥酔同僚乱入の惨ったらしい展開へ。
結局ウインドリバーは計3回観たんだけど、2回目からはあのピロートーク以降の展開観れなかった。
キツいよあれは。美しすぎるTバックの生尻見れるけど、損得勘定してもやっぱ早送りしちゃった。


Tバックと言えばエリザベス・オルセンのTバック尻も一瞬見れるので全員一時停止して脳内スクショするように!!!!!


ラストの展開も秀逸で『裁く立場じゃない』と言いながら、もっとも筋が通った制裁を下すジェレミーレナー。
ああする事で親友の娘の強さや尊厳がより高まったもん。脚本の気持ち良さってああいうトコにあるんだなぁ。

『インディアン嘘つかな~い』みたいなセリフがなぜか頭にあるんだけど、これなんだっけ?子供のころに見てたCMか何かか?もしくはキン肉マンに出てたジェロニモが言ってたのか?とにかくインディアンは真面目で誠実で無口で優しい印象。
そんな印象のお手本みたいなお父さんが死化粧してる姿に涙した。そして同じ年頃の娘を亡くした父親二人がただ遠くを見る。もうそうするしか無いんだろう。

エリザベス・オルセンが病院で静かに死者の無念さを想い涙するシーン含め、静かに弔う死生観にも心が震えた。





第5位
【聖なる鹿殺し】
お前は誰なんだ?何故こうなるんだ?見えそうで見えない、分かりそうで分からない、掴めそうで掴めない。
ギリシャの奇才(ド変態)ヨルゴス・ランティモス監督が放った、なんとも薄気味悪いが高尚なアート作品のようなオーラをまとった醜悪な一本。
誰だ、今ランキモすって言ったやつ。お前も歩けなくしてメシ食えなくして目から血流さすぞ?
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もうオープニングからしてそりゃもう気色悪い。
手術で胸部を切開してるであろうドクドク動く心臓を、だいたい30秒ほど見せられて物語がスタートする聖なる鹿殺し。
このタイトルからして我々はめちゃくちゃそそられるのだが、その内容も素晴らしくうすら寒くて最高だった。

ギリシャのある悲劇的なお話をベースにしているこのお話。
POPにキモいじゃなく、正式に気色悪い。そんな感じ。


脇毛の生え方を気にしてる少年気色悪いし、おじさんが少年に脇毛見せるのも気色悪い。
私初潮が来たのっていう突然の発表も気色悪いし、おばさんによる指フェ〇も気色悪い。

ニコールキッドマンが見せる車中の手コ〇は最高に気色良かったけどw

俺の大切なもん奪ったんだから、オメーも大切なもん処分せんかい!!
っていう内容(短く言うとこうだけど、実際にはカンヌで脚本賞獲ってる素晴らしい本です)なんだけど、そのやり口がそもそも大好きだった。

え?普通の男の子が呪えるの?
みたいな野暮なことは言いっこなしとして、主人公家族に迫ってくる『見えない恐怖。そして実害が重症化していく絶望感。』に詰められていって息苦しかった。


またまた~→嘘でしょ?→おいおい冗談は終わりにしろ→ヤベー→クソぼけアイツぼこってやる→ねぇねぇ許して→言う事聞くしかねー。


今まで下に見てた少年に、自分だけ助かろうといつのまにかゴマすったりこびたりへつらう態度取ったり。
なんなら足にキスしちゃう始末。
そこんとこの人間臭さが怖くもあり面白くもあった。
ヘレディタリーと通底するとこがあるし、音楽使いも似てる部分があった気がする。
シャイニングを彷彿とさせる凝ったカメラワークが多用されてたので、次回作以降もその辺を楽しみに観ようと思う。





第4位
【シェイプオブウォーター】
アマゾンから強制的に連れてこられた神々しい半魚モンスターと、幼少期のトラウマで言葉を発せないミドルエイジ女性の粘着質なびしょびしょラブストーリー。
映画的な魅力が幾重にも重ねられてて、噛めば噛むほどそのレイヤーの多さに驚かされる旨味成分たっぷりのスルメ作品。
今作が好きすぎて大好評だったパシリムの続編も断ったギレルモ・デル・トロ監督が放つ、ヴェネチアもアカデミーも制した完全オリジナルな一本。
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観終わった直後は全くピンと来なかったんだけど、翌日さらに翌々日とどんどん好きになっていったシェイプオブウォーター。

数か月経った今ではすっかり年間4位まで上がって来ちゃった大のお気に入り作品に!


じゃあどこにそこまで惹かれてるか、、、


それは【デルトロ監督のギーク性と真性アウトサイダーとしての表現方法】これに尽きる。



ぼくのエリ~みたいヴァンパイアだったり、シザーハンズみたいな人造人間だったり、はたまたラースと~みたいなラブドールだったり、その恋愛対象が異種族である叶わない恋みたいな作品は山ほどあるわけだけど、そのどれもがやっぱり表面的に美しく清潔に作ってあるように思うんです。
美女と野獣だってビーストなんて言ったって結局はイギリスの超絶ハンサムに変身する。(美女と野獣の脚本はワンダーのチョボスキーさんだから悪くは言わないw)

ところがこれはどうか。
俺が監督だったら絶対にサリーホーキンスをヒロインには指名しない(笑)ヒロインは可愛らしくクリーチャーをキモく作ってヒロインとギャップを作ろうとしちゃうと思う。デルトロ監督はサリーホーキンスじゃなきゃダメだったらしい。脚本も彼女を想定してあて書きしたほど。
そしてそれは結果的に120点満点のキャスティングなってる。
半魚人も平井堅みたいにスタイル良くてカッコいい。俺だったらウルトラマンの敵怪獣みたいにしちゃうと思う。

あ、一つ突っ込む。
アマゾンから連れて来たっていう設定なら塩分濃度を気にした海水ではなく淡水で良いと思います(元アクアリスト的には気になった)


各キャラクターの描写も実に気が利いてて厚みがある。

主人公の単身中年女性イライザはゆで卵が好物。
もう板東英二かっていうツッコミ待ちとしか思えない。

そして夜勤前のお風呂で日課のオナニーをする
。その後ユックリ出勤してるくせに、ちょい遅刻ぐらいの時間に到着。

こういう健常者より少しハンデがあるけどちょい悪オバさんに描くの最高だし、普通の中年女性として描くところが本当にかっこいい。

マイケルシャノン演じるストリックランドに嫌味を言われ反撃するシーンも超最高!!!
手話による『F・U・C・K』は滝沢クリステルの『お・も・て・な・し』を超えたと思います。
しかもしつこく3~4回やるし。ちぎれた指を紙袋に入れる適当さに憧れたりもした。

隣人の売れない絵描き爺さんもはい最高。
パイ屋さんのお兄さんに恋をするんだけど、ここがもう泣けてくる。

主人公と半魚人の恋物語は正直どうでも良かったけど、こっちの恋は成就してほしかった(冷蔵庫のパイ多すぎw)。

年相応だからそんなに気にしなくて良いのに薄毛を気にしてるの可愛すぎるよ。
極秘組織に半魚人を迎えに行った時、出入り口の看守に止められるドキドキのシーン。
銃を向けられるほど緊迫してるシーンなのに、ずっとズラ気にしてるwあの自意識の高さ演出ヤバいでしょ。

ラスト付近に用意されてる半魚人とのお別れシーンでも、育毛効果がある頭タッチをおかわりする貪欲さw 
「お別れ < 育毛」っていう図式も人間臭くて最高。

半魚人が捕らえられてる極秘研究組織の責任者ストリックランドの威圧的で差別的な態度もスパイスが効きまくってた。
さして面識もない女性清掃員2人に『おしっこをする前に手を洗うか、後に洗うか』という持論をいきなり無表情で展開するハラスメント性。
あの当たり前にマウントしてくる様に冷戦時代の温度を見た。

ちぎれた指が物語中どんどん黒くなってくるのも最高だし、SEX中にその手で奥さんの口を塞ごうとするんだけど慣れてなくてオロオロしてるのも可笑しかった。
指と言えばゼルダの家にちぎった指を置きっぱなしにしていくのとかキタねーよマジで。
発砲によってホッペに穴が開いたホフステトラー博士。
その穴に指を突っ込んで引っ張りまわすこいつ、オンリーゴッドのゴズリンかよ。
まぁ中でも買ったばかりの緑色のキャデラック(成功と未来の象徴)をボコされるとこのざまぁ感は格別。


もう語りつくせないほどの魅力に満ちたデルトロ監督渾身のオリジナル作品。

パシリム2を蹴るのも納得のアザーズとフリークによるシェイプ・オブ・OTAKUな愛すべき俺らの1本。
みんなマジでもう一回観た方が良いよ!!!





第3位
【フロリダプロジェクト】
夢のような街並みと悪夢のような生活レベル。
簡単には抜け出せないアメリカの貧困・格差問題をショーンベイカー監督が彩り豊かに描き出す。
エキセントリックで暴力的、自由奔放で非常識な若い母親と年長さんぐらいのとても愛らしい娘の物語。
十分な教育とは何なのか、母親の自由とは何なのか、本当に子供が欲しているのは何なのか?
親としての責任とは何なのか、他人を理解し受け入れるとはどういう事なのか......
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まるで動物園の檻を見下ろすような冷たい態度で今作を批判するTLを見てゾッとした。

『この母親にしてこの子あり』とか『まともなもの喰わせてやれよ』とか『金が入ったらすぐ散財かよ』など、
至極真っ当でふつうに正論っぽい事がキレイな顔をして並んでいた。

人間性のベースは幼少期に形成されるとは思うけど大人になってから修正する力を人間は持ち合わせてるぞと思うし、お前がまともだと思ってる食い物も農薬と保存料と砂糖にまみれてんぞと思ったし、散財してる物の中に子供の友達の分のオモチャがあるって超捨てたモンじゃねーな、と俺はいちいち反論したくなった。

現代人って『他者を肯定して受け入れてあげられる奥行き』みたいなものがどんどん無くなってきてるような気がするんですよ。

ネット・SNS上って『なりたい自分になりすませる場所』なのは間違いないから、そこで自分の事は棚上げして強者の理論を振りかざす事・正論だけでブン殴る事が当たり前になりすぎてしまってるんじゃないかと思う。

そうやってネット上の他者を排他することで自分の事を正当化して安心を得ているように見えるんですよね。

なにも母親ヘイリーや娘ムーニーが正しいなんて思ってないしかばう気もない。
人の車にツバをかけるのは悪いことだし、使用中のナプキンを窓に張り付けるのも軽犯罪かもしれない。

良い・悪い、白・黒の話じゃなくて、もっと「良くないけど分からなくはない」とか「白と黒の間にあるグレーの面積をもっと増やす意識」が必要じゃないかな?と思ったわけです。
ボブディランも『君の立場なら君が正しい。僕の立場なら僕が正しい』と歌ってる。


この部分を考えるキッカケになった、そういう世相に警鐘を鳴らした(監督が意図したかは不明だし、たぶん俺の考えすぎw)という意味で第3位です。
自分にとって本当に意味深い作品だった。


2018年、東京の青山に保育園を作る作らないで揉めてる件がありました。
「子供がうろつくと青山という土地の価値が下がる」という発言で、青山の価値とそこに住む人たちの民度を著しく下げるという良く出来たアメリカンジョークみたいなブーメランを炸裂させてましたね。
先の発言をする人たちに、俺は青山の人たちが重なって見えました。
お前も言うほどじゃねーぞって。
完璧な普通なんてないだぞって。


ディズニーワールドの周辺にあるだけあって目茶苦茶ドリーミーでキュートな街並なんだけど、そこに暮らす人々は未来に全く希望が持てない。
その華やかさと過酷さのギャップに後付け的なわざとらしさ・取ってつけた感が無いのが本当に高ポイント。
このロケーションが使いたいからこのお話があるのではなく、このお話を作るためにはこのロケーションが必要だったという必然を感じる。


ムーニーは配給で配られる無料(たぶん賞味期限は切れてる)のパンでも友達と遊びながら楽しそうに食べてる。
そこに自分は貧しいんだという悲壮感はない。
借景として覗き見るディズニーワールドの花火も楽しんでる。
3人で分けるソフトクリームもひもじさは感じさせず、むしろ嬉しそう。そう、子供は自分で「楽しい」を見つけて成長していくもの。〇〇で可哀そうとは大人の勝手な杞憂かもしれないと改めて思った。


人は追い風が吹かないと進めない事がある。誰かに引っ張ってもらわないと足が抜けないことがある。
アメリカは犯罪歴があると部屋が借りれなかったり、プロジェクト(低所得者向けの団地)にすら入れなかったりするみたい。
食べるため、風雨をしのぐため、衣服を身に着けるため、正論だけでは進めない時がある。

俺はそう思うし、そう思えない人とは解りあえないと強く思う。


ラストのiPhoneによる撮影は大正解だと思ってる。作家性を出しててややあざといかな?とはじめは思ったけど。
1つは子供特有の落ち着きなくチャカチャカした動きにリンクしてる点。
もう1つはある意味の幼少期(赤ちゃん期)から少年期(お姉ちゃん期)にワープする時空のトンネルっぽい点。

口にたくさんの指を入れて泣きじゃくる時ってめちゃくちゃ不安な時だと思うんだよね。
うちの長男がこないだトイザらスで迷子になったとき、指を9本ぐらいブチこんで泣いてたから笑
ムーニーが友達の家で指しゃぶりながら号泣してたのが赤ちゃんの出口。
そこからディズニーワールドという未知の世界に入っていくのが自分でも未知のお姉ちゃん期への入り口。


残念ながらムーニーってオムツの名前だから、俺の中でムーニーちゃんは可愛い赤ちゃんのままだけどな!






第2位
【ブリグズビーベア】
『映画』を中心にして一人、また一人と仲間が集まってくる。
熱は熱を呼び、好きが好きを連れてくる。やがてそれは大きなスクラムになって突き進むパワーになる
。誰しもが子供のころ持っていた『好き』、今も持っている『好き』、そんな好きパワーと弱い僕をチームに入れて肯定してくれる駆け込み寺ムービー。
ローテクな手描き感触がアイリーなムードを生み出した、マジで恋する大傑作!!!
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小学生の俺は「こんだけ好きなんだから大人になっても絶対にキン肉マン好きだ!」と思ってたし、十代の俺は「一生パンク以外聴かねぇ」と思ってた。
でもやっぱプロレスが好きになったり釣りが好きになったり、ジャズ聴いたりヒップホップ聴いたりフラフラしちゃう俺は、こういう遮眼革をつけたかのようにずっとそれだけを熱く見続けてる人が大好きなんですよね。
相棒のVHS BOYAもそんなトコあるんですよ。もう遊び始めて十何年たちますが、最初に話したあの日と今日がほぼ同じ人(笑)
そんな彼が顔を真っ赤にしてオススメしてきたのが、このブリグズビーベアでした。

まさに【やりたい】と【好き】の出来損ないな妖怪が我々ヤンガスちゃん。
この俺アワだって『俺これ好っきゃねん!』って言い散らかしてるだけだもん。


学生の頃は好きな曲をテープに詰め込んでオリジナルシリーズをこしらえ、友人に渡す。あいての意志なんか無視でw

DJと名乗る時も結局は同じ。自分の好きなものを流してその場の空気を汚染する。

CD屋で働いてた時も同じ。好きなアーティストのPOPを描く時のエナジーは異常だけど、興味がないアーティストのPOPを描く時の顔はデスマスクだった。


そんな強引でワガママな自分を受け入れてくれるのが、そうブリグズビーベア。

これはもう主人公ジェームスの愛らしさだけでも心がパンパンになっちゃった。
毎晩消灯後に壁に貼ってあるポスターをオカズにしたり(全くエロくないポスターw)、若者言葉を真似して乱発したり、妹に連れていかれたホームパーティーで変なダンスしたり(名作には変なダンスが付き物です)、検索エンジンにお礼言ったり、超ヤバい爆弾作ったり、複雑な作戦といってTVを投げつけて窓ガラス割るだけだったり。

もうとにかくやる事が全部愛らしくて。
本当に成長が止まってる子供みたいだった。

ラストは遠くにクマちゃんが立ってる。
まるでのび太がドラちゃんに『今までありがとう。もう僕は大丈夫、仲間と家族がいるから道具には頼らないよ』って言ってるみたいで、喉の奥がツーンってなって鼻から水が出た(鼻水)
病院で一緒だったプライマルスクリームのボビーギレスピー似の男性が映画にカメオ出演(←大袈裟)してるのも鼻から水が出た。

まぁ確かに警察からそんな簡単に持ち出せないよ!
とか元の家までそんな簡単に行けないよ!
とか病院から家までの道のりが良く分かったな!
とか鼻ホジりたくなるような意見もありますが、もう映画って脊髄反射で良いと思うんですよ。

膝をコーンて叩いたらパーンて上がるみたいな。

あーなんか好きーコーン!やべー最高パーン!で良い。


だってそれが【好き】って事だから。





第1位
【スリービルボード】
世界中の映画祭・映画賞を騒がせた重厚でハードな怒りと尊厳と愛の物語。
落とし前を付けるまでは絶対に消えることのない怨みの炎を胸に抱える母ミルドレッド。
大きすぎる怒りの炎は各方面に飛び火し、家中が、街中が大火事になっていく。
それらの炎が集結し、ある人物と車を走らせることになるラストには唇と魂が震えた。
死が死を呼び、暴力が暴力を呼び、愛が愛を呼ぶ。今年の1位にふさわしすぎる1mmもブレる事のない大傑作!!!!!

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観た直後から「今年はこれが1位かな?」と思える秀作がいくつかあったんだけど、その筆頭にはいつもこのミルドレッド母さんの顔があった。
めっっっちゃ怒り狂ってんだけど、どうしようもなく悲しい。
そんな顔がずっとずっとずーっと消えなかった

去年はマンチェスターバイザシーを1位にしたし、ここ数年の俺は重く悲しい話に惹かれてるくさいな笑


この作品の『思ったように話が進まない』気持ち良さって時間が進むにつれて快感になる。


乳首ドリルの「こ~へんのかい!」みたいな気持ち良さがあって、怖いと思ったら優しいんかいとか、殴ると思ったらオレンジジュースくれるんかいとか、いちいち感情にブレーキがかかるんだけどそれが超気持ちいい。
北島康介がこれ観たら絶対言うもん、あれ。


そして作品全体を覆う炎表現。トランプ米大統領が「FIRE AND FURY」(炎と怒り)という本を出したように、カトリックでは古くから罪人に対する神の激しい怒りを火・炎で表すらしいんですね。
ミルドレッドの娘はどのように殺されたか、3枚の看板はどうなったか。
警察署は火炎瓶によってどうなったか、レイシストで暴力的な警官はどのように大やけどを負ったのか。

ミルドレッドが言葉や表情で読み取れる以上に怒ってるってのは、このメラメラと燃え上がる炎で読み取れる。
その炎がきっかけで出会った恩人のジェームズ(小人症の彼)を怒らせちゃうってシークエンスもとても良い。
障害者だからってナメんなよ、このアマ!っていう鉄槌もまた気持ちいい。


署長のウィロビーも最高。
ナチュラルボーンキラーズでお馴染みのウディ・ハレルソンがやってるもんだから、はじめは『あーあ、ミルドレッド痛い目に合うわ』と思ったら超優しいw 
逮捕せんのかい! 
彼も色々抱えてて辛い立場。家族の思い出を作りに湖に出かけるんだけど、子供たちを置いて奥さんと外でヤッちゃう。

署長、あんた最高かよ。
その立場でそんな事できるの最高かよ。
彼のくだりだけでベネチアの脚本賞獲れるわ。(彼があれだって思いながら見ると、それはそれでまた超面白い)

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語らずにはいられないのが、そのラスト。
尊敬する(愛する)署長からの手紙と、半殺しにした相手からの優しさで生き方が変わったディクソン。
彼がBarで偶然出会ってボコられながらDNAを採取した悪人、あいつが自慢げに話してたレイプの話。
あれは軍の仕事で行っていたイラクでの話。


『14歳のイラク人少女が米兵5人から性的暴行を受けたのち、少女を含む一家4人が殺害された。その後自宅ごと放火した』


アメリカでは誰もが知っている恥ずべき事件。
ミルドレッドとディクソンは本来の目的では無いけど、そいつを裁きに行ったんでしょうね。
神の怒りを、イラク人一家の無念を、その炎を車のトランクに積んで走り出した。
殺るか殺らないかは『道々考えましょう』という最後のセリフにも、いろいろあった二人の深みが表れてる気がする。


きっと殺らないと思う。怒りは怒りを来すことを理解した二人だから。

終わってみたらぶっちぎりで1位だったスリービルボード。
脚本・監督を務めたマーティン・マクドナーさんが神レベルで天才だと知らしめる1本になった気がする。




珍しくVHS BOYAと6作品もかぶった上に1位と2位が逆なだけという結果に。
感じ方や見解が違うトコもあって書いてても読んでてもオモしろかった!!



1位...スリービルボード
2位...ブリグズビーベア
3位...フロリダプロジェクト
4位...シェイプオブウォーター
5位...聖なる鹿殺し
6位...ウインドリバー
7位...犯罪都市
8位...ワンダー
9位...ヘレディタリー
10位...カメラを止めるな!



駄文・乱文・誤字脱字・その他もろもろすみません!
最後までありがとうございました!

ぽんっ!!!




youngas Kenta©ion



# by youngas | 2019-01-06 23:17 | 俺アワード
2019年 01月 05日

俺アワード2018〜SHINODA aka VHS BOYA前編〜

【俺アワード2018

この一年のベスト作品を各部門別に勝手に発表する毎年恒例俺アワード!!!


俺アワ、まさかの10年目!!

誰にも頼まれてない、望まれてない、読まれてない10年てなかなかのヤバみ!もはやおじさん同士の公開交換日記ですけど、どっちかが死ぬまでやったんぞゴラ!

ヤンガス結成も2018年をもちましてついに10周年!もっとおめでとうをくれ~~!!(バタリアンの脳みそくれ的言い方で)

だからこっちから祝わしてやろう緊急特別企画!

全国PTA有害指定猥褻トラッシュZINE「ヤンガジン」(sogawa作別冊含む)を俺の目の前まで持ってきてくれた人には男女犬猫老いも若きも関係なくシノダがキス&ハグします!(可愛い女の子なら持ってなくても可)

キスはディープなやつも可!

よかったね!

お互いWINWINだね!

WINWINてピンクローターの作動音みたいだね!


というわけでワーワー言うとりますけどいよいよ例のアレの発表です!


今回も悪質タックル的言いたいこと全部言う道に基づき、映画部門のお楽しみ、ベスト10圏外の次点だけでなく、二年間サボった音楽や本部門なんかも含め過去最大級スーパーヴォリュームでお届けしちゃう俺アワシノダakaVHS BOYA篇。今年中にマジでひょっこり死んでるかもだから読み納め気分でお暇なら読んでちょーだいませ!


ちなみに2018年にシノダが見聞き読みしたものなので発表やリリースが2018年じゃないものもあるよね?そだねー!(モグモグしながら)



〈映画部門〉

2018は変な映画だらけ!

一般人にはオフレコで映画界に変な映画しか作っちゃダメ条例でも敷かれたのかというぐらいどれもこれも変!まー世界的異常気象とか縮まることない貧富の差とかそれ以前に鏡見ただけで死にたくなったりもして(それは俺の話)「やってらんねーぜ!まともな映画なんか糞食らえだぜ!」ってフィールザダークネスに陥るのは大いに納得できるんだけど、変な映画がこんなに雪崩れ込んでくる年も珍しく「変だけどちゃんと面白い!」っていうその奇跡的バランスも含めとても楽しい一年でした。




10位『アンダー・ザ・シルバーレイク』

"なんか変だ!いや、全部変だ!w 「何見せられてんだっけ?」と途中から脳が混乱し、やがて知らない土地で裸で倒れてたみたいな2時間20分!デヴィッド・ロバート・ミッチェルが仕掛ける歪な「ポップカルチャーの謎」を解け!"

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狂ってる!(めっちゃ笑顔で)

あの傑作ホラー『イット・フォローズ』で普通の映画に飽き飽きした俺たちみたいな世界の偏屈映画狂どもの心を鷲掴みにしたデヴィッド・ロバート・ミッチェルがやりたい放題やったのがコレ。やりたい放題ってよく言うけどここまでやりたい放題って言葉がぴったりな映画もねーんじゃねーかな笑

LAの北西部アンダーレイクを舞台に『沈黙-サイレンス-』や『ハクソー・リッジ』での熱演が記憶に新しいアンドリュー・ガーフィールド扮するボンクラ主人公サムが、一目惚れした美しい隣人サラの失踪の謎を追いかけるうちに不思議な体験をすることになる、その数日間の話。

虚と実が入り混じりすぎててミステリーの謎解きを楽しむってのも無理があるし、なんか混沌としててはっきり言ってよくわかんないけどワクワクするこの感じ何だっけと思ったら思い出した。そうだ!デヴィッド・リンチ!しかも陰鬱な描写は特になく何だか抜けがいい感じが心地よく、まさに「新時代のリンチ」といったテイスト。

変な映画だけど結構みんな好きってのもリンチと共通してるとこ。

この映画をミッチェルは「ポップカルチャーの光と闇を寓話的に描いている」と語っており、確かにカートコバーン、スーパーマリオ、ヒッチコックに後半登場するソングライターの存在(このシーン最高!)まであらゆるポップカルチャーに対して我々の価値観をワナワナ震わせてきやがったりして、そこがもう猛烈に楽しくて愛しくて、他にも入れるべき映画あったけど、えーい!と勢い任せのランクイン!笑 数年後ちょっと後悔してそう笑



9位『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』

"ラストがアレじゃなければ恐らくランク圏外。しかしここはあえての9(トップ10入り)。「映画という魔法」について考えさせられる映画"

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とにかくまずぶっ刺さったのは主役の女の子ブルックリン・キンバリー・プリンスちゃん(名前すげーな)の演技!上手いんだよなー。そして自然!

ママ役のブリア・ヴィネイトも自然でいいなーと思ってたら監督がインスタで見つけた全くの素人だってんだから、監督ショーン・ベイカーのチョイスの正しさに驚くしかありません。

この話、アメリカの返済能力のない低所得者向けの住宅ローンの焦げつきにより住居を失った人がモーテル(プロジェクトとも呼ぶ)で暮らすケースが急増したという所謂「サブプライム住宅ローン問題」がベースとなっているんですね。我が国日本でも「ネットカフェ難民」と呼ばれるある種ホームレス状態の人々の増加は未だ社会問題なわけで対岸の火事ではない訳です。つまりモーテルで暮らさざるを得ない貧困層の現実を子供目線で描いてるこの映画の副題を真夏の魔法だの、あのラストをマジカルエンドなんて呼んだら問題をないがしろにしただけじゃねーの?ちょっとそれは何か違う気がするぞ!と、観終わってからしばらくは怒りにも近い言いたいこと山積み状態だったんだけど、いや待てよと。

少なくとも映画の中だけならムーニーちゃんに夢を見せてあげてもいいんじゃないのか?それこそが映画のみに出来る魔法なんじゃないのか?って思ってきたんですよね。

あの親子にはきちんと現実を叩きつけて罰が下るべきという辛辣な意見もネットに落ちてたりして、それはそれでその通りなんだけど、実際は罰が下ってムーニーは施設に、ママは逮捕になったんだろうから、映画の中だけはあんなマジカルエンドを描いたっていいじゃないか!むしろそれは逃げなんかじゃなくて希望なんだ!映画の中だけしか出来ないからこそ切実に響くように出来てるんだ!

そう思えたらたまんなくなっちゃって後からわんわん泣けてきました。

とにかくウィレム・デフォー!あの雇われ管理人ボビーの優しさと哀愁よ!あの佇まい。思い出し泣き出来るレベルです。

この映画を手放しで賛辞する人は少ないだろうし、不快だったり苦手だったりする人は多いと思います。でも映画でしか出来ない「魔法」があるということをどうか一瞬味わって、その後じっくりと考えてみてください。

多くの人が未だに世界に蔓延る貧困問題を考えるきっかけになるように。



8位『きみの鳥は歌える』

"きみの名は希望!その名は石橋静河!俺と君と誰かの夏がそのまま真空パックされたみたいな可愛くて優しくて少し意地悪な青春映画の新たなるマスターピースの誕生"

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ランクインすること自体が予想外!

石橋静河が最近女優さんでは一番好きだし、柄本佑も染谷将太もそりゃー好きだし、何しろ大好きなSIMI LABHi'Specが音楽でOMSBも出てて、SIMI LABドキュメントも撮った三宅唱監督作なら見とくべーって軽い気持ちで行ったらヤラレた!男女の三角関係の話でお洒落で笑える小ネタもちゃんとあって、何か知らないバーで飲まされた名称不明の水色のカクテルみたいな、ちょっとイケスカナイ都会からの転校生みたいな、ランキング入りする要素は普段ならあんまりない映画ではあるんだけど、じゃあ何が刺さったのかと言えばまずはキャラクターの魅力!

何しろ去年ぐらいから石橋静河にドッパマリしてて、ハマったきっかけは『夜空はいつでも最高密度の青色だ』のヒロイン役がガチタイプだったんですね、ルックスから全て。(去年のsogawa俺アワでもこの映画の評、「石橋静河!!」の一言のみw でもわかってるな、やっぱり)

まー言うたらARB好きでその石橋凌と『青春の殺人者』好きでその原田美枝子のハイブリッドなわけだから遺伝子レベルで好き説はあるんだけど、今回のヒロインは『夜空~』超えの超タイプで。ああやって自分の友達ともはしゃいでくれて少しエロいって殆ど完璧ですよね、彼女として。その彼女・佐知子(さちこ)120%体現してて久しぶりに「スクリーンの中に入って出会いたい」って中学の時『グレムリン』のフィービー・ケイツ見た時以来思ったよね笑

というわけで俺界隈の人で『きみの鳥~』佐知子みたいな女性思い当たるという方はすぐに連絡ください。ヤンガス特製フロートペン(傾けると二人のチンコが見れます)を差し上げちゃいます!

あ、話戻すけどそんな訳で佐知子aka石橋静河に見惚れつつ、柄本佑が演じた主人公の「僕」(まさかの名前ないっていう笑)がここ数年の日本映画のキャラでも一番ぐらい好きで。

粗野でいい加減なんだけど、ダチには優しいみたいな。IWGPのまこっちゃんみたいな。それをこちらも見事にやってて、変な顔の弟も奥さんも好きだけど、柄本佑って役者としてほんと好きだなーと再認識しました。『素敵なダイナマイトスキャンダル』も良かったし。

染谷くんはザ・染谷将太な役でこの役にめちゃくちゃハマってたし、この三人の空気だよなー。そこが何より良かった。

あと函館の空気感と夜の感じ!モラトリアムな時期に夜遊びしたことって人生のハイライトじゃないですか?おそらく誰にとっても。

え?あれがハイライトなの?って君!わかってないなー

例えば男三人で終電無くして「えーどうする?」「朝まで飲むべ!」「金ないよ俺」「こいつ、おごってくれるってよ」「言ってねーよ、んなこと!」「じゃあ公園行くか!そこで軽く飲んで考えようぜ」

で、二時間ぐらい真っ暗な公園でくだらない話しながらゲラゲラ笑ったりして飲んで「やっぱり寒いよな」「駅前のカラオケ行くか」って最初からカラオケ行けやなわけだけど、そんなしょうもない夜に詰まってる気がするんですよ、人生のキラキラが!

そのキラキラがきちんと閉じ込められてたんですよね。映像の中に。

それはインタビューでも言ってるけど本当にこの三人が仲良くなり出してはしゃいだりしてんのも演技じゃないってのがデカイみたい。

とにかく石橋静河!2019年公開で敬愛する銀杏BOYZの歌をモチーフにした岡田惠和原作小説『いちごの唄』のヒロインも決定!もう彼女しか見えない!



7位『マザー!』

"『ブラック・スワン』ダーレン・アロノフスキー監督&ジェニファー・ローレンス主演なのに日本公開中止!アメリカの映画サイトで最低評価!でも俺は大大大好き!倫理観を揺さぶる不快映画の究極系"

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苛烈な暴力シーンはもちろん、赤子の惨殺シーンにカニバリズムまであって残酷すぎる!という理由で日本公開が中止になっちゃったこの映画。

どうやら聖書になぞらえた話だなって途中から見ていても気づくから難解な宗教映画と思い込んでうがった角度で見ちゃいがちですが、厭な映画好きにはこんなにドンピシャで楽しい映画もないんですよね。マジでずーっと不快!でもクセになるんですよね。ハネケもそうだけど、日常で体験したことないぐらい不快なことを映画で体験することはある種のストレス解消なんですよ、逆説的に。『ソドムの市』とか『プライベート・ライアン』の実際の現場には死んでも行きたくないけどそれを映像で味わうことで「自分じゃなくて良かった」って感じるからなんですかね。あの胸糞悪さを味わいたいからまた見ようって絶対あると思います。その究極系だと思います、コレ。

で、この映画の宗教的側面とどことどこがそれのメタファーなのかの答え合わせは「マザー 映画 宗教」とかで検索したら山ほど出てくるのでここでは別に触れません!ていうかよくわかりません、そんなことは笑(去年一位の『哭声/コクソンもキリスト教になぞらえた映画だったのにそこに一切触れてない潔さ!笑)

自分の倫理観に揺さぶりをかけてくる映画です。人がどういうことをされたら人は嫌なのか、そのタブーに実にシニカルかつクールに切り込んでいく。

だから上映中に出て行く人がいたなんて聞くとそういう人いそうだなと思いつつ、映画ってものの楽しさをわかってないなーと悲しくなります。だって映画は泣いたり優しくもなれるけど、苛立ちや不快かつ厭な気持ちにもさせてくれるものなんですから。その不快という名の地獄温泉に肩まで浸からないで帰るなんて勿体無い!だからそこで怪訝な顔して出て行くような奴は自分がいい気持ちになることだけ求めてSEXするような奴なんだろうなーと偏見の眼差しで見てしまいます。家帰ってオナニーばっかしてろ!

ちなみにアロノフスキーとローレンスはこの映画中、恋人だったそうでこんな映画撮ってる時のSEXはさぞ燃えただろうなーと嫉妬しました笑



6位『RAW 少女のめざめ』

"アートワークからも溢れ出ちゃう異物感。しかしカニバリズム=ホラーなんて決め付けはナンセンス!これは一人の田舎フランスギャルの思春期成長物語"

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これ見た後に肉食べたくなった人は危ないかもしれませんw

これ生理的に実際かなりのシーンで男はオエーッてなり、女は普通に面白いじゃんって見る系統の映画な気がします。(監督も女性。ジュリア・デュクルノー)

マジで劇場でこれ見てる時、隣の全然知らない若い女の子がポップコーンをバクバク食べながら見ててほとんどラストまで平然と食べてましたw やっぱり女子には敵わないわーと思った次第です。

まず我々男は血に慣れてないんですよね。スプラッタ映画は好きなクセに自分から出る血には例え少量でもドン引きしちゃうっていう男は多いはずです。でも女は物理的にも大量に自分から何日も血が出ることを日常的に味わってるわけで、そこが男と女の間の強さの根源的な差であることは間違いありません。そもそも男があの量を出血したら30分で死ぬらしいですから。

主人公のジュスティーヌが人肉の味を覚えて大人の階段を上るってこと自体当然作り話ではあるんですけど、生々しくも逞しい女子という異界の生物の生態というのか、男という性が結局どう足掻いても敵わないってことを映像で示された気がして、「女という性を学ぶ映画」として保健体育の授業で採用したらどうかなど考えたりしました。


5位『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』

"今一番クセの強い監督「悪意の錬金術師」ヨルゴス・ランティモスの最新作は目から出血と汚いパスタの食べ方と「脇毛見せて」とニコールの手コキが彩る、まさに「くさやのフルコース」!映画史上類を見ないぶっ飛び何じゃこりゃ復讐譚"

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ギリシャの監督ヨルゴス・ランティモス。前作『ロブスター』が奇をてらうという表現し出したらこんなにてらうか?人ってこんなにてらえるんだ!ってぐらいてらい狂った映画だったゆえ、お尻の穴に力入れて臨んだんですけど、いや、またものすんごいてらってるんだけど、この人のてらいやっぱ好っきゃねん!って上映中ずーっと高揚させられてて、あー俺は結局ただのヨルゴス中毒だったのかと改めて痛感しましたw

デビュー作『籠の中の乙女』(これもだいぶ変な映画!)に、『ロブスター』とコレと最新作『女王陛下のお気に入り』(未見です。20192月公開)までまだ4作しか撮ってないのにこのクセはすごい!

悪意の錬金術師(©︎映画秘宝)ってホントに見事に作家性を表したコピーだと思ってて、こんな嫌な話よく思いつくな!ってとこだと思うんですね、ヨルゴスの魅力って。そこを過去二作よりも磨き上げて尖らせたのが鹿殺しだと思います。錬金術ってとこもポイントで借り物とかありモノの設定じゃなくて、全くゼロから話を作っちゃうんですよ、この人。まさに錬金術!

「お前みんなにいい顔してるけどこういうことを頭ん中では考えてんだろ?」ってヘラヘラ笑われながら言われてるかのような、作り話だけど悪意だけはリアルに立ち上がってくるイヤ~な感じ。

『ナイトクローラー』然りそういう穢れた自分鏡で見せられちゃう系の映画が大好物だから、もうずーっと観てる間上がりっぱなしですよ、こちとら!笑

これからもヤンガスは追いかけ続けるぞ、ヨルゴス・ランティモス!みんなで見よう!ヨルゴス・ランティモス!(言いたいだけ)


4位『カメラを止めるな!』

"口コミで伝染して瞬く間に社会現象になり「とにかく面白ければ客は入る」ってことを証明した2018を象徴する一本!泣けるほど真っ直ぐな映画愛に溢れまくった怪作の熱を止めるな!"

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正直、ヒット後のテレビの再現VTRに呼びまくるあの感じとかサブッ!て思って見てたけど(役者さんは悪くないけど)、この映画が切り開いた日本映画の可能性はしっかりと語り継ぐべきものなので一映画ファンとして「ブーム」で終わらせたくないなーと強く思いました。

何を言ってもネタバレになるってとここそがこの映画の肝で「見た誰かとこの面白さを共有したい」って沢山の人が思ったことが口コミで伝染した所以だと思います。映画ってそうであってほしいというか、youngasがここに毎年熱っぽくお金も出ないのに何時間もかけて書き込んでるのも誰かにもこの面白さを知ってほしいってとこなんで、カメ止めの拡まり方はその理想の形でしたね、まさしく。

全国公開になってからはわからないけど、単館で満員で見た時に応援上映並みにみんなで手を叩いて笑ったりして、何か今でも映画でこんなに知らない人達と一体感を感じられるんだなーってジワーって泣けてきたりもして。

映画本来が持つ劇場で観る意味って本当はこういうことなんだけど、今は大きいスクリーンと大きい音で観たいってだけで、周りに人がいない方がラッキーって思っちゃいがちだから、満席の映画館でみんなで息を呑んで笑ってラスト泣いてっていうこの体験がまた出来たってだけでもう充分です。

カメラを止めるな!ってこの映画の内容にちゃんとリンクしたタイトルなんだけど、映画というカルチャーに対しての、そして日本映画に対しての愛情溢れる鼓舞ともとれて、そういう意味でも永遠に語り継がれるべき一本ですよね。

北野武は「下手ウマの極致」と賛辞を送ってましたけど、確かにコレを手練れの名優たちがやって、吉田大八あたりが撮ってもここまで響いたかは疑問です。いわゆるインディーズの表現者達への勇気とモチベーションには確実になったんじゃないかな。2019以降もこの熱を止めるな!そう願うばかりです。


3位『ワンダー 君は太陽』

"所謂難病少年頑張れ系の枠を超えてそれを取り巻く人達を丁寧に描いたこの仕組みが巧みすぎ!途中から画面見えないほど泣きっぱなし!本当の意味でWONDERなまさに太陽みたいな一本!"

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ウチのケンタシオンくんもインスタの映画評で言ってたけど、こんな非の打ち所がない優等生を最高だったなんて言っていいのか俺!というのは当然ありました笑 ゲスい映画が好きで本人達も充分にゲスい我々ヤンガスがそれでもいいもんはいいんだから仕方ないと諦めてこの映画を褒めちぎるのはハートフルヒューマン御涙頂戴だけで終わってないからなんですよね。単純に難病を抱えて異質なビジュアルで生まれてきたオギーという少年の成長物語だったら泣きはすることはあってもここまで刺さってないんですよ。申し訳ないけどそういう映画はいくらでもあるし、散々観てきたから。

しかしこの映画が誠実なのはオギーという存在がどれだけ周りの人間に影響を与えたか、その取り巻く人達の内面をすごく丁寧に紐解いたからなんですね。もちろん家族、つまり父母やお姉さんのことは描くだろうけど、そのお姉さんの友達にもスポットを当てた。このお姉さんビアの友達ミランダのバースが一番好きなんですけど、ケンタシオンが言っててハッと気づいたのはそのそれぞれのバースに入る時、そのキャラクターの名前がタイトルになってスッと画面に出るんですけど、その自然さがすごい!わざとらしくなくそのキャラクターの輪郭が濃くなり出したらスッと現れるタイトル。嫌味ないし、押し付けがましくない。脚本も優れてるんだけど、それをあそこまでの純度で再現させる演出力。改めてすごい映画だなーと思いました。ヤンガスが妹みたいに可愛がってるカナちゃんて子がいてその子が興奮気味に「人生ベストかもってぐらいよかった!」ってLINEくれたんですけど、その興奮わかるよ!って思いました。何故なら俺もケンタシオンに「最高!一位!」って見終えてすぐにLINEしたから笑 そういうパワーっていうのかな。思ってたより全然明るい映画ではあるけど、決して陽のパワーだけじゃない、イジメ問題だったり陰の要素もある映画なのに「よかった!」って笑顔で立ち上がっちゃうっていうのかな、そういうパワーには満ちてるなーと思います。だから落ち込んでる人は観たらいいんじゃないかなー。押し付けじゃない「頑張れ」と「そのままでいい」が詰まってる。3位だけどほとんど1位笑 これを人生ベストって言ってる人は信用できます笑 それぐらい素晴らしいです。「なんか苦手かも」で避けてた人こそ是非どうぞ。


2位『スリー・ビルボード』

"3つの赤い看板と3人の変人。過剰なほどのブラックユーモアで現代のアメリカが抱える断絶された田舎町の病巣をテンポ良く描きながら予想外の着地に人間愛を見る!今年の変な映画の特大本命!"

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レイプされ殺された娘への思いから未だ犯人逮捕に至らない警察に対する抗議の3枚のビルボード(広告看板)を立てたミルドレッド。

ウィロビー署長やディクソン巡査は彼女の強い意志に翻弄され巻き込まれながら、やがて共に思いもよらない結末へと突き進んでいくことになる。

この3人それぞれが抱えている思いが前半から後半にかけてグーってツイストしてネジれながら混ざり合うんですよね。それが映画として唯一無二のグルーヴを産んでるんですよ!本当に予想がつかない。『アンダーザシルバーレイク』みたいにハナから予測不能って映画ではなくて、この映画は娘を殺された母親の抗議に巻き込まれる人達のドラマなんだから、ある程度想定する訳ですよ。熱い行程のヒューマンドラマ的なものを。

でもミルドレッドもウィロビーもディクソンも変人だから、そんなことにはならない。むしろどこに向かうの?え?ウソ!マジで!?ってなってラストがもたらすカタルシスにはまるで名前がつけらんないっていうw

面白い!ってエンドロールで叫びたくなりました。それぐらいパンチがあった。

人間て一面だけじゃなくて何面もあって構成されているんですよね。登場人物はみんな変人だけど逆に言えばそれってきっとすごく人間らしいってことなんですよ!映画っていう娯楽を味わう豊かさをこれでもかと教えてくれます。


あ。ちなみにネットでも話題になってた真犯人のことについてはここでは触れません!それが真実であろうとなかろうとこの映画の面白さは変わりませんから。


余談ですが(それを言い出したらコレ全部余談だけど)ツイートもしたんですけど、これがレンタルビデオ屋のシレーッと旧作の棚に並んでて暇だから何か観たいなーって感じで何となく手に取って出会えてたらとんでもないものに出会っちゃった!ってなってただろうなー。そして実はそういう出会いが似合う映画でもあると思う。あんまりアカデミーどーん!とか賞レースどーん!とかそういう映画じゃ実はないと思います。もちろん面白さではそういうとこ全部なぎ倒せるクオリティですけど何の知識もなく何と無く出会って欲しい。旧作の棚にひっそりが似合う、そんな匂いのする映画でした。だから好きなんだろうな。



1位『ブリグズビー・ベア』

"出た!俺映画!変人でもナードでも偏愛でもいいじゃん!大好きが人生を動かすのだ!カメ止めと同じ年にこの映画愛ダダ漏れムービーが作られた奇跡!こんな出会いがあるから映画を見るのがやめられないのだ!"

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「クリエイター全員ジェームスのマインドで作品に臨まなきゃダメ的愛の鞭!マークハミル最高じゃん!笑えて笑えてラスト鬼号泣!ヤ・ラ・れ・た!」観終わってすぐこうツイートした俺の熱、ちゃんと年末まで持続!笑

2016年の『シングストリート』とか2004年の『ナポレオンダイナマイト(バス男)』みたいな、俺映画ってのがあるんですね。『マッドマックス 怒りのデスロード』とか『この世界の片隅に』なんかはみんな映画。観た人みんなが愛してるから。

もちろん『シングストリート』も『ナポレオンダイナマイト』も世界中で愛してる人はいるけど、みんなが愛するかはわからないっていうか。きょとーんて人も存在すると思うんですよ。つまり俺が愛してやらなきゃいけない映画、略して俺映画です笑

何しろ特筆すべきはあのVHS愛溢れる教育ビデオ「ブリグズビー・ベア」の世界観ですよね。もう最ッ高じゃないですか、アレ!アレが実はジェームスのためだけに作られていて、その製作者が我らがルーク・スカイウォーカーことマーク・ハミルな訳ですよ!その絶妙な配役!宇多丸も言ってたけど、マーク・ハミルって『スターウォーズ』で映画界において不動の地位を築いた世界的ポップアイコンでありながら、その十字架を背負って生きてきたような人で、その人が外の世界を知らないジェームスに一生懸命自己の屈折した映画愛でもって「ホンモノ」の世界を教えようとするという何重にも連なった深み!そこだけで大号泣な訳ですよ!信頼できるわーと。

そこから映画はどんどんジェームスが外の世界と繋がっていくという流れになっていくんだけど、その繋がり方ね!その一択しかジェームスには確かにないんだけど、それを見守る本当のお父さんや刑事さんや友達ね。随所に涙腺を刺激しながら何か物を作るっていうことはこういう純粋な、いや、純粋って言葉が照れ臭くて古めかしいだけで実際一番大切なのは純粋な目線だったんだ!ってことに気づくというのか。途中からオイオイ滝のように泣けてきちゃって、なんて素晴らしいんだなんて素晴らしいんだなんて素晴らしいんだと心の中でリフレインし続けるというね笑

そしてあのラストですよ!もう出ないよそれ以上涙!ってくらいさらにナイアガラですよ!笑

つまりこの映画は映画愛に満ち満ちてるのは言わずもがななんだけど、俺レベルの、それでも何者かになりたい人やそれでも外の世界と繋がりたいって未だにもがいてあがいて苦しんでる人達への「完全なるエール」なんですね。

正直この映画に出会えただけで2018年は良かったです。

ちなみに監督のデイヴ・マッカリーと主人公ジェームスを演じたカイル・ムーニーはコメディユニット「GOOD NEIGHBOR(グッド・ネイバー)」を結成していて、規模は違えど我々youngasみたいだなーと勝手に親近感を覚えました。

いつかyoungasのブリグズビーベアを作りたい。「ブリブリグズグズピッグ()」みたいな笑

ひでーな笑



というわけで、2018年の結果は以下の通り。


1:『ブリグズビー・ベア』

2:『スリー・ビルボード』

3:『ワンダー 君は太陽』

4:『カメラを止めるな!』

5:『聖なる鹿殺し』

6:RAW 少女のめざめ』

7:『マザー!』

8:『きみの鳥はうたえる』

9:『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』

10:『アンダー・ザ・シルバーレイク』


(後編へ続く)



# by youngas | 2019-01-05 22:26 | 俺アワード
2019年 01月 05日

俺アワード2018〜SHINODA aka VHS BOYA後編〜

【次点のコーナー】

ベスト10には入らなかったものの、シノダが2018年に愛した映画を一気にご紹介!

主にシノダツイッターから引用した一言寸評付きです。


『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』

現行スパイものにおいて体の張り方ギネス級!

「トム様、そこCGでも行けますって!」って勇気出して誰か言わないとトム・クルーズが死ぬまで続くぞ!w 映画中に手を合わせて拝んじゃうレベル。もはや国宝じゃない?トム様。


『ハングマンズ・ノット』

ムカついている。コレを劇場で観なかった自分に。吐き気がするほど楽しい『鬼畜大宴会』に並ぶ血の騒ぎ方!これが大学生の自主映画とか日本映画界はその驚異と脅威に震えるべき。心して挑め!


『マンディ 地獄のロード・ウォーリアー』

前半やたら煽るわーw マンディの目力と悪役の癖とニコケイイキまくり演技にカルボナーラ15kg喰わされてる感!しかも途中からのテンポ急に悪ッ!w でも好き!もちろん好き!ヨハンソン最後までいい仕事してました。R.I.P.


『犯罪都市』

マ・ドンソク兄貴の両腕が三歳児が二人しがみついてるようにしか見えない太さで最高笑 何したらあんなに太くなんねん!笑笑 去年の『アシュラ』級の何回でも見たいやつだからそりゃーもう即ポチですわな。鼻血ブー&完敗です。


『レディ・バード』

真新しさこそないけどもちろん好き案件。『マンチェスター~』のルーカス・ヘッジスや『君の名前で~』のティモシー・シャラメなどボーイフレンド配役が絶妙。お母さんとの関係性とか思春期あるある的泣き所多し。良作。


『孤狼の血』

そうそう!こういうやつこういうやつ!現白石和彌作品の中では『彼女がその名を知らない鳥たち』と同じぐらい大好き!東映ヤクザ復活も嬉しい!江口洋介の名前がモリタカとかはしゃぎすぎお祭り感も良い。すでに決定したという続編どうなる??


『万引き家族』

そうなるだろうなーって思った通りのオチになるけど、そこ含め是枝監督の「正しさ」全開の大変良い映画。万引きを美化するっていう感想は見当違いもいいとこ。安藤サクラと松岡茉優の旬女優っぷりをゲップ出るほど堪能。ご馳走様でした。


『デトロイト』

「こんな時代もあったんだなー」という懐古的余韻は一切なく現在も地続きの問題だからこその重み。確かに賛否両論ある描き方だけど、そこ含めて語り合う余地は充分にあるのでは?ウィル・ポールターの嫌~なツラだけでも見るべき笑 はぁーズシンと胃にきた。


『デッドプール2

スカイダイビングからのあの鈍臭い着地シーンだけでもう最高。落ち込んでる人は見たら前向きになれるんじゃねーかなー。くっだらない笑い満載なのに不思議なぐらい生きるパワーをくれる一本。普通に名作だと思います。


『キングスマン:ゴールデン・サークル』

良くも悪くもやりすぎちゃう人マシュー・ヴォーンの悪いとこ出た~()いや、楽しいんだけどね!しかし過剰接待のせいで大見せ場である所の格闘シーンが既視感で溢れまくり、中盤にしてさーせん満腹ッスって感じ()とはいえ続編またあれば絶対行くけどね。


『ラッキー』

「独り(アローン)の語源はみんな一人(オールワン)なんだ」ハリー・ディーン・スタントンの遺作にしてリンチも出演の"幸せな生前葬"。頑固爺さんの日常もアメリカだから画になるけど、西船橋が舞台だったらこんなに客入らんわなー笑


『霊的ボリシェヴィキ』

早稲田のロシア文学科卒の高橋洋らしい演出も斬新な演劇的密室Jホラー。まぁ、欲を言えばもうちょい「うげッ!」ってなるとこが欲しいとこだけど70分でサクッと観れるし、ぼんやりちゃんと怖くて充分楽しめました。


『パターソン』

カイロレンは嫌いだけど、パターソンのアダムドライバーは本当に素晴らしいな。じんわり沁みてくる感じで、なるほど、みんなDVDとかブルーレイを買って手元に置いときたいのも納得。突然の永瀬正敏に驚きながら彼女ローラ役のゴルシフテ・ファラハニと犬のマーヴィンが可愛すぎてギャフン。


『シェイプ・オブ・ウォーター』

ええ話やー(静かに男泣き)「ただのファンタジーで終わらせねーぞ」というデルトロのギーク魂にも火がついちゃってエロもグロもしっかりある全方向から文句出ない完璧な作り込み。参りました。


『犬猿』

いやー!オモロ!というか吉田恵輔の新作なのに一本しか入れない地元TSUTAYAどうかしてる!大好物新井浩文のヤバさも光ってたし、窪田くんや筧ちゃんも好演なんだけどなんせニッチェ江上!見直した!犬猿とは一文字変えれば血縁。肉親こそ一番の敵。あー怖。


『リメンバー・ミー』

山本高広じゃなくても声の限りに「ずっちーなー!」って叫びたくなるピクサーハズレなしまだ更新すんのかよ的名作。ただ、お家芸の一度大きなサプライズ挟んで結局綺麗な着地が想像ついちゃうしその通りになるから、ほんのり「もうええて」感も。


『ブラック・パンサー』

う~んMCUあるあるの一見さんお断り感はそんなにない反面、Black Lives Matterなシリアスサイドが巨大化し過ぎて今何見せられてんの感。次作見ないとよく判断ができません!春休みで浮かれて来た中坊達の帰りの真顔なことよ!笑 まぁ、でもライアン・クーグラー絶対支持派からしたら、全シーン誇らしい気持ちではあったけどもね。少なくともデップーと同じユニバースで語られる話ではないわな笑

何にせよ、ブラックパンサーを見た人達がクリードだけじゃなく、もっと遡ってデビュー作にして大傑作『フルートベール駅で』を見てくれることを祈ります。


『ローガン・ラッキー』

主演3人のやり取り見てるだけでも眼福なのにきちんと面白い!テイタム&ドライバーが兄弟って無理あんなーと思ってたけど重心が下にある感じが似てた笑 カチッと音がするぐらいの伏線回収と気持ち良さはさすがソダーバーグ。大好きでした。


『バーフバリ 伝説誕生/バーフバリ2 王の帰還』

まぁ、面白いしか出てこないすわ、こんなん!逆に面白い以外の表現方法教えてくれ!笑笑

2の王の凱旋まで来ると1を凌ぐ濃度でゲップしながらコーラ飲みまくる渡辺正行みたいになりつつ鑑賞。一回先まで進ませといて分厚い本をよっこいしょと元に戻すような話の構成に小混乱もあり笑

ただ、これが後世の娯楽映画に残した影響は計り知れません。恐ろしき快作にして怪作!


『ビジランテ』

正しくノワール。おおよそSRシリーズの監督が撮ったとは思えない暗黒の渦巻き方が文句なく良し。逃げ場なしでどんどん串刺し状態になっていく、これぞリアルだんご三兄弟!般若と吉村界人の異常なハマり方も最高。ここまでの大物になってから北野映画をストレートにオマージュした入江監督の漢気!


『君の名前で僕を呼んで』

BLというより思春期男子のひと夏の苦悩が美しいイタリアの景色と共に描かれてて何これすげーいいじゃん。若い時の恋愛に誰でも共鳴できるものだからそういう映画と偏見を持たずに是非。


『素敵なダイナマイトスキャンダル』

末井昭がエロ本カルチャーの一時代を築きあげた神なことはサブカルおじさん達の一般常識だけど若い女子達は咀嚼して消化するまでに時間がかかる題材ではあってしかしそれでもこの観やすさとPOP感て冨永昌敬って人は改めてスゲーなと。パンフレットの森直人さんの解説と冨永監督本人によるテキストが無茶苦茶わかりやすくていい内容だったので絶対に観終わってから読んで欲しい。確かに『ローリング』で世界観が極まってなおこんなのが撮れるとか天才って言葉じゃ足らんわな。


『ヘレディタリー/継承』

映画っていかにシーンが頭に残るかだからその意味では勝ちなんだけどみんなが賞賛するほどハマれず。ラストのくだりも鈍重に感じてちょい残念。好き嫌いで言ったら超好きだし楽しかったんだけど。ほぼ顔芸とだけ言っときます笑


『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』

自分を重ねたケイトの不在は予想通りストイックな獣達の悪夢劇場に!いや、もちろんいいんだが1でヤラレた人は恐らく違うもの感強め。デルトロの眼力とヨハンソンゆずり(ヨハンソンの弟子のヒドゥル・グドナドッティル)の不穏なスコアがずっと味わえるからそれだけで充分なんだけど。


『ウインド・リバー』

やっぱりテイラー・シェリダン恐るべし!『ボーダーライン』同様男女バディものだけどマジでジェレミー・レナーが過去一で良し。エリザベス・オルセンもいいね!後半の銃撃戦の緊迫感は2018年一番クラス!ネイティヴ・アメリカンの歴史を勉強してから見た方が吉。 面白かったー


【特別賞のコーナー】

へ?今年もあんの?あるんです!笑

いや、正直、映画じゃないんで部門的には別なんですけど映像作品ということで2018年ブリグズビーベア並みにドッパまりしまして所謂俺デミー賞テレビ部門です笑 お許しください笑


『ストレンジャー・シングス 未知の世界/Stranger Things』全17(シーズン1&2)

"アメリカ発80年代ポップカルチャーオマージュてんこ盛りのNetflix制作SFホラードラマシリーズ!どこを切り取っても面白すぎて失禁!20197月のサードシーズンまで待てないッ!"

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正直、スチャダラパーのこのドラマに対するオマージュ(「スチャダラパー・シングス」同名でLiveと会場限定CDも発売)を始め、サブカル界隈の人達が早い段階で色めきだっていたので、ネトフリ登録も含めチョイ後乗り感は否めないんでここで内容のどこが良かっただの、あそこが良かっただのというつもりはありません。内容を文章で読んじゃうと既視感満点だし、そんなに面白そうでもなくねー?って思っちゃうレベルなんだけど(失礼)、実際観たらヤバかったんですよ!楽し~~い!って口に出しちゃうぐらいの。こんなおじさんになってもご飯も忘れて一日中観ちゃうぐらいの。

まぁ、その魅力はダスティンやイレブンら子供達のキャラクターの良さはもちろん、ウィノナライダーとかショーン・アスティン(グーニーズのマイキー!)とか80s狂達を刺激する心得てる配役もありますよね!そうくるかーみたいな。

あとは音楽もいいし、なんせオープニングがいいんだ!あのミニマルでレトロ感強めのエレクトロな曲の感じと黒バックに赤字のフォントが蠢いてるあのオープニングだけでクッソアガる!超ワクワクしますよね!

もうマジで虜とはこのこと!恐らく今年の3分の1はストレンジャー・シングスのことしか考えてなかったですね。いやーホントに楽しかった!

そしてついに今年の7月サードシーズンですよ!

このポスターだけでもクッソクッソクッソクッソクッソアガる!(口が汚くてすいません)

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今年死ねない理由が出来ました。


あと、一応書いときますけど日本版のセルDVD/Blu-rayはいつ出るんでしょうか?(レンタルは開始済み)

あのVHS風パッケージで発売希望!

とりあえずこんなにワクワクしたドラマは本当に久しぶり!ありがとうNetflix!ありがとう、ザ・ダファー・ブラザーズ!!!!



(音楽部門)

・石野卓球「Takkyu Ishino Works 19832017

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・真心ブラザーズ「INNER VOICE

・グループ魂「もうすっかりNO FUTURE!


・前野健太「サクラ」

・電気グルーヴ「MAN HUMAN

・のん「RUN!!!

・東京スカパラダイスオーケストラ feat.峯田和伸「ちえのわ」

Superorganism Superorganism


・BISHstereo future

BiSWHOLE LOTTA LOVE/DiPROMiSE」他

OLEDICKFOGGYGerato

・スチャダラパー「スチャダラパー・シングス」

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・エレファントカシマシ「Easy Go「WAKE UP」


Struggle For PrideWe Struggle For All Our Pride

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PEDROzoozoosea


STUTSEutopia

さぁ、久しぶりの音楽部門です!

とはいえ!笑

とはいえなんですよ、マジで笑

2018年も映画ばっかり見てた&前述したストレンジャーシングスにハマり過ぎてた&これ読んでるほとんどの人にとってはどうでもいいかもだけど彼女が出来て遊んでばっかりいたetc.の理由からまともに音楽に向き合う時間がありませんでした!さーせーん!!だから事前予告的に2018は久しぶりに音楽と書籍もやるよーなんて言ったものの「あれ待てよ?そんなに書くことないかも」って途中から焦り出す始末でして。そんな訳で上に挙げたのが2018年に新しく聞いた音楽ほとんどです!後は古いのばっかり聞いてました笑 ホントにさーせーん!笑

トピックだけ少し書きますね。

2018年はまず石野卓球ワークス1月に出て卓球カレンダー飾って眺めながら、電気グルーヴリリースをずーっと追いかけてる一年でしたね。(いつもと一緒とも言う)卓球ワークスは25000円とかして完全限定生産とかだったけど、買わない選択肢は無いわけですよ、我々財布(卓球命名、ファンの名称)からしたら。ていうか期待を裏切らないマジで最高のアーカイブでしたね、コレ。マジで良かった。卓球自身の解説も面白くてね。電気グルーヴに救われてきた人生の人達は神棚に飾る級のプレゼントでしたね。

あとはもちろんWACKBiSHを始め後半一軍二軍に分裂したBiSも、ギャンパレEMPiREもそれぞれに良くって、その後のプールイがBILLIE IDLE®︎に加入したりしたのも面白かったですねー。新生YouTuber研究会、BYSもアホだし見守りたいですね、この周辺は。(何が「孤独が運命さー」やねん笑)あとPEDRO、ていうかアユニ・D覚醒PEDROも『ナポレオンダイナマイト』から取ったらしいし、本当信用できるわ、アユニちゃん。2019年も追いかけまっせ!

曲で言ったら今年は何と言ってもエレカシの「Easy Go!特別賞にもう一つ挙げていいなら選びたかったドラマ「宮本から君へ」主題歌ですよ!池松くんの喜怒哀楽全部入り荒ぶるオープニング最高!真利子哲也半端ねーなを実証してくれましたよね!そのドラマ主題歌として120点だった主題歌のこの曲!俺の人生のサントラに仲間入りしました!(エンディングのMOROHAも良かった)エレカシは30周年さいたまスーパーアリーナLiveも行けて良かった!

あとどうしても書いときたいのは2月に行ったあいみょんと真心YO-KINGの弾き語りライブ!

あいみょん、売れる前夜って感じだったんだけどその時のツイートで「この子が今年売れなきゃ嘘!」って書いてて俺の審美眼ね笑

紅白にまで出たもんね。スゲーなー俺←全然俺の凄さではない

待ち焦がれたStruggle for Prideの新作の良さや、海外なら日本人のボーカルオロノちゃんが最高なSuperorganism、「Easy Go」と並んで今年のアンセムだったグループ魂の「もうすっかりNO FUTURE!」だのいい盤との出会いもありました。2019年は真心も電気も30周年なんでライブに行く!とりあえず1/15銀杏の2回目武道館からだ!


(書籍部門)

・爪切男「死にたい夜にかぎって」

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・岡田惠和/峯田和伸「いちごの唄」

・綿矢りさ「勝手にふるえてろ」

NECK FACE作品集「DEAD SKIN!!!

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・大橋裕之「シティライツ完全版」()()

・藤岡拓太郎作品集「夏がとまらない」

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PARANOIDMINCE #5」「PUKE'EM

・のん特集「SWITCH

・若杉公徳「ライミングマン」

・大川ぶくぶ「ポプテピピック」

・「映画のディストピア」

・天久聖一「サヨナラコウシエン」

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QUICK JAPAN別冊 WACKな本」

・「BiSHぴあ」

・「FUCK and FUCK WACK写真同好会 ver.1(アユニD写真集)

・「ツインピークス究極読本」

・別冊映画秘宝「怖い、映画」

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・ナマニク「Filthy ビデマスペシャル」

・平山夢明「他人事」

・「ジョン・カーペンター読本」

・松原タニシ「恐い間取り」

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はい。書籍編!

いやーこっちもね。

とはいえなんですよ笑←またかよ

相変わらず秘宝系は充実ですけど、そこ以外広がりを見せない俺の本棚笑

でも今年の特筆すべき本三冊は決まっててまず天久聖一「サヨナラコウシエン」!もう泣けたんですよ、これが!天久さんに泣かされるとは思ってなかったんですけどホントに良くて。おじいちゃんとサヨナラするために孫が冒険するって話なんですけどね。笑って笑って泣いちゃう感じで。ヤバかったです、マジで。

もう一冊はNECKFACE作品集(コラージュブック)DEAD SKINです。NECKFACEは俺ん中でアートヒーローの一人なんですけどこの人の内臓を見てるような本気でブチ上がるアートブックでした!代官山蔦屋書店でコレを初めて見つけた時、冗談じゃなくて震えたんですよ。最高過ぎて。武者震いなのかな。買ってから何回手に取ったかわからない。デザインみたいなことしてる時ブレそうになったら見るようにしてます。揺るぎないNECKFACE作品がそこにいてくれて嬉ションしちゃいそうになります笑

そして最後は爪切男「死にたい夜にかぎって」。文学なんですけどずーっと映像を見てるみたいな。あったかくて馬鹿馬鹿しくて、で、これもしっかり泣けるんですよ。過去の彼女達へのラブレターみたいな小説で激好みでした。銀杏峯田が帯に推薦文を書いていて、ポテチ光秀さんが表紙のイラストを描いてなかったら手に取ってなかったかも。

出会えて良かった一冊です。

後は前述した秘宝ムックの「怖い、映画」とか「映画のディストピア」、大好きなツインピークスの研究本「ツインピークス究極読本」も楽しかったし、漫画なら藤岡拓太郎作品集「夏がとまらない」がダントツで笑いました。松原タニシ「恐い間取り」も楽しかったなー。怖い本、例年ならもっと読んでるんですけど、2019年はもっと読みたいと思います。


(女子部門)

・石橋静河

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・栗林藍希

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・橋本梨菜

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・ミリー・ボビー・ブラウン(ストレンジャー・シングス/イレブン役)

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・宇垣美里(TBSアナウンサー)

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・日比麻音子(TBSアナウンサー)

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・宇内梨沙(TBSアナウンサー)

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・華村あすか

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・箭内夢菜

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・深瀬美桜(まねきケチャ)

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Orono(Superorganism)

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・坂口彩

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女子部門はトップ賞は石橋静河でしょうね!←もうええて笑

トップ3なら2位は栗林藍希ちゃん。この子まだあんまり知られてないけど、ホントに可愛い。インスタとかでも写真上げてるんですけど、ほとんどが無表情なんですよ。そこもいい!2019年、この子キます!(あいみょんの前例ありで調子乗り気味)

3位は浪速のブラックダイアモンドこと橋本梨菜ちゃん。色白が好きなんですけどね。この子は顔面がどストライクでした。身体も凄いんですけど顔面票です。←不純ではないアピール

あとはアトロク三姉妹、海外ならストレンジャーシングスのイレブン役ミリー・ボビー・ブラウンですかねー。


というわけで長々とダラダラとやってきました、俺アワ2018、シノダakaVHS BOYA編。

まぁ、ヤンガスは今年2019年も元日に二人で映画『来る』を観に行ったりして仲良しですので、解散はしません笑

今年も死なないように頑張ります。ケンタシオン編を首を長くして待ちましょう笑

それではみなさん今年もお元気で!


youngas shinoda aka VHS BOYA


# by youngas | 2019-01-05 22:26 | 俺アワード
2018年 09月 11日

最近はこんなの観た!!!

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【スリービルボード】
冒頭の不穏なカメラワークで名作を確信できるこれ。最初の1分で親指立てちゃう映画が今年は多くてビックリ。
子供を乱暴に殺された親の気持ちは想像をはるかに超える辛さだと思う。とはいえ警察署に火炎瓶を投げ込むのは絶対に筋が違うし、町1番のエキセントリックババアなんだけど何だろう....もっとやれって普通に思っちゃうマジックがスリービルボードにはある。
思った通りに話が進まない快楽がエグいし、バンダナをアクセルローズ巻き(ガンズ)にしてる人を初めてカッコいいと思ったし、小人症のヒゲおじさんの凛とした尊厳に泣かされそうになったし、初体験が詰まった作品でもあった。
快楽と言えば新しい黒人署長(黒人が人種差別だって言う人すみません。文字の響き上アフリカ系アメリカ人と書くよりポップなので)をぞんざいに扱って首切られるあいつがトボトボ出ていくあそこね。今年いちばんのザマァァ感でした。
元署長の青姦とかラストの展開とか、まだまだ書きたいことが山のよう。
今年のベストムービー筆頭!あーーオモロかった!


【シェイプオブウォーター】
アカデミー賞関連の作品は毎年なんだかんだ観るんだけど、『まさかこんな作品だとは思わなかった』って感想は今まで無かったような....
ある種とてもイビツで一皮めくった裏に隠れる変態性と攻撃性。
『切なくも悲しい、愛の物語』という配給会社のペーペーがラッピングしたすかしっ屁みたいなコピーに胸キュンなオマエなのか?何度もしがんで味わい尽くすオマエなのか?デルトロ監督が問うてるような骨のある皮肉たっぷりの愛の歌。
粘着質な奴らのびしょ濡れラブストーリーなんだけど、猫が可哀そうだし、マイケルシャノン指持って帰れだし、仕事前にオナるなだしそれのせいで遅刻するなだし、またお前出てんのかい!なオクタヴィアスペンサー居るしだし、ゲイのおじいちゃんの失恋物語でもあるしだし、一個一個のサイドストーリーも味わい深い群像劇でもある。
スリービルボードのあいつがクビになったザマァァ感もハンパなかったけど、マイケルシャノンの新車がグシャってなったあそこもなかなかだった。
今年のベストムービー筆頭!あーーオモロかった!


【RAW】
はいはい、また天才の登場です。天才フランス人女性監督がブッかました今作、最初の5カットとタイトルだしでサムズアップ。ジュリア・ドゥクルノー監督って名前は覚えておかなきゃいけませんね。
どんな人間にもあるダメな部分、嫌な部分、そういう生々しくて毒々しい動物くさい人間臭をカニバリズムを通して美しくフィルムに焼き付けてる。
抗えない性への興味、立ち行かないスクールカースト、どうもしっくりこない姉妹関係、親に押し付けられた価値観(菜食主義)からの脱皮、親元を離れて覚える酒や遊び、開放する自分と抑えるべき自分、神童として生きてきた自分からの脱出。
世界の山ちゃんで手羽先をしゃぶるように、切り離された指をしゃぶる美女による美しすぎる成長期。
ところどころ主演女優が満島ひかりに見えるのも俺得ムービー!あーーオモロかった!


ほかにも【ゲットアウト】【聖なる鹿殺し】【マザー】【カメラを止めるな!】の感想も書きたいけどまた今度!


# by youngas | 2018-09-11 15:35 | やんがすちゃんのYMO
2018年 07月 08日

あーあ、好きだわこれ。

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鑑賞2日後にそう思ったのは『彼女がその名を知らない鳥たち』


あーあ、って思っちゃったのは出来れば好きじゃないって言いたかったから。
だってこれが好きってあんまりハイセンスじゃないんだもんww 俺の中身が腐ったマグロみたいな臭いがするってバレちゃいそうだしね。
そんな見栄っぱりで嘘つきな俺にこそピッタリな捻(ヒネ)くれた作品っていうのも、また残念な事実なのだけど...。
そんな抗えない魅力たっぷりな作品を撮った白石監督、やっぱ性格悪くてイジワルな奴撮るの上手いっす!!



映画って

①観た瞬間から大好きで、時間がたつにつれてもっと好きになる。

②観た瞬間から大嫌いで、時間がたつにつれてもっと嫌いになる。

③観た直後は大好きだけど、時間がたつにつれて冷めていく。

④観た直後はそうでもないけど、時間がたつにつれて好きになる。

⑤無味無臭


自分の中ではこんな感じに分かれてて、大体の作品は味わいが変化してく。

そしてこの作品は④観た直後はそうでもないけど、時間がたつにつれて好きになる。だった。
(ちなみに②は邦画に多く、駄作の金字塔BECK、キャスト頼りの猛烈駄作ジャッジ、こっちを怒らせまくった怒り、観る者の頭を沸かす湯を沸か...もう良いって?ww)


あのシーン良かったな、あのシーンはエグかったなぁ~なんて考えてたらあそこもここも、あれもこれもって名シーンばっかになっちゃった。

蒼井優の最低サゲマンっぷり、阿部サダヲの不潔さ、松坂桃李の軽さズルさ、竹野内豊の下劣さ、ここまで適材適所に配置されたら俳優さんも気持ち良さそう。



『あなたの恋愛観が変わる』『これを愛と呼べるか』などと、首を360度かしげても足りないほどトンチンカンなキャッチフレーズが付けられてるんだけど、全くそういう話ではないと思う。
OLさんとか若年層のライトユーザーを取り込みたいのはよく分かるんだけど、土屋太鳳とか山本美月が出てる類の作品とは対岸の作品。
まぁそういう風に乱暴な感想を持てない事もないから、顔を真っ赤にして怒ったりはしないんだけども。


んじゃどんな話なの?って問われたら『イットフォローズに対する日本からの正式回答』これで完璧だと思う。なんならイットフォローズより長くて怖いし、他人になすりつけらんないって意味では本家のそれよりタチ悪いかも。ラストシーンは感動より恐怖、涙よりも鳥肌が。

蒼井優を幸せにしたかったのか?怨んでいたのか?爪痕だけは残したかったのか?劇的な意味変容があったような無いような。結末を思い返すと今でも何とも言えない後味が残る。



吐き気がするようなシーンばっかりなんだけど(褒めてる)、中でも蒼井優が他の男を想いながらサダヲにエクスタシーまで導かせるシーン。うん、平たく言うと手と口でイカせなさいって事なんだけど、ここが今作の白眉。絶頂に達した蒼井優が目すら開かずに嘘っぱちな優しげなセリフを吐く『陣仁はいいんか??』嘘つけてwwお前ゴムつけて手コキがやっとやろwwもうこういうのね、最高っすよ白石監督。


捻くれた愛と私利私欲のバトルロイヤル!!!!!おもろかった~!!!!!





# by youngas | 2018-07-08 00:40 | やんがすちゃんのYMO
2018年 04月 21日

ドラクエ脳

ドラゴンクエスト、なんて甘美な響きだろう。

俺のゲーム史は約20年前で止まっている。
マリカーや桃鉄、ボンバーマンやパワプロなどはやった。さんざっぱら徹夜でやる日もあったが、自分の中ではたむろしてる奴らのオカズ。こういう位置付けだ。

自分のゲーム史というと、ドラクエでありFFでありサガである。
ゼルダもかなりやったけど少しだけ違うな。
こう黙々とやるそれがそれなんだ。
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今自分に課せられている最大のミッションは妻との安定的な生活であり子供達の育児である。
なんでも自分のペース、自分のルーティンだけで過ごせる一人暮らしに比べると、家族で過ごすという事はノイズだらけだし様々なウエイトが体のあちこちに装着されているようで実に重い。小さい子供がいるとそのウエイトはどんどん増す。
なんにも思うように進まないし、BADタイミングのお手本みたいな瞬間にウンチをしたりする。オーシットとはこの事だ。


コンバットレック氏が言っていたが、子供がいると1日に使える時間なんて1~2時間。
その少~しの時間を超超超有効に使いたいのが世のママさんでありパパさんなんです。
そんな貴重な時間にロープレは......ないないないww

だからドラクエのように贅沢に時間を使う遊びを、いつか思いっきりやってやりたい。
コース料理は時間を食べてるかのようにユックリ出てくるけど、ほんとそんな感じで20時間ぐらいゴロゴロしながらドラクエやりたい。今はそう、そんな感じ。


そうそう、音楽ガハハというラジオ番組をご存知でしょうか?
マキタスポーツと&レキコミックやつい&レキシ池ちゃんというメンツ。三人の名前をみただけで笑っちゃうようなメンツ。
これにベボベのこいちゃんとかスチャBOSEが混ざったら最強のパーティーじゃなかろうか??
番組自体も本当に本当にオモしろいったらありゃしない!!!!
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こうやって複数人のグループを見るとドラクエの戦闘力として変換しちゃう癖はいつまでも抜けないもので。。。

俺が映画監督でパーティーを組むとしたらどうだろう。



勇者 - ジョン・カーニー
戦士 - ドゥニ・ヴィルヌーブ
僧侶 - ライアン・クーグラー
魔法使い - デイミアン・チャゼル


これだなw
なかなか良いと思う。レフんとかマイクミルズも入れたいなぁ。あ、デレク・シアンフランスなんかも強そう。
あれよ?スコセッシとかイーストウッド級は超ムズいダンジョンの最奥にいる重要人物としてキャストするから。

うん、ライアン・クーグラーはこのパーティー内でグングン伸びるなwww




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ジョン・カーニー



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ドゥニ・ヴィルヌーブ



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ライアン・クーグラー



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デイミアン・チャゼル










youngas sogawa



# by youngas | 2018-04-21 12:33 | うげブンガク
2018年 03月 07日

頑固ちゃん非頑固ちゃん

そういえば、こないだMステにフランツフェルディナンドが出演してた。
ある一定の層にとってフランツは、ファーディナンドであってフェルディナンドではないのだ。

たぶん俺が一番シッカリ読んでた雑誌【スヌーザー】は、その生涯を終えるまで頑なにファーディナンドで通した。
まぁ何かにつけて編集長のタナソウは頑固だったから、読者はセルフで『フェルディナンド』に変換してたんだがww

こういう頑固な部分って実はとっても大事だったりする。長い人生を戦う上でマインドの背骨なるし、責任者にとってはブレない芯を示すリーダーシップにもなり得る。
俺みたいに足の小指の爪よろしく器の小さい人間は見習いたい部分でもある。

あれは何年前だったか。当時インポート盤でのみリリースされていた『Mumm-Ra』というイギリスのバンドのデビューアルバムを仕事で扱っていたのだが、俺らのチームではムームラと呼んでいた。今思えばアイスランドのバンド『ムーム』に引っ張られていたのかも...。その後、メロディックでポップネスな内容がウケてムームラが日本盤を出すことになったのだが、入荷してきたCDに付いているその帯には『マムラ』の字が....それはもうガクブル案件なんだが、僕ら洋楽ロックポップスチームはその瞬間ムームラをいとも簡単に捨てた。ムラムラした男が大塚の安ピンサロでサクッと済ますがごとく、いとも簡単にポイしたのだ。
マムラ何枚発注する?マムラ何番の試聴機に入れる?マムラ特典あったっけ?って具合にポップに働いた。あのチームにタナソウがいたらどうしただろう?
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このスヌーザー、表紙に載ってるいバンド名を見をてるだけで未だにヨダレ出てくる。カイザーチーフス聴きてぇ。






一方で頑固さは厄介な存在とも言える。柔軟性のなさは変化の速いこのご時世にはマッチしない。合理的な思考と時短が勝負を決めるテン年代。頑なに筋を通し続ける事にこだわるのは前時代的な美学だとも言われる。


あれは何年前だったか。ピーナッツパンという女性二人組のお笑いコンビを深夜番組で見て大好きになった。人力舎の血が流れるコンビらしく低温でファニービートなネタがツボだった。こういう才能あふれる人達は俺ごときが青田買いして騒ぎ立てなくても、きっと出てくる、きっと世界がほっとかない、そう思っていた。

才能だけでは芸能の神様は微笑んでくれないのか、5年10年たってもピーナッツパンをテレビで見ることはなかったのだが、つい先日予想外な再会をした。
セブンルールという情熱大陸のオシャレver.みたいな番組にそのツッコミの方が出ていた。瞬時に分かった、あの人だと。ピィ~ナァ~ッツパァ~ンっていうキメのセリフが脳内をループした。
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黒いTシャツの方が番組の主役で、ピンクのTシャツの方が元ピーナッツパンの方だ。今は芸人の道を断って、黒いTシャツの方が経営するマーガーバーガーというお店で店長さんをされているとの事。
ムリをして何かを続けたり、自分にはこれしかないと盲目的に決めつけていたら、こういう素敵な道は開かれなかったかもしれない。できない・やらないに関わらず、ある時点でバサッと過去を切り捨てるのは悪いことじゃない。そう、ムームラのようにw










youngas sogaawa


# by youngas | 2018-03-07 23:29 | うげブンガク
2018年 02月 09日

我に返るスキマを埋めろ

家賃を払うためだけの仕事はしたくねぇ。
自分にしかできねぇ仕事がしてぇ。
9時5時の座りっぱなんかゴメンだぜ。

評判のヘアワックスで髪の毛をセットするのに余念がなかった若いころ、こんな事をボヤく日々だった。
結局のところ長時間立ちっぱの誰にでもできる仕事でギリ家賃払う生活に追われて、俺の青年期は終わった気がする。

そんな青年期、最低限必要なお金を支払って、飢え死にしない程度の食費を使って、残ったお金は何となくその時欲しいものを買う。今思えばそれの繰り返し。ちょっとのお金をもらって、ちょっとのお金で買えるものを買う。何年も何十年も。そうやって少しのお金で買ってきたものは、寂しさのような空白を埋めるためのものだったのかもしれない。CDや雑誌、DVDやフィギュア、ゲームやマンガ。あれほど必要だと思って支払ったのに、とても欲しくてレジ直行したのに大半のものは手放した。いま部屋に残っているものは、チャーハンを作る時のお塩少々程度。三本の指でちょこっとつまんでパラパラってやる程度だ。

【物の価値】と【事の価値】を考えるようになったのは結婚してからだろうか。物が手元にあるより、記憶として脳に映像がある方が自分にとって大切になってきた。DVDをほとんど買わなくなったのに頻繁にyoungasで映画館に通うのもそういう理由からだ。しのっぴと観る映画はだいたい面白くないんだけど(最近は当たり続き!!)むしろ映画そのものはハーフタームショーみたいなもん。映画がはじまるまで本屋をぶらついたり、最近あった面白いことを話したり。オモしろかろうがツマんなかろうが、鑑賞後のおしゃべりの方が重要だったりする。俺らぐらいの年齢だとそういう日常のあれこれを小銭に変えていかなきゃいけないんだけど、残念そこはヤンガスちゃん、ただの中年しゃべり場で終わっちゃう。ある層からみたら危険信号チカチカであろう。



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大半のものは手放した、こう書いた。確かにそうなんだけど中には何年も何年も部屋に飾ってあるものがある。このジェームスジャービスのLarsはその代表かもしれない。なんなら子育てが落ち着いたらもっと増やしたいとすら思ってる。買ったことすら忘れちゃうような物の大海原の中に、こういうキラッと輝き続ける物と出会う。物より事をずっと優先していたらこれには出会えていないよなと思う。どこで買ったかは記憶がとても曖昧なんだけど(代官山のサイラスだったか...渋谷のパルコだったか...タワレコでやったジェームスジャービスのトークショウだったか...)レジ前で猛烈に悩み倒したのはハッキリ覚えてる。2種類とも買った当時の俺、マジ良い奴だと思う。ずっとずっと昔にこういうずっとずっと愛せるもんを購入し、記憶の中にアンカーを打ち込んでいるからこそエバーグリーンな空気を吸えるんだもん。





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これはどうだろう。左はフューチュラの、右はジェフマクフェトリッジのアートブック。これも年に5~6回はパラパラ開く。アートブックとか写真集って高いんだよね!(輸入されてる海外版は更に高い)もうあえて1万円ぐらいまでは出した方が良いような気すらする。後悔するかな?ってぐらいの額の方が執着が生まれて良い気がするんだ。、、、あれ、というかこのフューチュラ、誰からか全く覚えてないけど借りパクかも...買った記憶がない...どうしよう、まったく高いお金払った記憶ないのに執着が凄いんだけど。なんだ、ヤバい、もし貸してくれてる人がこれ観てたら連絡を!ちょっと良さめなマカロン贈ります。これってもう20年近く前のものだよな。。。借りパクだったら俺ヤベェ奴だな。。。





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さ、これは完全に借りパクじゃないから気が楽だ。箕浦建太郎さん(ミノケンさん)の絵。これも記憶があいまいだけど東京の下町界隈でやった箕浦さんの個展で購入した作品。額装されて郵送されてくるまで楽しみで楽しみで仕方なかったの覚えてる。どこに飾るか妄想しちゃったりしてさ、理想の女子が部屋に遊びに来るとだいたい『いい絵だね。』なんて言ってくれちゃって。購入以降、一度も仕舞わず掛けてる。今も玄関に。
これも当時の俺にとって気軽に買える値段じゃなかったけど、死ぬまで絶対捨てないものだからむしろタダみたいなもんだと思う。そしていつかまた、歳を重ねた箕浦さんの作品を購入したいと思う。きっと息子や孫もDNAレベルでこの絵は好きだろうから飾っておくれよ、いつかのお前ら。



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これは頂き物。大好きな映画【シングストリート】のパンフレット。とっても人気のあったパンフで今ではなかなか手に入らないのにしのっぴがプレゼントしてくれたんだ。LPサイズという憎い仕様で最高!去年の俺アワでしのっぴはシングストリートを1位にしてるのにプレゼントしてくれるんだもん!見た目はチンポコがヒゲはやしたみたいな感じだけど最高のやつなんで、オッパイがツインテールしてるような女の子がいたら宜しくお願いしゃす。



物をたくさん買うことは悪いことなんかじゃないんだ。パンテラをカラオケで歌ったあの夜も、アルバム『俗悪』があってこそだ。レッドマーキーでTHE MUSICを観て涙ぐんだあの日も、タムくんにサインしてもらったあの日も、ユケの最後をみたBiSライヴも、あれもこれも物あっての事じゃねーか。
卵を買って目玉焼きを作るようなもんさ。でもよく考えて遣わないとな、たぶん一生ポケットには小銭しかないからな。ピース。


PANTERA-FuckingHostile







youngas sogawa



# by youngas | 2018-02-09 23:22 | うげブンガク
2018年 02月 03日

姓は吹き溜まり、名はSCUMLIGHT$VIDEO®

SCUMLIGHT$VIDEO®

スカムライツビデオ、これはyoungasの俺じゃない方しのっぴが始めた何か。何かなはず。

ドブネズミが吐いたゲボみたいな代物を吐き出すレーベルかもしれない。
世界中の人間を不愉快にさせるウジ虫の群れのようなブランドかもしれない。
それは今後、各自で判断してほしい。とりあえずリンク先を。

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ライツ(Lights)といえばヒップホップ界隈では『ライツ!カメラ!アクション!』なんていう歌詞をよく聴く。
文字通り【ライツ!(照明)カメラ!(カメラの準備いいか?)アクション!(よーいスタート)】だけど、ここのやつは【スカム!(汚物)ライツ!(の光)ビデオ!(再生スタート)】汚物の光よ、出番だぜ!だと思ってんだ勝手に。

Rの方の(Rights)なら汚物にも再生させる権利があるぜ!になる。あ、これ良いじゃん。紛らわしくRの方で俺やろっかな。


ま、しのっぴとは長いこと仲良くしてもらってて、どんな人かは分かってるつもり。

女の子と付き合う前に体の相性が合うかをやたら気にしたりする慎重なとこあるし、マクドナルドで迷わずセット頼むくせにポテト残す体調管理にシッカリしてるとこあるし、あれだけアート好きなのにバンクシーの映画観にいったら隣でグーグー寝ちゃうぐらい睡眠には気を配ってるとこあるし、実家には〇万円入れてるってアピールしてくる金銭管理も得意なとこあるし、自室にあるウォークインクローゼットには本やDVDやチラシの類で一歩もウォークインできないクローゼットあるし、zepp Tokyoにパフューム観に行こうぜっつって秋葉原のam/pmで待ち合わせしてたのにお台場のam/pmに行っちゃう行動の早いとこあるし、映画みるだけなのにいつもレッドブル(しかもロング缶)でエナジーチャージして翼授かるし、チンポがメガネかけたみたいな顔してるし、ぜんぜんトイレ行かないし(俺が頻尿なのか?)。こんな良い奴だから,
しのっぴことSIXNOXとSCUMLIGHT$VIDEO®チェックしてくださいね。




youngas sogawa


# by youngas | 2018-02-03 23:55 | うげブンガク
2018年 02月 03日

長男4歳、オアシスが聴きたいって言った日。

中学の一年生になった正月休み。もらったお年玉でBUCK-TICKの持ってないアルバムを全部買った。友達にダビングしてもらったカセットがあったから、お母さんは『それで聴けるからいいじゃん』なんて言うんだけどやっぱCDが欲しかったんだ。
新品だと予算オーバーだったから中古で。三歳上の姉に教えてもらった中古CDショップ【円盤屋】にバスで向かった。片道1時間半ぐらいだったと思う。それは田舎の中1にはなかなか勇気のいる物だったけど “ビビる < BUCK-TICK” って図式だったのは今も覚えてるし、行き帰りの車窓から見えた景色もCDの重みもシッカリ覚えてる。

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パッケージが良いともダウンロードが良いともどちらとも思わないけど、自分の息子たちにもこんな音楽にまつわる経験をしてほしい。それが三代目だろうが乃木坂だろうがケンドリックラマーだろうがTHE XXだろうが、衝動にかられて行動を起こしてほしい。


確か4年生でTMネットワークを聴いて音楽っていいなって思って、姉が持ってたジュンスカのCDをあるだけ聴いて、好きな曲がテレビで流れるとなればラジカセでカセットに録音して夜中まで聴いてた。休みの日は親友の家に行ってユニコーンとかジッタリンジンを聴いたりした。そして5年生で人生初のアルバムを買った。BOOWYのラストギグスだったかな?
中学に入るとラウドネスが好きになった。ジキルとかデランジェとかを先輩に教えてもらって、流れでルナシーとかレディースルームが好きになった。どう考えてもダサいけど、当時は部活のサッカー&趣味のロープレ&夢中のビジュアル系って感じだった。

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それから色々聞きながらすっかりオジさんになって、仕事と子育てに追われてゆっくり音楽を聴くこともなくなってきた。それは寂しいなと思い最近は晩御飯の時だけはテレビを消して音楽を流すようにしてる。ジャンルは様々、その時の気分でなんでも流す。いつかのある日、4歳の長男が今日はオアシスが聴きたいって言ってきた。

彼も長い音楽の旅に出たようです。






youngas sogawa


# by youngas | 2018-02-03 00:31 | うげブンガク
2018年 01月 28日

密室パニックムービーを観た翌日、密室パニックになりかけた。

我が家では固定費カットの目的で自家用車を手放した、だいたい半年前ぐらい。
運転は好きな方でたまに車を運転できると気分良く遠出したくなる。今日は義母が車を貸してくれるって事で家族四人で少し遠くまで遊びに行った。今日も外は冷蔵庫の中みたいに寒かったからソニックユースみたいなキンキンしたやつ聴きながら行きたかったんだけど、小さい子供が2人も乗っかるってのでそれはあっさり却下。しまじろうのDVDに落ち着いた。

向かったそこには小さめではあるけど観覧車があって、年齢制限なく乗れるし子供にも良い経験になると思って乗ってみた。そうそう、俺は昔から観覧車が物凄く怖い。たまに共感してくれるチキン野郎もいるけどだいたいは薄ら笑われる。ジェットコースターより?ってテンプレみたいにそればっか聞き返されんだけど、不思議とジェットコースターより逆バンジーよりフリーフォールより怖い。おいなりさんのあたりがゾワゾワしてたまらない。米印のあたりに変な汗かくし。

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(無理なんで妻撮影↑)

とはいえもう四人家族の長になった訳で、怖がってた十数年前より多少は強くなってるはず。そんなデカくないしイケるっしょってことでチケット買って乗り込んだわけだけど、2分もしないうちに今年一番の後悔が襲ってきた。眼下に見える係員に『1000円あげるから逆回転して降ろせ』って心の中でNENを飛ばしたけど全然ダメ。
観覧車って死を覚悟するには迫力がぜんぜん足りないくせに、落ちたら確実に痛い思いして死ぬじゃん。色んなとこにガーンとかぶつけて。その死ぬ高さにジンワリ何分も居なきゃいけない、しかも密室で。こんな時だけ想像力が悪い方にだけ働くからたちが悪い、しかも密室で。やっぱ怖かったけどこれは決して観覧車に負けたんじゃない。高所にある密室に負けかけただけである。

ま、降りたらこっちのもん。あんなノロマにビビってなんかないと睨みつけるのみ、空を見上げて。



密室、しかも出れないって怖いなって昨日も感じたんだった。【新感染 ~ファイナルエクスプレス~】をDVDで観て。


youngasの相棒しのっぴは去年の俺アワ2位にいれるぐらい感染してて(直前まで1位って言ってたぐらい)自分も去年ギリまで映画館で見れるように頑張って段取ったぐらい楽しみにしてた(結果映画館では観れず!)作品。

どうしてもアイアムアヒーローと比較しちゃうけど、あれもやっぱ市街地戦よりも民家とかショッピングモールとか通路みたいな行動範囲が限定されてる場所の方がハラハラした気がする。こっちはさらに動きが限定される高速鉄道。逃げる場所も限定されてる分、絶望感もデカかった。こっちのZQNのいいとこは『程よくバカ』ってトコ。ドアの開け方が分からない&暗いと襲えない、この二点がめちゃくちゃ秀逸。これによって圧倒的に不利な密室の人間にも勝算みたいなのがいい塩梅で生まれる。
勝算があろうがなかろうがやるんだよ!!!っていうこのアヴェンジャーズよろしくなカットには思わずガッツポーズ。
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あとは主要人物たちの戦う動機がしっかりあった&成長も見られた。このキャラの育ちとか背景がスマートに理解させられるから、だれにでも感情移入できるぶん怒りも悲しみも喜びも大きい。本当の意味で繋がれた娘を守る、自分の子供がお腹にいる妻を守る、彼女を守る、職務を全うする、自分の保身しかあたまにないクソボケ常務もいたけど。このクソボケも映画内ではいい仕事してて、ZQNよりも人間たちの方が怖いじゃんってシーンも作った。(感染してるかもしれないから違う車両に移動しろって締めだした後の展開のザマァ感ったらなかった!!ノーエスケープの敵犬にロケット喰わせた時ぐらい気持ち良かった!)

嫌な人は嫌かもしれないけど『ここは任せろ先に行け』演出がモロに『ここ泣き所でっせ!!!』なのがド直球すぎて逆にノイズにならなかった。ま、泣きもしなかったけど。何個かあるそういう場面は、黄門様のドーンみたいな感じがしてハハァーってなった。そういう所も含めてエンターテイメントとしてしっかり機能しまくってる2時間でした! 

基本褒めるトコばっかの傑作!!!なんだけどアニメクリエーターの方が監督だからか、計算が行き届き過ぎててコッテリした無駄な脂がないというか整備されすぎと言うか、、、メチャ美味く頂けておかわり何倍も頂いたのに「ちょっとぐらい帰りに胃もたれしたいんだけどな...」感が欲しかったのも本音。あと乗客のおばあちゃん姉妹の妹が張りきった宮川花子にしか見えなくて辛かった。


sonicyouth / Dirtyboots




youngas sogawa



# by youngas | 2018-01-28 00:55 | うげブンガク
2018年 01月 24日

寒波JAMZ'18


『雪かよ。ダリィな。。。』

自動販売機と灰皿が設置されてる仕事場の軒下。
先輩たちが汚い作業着を着て早朝から口を揃えた。タバコくせぇ白い息と舌打ちを混ぜながら。

ん?なんか違和感あんなぁ。
知ってんだ俺は。

髪の毛がスカスカ気味になった工場長。病院と道路の話ばっかしてるOさん。よく知らないメーカーのスニーカーを履くSさん(流通センターで買ったって言ってた)。あごヒゲの60パーが白髪のKさん。そんな50オーバーのベテランさん達もやっぱりどっかで雪が降るのを楽しみにしてる事を。
もしかしたら早く仕事が終わるかもとか、明日すこし遅めの出社が許されるかも、とかじゃなく誰も手を付けてない雪にザクッと踏み込む感触を楽しんでるはずだ。
この雪に沸騰したお湯をかけてみたいなっていう衝動に駆られてるはずだ。
ちょっと赤いシロップかけて食ってみてえなって思ってるはずだ。
ビーチボール大の雪玉作って風呂にブン投げてみたいはずだ。
車のボンネットに積もった雪にウンコって書きたいはずさ。

『南もこうせつ』ってすかさずツイートしたしのっぴも、それをすかさずファボった俺もどっかでワクワクしてる。道路が混むかな?電車遅延出るかな?くつビチャビチャになるかな?そんなネガティブなことも考えなくはないけど。

誰のせい?それはあれだ、雪のせい。


あれに似てるな。
職場に新人異性スタッフが入ってきた時の若手スタッフ。ちょwwウキウキがはみ出てるってば!!
普段通りやってますけど?オーラ出してるつもりだろうけど、完全にふわふわしちゃってる。ちょww目で追ってしまってますけど!!
新人スタッフに付いてる教育係がイキッて教えてんのを間接視野でチェックしつつ『ヤンガスくん、新人に備品の場所教えといて。』的なワンツーを待ってるあれだ。

ダリーって雰囲気の裏にあるわくわく。舌打ちの裏にあるワクワクとふわふわ。

ダリーなof wonder。人は言ってる事と思ってる事は違うもんだ。


たまの大雪、非雪国民はやっぱちょいアガるって話。誰のせい?それはあれだ、雪のせい。






youngas sogawa


# by youngas | 2018-01-24 21:39 | うげブンガク
2018年 01月 22日

うげ~

あれ?40歳って自分の値段を知らされる年齢なの?
人生にはクライマックスシリーズみたいなもんは無いとは思ってたけど、やっぱほんとに無いのな。

年末年始と言えば年間ランキング大好きな俺。そこでロッキンオン1月号『年間ベストアルバム50』をパラパラ見てみたら驚くほど知らないアルバムばっかでやんの。
そしてそうよなぁ~スヌーザーとかバズどころか今はクロスビートも本屋にないもんなぁ。

着用してる衣類の80%がユニクロだったよ。

ちょwww今年の俺アワしのっぴの女子部門、ほぼ知らんやん!相武紗季いる?いない?

スチャダラって誰とコラボしてもメチャ良くない?かせきさいだ三とか電気、リップスライムはそりゃ合うだろうけど、チャットモンチーだろうがカエラだろうがエゴラッピンだろうがAYUSEKOZUEだろうがドンピシャだからスゴイ。スライマングースに関してはコラボ超えしてきてるし。
どの曲が好きって?ちょっと古い曲だけどB-BOYブンガクがやっぱ好きで今夜の雪のBGMもこれにした。チャリに乗りながら雪浴びるって滅多にないから特別な曲何かな?ってiPodコリコリ回しながら考えたら最初に浮かんだ。


良い悪い、楽しいこと嫌なこと沢山ある毎日。なんかうげ~って言うぐらいがちょうど良いんだよな、最近は。
マジで怒りすぎても体に悪い気がするし、芯から楽しみまくるのもどっかむず痒いし。色々起こる毎日。その瞬間瞬間でそのつど感情的になってらんないしいちいち敏感に反応してられなくなってきてるのか、スラックのフロウ的なゆるさを少し手に入れたのか。

金ない、うげ。音楽聞いてねぇ、うげ。
やべパンツまでユニクロかよ、うげ。スチャすごすぎ、うげ。
ウジさんバレたの?うげ。引退?まじ?うげ。


youngasしのっぴが急に『はいこれ』っつって綿矢りさの小説をくれたんだ、なんの前触れもなく。サイゼリヤで。
少し前には全員死刑の原作貸してくれてその2冊を同時進行で読んでるんだけど、言葉って文章って面白いって思い始めた。散々書いててなんだけど。

うげブンガク。アウトプットする、まずそこからだ。




youngas sogawa


# by youngas | 2018-01-22 23:28 | うげブンガク
2018年 01月 14日

俺アワード2017SOGAWA後編 ~次点+各賞~


次点のコーナー

前編のトップ10に続き、惜しくもトップランキングには入れられなかったものの大好きだった作品を図々しくご紹介!!みんな大好き!!
おしりグイグイッていれてくるババアみたいにいっちゃおう!ごめんくださ~い。


20センチュリーウーマン
最後までトップ10に入れるか迷ったのがこの映画。ヤンガス揃って青年期に大きな影響を与えられた一人であるマイクミルズ(監督)。そんな監督のフィルモグラフィーを見ても、今作が一番“あの頃っぽい”と思った。車にされる落書きとかポラロイドとかいちいちrelaxっぽくて、ほんとあの頃に戻りたくなった。赤毛のお姉さんと部屋で踊るとこで爆死した。なんだかんだ日本人はDNAレベルで踊るのが苦手だから、ああいうの本当グッとくる。部屋の押し入れをDJブースにして夜な夜なヘドバンしたりツマミ絞ってた人は絶対好きなシーン。あとセーラム吸ってる女の人超好き。(COOLも良い)
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ベイビードライバー
オープニングのカッコよさは今年No.1!でかいiPodがめちゃくちゃカッコ良くて、いまだに真っ黒な音楽再生専用iPodを持ち歩いてる俺はエッヘンな気持ちになった。親子愛、恋愛、バイオレンス、カーアクション、ミュージカル、クライム…いろいろと要素が多すぎて、時間とともに感動がしぼんじゃった。レッチリのフリーがシレーっと出てたけど、彼の顔は絶対にホームレスの役が似合うと確信した。


ハクソーリッジ
ドスの眼がギン!!


メッセージ
面白い映画しか作れないドゥニ監督らしく、隙がない固い作りの良作。なのは間違いないんだけど、過去作に比べたら若干ノリ切れなかった。飛行物体とか文字のフォルムは文句なしでカッコいいし、音楽も作品に合ってて興奮した。ダンケルク同様、映画館で観た直後がテンションマックスで家に帰りつく頃にはスッカリ落ち着いちゃうタイプのやつだった(それは決して悪い意味ではなく)


アシュラ
コップ!フリチン!ファンジョンミン!


あゝ荒野
「ゝ」この記号は「くりかえし」を変換したら出ます。あ、関係ないか。これもメチャクチャおもしろかった、前編は。テンポよく新しいキャラがさくさく出てくるし、各自の生い立ちや背景が手に取るように分かって時間があっという間に過ぎる、前編は。ヤンイクチュン出てるだけで義務みたいなトコあるし、でんでんと高橋和也がハズす訳ないしでキャストも完璧。木下あかりもエロくて必要不可欠!今野杏奈からのボーナスもあり!ブラフのEDも良い!!前編だけならランクイン!!!


ムーンライト
行間をよみながら鑑賞する楽しみがある作品。なんだけど、そのよんだ行間がどんなんだったか忘れちゃった。


カーズ クロスロード
単純に「3」にしないコダワリがややウザいけど(笑)本当によく出来てた。子供向け感があるカーズ(実際子供ウケ抜群)だけど、各キャラクターの成長曲線を見て楽しいのはたぶん大人の方。クラッシュシーンは本当に息をのんだ(ドントブリーズみたいにリアル呼吸忘れる)


夜空はいつでも最高密度の青色だ
石橋静河!!


聲の形
オープニングのマイジェネレーションがハマッてて、ザ・フーに失礼のないバッチリな使い方だったと思う。劇中の音楽も浮遊感とか閉塞感があって好き。アニメってあんまり観ないけど、これはまた観たいと思ってる。でも主人公の女の子がイイ子すぎて胸が痛むんだよなー。


ケンとカズ
キャストだけ豪華に並べた怒りみたいな映画は荷物まとめて実家に帰りたくなると思う。そんぐらい役者が圧倒的だった。低予算だからこそのリアルさがあった。家のすぐ前とか、職場に行く途中の脇道とか、ほんとそこらへんの怖さ。小路監督とは長い付き合いになりそう(ただ俺がこれからずっとチェックするだけだけどw)


何者
レンタル期間中に3回半観た。グルディスでイキってた二階堂ふみちゃんが妙にエロかった。今年またふみちゃん好きになった。去年観てたらトップ3入れてたと思う。


淵に立つ
ふいに勃った(笑)だって筒井さんエロいんだもん!





各賞のコーナー

今年はやろう!思い出いっぱいの人たちを勝手に表彰台に上げちゃう迷惑企画!
たっぷりの愛情と、少しの毒で行ってみよう!



【ソガアワ2017ベスト男優賞】
ケイシーアフレック(マンチェスターバイザシー)

まぁこれは異論のないベタなトコですが、やっぱ他には譲る人いませんでした。
日本でリメイクするなら千鳥大悟かな。
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次点
ファンジョンミン(アシュラ・コクソン)
デイヴジョーンズ(わたしは、ダニエルブレイク)
カトウシンスケ(ケンとカズ)
國村隼(コクソン)




【ソガアワ2017ベスト女優賞】
ヘイリー・スタインフェルド(スウィート17モンスター)

ここが一番激戦で悩みに悩んだ(誰にも頼まれてないけどw)
まぁ惚れたっす、まじ惚れたっす。モサかわいいし、定点観測してても飽きないんじゃないか?って位に日常が可愛い。彼女とゲットアップキッズのライヴ行けたら死んでもいい。
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次点
リリージェームス(ベイビードライバー)
アンガーリーライス(ナイスガイズ)
松岡茉優(勝手にふるえてろ、カーズ)
エルファニング(パーティで女の子に話しかけるには、20センチュリーウーマン)





【ソガアワ2017ベストわき役男優賞】
ヤングダイス(日本で一番悪い奴ら)
サウダーヂで田我流が見せてくれたのと同じ目をしてた。
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【ソガアワ2017ベストわき役女優賞】
キム・ファニ(コクソン)
いやもう普通に怖いから!ウッギャァァァァァァァ!!!
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【最高タイトルだし大賞】
サバイバルファミリー
めちゃシンプルだけど「フォントの細さ」と「字と字の隙間の広さ」が妙に居心地悪くて不穏でよかった。
逆にワーストは湯を沸かすほどの...



【最高オープニング大賞】
ベイビードライバー
これは抗えない。真っ赤なスバルと映画館のお客さんがリンクするみたいにトップギアに入った。



【最高エンディング大賞】
パーティで女の子に話しかけるには
キックアスとかでも出てくる、オタクの溜まり場的な小さなコミックストアって何ていう名称なの?あそこ最高だよね。そこで物語を締めるって最高じゃない?
うれし涙が出そうになったのは大げさじゃない。


【いいセリフすぎる大賞】
全員死刑「ぶっ殺(さら)う」
勝手にふるえてろ「はぁ?!」




【ベストニュース賞】
松ちゃんワイドナショーでマギーの不倫に言及!
清水富美加、第二形態へ。
深夜番組の星、ヒムケン先生打ち切りに(涙)
松居一代ユーチューバーに。
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各局どこもマギーの不倫を扱わない中(事務所関係で。ググってみて)松ちゃんが触れてくれたの最高だった。政治家との食事会でどーのこーの言われてたりするけど、マギー斬りしてくれた人につける文句なんていっこもない。松ちゃんありがとう。




【ベストヘアスタイル賞】
金正恩「覇気ヘアー」
ま、普通に嘘でしょ?っていう(笑)形以上に名前が面白いってどんだけなんすか猪木さん。
かの国では指定なしなら自動的に覇気ヘアにされるっていうから驚き。え?細川たかし?あれは違う違う!!
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『なに?このドーナツが俺の頭に似てるって?はい、おまえ死刑!間違えた!粛清!!!』





【ベストアンセム】
宇多田ヒカル「道」
ビートにビビった。
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向井秀徳「CHE.R.RY」(YUIカバー)
しちゃったって響きに感動。YouTubeで観まくった。



【背景喰い大賞】
ノーエスケープ

有楽町にてyoungasで鑑賞。
上映前、前の列に座ってるオバさんがおもむろに「あのーちょっと頭が邪魔でスクリーンが見えないんですけどー」と更に前列のお姉さんにキッキン!お姉さん即座にアンサー「私も前に人がいて同じなんで」と的確な返しにオバさんクリティカル喰らってぐうの音も出ず即死(笑)一部始終を観ていたヤンガスちゃん必死に笑いをこらえる。当人同士含め気まずい空気が周囲に蔓延するも、サービスデイの為か席もそこそこに埋まっていて席移動もできず、まさにリアルノーエスケープ状態。
お姉さんにバトル仕掛けたオバさん、映画開始数分で寝始めるという奇行に(笑)どないなんすか!!!

肝心の映画はクソつまんなくて、銀座の歩行者天国を地獄みたいな酷評かましながら帰ったっていうイイ思い出。やっぱ映画館に行くと背景含めて面白い思い出になるから、みんな映画館に行きましょう。
あ、ノーエスケープなんか見ないで同時期のマンチェスターバイザシー観ればよかったし、バンコクナイツ観るぐらいだったら歩いて3分で到着する隣の映画館でやってたアシュラ観るべきだった。そんな思い出も2017。





【ヤンガス特別賞】
勝手に震えてろ

うっひょーメチャクチャ面白い。言いたい事は全部しのっぴが書いてくれてるので、そちらを参照いただいてですねw

毎年面白い日本映画はいっぱいあるけど、こんなに守ってあげたくて独占したい映画って久々な気がするな。主演の松岡茉優は『女版の八嶋智人』を目指してるだけあって本当に芝居に嫌味がなくて守備範囲広いなー好きだなー。どっちかっていうと好きじゃないサイドの芸能人って位置づけだったんだけど、こんなの見せられたら【ちはやふる下の句】も頑張って観てみようかなってなる。
芝居が自然すぎてこじらせ役もすげー上手いじゃんと思ってたら、彼女立派なハロヲタなんですね(笑)上手いも何も下地がバッチリな天然の人なんですやん。これが初主演、完全に持ってる人、松岡茉優。
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昨今、こじらせてるとかオタクってちょっとした「人と違う個性」みたいに言う人が散見されますね。『私こじらせてるから~』って言ってる奴は絶対こじれてないし、『オタクなんだよね~』なんて軽口を叩く奴はしのっぴの部屋に行って存分に引くといい。ついでに言うと『うちドMだから~』なんて気安く言う娘は、しのっぴに2リットルのペットボトルを入れてもらう事をオススメしてる。そういう事言う人って結局どこか満たされてるし充実してるんだ。
『人の信用は言葉より行動なり』なんていうけどほんとそうで、ヨシカ(松岡茉優)って間違っても『あたしコジらせちゃってー』なんていう根明なとこはない。上京組がタワーマンションで集まる夜。ベランダでイチと共通の趣味を見つけた時だけ早口になる。そう、ああいうトコなんだ、オタクっていうのは。マンガを描いてたあの時から何も変わってない、そう思わせた彼女は本当にすごい。
一般女性的なゼロ地点からは大きくかけ離れちゃってるって人、って何の説明セリフもなしで分かるもんな。

あとネットも頻繁に見てるけど、所謂ネットスラングとかは使わない人よ、ヨシカは。草生えるとか控えめに言ってとか絶対使わないと思う。(俺もこういうの大嫌い!!ファック!!)そういうネット上でのコミュニケーションもちょっとって感じでしょ。FBでニセアカウント作る知恵には驚いたけど。
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どこを切り取っても愛おしい場面ばっかだから、できればもう1回観て書きたい(笑)


そう、渡辺大知くんも良かったねー。あの犬感!!億円動かしてるとか言っちゃう軽いバカ感、同僚の女子から得た情報をなんのわるぎも伝えちゃうトロさ、ほんと好きだわー。タワーマンションに付いてくるとこは本気でイライラしたけどね。

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スマホとかSNSでコミュニケーション過多なのか、はたまた欠落してるのかよく分からない今の時代。寂しいけど面倒くさい、でもやっぱ居場所は欲しいのにプライバシーはしっかり守りたい。そんな優良物件みたいな難しい人が多いのも事実だけど、結局人間は人間にジンワリ沁みていたいんだ。ラストの付箋はそういう事すか大九監督??...なに?違うって?は?え?違うの?ファックファックファックファックファック!!!
(ちなみに会社の飲み会で席を外してヨシカがFUCKを連呼するんだけど、たぶん27回だと思うw 30は行ってないはず。DVD出たら検証して報告します。)

PS.名曲『アンモナイト』ダウンロードで良いので、ぜひ販売してください。控えめに言って最高すぎる名曲で、作詞が監督って神すぎて草生えるw



【2017ワースト映画大賞】

湯を沸かすほどの熱い愛
これは本当に酷かった。生涯ワースト級。虫唾2億リッターでた。この監督と俺は、これまで感じて来たものが決定的に全く違うと思う。そして今ある差は生きてる間どんどん広がっていく気がする。良い悪いって話ではないレベル。見始めて30分でもう吐くものないってぐらいゲボ出しつくしたし、1時間経つ頃には体中の穴から反吐が出た。まじ頭湧いてくるかと思った。だいたいあのお母さんにやたら人が寄ってくるんだけど、そもそもそれが分からない。どこにそんな魅力があるかね?【東京タワー】のオカンに人が集まるのは、そりゃーまー良くわかるけど。あとイジメを描くのなら、もっと真剣に誠意をもって向かい合わないとダメだ。酷いイジメっぽく撮ってはいるけど、イジメられてる子の裂けるような心の痛みが伝わらない。あれはイジメの被害者にも加害者にも伝わらないと思う。これで感動したとか言ってる多くの人が【ヒメアノ~ル】観たらどう思うんだろう。もう中野量太監督の作品は一生観ません。あ、役者さんはみんな良いです!!!


怒り
出たーヤンガスちゃんが嫌いなやつ(笑)これも監督とDNAレベルで感性が合わない。観てるこっちが怒っちゃう驚異のブーメラン映画
まぁ出だしのデッカイ血文字「怒」ね、ダッッッサ!!!勘弁してよ。そもそも血に見えないし、怒ってる奴が「怒」って書かねーよ。湯を沸かすほどの~でも教室で吐いちゃった女子を見て隣の男子が『先生!!牛乳です!!』って言わされてんだけど、どこの世界に吐瀉物の成分を言う奴いるんだよっていう。『先生!!ラーメンです!こいつ昨日飲みの帰りに大勝軒でシメるって言ってました』なら笑ってやったけど。
あと決定的にダメなのは殺人犯の指名手配写真ね。キーになる三人(松山ケンイチ、綾野剛、森山未來)をご丁寧に合成させてやんの。絶対誰にもわからないようにしてるセンスがマジ卍(笑)答えのないクイズ大会みたいな映画だった。


ギフテッド
これはワーストとはちょっと違うんだけど。。。鑑賞後ヤンガスで名付けたのは『でしょうね映画』。全部が想定内、だからオモしろくもないしツマんなくもない。これって実は最悪なんだなって改めて思った。【(500)日のサマー】では斬新な演出とアイデアで世界を魅了したマーク・ウェブ監督。これが本当に彼が撮りたかった作品だとはとても思えない。。。スパイダーマンを2作もやったから、色んなしがらみでも出来たのかな?
またいつか(500)日のサマーはまだまだ序章だったんだ!!って唸るような作品を届けてください。たぶん僕らはマーク・ウェブ、マシューボーン、ジョンカーニーって字が書いてあるだけでシッポ振ってついてっちゃうんで(笑)
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今年はもう少しブログ書こうと思います。
ま、僕としのっぴの交換日記だろって事ぐらい俺らが一番わかってるからもう言うな(涙)それ以上言うとマジ卍
モテそうでモテない方と、モテなそうでモテない方で頑張ります!!!では読んでくれてありがとう。



youngas sogawa






# by youngas | 2018-01-14 00:17 | 俺アワード
2018年 01月 10日

俺アワード2017 SOGAWA編 ~映画TOP10~

【俺アワード2017 映画TOP10

この一年の大好きムービーを勝手に発表する毎年恒例俺アワード!!!


今年も旧作含め大好き映画TOP10+その他次点など+各賞をドバっと発表!!!


話題性や社会への貢献度、他人にどう見られるかっていうカッコつけ要素と戦いながら、背伸びなしのフリチン僕ちゃん(ファンジョンミン)で選べたぞ!


映画評論家の町山さんは『映画に順位をつけるのが嫌い』とかメンドクセー事を毎年言ってますが(笑)我々はゴリゴリに順位付け。

良いんです、単なる個人の好みなんで。

と言いつつ誰にも頼まれてないのに何時間もかけて毎年やってるので、誰かしらに何かしら届いたら嬉しいぞ!

そんな感じで今年も行ってみよ~~~ごめんくださいませ~~~。

(しのっぴ、また俺の方が遅くなってゴメン!でも待ち合わせは大体俺の方が早いから許せ!)


今年は1月から12月まで、年間通してコンスタントに観れた気がする。まぁパワー有りすぎ男児4歳&1歳がいるので、そこまでボコスカ観れないけど楽しい映画ライフだったぞ2017。


気持ちよい映画ライフだったのは『アメコミ&SFは観ない』って割り切れたことが大きかったな。ボコスカ観れないくせに話題作はチェックするオサセな俺は、あれこれ付き合いで(三角絞めさん風)手を出しちゃうトコあって。結局『やっぱアメコミだめだわ俺...』ってなる。ローガンもガーディアンズもダメだったから諦めつきました。

そしたら逆に精査されたのかストレスが減った。なんだこれ、断捨離ってスゲーな。

『それらのジャンルはゼッテー観ねーぞ!』って訳でもないので、今年のメッセージみたいに気になるものは観ていくぞ2018!でもスターウォーズとかパシフィックリムは観ねーぞ2018!って感じっす。



我々ヤンガスちゃん夫妻も今年でスウィート10!今年もケガと病気には気を付けます(中年期障害出気味)







第10位【サバイバルファミリー】

年末のタマフルを聴いて急いで観た結果、めちゃくちゃ好きだった。

矢口監督の前作【ウッジョブ!】も大好きだったけど、映画館で見た予告が『ウォーターボーイズ!スウィングガールズ!の矢口監督最新作~♪』っていうクソな感じだったから何となくサバイバルファミリーはスルー案件だった。(予告は今見てもナイわぁ~w)


テレビ局主導の時代劇コメディみたいな軽い作品と見下す事なかれ!!

ある意味では【アイ・アム・ア・ヒーロー】並みに怖い。。。ディザスター・パニックムービーとしてもシッカリ機能しつつ、ハゲネタなんかでもベタに笑わせてくれる非常にバランスの取れた1本!!!

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最近は身の回りでも地震が多いし、やりすぎ都市伝説では関に『氷河期が来る』だの『AIに乗っ取られる』だの脅され続けてるし、何かあったらどうしよう…なんて考える割には非常食とか用意しないし、家族で連絡取れる用の緊急災害用伝言板なんかも活用できてない意識低い系の俺。そして3.11が完全に過去の出来事になってしまった俺&世間様。
そんなヌルい層にもシッカリ届く作りに監督のセンスを感じた。

とことんビビらせたり、これでもかって勢いで問題提起してくるのは簡単なんだろうけどそれはしない。

誰でも頭では分かってるキングオブ正論みたいな事も言ってこない。

こんな感じで電気・電池を東京が失ったらこうなるだろうな・・・ヤだな・・・みんなどうするかな・・・ヤだな・・・みたいなアプローチ。そが妙に怖い。ていうかバッチリ恐ろしい。


駅のホームにパンパンの人があふれてるカットとかも3.11を想い出したし、高速道路を人がゾロゾロ歩いてるのも疲労からか生気がなくゾンビみたいにも見えて恐ろしかった。(また韓国で撮ったんでしょ?と思ったら国内らしい!すごっ!)

この手の作品なんて何だかんだ言っても商業的に成功させないと意味ない訳だから、どんな層にでも楽しんでもらえるように工夫されてる。そこが凄い。伝える部分はシッカリ伝えて、ふざける所はシッカリふざけて、悲しい所はシッカリ悲しい。

今の時代やガジェットを否定することなく、これからの人間や家族のありかたを指し示すようなラストに大満足!!!!!


映画とかアートとか音楽とかって、有事の際には真っ先に消される娯楽。有事をテーマに全年代に届かせ、製作委員会や上層部も納得させる娯楽作品を作るってメチャ大変そう。それを豪華すぎないキャストでシッカリ作った監督のセンスと努力に脱帽!!(脱ヅラ)







第9位【ザ・ギフト】

遠ーーくに居るのに『絶対おまえやんっ!なんかする奴やんっ!』ってオーラをまとった主人公ゴードン。遠くにいても怖い(遠いから怖いのか)って意味では【イットフォローズ】みたいに鳥肌立ったし、引っ越した先に超痛い隣人って意味では【クリーピー】へのアメリカからの模範解答だった。


まず登場人物が少なくてカメラの行動範囲が狭いのが最高!

そして運悪くハイスタが久々に出したアルバムとタイトルが丸被ってしまい、画像検索するとハイスタに占拠されてしまっているという悲しみ(笑)そんな運命も加味してのランクイン!

B級ド真ん中!低予算で地味ながら俺の秘宝的1本!!!引き出しの奥の小さな宝箱に入れときたい。

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アメリカ的な後ろからワッッ!てのもあり(ゼログラですらやってきたからね)、日本的なただそこに居てゾワァァみたいなのもあり、全く飽きなかった。
シンプルな話ながら展開は早い。過去の出来事を丁寧に見せてジワジワ詰めていくってよりは、パパッと現代の時系列で見せていく。重要なファクターながら過去の描写に関しては一切なし。(ヒメアノ~ルの学生時代みたいなあれ)

要は大人になったイジメられっ子がイジメっ子に復讐する話なんだけど、やっぱ大人になってもイジメっ子はイジメっ子のままでイジメられっ子はイジメられっ子。学生時代の忌まわしいヒエラルキーには逆らえない。ここが今作の最大の特徴じゃないかな?

復讐ものと言えばマッチョに魔改造した大人になったイジメられっ子がズドンザクッゴチンって銃や刃物を出して終い(しまい)や!!って話が多い中で、このゴードンはやっぱ静かで気弱な目をしてる。大人だからそれっぽく振る舞ってるけど、どこか自信なさそうにしてる。


長いこと積み重ねた怨み辛みをぶつけるも、やっぱ目の奥は優しい。殺しても殺しきれないほど怨んだ奴を目の前にしても、やっぱり水に流してあげたかった。そんな優しいけど暴発しそうな悲しい眼をしたゴードンはやったのか、やってないのか。否、挿れたのか?挿れてないのか?


ドントブリーズもそうだけど、これも前半と後半で味方する人が変わっちゃうやつ。あれ?結局どっちが悪くてどっちが可哀そうなんだ?って思ったりしながら観てると、常識人でメチャ優しくて当事者たちとは関係ない美人な奥さんが一番の被害者になっちゃう。間接的にカマすってのもフレッシュでした。



『お前は過去を忘れても、過去はお前を忘れない』



やっぱゴードンは挿(や)ってないですよ。最後にギプスを外すシーンで確信した。

ま、不法侵入はガシガシやってるけども(笑)






第8位【君が生きた証】

ホットケーキを裏返すようにガラっと印象が変わる大!ドン!デン!がえし!(タカさん)に、目と耳を疑いまくったこれ。

内容に触れられないのが歯がゆいから、とりあえず観てくださいオネシャス。

ぶっちゃけ表目線(被害者側)で観るか裏目線(加害者側)で観るかで印象も感想も全然違う、アメリカでしか産まれなかったであろうモラルも問われる問題作。完全に旧作ながら俺への求心力がハンパじゃなかったので文句なしのランクイン!!!


俺がロックバンドをずっと好きな理由が分かった気がした。自分好みのメロディが耳から入ってきて体中を駆け抜ける。

モミアゲのあたりに鳥肌が立って、ちょい目頭が熱くなって、喉の奥がクッとなる。初めて大好きなバンドとかお気に入りの曲を見つけた時の喜びに満ち満ちた生涯の1本!!!

R.I.Pアントン!!お前が生きた証は俺が一生見続けるぜ!!安らかに!!

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メチャクチャな親父のメチャクチャな話っていえばそれまでなんだけど、まー面白いのなんのっ!!

デスキャブとかウィルコの名前が出たり(この2バンドってホントにアメリカ人に愛されてるな)、ちょっと本物にも似てるピーチズって奴がステージに登場したり、部屋にはリップスとかソニックユースのポスターが貼られてたり、何なら本物のベン・クウェラー(写真左)がバンドメンバーだったりで、オッ!と思える小ネタを見れば信用できる監督ってのはすぐわかる。


そんなこっち側な監督が作った音楽が主人公の映画。まず曲が良くないと映画として成立しない作品なんだけど、これはバリバリに成立してる。シングストリート級に。すなわち曲がめっちゃくちゃ良い。映画のサントラとして及第点ってレベルじゃなく、普通にストロークスのNEWシングルですって言われても納得する仕上がり。

その曲がカッコ良ければカッコ良いほど悲しいし切ない。人気が出れば出るほど罪深い。もらったプレゼントを開けずに仕舞い込んでた息子よ、、、ヤンガスとサイゼリヤに良ければよかったかもな。


なにげにセレーナゴメスも出ててちょっぴりお得。あぁ今すぐにでもまた観たい(笑)






第7位【裏切りの街】

こいつがこいつを裏切って、そいつがそいつを裏切って、、、まさに裏切りのムカデ人間状態!え?ここってドブの中なの?(笑)

去年の【何者】も金字塔クラスの出来だった三浦大輔監督。ハズさない男だけど作品規模からしてセンターへのクリーンヒットぐらいかな?なんて思ってたら、いやいや全然場外ホームランでやんの!やっぱ彼の群像劇は最最最高!サイサイサイコ!

池松君のひっぱりダコっぷりを堂々と証明してる作品。こりゃ映画監督なら誰でも一緒に仕事したいわなー。


全部ジョーカーのトランプでババ抜きやってるみたいで逆に笑えてくる。

これ素でしょ?って言いたくなるほどの芝居を見せる池松壮亮。

寺島しのぶのBBA感には萎え~を禁じ得ないけど、リアル時間ある主婦ってあんな感じだよなって妙に納得。

ゲスを極めた痛快すぎる1本!!!

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池松君の『はい、ちょちょ、はいすいませ~ん、はい、ちょ、すいませ~ん』と言いながらキスするちゃらさ。そんなしたいか??(笑)クタクタのTシャツであれ、最低だけど最高。あの雑にグイッていく感じが、いかにも「出会い系で釣れたオバさんを下」に見ててだらしないし、ボール球だけどチョットいっとくかって感じが「まーお金も少し使ったし、手ぶらで帰るのもなんだから」臭がプンプンしててセコい。
そんなクズを心の底から軽蔑しきれないのは、ここにいる池松君が俺であり男達だから。こうはなりたくないんだが、完全に理解できるし心当たりしかないっていう(笑)
そんなクズヒモ男を養ってしまってる彼女(中村映里子)もまたまた最高で最低!一定数いますね~ダメ男が好きな女子。ダメ男のN極にだけ以上に反応しちゃうS極でもあるのかな。そんな養ってくれてる彼女にも、自分の立場が不利になるや否や舌鋒鋭く詰め寄るクズ池松。心当たりあるわ~(笑)
あの彼女、見てるこっちもすげーイライラしてくるw
んだけど流石に頑張ってオシャレした結果、ひどい野沢直子化してたのは可愛かった。
後半にかけて裏切りの渦が加速していって、膝カックンのコンボをかまされてるみたいでウラギリーズハイになった。ボーイズオンザライかよ。

なにげに名優駒木根さんも出てるし、音楽は銀杏ボーイズだしでちょっぴりお得。





第6位【ララランド】
世間では賛否が分かれてるらしいけど、否定してる人の言ってる意味が全く分からないほど目くらまし喰らった。そういうと映画IQの低さを露呈しちゃってるみたいで恥ずかしいけど、どんな正論や筋の通った理屈もキラキラの魔法でヘリクツに変えちゃうぐらい多幸感にあふれた時間だった。

これをレイトショーで観た俺グッジョブ!!駐車場への道も、見慣れたマイカー(古い軽)も、さびれた国道も、よくある街灯も、目に映るすべてをキラキラにしてくれた夢見心地な1本!!!
幼稚な二人、君たちだけで世界は回ってないんだぞ!まぁまぁ皆まで言うな。それを稚拙美と呼ぶんだぜ!!
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美しい映像と綺麗な原色・すばらしい音楽の乱れ撃ちに感受性の器から色々びちゃびちゃこぼれた。

それもオープニングで即こぼれ始めて、音楽に合わせて『バンッッ!!』って出てくるタイトルでどっばぁーんと綺麗に決壊。
そこのバンッッ!!が催眠術師が目の前で指を鳴らす瞬間みたいに魔法スタートだったのかも。
次のクラクションからは夢の世界だった

『あなたの指は、もうくっついて離れないゼッタイ離れない。固く固く接着されました。3.2.1.パチン!』って言われても『は?ん?ソッコー離れますけど何言ってんのオッサン。鼻ホジホジ』みたいな感じだった方はここ読み飛ばしてもらってですね、、、(笑)

俺は映画館のベロアみたいな椅子が大好き。そこにざっばーんって座る。座ったら2時間、日常のクサクサと距離が置きたい。
100人100通りの好みがあるけど、映画には最低限そこのミッション(クサクサとの離別)はクリアしてほしい。あまりにも没入できずに『あ、明日あれ発注しなきゃな』みたいなのは勘弁してほしい(お前だぞバンコクナイツ笑)。

そういう意味で軽々とそのミッションをクリアしたセブとミアがやっぱ大好き。

休日のサービスデイでもガラガラな事が珍しくない昨今の洋画スクリーン。
そんな中で『ひさびさ映画館に行った』『TSUTAYAでDVDをレンタルした』『サントラ予約した』『ゴズリンの過去作観たくなった』なんて声を多く聞いた気がしたし、テレビCMでも大勢で踊ってキメる明らかなフォロワー(今のソフトバンクも絶対そう)もたくさん見かけた。世界中に魔法をかけてくれたんだな。なんか久々に堂々と日本のお茶の間まで入ってきた洋画だった気がする!






第5位【コクソン(哭声)】
今年は久々に韓国の良作が大津波のように押し寄せましたね!!!
アシュラ、お嬢さん、新感染、トンネル、善悪の刃、ザ・ネットなどなど。今年はオールタイムベストに入れたいほど好きなシバラマ映画だらけだったけど、そのなかでもコクソンのカロリーは頭ひとつ抜けてた!!!

圧倒的にどうかしてる。こっちの完全な理解を拒むような難解さ。いや、完全な答えなんかなくて良い、感じながら考え、考えながら感じる、あなたも國村隼&ファン・ジョンミン&クァク・ドウォンとの4Pを!!!マッコリを一升瓶ごと鼻から注入されるような、神と悪魔に認められたドラッギーな1本!!!
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レイトショーで観終わった後は体ポカポカ、頭から湯気が昇っちゃってる状態で出てきたデトックス効果すら望める怪作。
途中の祈祷シーンは完全にキマッてる奴らのレイヴだった。映画館の大きな音で聴かされると、普通に踊りたくなるトライバルビート。あれで踊れて汗かけたら更にデトックス(笑)
あのファン・ジョンミン、どっかのバンマスみたいでかっこよかった。

哭声(こくせい)って書くように、登場人物たちの断末魔のごとき絶叫の数々。主人公ジョングが怒り狂う叫び、ジョングの娘が悪魔に憑依されたかのように泣きわめく叫び、通訳さんが猛犬に襲われる叫び、悪なのか善なのかも曖昧な祈祷師の叫び。。。そのどれもがショッキング。耳からも存分にホラーを感じた。普通に山でゾンビ化した村人が襲ってくるの怖かったし、赤目の國村隼もゾワゾワしたから目からもモチロンびびり倒した。

小さな村に一人だけ日本人を配置した巧妙さ。たぶん日本人以外だと、国民感情的に物足りないんだと思う。そこのエッジがあるからこそ、群集心理の恐ろしさが出てたし人種問題のメタファーとしてもキッチリ成立してたんだと思う。

韓国映画といえば金属のハシでの食事シーンが鉄板だけど、あれ奥歯にかぶせてる銀歯がしんしんするからそろそろ勘弁してほしいしん(笑)





第4位【スウィート17モンスター】
きゃーーー何これ!ありえないぐらい面白いんですけど!今年1番ヤンガスっぽい!!
PKさん(プチ鹿島さん)が『10代は恥ずかしい』って何かで言ってたけど、ほんとそう思う。でもその恥ずかしさって、その年代限定の輝きでもあり可愛らしさなんだよね。

関心事が身の回り半径5メートル!その範囲とスマホの中で起こる事にのみ頭を抱える、近視眼的な苦悩と喜び。

そうそう、こういう映画が観たいんだ俺は。ヤンガスが光を当てないで誰が当てる!!!!!

元少年&元少女は見えにくくなってきた眼をカッぴらいて観るべし!!!とにかく気持ちよくてチャーミングな1本!!!

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ゆるく小さな起承転結しかないし、特に学ぶこともないかもしれない。考えさせられる事も…たぶんない。社会に貢献するなにかもないと思う。だけど絶対に必要なんだよね、こういう作品。たまらなく愛おしいとしか言いようがない。


あれは小6だったと思うけど、早熟気味だった俺は同じくマセガキだったシンゴとちょこちょこWデートしてた。デートっつっても4人で小学校の裏の森に行くだけなんだけど。それでも森に行く前には二人で風呂に入って、バクチクを聴きながらドライヤーとムースでスポ刈りをセットしてた。行き道にはスーパーで安物コロン(ギャッツビー)のサンプルを吹き付けたりして。

そんなんだから、主人公ネイディーンが着ていく服を選ぶとことか風呂場でムダ毛処理してるとことか可愛すぎて泣けた。できるだけ清楚な服選んでんのとか最高じゃん。


色々あって辛い1日を乗り越えた清々しい翌日は、とびっきり美人になってて椅子から転げ落ちるほどビックリ。

自分の未来を期待できてる目をしてた。ラストカットなんて全盛期の瀬戸朝香を凌ぐ美しさに感動すら覚えた。少女から大人の女性になった瞬間(エッジ)を最高の形でとらえてる。



そしてまー周囲を固める仲間もナイスキャラ揃い。

アメリカのティーンドラマに出てくる手本みたいな親友、片思いしてるデインデハーンのB面みたいな男子、いかにもスクールカースト上位のお兄ちゃん(きんにくバカ)、導火線短めYOUのB面みたいなお母さん、ナチュラルボーンキラーな優しい先生、いつもカマってくれるアジア系ぼっちゃん。どいつもこいつも最高かよ。


そして主演のヘイリースタンフィールド!!そのオルタナでエモくてモサい雰囲気は、10年前のエレンペイジ!

【はじまりのうた】でもラモーンズばりのダウンピッキングを見せてヤンガスちゃんを失禁させた彼女。


今1番ウィーザーのファーストを持たせて画になる女優さんなのは間違いないでしょう。


彼女とカラオケ行って一緒にバディホリーを歌えたら死んでもいい。






第3位【わたしは、ダニエルブレイク】
我慢ならん時に『あぁ!もう我慢ならん!!』って叫びながら立ち上がれる頑固ジジイの愛と尊厳の物語。超怒りっぽいし口も悪い。ダニエルが同じ職場だったら、絶対陰口たたきながら老害扱いする自信ある(笑)でも間違ったことは言ってない。
そんな老害ジジイの優しいことよ。会社のおじいちゃんにも明日からもっと優しくしよ!

媚びないい、ブレない、ゴマすらない。ズッシリ重く1ミリたりとも揺るがない、フガジのごとき硬派で渋いハーコームービー!
人間としての尊厳を守ることにこだわり続けた結末。
鑑賞後、何分かはソファーから立ち上がれない級の破壊力にぶっ飛んだ。ボディにドスンとくる誠実すぎる1本!!!
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嘘か本当か分からないけど、イギリスの労働党首がメイ首相に「ダニエルブレイクを観ろ」って言ったとか。どんなに真面目に納税しても、どんなに誠実に生活しても追い風に乗れないとドン詰まっちゃう低所得者層。さきの逸話が本当であれ嘘であれ、ドン詰まっちゃってるイギリスの曇天は困ってる人たちに光を届けてくれない。

困っている人に手を差し伸べても、隣人にやさしくしても、国はそんなもの見てくれない。。。


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ハローワークみたいなトコで職員とバトるも、真っ当なルールという正論と公務然とした冷ややかな職員の対応に100-0で完敗それも連敗。あらかじめ持参したスプレー缶で、バンクシーもビックリなどでかいダギングで応戦www応用の利かない制度ごと塗りつぶす、魂のメッセージに町行く市民もサムズアップ!

めちゃめちゃ讃えてくるオッサン(写真右)にもゲラゲラ笑わされた。あいつ目立ちすぎやろ(笑)

当たり前に連行された後はこっぴどく絞られたのか、シュンとして出てくるダニエルの姿に萌えた。


いや~しかし戦わなきゃならないものが多すぎるぞ不景気よ。

大工一筋40年、心臓を悪くして一線を離れてからはなかなか元のレールに戻れない。

救済措置なのか妨害なのか分からない役所のルールや規則と戦い、役所仕事の冷たい対応とも戦い。なんならガタがくる体や心、容赦なく追い込んでくる時間とも戦わなきゃいけない。


そしてロンドンから弾きだされるように引っ越してきた母子家庭のモーガン一家。この一家も逆風を遮るものがなく転がり落ちて行く。その描写が痛いのなんの。。。配給所でのシーンなんかはほんと直視できなかった。先進国って呼ばれる場所でこの格差。子供を育えるには犯罪を犯すか、性を売るしかないよなぁ。

『子供たちに申し訳なくて。。。』自分だけなら何でもいいけど、子供に何を提供してやれるかは親次第だもんな。

ダニエルとモーガン一家が支えあいながら戦う姿を、死ぬまでには必ず観て締め付けられるべし!!!


『人生には追い風が必要だろ?』






第2位【パーティで女の子に話しかけるには】

日本語タイトル&ポスターイメージと内容のギャップがデカ過ぎる気がする(笑)

どういう邦題でどういうアートワークだったら良かったの?って聞かれても困るけど、この感じのポスターとタイトルだけ見て【500日のサマー】とか【ララランド】が好きな人が来たら目玉飛び出ると思う。


そのオシャレで洗練された見た目とは裏腹に「現在の世界情勢(主にアメリカ、いやほぼアメリカ)に対する鋭く尖った警鐘」と「ゲロとツバと涙にまみれた純愛」をガブリと呑み込むメタファーの数々。

今年唯一、うれし涙を搾り取られそうになった最高すぎる俺の1本!!!

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何を隠そう高円寺のクラブイベント(パーティ)でわたくしから話しかけて射止めたのが現在の妻なのです。パーティで女の子に話しかける方法は知っているつもりなので、そもそも『この映画に教わることないな』『童貞がウジウジしてるオタク映画だろ?』ぐらいに軽く下に見つつニヤニヤ気味で見始めたんだけど、ダムドバックのせわしないオープニングを見た時点でそんなキモうすら笑いの俺はビンタ2~30発喰らってリモコンで殴られて流血した。
SFなの?ミュージカルなの?音楽ものなの?普通に立ち尽くした(座ってるけど)

話全体もちろん好きなんだけど、漫画の1コマを愛するように好きなシーンが多すぎた。
『規則ばっかりでウンザリ!』とコロニーを飛び出して自分の洋服をハサミ切り刻みながらエンに『Do more punk to me』(もっとパンクして)とお願いするあそこ。イイ!

今思えば何てことない規則も、中学とか高校の時ってとにかく気に入らなかった。社会に出ても、、、いや恥ずかしながら今もそうだ。ここにいるザンは異星人だから知らないけど、そんな『ウンザリだ!気に入らない!』をぶつけるのが地球ではパンクだ。
銀杏ボーイズの峯田は中学生の時に自宅裏の竹林で夜な夜なバットを振り回してたって銀杏ショックか何かに書いてあった気がする。峯田のバットはザンのハサミだ。何かをブツけたい時にパンクが迎えに来た。世界中のパンクスはきっとそうだ。

そんな反抗心をぶつけるべく叫んでたライブシーンも良かった!お姉ちゃんダコタファニングが熱演した『ザ・ランナウェイズ』も参考にしたかな?(チェリーボムと比べるのは酷だけど)曲自体はそんなに好きじゃなかったけど、熱々の初期衝動・破壊衝動がパックされてて気持ち良かった。
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あとはエイフェックスツインのMVに出てきそうな荒廃したデカい団地。そのロケーション自体も良かったけど、二人の想いがたかぶっていくスピード感が好きだった。イギリスっぽい曇天と灰色の団地、その寂しげな暗い背景もキャンバスとして素晴らしかった。ホッペをベロンチョ舐めるとこは吐きそうになったけど(笑)

そしてぶっちぎり今年のベストエンディングだったラスト。
全くパンクを通ってこなかった人は『xが付くスージー』『ディーディー』なんて言われてもピンと来ないかもしれないけど(そんなつまらない事は知らなくてOK!)それ無しにしたって子孫を送り込むって事は、地球での二人での時間も、ザンの選択も間違いじゃなかったって言ってるようなもんだ。全肯定!!オールオッケー!!涙ばっしゃー!!
ノーフューチャーな恋心が最高の形で結実した締め。

去年のクリスマスは【14の夜】でヤンガス揃ってクソすべったけど、今年はディズニーランドまで二人そろって観に行って本当によかった。リベンジにも成功したぜ!





第1位【マンチェスターバイザシー】
2017年そんなに沢山は観れてないけど、一番刺さった映画はこれ!マンシー!!
生と死の物語。
この題材をこう描くか!製作陣の手腕にただただ唸った1本!!!!!
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ある『ものすごく悲しい出来事』が主人公リーチャンドラーを襲う物語。それが超ド級の重い十字架で、考え得る限り最上級にキツい運命。残りの人生どーせいっつうの。。。『だめだ、乗り越えられない』ってハッキリ言葉にしているように、上映時間中たぶん1ミリも癒えていない。すぐにでも向こう側に行きたい眼をしてる。

誰かに出会って前向きになるとか、何かのキッカケで明るくこれからの人生を見つめ直そうみたいな話じゃない。かといって誰かの生や死をドラスティックに描いたり、同情を誘って観客から涙を搾り取ろうとも一切しない。

ただ無理。ほんとひたすら無理。それも仕方ないこと。そう言ってるよう。『心が壊れた』そのセリフが全て。
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物語の終盤、元奥さんにできた赤ちゃんに会う。涙ながらに謝罪される。甥との未来をボール遊びしながら話す。一緒に釣りをする。

これまでは大雪で寒々しい街。大風で荒れた海。冷えきった世界を見せられてきたのに、この終盤はどこか穏やかな雰囲気が全体を包む。人間には与えられた持ち時間内ではどうしても解決できない、深い悲しみと自責の念があるらしい。

ただ同時に、僅かながら希望の光も必ずさすよ。。。と囁いてるみたい。

作品全体のボリュームに対して、その『悲しすぎる、ある事実』を描いてる時間は驚くほど少ない。
なんなら甥っ子のイチャイチャの方が多いぐらい。でも観終わるとドーンと重くのしかかる後味。それもこれも主演ケイシーアフレックの存在感と寒々しい空気感、それと程よい長回しを交えたカメラワークによるもの。方々で言われてることをあえてなぞらなくても良いけど、ケイシーの芝居が本当に凄い。瞬きの回数、眼球の動かし方、首のもたげ方、そのどれもが素晴らしい。

今年一番深く刺さって、いつまでも抜けなかった。
マンチェスターバイザシー、町の名前をそのままタイトルにしてるとこも改めて泣けてくる。





1位:マンチェスターバイザシー
2位:パーティで女の子に話しかけるには
3位:わたしは、ダニエルブレイク
4位:スウィート17モンスター
5位:コクソン
6位:ララランド
7位:裏切りの街
8位:君が生きた証
9位:ザ・ギフト
10位:サバイバルファミリー


では続きは後編で!!



youngas sogawa



# by youngas | 2018-01-10 23:29 | 俺アワード
2018年 01月 07日

俺アワード2017〜SHINODA後編〜

(続き)



【次点のコーナー】

ベスト10には入らなかったものの、シノダが2017年に愛した映画を一気にご紹介!

主にシノダツイッターから引用した一言寸評付きです。


『淵に立つ』

最っ高ッ!映画界における浅野忠信の異物感がそのままこの映画のインモラルな魅力に繋がってて、後半全く登場しないのに後半の方が浅野忠信存在感増し増し。古舘筒井の丁度いい疲弊感も良いし太賀の真っ直ぐな眼力も◎。これぞ厭な映画の新たな傑作。是非とも『無垢の祈り』と同時上映を!


『ヘドローバ』

ヤバッ!超楽しっ!iPhoneで撮影したという手軽さとお得意のヤンキー抗争に宗教にモンスターに包茎チ○コまで!()映画っていつのまにか高尚な顔してるけどそもそもただの娯楽だったんだよなってことを思い出させるバカみたいな傑作。


『ベイビー・ドライバー』

こりゃ~ウケるわ。音楽好きも刺激しながら、カーアクションもぬかりなしでデートムービーとして完璧。でも何よりもデボラのキュートさが失禁クラス!あの娘が待っててくれんならそらームショ耐えれるわ。ちなみにBABYがガリットチュウ福島に見えて仕方ありませんでした()


SHARING

どこがどうヤバくて問題作だったのか、説明するのは難しいしむしろ羅列していくことしか出来ない。で、一日中あのシーンとあのシーンとってパズルをしてたけどやっぱりわからなかった。このモヤつきがリピーターを呼んでる理由だと思う。間違いなく言えるのは超面白いということ!


『スウィート17モンスター』

超愛しい一本に出会っちゃった!もうネイディーン(ヘイリー・スタインフェルド)がずーっと可愛くて可愛くてたまんない!よくあるティーンムービーではあるんだけど、先生との関係性とかめちゃいいよなぁ。アメリカ青春映画の金字塔『バス男』へのオマージュも忘れてないし『ゴーストワールド』のヒリヒリも『ジュノ』とか『ローラーガールズ・ダイアリー』的エレン・ペイジライクな笑いもある。嫌いなシーンが1シーンもなくて続けて2回見ました。あー劇場で見るべきだった!ちゃんと笑えるししっかり泣ける。傑作だと思います。


『退屈な日々にさようならを』

わわ!思いがけず涙!主にダメな男女の片想いの交差を独特な長回しで見せてきた天才の会話劇の向こう側=すなわち死に挑んだ作品なのに重くならないとこが今泉節。現実とも妄想ともつかないシーンが多いけどその委ね方にも愛がある。140分あっというまなのも凄いなー。


『ナイスガイズ!』

新しいゴズリンが見れちゃうし、超楽しくて応援上映並みに手叩いて笑った!娘ちゃん(アンガーリー・ライス)可愛すぎた!


『オーバー・フェンス』

少し歪(いびつ)だけど愛されたい人達のそれぞれの求愛の映画。オダギリが好演だが壊れたキャバ嬢役の蒼井優が強烈な後味。松田翔太を始め訓練校のメンバーもみんな完璧。それにしてもタイトルの深さよ。ラストカットでボロ泣き!山下敦弘まだまだヤベーな。参りました。


『ザ・ギフト』

勝手な想像で玄関に置かれたサイコパスからの贈り物がどんどんヤバくなっていく話かと思ってたけど、理由も目的もしっかりとしてるかなりシリアスな復讐譚でビックリ。このタイトルの意味が静かに浮かび上がるラストにゾゾゾ。


『エブリバディ・ウォンツ・サム‼︎ 世界はボクらの手の中に』

女も酒も覚えて一番粋がってる時期の自分を見てるようでだいぶイタイんだけど超超超大好き。 何も起こらなくて退屈とか途中で飽きちゃったって意見はわかるけどそれでも愛すべきダメなヤツなんで愛してやってってお節介したくなる感じの映画()


『ワンダーウーマン』

ガルガドットガルガドットガルガドット!!!とにかくガルちゃんの色んな表情を大スクリーンで堪能ってだけで「どうぞ、1800円お納めください」な至福の時間。この人CGみたいな綺麗さなのにのんちゃん同様見てて全く飽きない奇跡の顔!あー可愛かった!(ガルちゃんの活躍ちょい少なめの『ジャスティス・リーグ』はMX4Dで見て単純に疲れました…)


『薄氷の殺人』

ものスんゲー好き!描かれる中国の闇!闇!闇!どこまでいっても漆黒の闇!凍てつくような寒い風景と変なダンスと齧り付くスイカと飲茶、そして白昼の花火。もう全シーン猛烈に好み!


『サウルの息子』

主人公サウルの肩越しに憑依した霊的目線のその先々でショッキングな光景が延々と続くのでとにかく観終わってグッタリ。ホロコーストものとして新たな金字塔と呼ばざるを得ないまさに体験型拷問映画。ゾンダーコマンド以上に辛い仕事はこの世にないので自分の悩みの小ささに笑いすら。


『ケンとカズ』

ヒリヒリヒリヒリ。『キッズリターン』のバディ感と『息もできない』の切迫感に通じる千葉(浦安市川船橋界隈)産ノワールの名作だわこりゃ。タイトルダサイと思うなかれ。観終わってこのタイトル以外ないと絶対思うから。本当に怒ってもないのに『怒り』と名乗る映画よりよっぽど誠実。


『ハードコア』

楽しっ!ゼログラみたく完全にアトラクションなんで映画としてどうかとかはさておいて全編一人称視点で人殺しまくる96分なんて最高でしかないやん!でも当然観終わってグッタリですけど()赤い画面でムチャかっこいいオープニングと大好物ヘイリー・ベネットも無駄にエロくてよし。


『わたしは、ダニエル・ブレイク』

ドッス~ン。名匠ケン・ローチが80になっても英国の福祉制度の煩雑さと妻を愛し隣人を愛しひたすら真面目に生きてきた男も国によって殺されることを訴えることの重みよ!ラストのグラフィティとスピーチで号泣。観なきゃダメ!


『君が生きた証』

中盤に急に訪れる「えー!どんでん返しってそういうことなの!」とツッコまざるをえない、まさしくラダーレス(原題)な展開に口アングリながらも、最後の曲がじんじん傷跡に沁みまくり。それだけにただの感動作と言い切ってはいけない話し合う余地のたくさんある一本。故アントンもいい仕事。


T2/トレインスポッティング』

想像以上!全然最高!結局この映画はDNAレベルであの時から自分の体内にいたんだということを実感。「未来を選べ」なかったおっさん達の、時を経ても超~クズな現在の姿はドイヒーなんだけど涙ちょちょぎれ。ただリアルタイムで1観てない世代にどう届くのか心配。


『ネオン・デーモン』

どこを切り刻んでも変態が漏れてきちゃうデルモびんびん物語!全編を不穏に覆うクリフ・マルティネスの電子音楽もいいし、ジョン・ウィックがいるモーテルの佇まいに何と言ってもエル・ファニング嬢のド綺麗さ!どんどんハリウッドが遠ざかってくけど()やっぱりレフンが好き!(旧作も観まくったけど『プッシャー3』が最高でした)


20センチュリー・ウーマン』

スケボーで少年が走ってくとこのマイク・ミルズらしさよ!とにかくエル・ファニングが今何やらせてもキラキラしてて眩しい。まぁ、パンクキッズ出身から言わせてもらうと、トーキングヘッズなんてアート野郎の聴くやつですけどね() 最高でした!


『メッセージ』

ヨハン・ヨハンソンの『ボーダーライン』でもあったあの不穏なブーンて音がまた沢山聴けるだけでいいね!感動作って括りじゃ浅い気もするなかなかに深い、文字通りメッセージがたくさん詰まったヴィルヌーヴ版未知との遭遇てな感じ。


IT/イット~それが見えたら、終わり。~』

やっぱすっきゃねん、暗黒のスタンドバイミー!

ペニーワイズの造形が1990年のドラマ版の方が圧倒的に好み問題はあるものの、ドラマ版よりもじっくりと丁寧に積み重ねられた恐怖描写がこの物語が長く愛されてる理由をゾクゾクしながら教えてくれる。しかし「ん?少年少女時代だけで終わり?」と思ったラストのラストに出てくる「PART1」の文字には「そこ何で隠してたんや!」とツッコミいれること間違いなし()


『パーティで女の子に話しかけるには』

ヤンガス案件として二人でクリスマスムードのシネマイクスピアリに観に行ってどう考えてもそっちのカップルにしか見えなかったであろう状況下で鑑賞。相方SOGAWAのテンションに対して最初は「う~む」と唸ってたけど、日が経つにつれて「あ。やっぱり良かったなーあのシーンとかこのシーンとか」と徐々に評価が上がった不思議な一本。恐らくタイトルが野暮った過ぎてスルーされてる感強し。『ゲボキッス』にすべき!←もっと観ねーか。そしてこれもエル・ファニング!俺アワシノダ2017女優賞は君だ!


『ジョン・ウィック:チャプター2

犬を愛する殺し屋ジョンの1以上に狂った世界観がたまんなかったこの続編。いよいよ世界中が敵になったラストで、3を想像するだけで頭クラクラ!ずーっと観てたいわー!


『アトミック・ブロンド』

セロン姉さん体張りすぎッス()キアヌもトムもだけど、もはやスターという看板に胡座をかく時代は終わったの?ってぐらいスンゴイアクションをご本人がやっててこりゃー杉作氏の熱も頷けるわ。ただ、話が複雑でちょっと邪魔になるし、過剰なPOP感も鼻につくと言えばつくかも。




【特別賞のコーナー】

今回、ベスト10と大量の次点を発表しましたが、今のテンションなら1位にしてもいい作品に2018年の元日(恒例になってきた(高齢にもなってきた)ヤンガス二人で行った錦糸町楽天地シネマにて)に出会ってしまい、いやー次点のとこの寸評でとりあえず片付けようと思っていましたが、どうしても抑えきれず、ここは特別賞(宇多丸で言うところのチャンピオン枠)を誠に勝手ながら急遽ぶち込まさせて頂きますことを今回のみ(かどうかはわからないけど)お許しください。


『勝手にふるえてろ』

"松岡茉優満を持しての初主演作にして大名作爆誕!!40おじさん二人がまさしく勝手にふるえた、この映画の持つ磁力とは???"

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FUCKFUCKFUCK(最高最高最高と同義)!!!(:劇中ヒロインヨシカが連呼するのはそのままの意味)

脳内片思いvsリアル恋愛だの、こじらせ女子ラブコメだの、いつもなら鼻クソほじって中指立ててスルーな題材なのに観終わってそそくさとパンフレットを並んで買うSOGAWAと俺()観終わってすぐに10コ星中何点かって言い合いするんだけど(改めて書き出すと仲良すぎて気持ち悪いな)二人揃って「8」!!しかも二人とも10にのし上がる可能性が限りなくありうる8!!何と言ってもその一番の理由は松岡茉優!無茶苦茶可愛いのに地味なモテないこじらせ女子にちゃんと見えるし、言ってることとか行動とか最悪なのにずーっと愛しいという謎!それはほぼ彼女の表現力と演技力の賜物なのであって彼女じゃなかったら観てられなかったかもしれない。(実際、次点にあげた『オーバー・フェンス』の蒼井優もキ○ガイ女役だったけど、ムカついたもんな、普通に()あと『少年メリケンサック』の宮崎あおいも全然面白くなくて腹立った←ヤンガスブログ参照)

つまりコメディエンヌになれる人なれない人って確実にいて松岡茉優は完全になれる人ってことなんだと思う。(最近だと清水富美加もそうだったんだけど残念)

で、脳内片思い中の彼女が自問自答を繰り返す姿をあんな斬新なやり方で見せてくれたのは楽しかったし、後半唐突に歌い出す(監督作詞の「アンモナイト」!これも名曲!)のとかも全くウザくなかった!全然楽しい!可愛い!とすんなり受け入れられたんですよね。やっぱり、お話を2時間なり見る上で主人公に感情移入できるかって絶対大事でヨシカはその点100でのめり込めたというか。

あと、片思いの相手のイチ(北村匠海)もクールで良かったんだけど、二を演じた渡辺大知が本当最高。まぁ、彼は『色即ぜねれいしょん』とかでも最高だったんですけど、ヨシカを思う目線がずーっと優しくてねー。だから相方隣にいなかったら号泣もののラストとか、見事でしたよね、切れ味。今回初めて見た大九明子作品ですけど、頑張って全部見ようと思います。ガッキーの『恋するマドリ』あたりから。大九監督の脚本と演出力も確かだったと思うので。

まぁ、あっけらかんと明るい奴より、鬱屈した暗い奴の方が100倍共感出来るんで、ヨシカに対して年齢と性別を超えてドップリ共感しちゃったってことですね。要するに。

日本映画まだまだ舐めんな!と、胸を張っていい一本だと思います。今回は特別賞ですが今後も度々見返しそうなんでオールタイムベストに入りそうな予感。


ていうかヤンガスそろそろ絶滅すべきでしょうか?



【総括とワースト】

今年は何と言っても韓国映画の123位独占でしょう。いやーマジでヤバイ3本でした。韓国映画って精神的にクるものが多いんで体調悪い時に見たくないんですけど、2017はそんなに体調も良くなく、ましてや厄年だったんでだいぶ私生活も最悪だったんですけど、そんな時だからこそ引き寄せたんですかねー。この3本を。いろんな意味でトラウマ映画となりました。

そして2016年の邦画大豊作に対して今年は特別賞はおいといてベスト10では2本だけだったんで、今年はイチオシの小林勇貴監督(『全員死刑』イマイチだったなー)はじめ、もっと頑張って欲しいと思います。日本映画が元気じゃなくちゃこの世界は終わりですから!というわけで、2018年もゲロ楽しみにしてます!



さて、今年も恒例のワーストを3本紹介。

ココが楽しみという悪い人たちもおりますので()


『怒り』

そもそも怒りって何に対して誰が怒ってんの?って根本的にそこがわからないんですけど()

わからない俺がアホなんでしょうか?

三人のうち誰が犯人だろうと「もうええて」って途中で飽きちゃってるから、そこからがマジで地獄。広瀬すずちゃんがレイプされるシーンとかホントに嫌悪感しかない無駄無駄無駄100乗のクソクソクソ100億乗シーン!ことあるごとに役者がビービービービー泣きすぎなのも不快!マジでやかましかったわ。

ひさびさに見てるこっちが怒りで震えたポンコツ日本映画!こんなもんシネコンでやって「満足度80点」とか言ってるバカがいるから日本映画のレベルがなかなか上がらねーんだよ!エセヒューマンと糞ラブコメばっかりで。

ていうか「オールスターで描く!」とかうっせーんだよ!「オールスターに頼った!」って書け!

「最後まで犯人がわからない」とかそりゃそうでしょうね!ご丁寧にわからないようにしてんだから!こちとらその手前でとっくに飽きとんねん!アホが!

ラストの広瀬すずちゃんぐらい見終わって泣き叫びたいのこっちだから!

これ良いって言ってる奴しばいてやるから前出てこいよ!


『フリー・ファイヤー』

これに関しては期待値の問題なんで自己責任もあるんですけど、銃撃戦だけで一本はやっぱり辛い。それと何らかのオチというかカタルシスがないとキツイ。あと暗すぎて誰が誰とやり合ってんのかわかんない。はっきり言って超駄作だと思います。

『レザボア・ドッグス』と並ぶ密室銃撃戦と評したお前、レザボア見たことあんのか?

これ良いって言ってる奴撃ち殺すから前出てこいよ!


『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』

わー、ついに出ちゃった!ダメな大根監督作が。大根仁に絶大な信頼を寄せていた俺でもコレは全然ダメ!ていうか渋谷直角の原作が面白すぎるっていうのもあるけどさー。(『全員死刑』も原作が最高過ぎて映画がスベってるようにしかみえない)

にしても、水原希子が全然かわいくないんだよね。水原希子嫌いじゃないんだけど、嫌な女にしか見えないの。出会う男すべて狂わせる設定だから、水原希子が可愛くなきゃ終わりでしょ?

それと奥田民生に憧れて業界に飛び込むってのも、2017に公開するなら多少のアップデートが必要だったかなーと。

ちょっと古いよね。民生のことはそりゃー俺も大好きだし、神の一人だけど、民生をアイデンティティにしてる編集者って20年前のマガジンハウスでしょ?relaxでしょ、要するに。いやー古いよね。だから若い客はポッカーンで、一番若い妻夫木聡だってもう37歳とかで、あと松尾スズキとリリーフランキーで水原希子を取り合う話のどこに感情を持ってけばいいのか正直全くわかんないよね?()

だからおっさんが「おっさん達が女を取り合うって話」を「おっさん達が喜ぶように」撮ったってだけの映画で、おっさんの俺ですら見てて恥ずかしかったよ()

少なくとも渋谷直角の原作はソレ込みで笑うっていう作り方(その時オシャレだと思ってた自分ごと笑うリストカット的自嘲)だったけど、ソレをそのままやっても、ただの失笑で終わっちゃうんだよね。

いやー難しいなー映画って。

とりあえずこれ良いって言ってる奴気ィ狂うぐらいタコ殴りしてやるから前出てこいよ!


あースッキリした!


あ。あと『スターウォーズ/最後のジェダイ』も「別に」(©︎沢尻エリカ)って感じでした。

ま、いっか!


というわけで2018年もいい映画に出会えますように!!!



それでは映画部門がいつも以上に白熱しましたので、2018年も女子部門のみ更新します!


〈女子部門〉

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では2018年もヤンガスちゃんを一つよしなに!


YOUNGAS SHINODA



# by youngas | 2018-01-07 00:38 | 俺アワード
2018年 01月 07日

俺アワード2017〜SHINODA前編〜

【俺アワード2017

この一年のベスト作品を各部門別に勝手に発表する毎年恒例俺アワード!!!(とか言いながら2016から映画と女子のみ!)


今回で何と俺アワ9年目!youngas結成は2018年で10周年!活動といえばTwitterでのじゃれ合いと俺アワのみになってきた感、非常に強めではありますが2018年はなんかやるかもよ!(2017年はほとんどの人がめんどくさくて途中で読むのを止めたヤンガス10周年記念小説「仏滅町ネオンライツ」もあったんだけどね。あ、うん。もう忘れてるよね?知ってる!もう何も言わないで!泣)


というわけでyoungasの糞重い腰が2018年はついに上がるのか、お見逃しなく!(201740sBOYSに揃ってなりましたので、リアルギックリ腰で上がらない可能性あり)



ちなみに2017年にシノダが見聞き読みしたものなので発表やリリースが2017年じゃないものもあり馬富士!貴ノ岩バックリ!貴乃花親方無表情!



〈映画部門〉

2017強烈な俺映画が多く、その洗礼をずーーーっと放射能の如く浴び続けていたような一年でした。(例えが悪い)

そして寝る間も惜しんで何かしら毎日見てるような状況で寝不足には苦しまされたものの、ここ数年で一番映画を見た年となりました。あーアレ見逃したなーとか見ときゃ良かったなーとか毎年末、10本以上はあるんですが、201723本だったのでわりかし観たいものは観れた気がします。(いや、56本はあるかな?ん。もっとあるかも)



というワケで今回もこのハゲ~~~!的言いたいこと全部言う道に基づき、ベスト10圏外の次点もいっぱいおっぱい揉みしだきたい俺アワシノダ篇。ロメロとフーパーのホラー映画二大巨匠が死んだり、とろサーモンみたいな日陰の芸人が日本一になったり、ミサイルが日常的に空を飛び回ったり、めちゃイケとみなおか終了が発表されて、ホント何が起こるかわかんねー=てか今年死んでるかも!今年の生存確認、今年のうちに!お暇なら見て見て!



10位『ラ・ラ・ランド』

"このライトなミュージカル感と主役二人にハマれなければただの地獄()『セッション』同様クセはすごいけど、やっぱりデミアン・チャゼルが好き! "

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ベスト10に入れるべきかってことで一番悩んだ映画ではあったのですが、2017を振り返った時にラ・ラ・ランド』という熱(FEVER)は確かにあったなーという「振り返り」として絶対外せない、コレは入れとくべきだという、ちょい義務感強めのランクイン。

単純に俺はセバスチャンとミアa.k.a.ライアンとエマがずっと愛しかったので、そこにハマれたからいい映画だったなーと思い込んでるだけなのかもしれません。思い返してもオープニングの派手さに比べてどんどん尻つぼみにあまりにも個人的な話になっていくわけですけど、俺もあの時にああしてたらって女々しく思い返すタイプなんで、賛否あった、あの「もしも」シーンに激しく持っていかれたのかもしれません。

でも実際の恋も好き好き言い合ってるだけのファンタジーな時期と、現実が押し寄せて急に目が覚めちゃってお互いを罵り合ったりしちゃうリアルな時期ってあると思うんで、それがないまぜになってるって点でラブストーリーとして信用できるなーと感じました。人のレビューを見てると『セッション』と同じでこんなにも賛否両論分かれるものなのかってぐらい、意見が真っ二つの映画で、俺は特にそういう映画が好きなんですよね。アートもそうなんだけど、否定されてナンボってとこが映画にはあると思ってて、否定されない、みんな薄ら笑いで「悪くないよね」って言われるような映画は最終的に忘れられちゃうと思うんで、『ラ・ラ・ランド』ぐらいクソミソに言う人と、愛する人が半々でいるぐらいの方が後々「傑作」って呼ばれる気がするんですね。(酷くても語る余地がある映画はやっぱり何かしら残るものだしね)

映画は個人で楽しむものでもあるけど、アート同様「開けた娯楽」だから、そこで誰も傷つけなかったり、優しさだけを全面に差し出してくる映画は結局面白くないし、いつか見た人と意見をぶつけ合うことも映画本来の目的の一つだというのが持論。

(「何が伝えたかったのかわかりませんでした」ってレビューとかで平気で言う奴いるけど、「いや!ソレをお前が考えるんだよ!」っていつも思う)

だからこの映画は意見をぶつけあえるという点ではこれぞザ・映画と呼べるんじゃないでしょうかね?


『セッション』もJAZZ=スパルタ論争で良識派の皆さんから叩かれまくったデミアンだけど、こんなミュージカル仕立てのラブストーリーでも叩かれんだから、作家性としては相当エッジが効いてるってことかもしれません。現映画界一のひねくれ者から今後も目が離せません!



9位『ハクソー・リッジ』

"メルギブ監督復活の狼煙(のろし)はまたしても真っ赤っか!残酷描写はかなりのもんなのに反戦メッセージはエグいほど入ってる!これぞメルギブ流ルドヴィコ療法!"

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イェーイ!もうメルギブが沖縄戦を描いた戦争映画で10年ぶりに監督として再降臨されるという噂を聞いた時から胸は高鳴りっぱなしでした!そして実際に見て改めてイェーイ!まるで『フルメタル・ジャケット』ミーツ『プライベート・ライアン』な俺たちの好きな戦争映画のエッセンスがドロドロに詰まってる上にメルギブ様の容赦しない、手加減しない、遠慮しないの3しないの法則はちゃんと生きていてとにかくもう最高でした。で、トラウマ級の人体破壊描写をしているくせに「主人公のデズモンドは人を助けることを選びました。しかも実話です」なんて言われたら誰もメルギブひでーなーとは言えないわけで、そこも良く考えられてるというか、メルギブって結局切株とか流血が大好きな変態お爺ちゃんなのに「事実がこうだったんだからしゃあないやん!」って歴史の殻を被って好き放題する映画ばっかりな印象なんで、いやぁーやっぱりメルギブはこうでなきゃな!と思った次第です、今回も()

それでもきちんと戦争は愚かであるってことは伝わってくるわけで時計じかけのアレックスのルドヴィコ療法ですよ、こんなもん()

くしくも同時期に公開された『ダンケルク』が極力エグい描写を避けたのに対してここまでやるメルギブってのを世界は再評価しなくてはいけない。本人主演の『ブラッド・ファーザー』は娘に激甘のただのいい親父であんまり面白くなかったけど()



8位『マンチェスター・バイ・ザ・シー』

"過去の壮絶な悲劇に立ち向かわざる得なくなった男の微かな再生の物語。色んなことから逃げて生きてきた俺みたいな人間にとっては魂にぶっ刺さって抜けない錆びたナイフみたいな映画"

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ズッシ~ンときました。見終わってしばらく立ち上がれないレベル。とはいえ劇中で起こった悲劇はそれはそれは壮絶なんだけど、笑いも散りばめてあるし決してずーっと眉間にしわを寄せて見るような重さは一見ないんです。だけど、何だろう。重た~い鉛(ナマリ)が観終わってからも胸にずっと乗ってるようなこの感じ。「いい映画」って感想も違うし、「感動作」って言い切りも違う。いい映画だし感動作なんだけど、それだけじゃ決してないというか。それは人を評する時に「この人はいい人です」ってだけでは終われないじゃんていうのと同じというか。良い面もあって悪い面もあって人間なんだという、そう、これこそ「人間の映画」なんだなーと時間が経ってやっと思えたという。

ケイシー・アフレック演じる主人公リーがなぜ故郷に帰りたくないのか?そこがこの映画の肝で、その理由は人によっては生きていけないぐらいの重圧なんだけど、そこへ戻る、戻らざるを得なくなる理由も、スゲーよく出来てました。

ラストのラストでもうね、滝のようとはこのことってぐらいオイオイ言って泣きましたよ。

でもリーは立ち上がり始めたってだけで、またいつ塞ぎ込むかわからないと思うし、悲しみって一生十字架みたいに背負うものだから、いつかそれに押し潰されて自殺しちゃうかもしれないなと思うので、その先のリーを思って泣けたんですよね。今のリーではなくて、未来のリーを思って。

上質な映画体験って人生に少なからず影響を与えるものだと思ってて、この映画はジワジワと体に染みていって、これから先も人生の節目で思い出すんじゃないかなーと思います。



7位『ブレードランナー2049

"パート1を愛してた人達の意見真っ二つも全然納得なヴィルヌーヴの攻めた続編!しかしこれを愛した理由が二つあります!"

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続編てヒットする反面、パート1を愛してる人達から反感を買うというリスクが当然つきまとうわけで、それを超えたか超えなかったかなんて議論はハナから意味がないというか、パート1が良かったから2があるわけで、単純に自分が「(そのパート2と呼ばれる映画が)好きだったか嫌いだったか」という問題な気がするわけです。オリジナルファンへの媚びとかパート1オマージュとかに注力し過ぎるとオリジナリティがないと言われ、オリジナリティが過ぎると続編である理由がないと叩かれる。パート2の背負う業は相当なものです。

そして今流行りのアメコミ映画のユニバース化による「まだまだ続くんで今回はこのへんで(テヘペロ)」的な感じとか、よくわかんない知らないキャラの唐突な登場も「そいつの素性はスピンオフでどうぞ(ニヤリ)」的な感じは映画としてどうなんだ問題は大アリだと思います。つまり、約2時間に1800円払う映画というメディアにおいて続編ありきで考えてるものを見せられたって基本ムカつくだけって話です。(その点スターウォーズサーガに関しては真逆な気もしますが)

長くてもとりあえずオチまで全部見せろや的前編・後編にしてるけどいらないシーン超あったから3時間とかでいいから一本にしろや問題とか、後編が全然ダメ問題(コレ意外と多い!)とか映画ってそのあたり難しいんですけど、とりあえず続編とか言われても「パート1で話は終わってるし!」「別に頼んでねーし!」って、ほぼ半分の人はなるわけですよね。特に今回の『ブレードランナー』みたいなSFの金字塔みたいなレジェンド映画の続編の25年ぶりの「30年後の続きです」に対して、すぐに「了解しました」とはならないわけです。それがパート1への思い入れ十分な人ほど受け入れるまでに時間がかかる。少なくとも俺は通称ブレランと呼ばれるこの映画に中学の童貞達みんなで団地の友達の家に集まって興奮してVHS で見たあの日から、大人になって度々見返すなどそれなりに思い入れがありました。だから変な続編に汚されたくないなーとお尻に力を入れて決意(これが本当のケツイってやかましわ!)を持って見たんですね。

そしたらコレがスンゴイ良かった!中学生で見た時も大人になって見た時も同様に「哀しい話」って印象は強くて、俺スピルバーグの『A.I.』が大好きなんですけど、機械が人間に憧れるっていうピノキオ的話に心が持ってかれる節があるんですね。で、ブレランのレプリカントもその話じゃないですか?その話を軸足にした続編だったから、いきなり持ってかれちゃったんですよね。お!コレはわかってる続編だぞと。まぁ、オリジナルの監督であるリドリー・スコットが指揮をとって、オリジナルの主役であるハリソン・フォードも出てるんだから「間違った続編」というレッテルが貼られることはないとはわかってたけど、想像以上にきちんと「哀しい話」だった。そこがまず一つ。それとちゃんとドゥニ・ヴィルヌーヴ作品だったという点!俺は何と言ってもカナダ人監督ドゥニ・ヴィルヌーヴが大好きで今ソフトになってる作品はほぼ観てる。(どれもこれも傑作という天才)この人の持つ一見バラバラに見えるフィルモグラフィーに通底する「自己の闇との対峙」という作家性と独自の映像美に魅了されてきたから、ブレランの続編というお題に正面からバッターボックスに立って打ち返せる監督は今はこの人しかいないかなってぐらいに思ってたんでホントに満足したしホッとしました。ハリウッドに呼び出されて急に大作をやらされたインディー出身監督が魂売っただけの悲しい続編て感じのやつは絶対見たくなかったんでちゃんと作家性が出てる「ドゥニ・ヴィルヌーヴのブレードランナー」が見れて、ただただ上がった!という訳です。あとはライアンね、ゴズリングね。もう『ラ・ラ・ランド』のとこで一回告ってるからもういいか()



6位『アウトレイジ 最終章』

"北野映画の中でも過剰なブラックジョークと残虐描写でエンタメに振り切った「ヤクザ映画ビヨンド」な人気シリーズ、ついに完結!そして辿り着くキタノブルーと『ソナチネ』な終焉"

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北野映画が好きで見続けてる人達にとってこのアウトレイジシリーズってたぶん求めてるベクトルとちょっと違うんですよね。それはすごく色んなところで色んな人が言ってるけど、一言で言えば「北野映画にエンタメを求めてない」ってことで、もちろん広義でエンターテイメントではあるんだけどエンタメと略されるような軽さとか余興感はいらないと。

初期作品に漂う強烈な死の匂いとか諦念とか虚無感とか、北野映画には一定の痛みを抱えた人達が必ず出てきて、その悪魔を振り払うように暴力に身を投じるって図式があって、それ自体が抽象画的なアートでもあるし、全部が白昼夢のようでもある。まぁ、そこが世界の映画通たちを唸らせてきた所以であって、そこは本人も充分過ぎるぐらいわかってるんだろうけど、振り切った娯楽作品としてのヤクザ映画を撮りたくなったんだろうと理解して「全員悪人」のキャッチフレーズのついた第1作目を観たのが7年前。そしてこれが予想を超えて超~~面白かったんですね。もちろん北野武は映画監督である前に天才芸人なわけだから、挟み込むジョークの間とテンポはそりゃあ言わずもがな天才的なわけですけど、絶妙な話運びとか何と言っても個性豊かなキャラクター達の勢いも手伝って最高に楽しかったわけです。で、ヒットを受けて作られたビヨンド(2)も実は死んでなかった大友(たけし)という驚愕の展開を孕みながら怒号が飛び交う全面戦争になっていき、ラストで。いやーこれも最高でした。

そして今回の最終章(3)。海で子分と遊んでるっていうのがもうすでに代表作『ソナチネ』感満載で「あれ?これアウトレイジだよね?」な始まり。今回は古参の幹部を演じた役者達(西田&塩見)がリアル病み上がりだったためにほとんど「顔芸」ともいえる怖い顔博覧会なんだけど、こちらもツラで選ばれたであろう我らがピエール瀧も無茶苦茶な役で登場するわ(たけし信者であることを公言し続けて来た電気グルーヴだけに電気ファンとしてもこの起用は嬉しかった!)、お金の倍返しだの、大杉漣埋められたりだの、ファンへの過剰なサービス(接待)「最後のHANA-BIなノリで繰り広げられてて、どう回収すんだ?と思ってるとこへあの静かなオチですよ。初期北野映画への回帰と言ったら大げさだけど、あのオチは涙腺を刺激しました。「そうそう。コレが俺が見たかった北野映画の終わり方だよ」と。こんだけのヒットシリーズでたくさんの人たちが見るわけだし、怒号が飛び交うような話だったからまぁ仕方ないんだけど、台詞による説明がとにかく多かったんですよね、このシリーズは。「あーそこも説明してくれんのか」ってぐらい。北野映画には静寂の凄みってのがあって主人公が超無口だったり、ポツンと二人でいる長回しに会話が全然なかったりする、その余白に打ちのめされるってのが初期作品には少なからずあったので、静寂がふいに訪れたあのラストにはグッとクるものがありました。

ヤクザ映画好きにとっては『仁義なき戦い』以来の次も絶対見たいシリーズだったので最終章は悲しくもありますが、次作にて初期のテイストの北野映画リターンが見れたらこんなに嬉しいことはありません。



5位『ゲット・アウト』

"黒人のコメディアンであるジョーダン・ピール監督による人種差別ホラーコメディ風刺も皮肉も満載だけど、それでも単純に映画として超面白いってのが凄い!"

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この映画の凄いところは映画を観ればorそこら中に落ちてるレビューを見てもらえればわかるんで、あんまり今さら言うこともないっちゃないんですが()

まぁ、まず「確実にトップ5には入るな」って観てる途中で思ってたとことか、去年の『この世界の片隅に』と同じで、まだ観終わってないのにそのジャッジくだせるってのがこの映画の恐ろしさを物語るエピソードではあるんですが。

黒人の男子が白人の彼女の両親に挨拶に行くっていう一見なんてことないストーリーなんですけど、どんどん「おや?」が増えて行くんですね。で、「おや?」「あれ?」「ん?」「どゆこと?」「はて?」とやってる内に話が怒涛の展開になってって放心状態でいつのまにか終わってるって感じです。エンドロールが終わってからも『マンチェスター~』とは違う立ち上がれなさが襲ってきて映画館側から「早くゲットアウトしろ」ってなるという。←うまい。

ネタバレなしに語るのは無理な映画なんで中身には触れないけど、いわゆる人種差別問題に対してこういう切り口で、ホラーとして成立させた映画って他にないんじゃないですかね。それだけで偉いし凄い。しかもところどころでがっつり笑えるし。(なんとなくじゃなくて声出してがっつり笑えるってとこがポイント)

好きか嫌いかは分かれたとしても、つまんなかったとは恐らく誰もならないと思います。

あと、これは色んなレビューでも触れてますけど、もう一つのエンディングについて。

もう出てる海外版のDVDとかには収録されてるらしいんですが、そっちのエンディングじゃなくて心から良かった!だいぶブラックなんだけど本編は一応ハッピーエンドなんですが、もう一つの方は救いがないバッドエンドで。

それはそれでこの映画の本当の怖さみたいなのがジワーッと伝わってはくるけど、そのエンディングで見てたらランクインさせなかったかもしれません。いずれにせよこの切り口のホラーをまたさらに何本か観たい!ジョーダンピール監督に期待をこめて。



4位『無垢の祈り』

"映像化不可能と呼ばれた平山夢明による反道徳的傑作短編が自主映画の殻を纏って最恐映画化!(2015年作品)本気で痛てぇ痛てぇ痛てぇーーーッ!!!平山曰く「もう少し手加減しないと、観て死ぬ人が出るなと思った」"

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R18+ 本作では暴力描写、10歳の少女に対する性的虐待の描写などが含まれます〉、〈内容の過激さにより絶対にソフト化されません〉、〈体調の優れない方は注意して視聴してください〉など胸焼けするような注意書きが並ぶ中、深夜の映画祭で観たコレ。

壮絶でした。衝撃でした。ホントにデカイハンマーで頭ゴッチーンてヤラレました。

今までも過激な描写の映画は山ほど(何百本も)観てきているけど、少女への暴力と性的虐待を目の前で見せられるのは想像以上にドギツくって(手足バラバラ血塗れ切株流血プッシャー描写のほうがまだマシ!)、しかもその性的虐待の描写が、もちろん書きませんが、直接じゃなくて間接的に実に巧妙に描かれるんですけど、ソレの嫌悪感ね!稲川淳二モノマネのBBゴローが暴力義父のクスオを演じてるんだけど、もう二度と笑えないな、この人でと思ったもんね()ホントにキツかった。義父の虐待や学校のいじめや宗教狂いの母親から逃げ場のない主人公フミが見つける一筋の光、タイトル通りの無垢の祈りには涙さえ溢れてきて、この映画一体なんなんだ、何を見せられてるんだと思ったのは事実。

深夜だったのもあったけど、マジで放心状態でため息が100回ぐらい出ました()

精神的には2017で一番「食らった」映画でした。

倫理観とかって人それぞれだと思うけど、自分の倫理観というのをわかっておくためにも、コレもっとソフト化して見られるべき映画だと思ったなー。

万人にお勧めして回るような映画じゃないことは確かだけど、これから先も《無垢の祈りショック》を心許せる人には説いて回りたいとは思っています。平山夢明信者としてもね。




3位『アシュラ』

"パク市長(ファン・ジョンミン)のイカレっぷりに心の中の俺全員総立ちで「マンセー(万歳)」!!!!雑魚キャラ史上最高の愛称「棒切れ」を始め、登場人物「全員クズ」!!最高最高最高最高最高!!!"

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あー!もう!好き要素しかなかった!韓国の汚職バイオレンスモノが大好物なんですが呆れるぐらい同情するキャラが一人もいない()

キム・ソンス監督が「映画内ですぐ死ぬようなクズにクローズアップしたくて作った」って言うんだから、そりゃークズしか出てこないわけだわ!()

主人公の汚職刑事ドギョン(チョン・ウソン)からして「重病の妻の治療費を稼ぐため」という一応の大義名分は用意されているものの、犬以下の扱いとそれに抗う無様な姿が、救いようがない見切り発車っぷりも手伝ってマジで目も当てられない始末。パク市長だけでなく登場する検事や班長や弟分ももれなくクズ!ホントにクズしか出てこないんです()

実生活でも先生に懐くクラスの人気者が大っ嫌いで「クズに光を!」と常日頃から思ってた俺からしたらこんなに最高な映画なかったです。

マジでハラハラするカーチェイスシーンとか、ドギョンがトチ狂ってコップをバリバリ頬張るシーン(ここ最高)とか、印象的過ぎる名シーンの乱れ打ちですが、やっぱり何と言ってもラストの葬儀場での凄惨なドンパチの最高っぷり!!!ここを見るためにだけでも1800円払ってもいいぐらいのとんでもない修羅場ラバンバでなんというか、こういうのを見るために俺は映画を見ているんだなーと改めて思わされました。それぐらい最高でした。かなりグチャグチャで壮絶な殺し合いなんですが、韓国バイオレンスの凄味がダイレクトに伝わるという点において絶対に映画ファンは見ておかないといけないシーンだと思います。

とにかくファン・ジョンミン演じるパク市長の腐れ外道ぶりとキム・ウォネ演じる情報屋・棒切れのカスカスのカス感が本当に楽しいので是非見てください。

いつかアシュラ好きだけのアシュラ会やりたい!



2位『新感染 ファイナル・エクスプレス』

"「韓国のゾンビパニックもの」という情報とこのダジャレな邦題でなんとなくスルーしたならあなたの負け!笑って怒って震えて泣ける118分、身体ごと五感で味わう全く新しい圧倒的大大大傑作エンターテインメントの誕生!!!!"

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俺の鼻息に引かないで!()実際この鼻息もだいぶ落ち着いてコレなんです。もう、見終わった直後とかもっと酷かった!知らない人のウチのドアを片っ端からノックして「今から見に行ったほうがいい」って言って回りたいぐらいの()完全にどうかしてるヤバイテンションでした。

その理由はちゃんとあって、親子の絆に感動したとかこの映画はゾンビ映画なのに一番そっちのベクトルで語られるんですけど、いや、そこも当然素晴らしいんですけども(現にラストは涙で画面が見えないぐらい号泣しましたけども)、俺的には俺みたいな根っからのゾンビ映画ファンをも唸らすゾンビ描写の巧みさに驚愕したんですよ!何と言っても!ていうかそこが肝だから!そこが疎かなくせに親子愛とか言われても「知るかよ!」ってなる訳で、そこがスゲーし、ちゃんとキモいし、ちゃんと怖いから、この映画は後世に語り継がれるぐらいの特大傑作と思ってる訳でして。

で、もう一つ言っておかなきゃいけないのはタイトルについてね。ファイナル・エクスプレスはいいとしても新感染て!ってツッコミはわかるんですけど、でも俺、実はそんなに嫌いじゃないんですよね、この邦題。バカバカしいけど確かに新しい感染だしなーとか。いや、しかしそれにしても実は話しておかなきゃいけないのは実は秀逸な原題なんですよ!『釜山(ぷさん)行き』ってタイトルなんですね、原題は。釜山行きって!すごくないすか!こんな「めかしこまない」タイトルってここ最近でも聞いたことないなーって()いや、そりゃ釜山行きだけどさ!釜山行きの列車で超超超超超超超超超超超色んなこと起きてるやん!っていう()

タイトルなんて関係ねーんだなーって、タイトルとかネーミングにばっかりこだわってきた自分への顔面右フックみたいなタイトルでした。いつも職場でメガネかけてあいさつしかしてなかった娘がメガネ外したらのんだったみたいなもんでしょ、コレ()違うと思う。

とにかく『釜山行き』ってシンプルなタイトルでこの内容ってスゲーかっこいいなーと思ったって話です。『マッドマックス 怒りのデスロード』が『往復』ってタイトルだったみたいな()いや、そりゃー往復だけどさー()

で、お父さんのソグを演じたコン・ユも、『殺されたミンジュ』の怪演も記憶に新しいサンファを演じたマ・ドンソクも、美人過ぎるソンギュンを演じたチョン・ユミもみんないいんですが、特筆すべきは娘ちゃんスアンを演じたキム・スアンちゃんの大大大大名演!!!!スアンちゃんの成長物語でもあるんだけど、この娘がマジで凄まじく素晴らしい!!!日本の子役は全員DVDが割れるほど見て何が演技というものかを正座して学びなさい!!!

監督のヨン・サンホはそもそもアニメーション監督だから、アニメ的躍動感が随所にあったなー。前日譚のアニメーション『ソウル・ステーション/パンデミック』も観なくちゃ!

というわけでこんなもんあと2万字は語っちゃいそうだからこのへんで。

あとハリウッドリメイクが決定したみたいだけど、絶対しょうもなさそう()



1位『哭声/コクソン』

"キャラ、ストーリー、画力、全てが超特濃!!!田舎町での連続殺人からのエクソシストからの神vs悪魔!出てくるのは警察官親子に祈祷師に謎の女にフンドシ赤目で四つん這いで森を行く國村隼!!!何が正しくて何がおかしいのか疑って疑って結局惑わされるこれこそ映画体験な至福の156分!!!!!!"

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わー!まさかの韓国映画123位独占!!!俺アワ史上初の大事件です!ていうか、新感染のテンションを持ってしてもコッチが上っていうのが我ながらビックリしてます。

きっとこの映画の持ってる禍々しさというか、邪悪な気(エネルギー)みたいな物に当てられてしまったってことなんですよね。何回見てもつまんない箇所がないってことがもうその証明みたいなもんで。

最初のダメ親父警察官(『アシュラ』では検事役のクァク・ドウォン!)とその娘(キム・ファニちゃん。新感染のキム・スアンちゃん並みのバケモノ子役!)のノホホンとしたやりとりから山に住む怪しい日本人・國村隼の登場で一変する空気!謎の女(名作『サニー 永遠の仲間たち』でサンミ役だったチョン・ウヒ!)からの祈祷師(『アシュラ』のパク市長役のファン・ジョンミン!パク市長とは別人にしか見えないから凄い!)からの、トライバル感が尋常じゃないあのヤバイ祈祷シーン!好きなシーンを羅列するだけでも楽し過ぎる映画なんですが、キリスト教になぞらえたという独特なストーリーテリングがどこに着地すんのか全くわからないとこも魅力だと思います。そして何しろ國村隼!俺アワとかわざわざ読んでるヤンガス周辺の人達の中で國村隼が嫌いという人はいないと思いますが、ど真ん中の韓国映画のマジでど真ん中に俺たちの國村隼が堂々といてその異物感含めて怪演してるさまには震えが止まりませんでした。マジでカッコ良すぎで鼻血出そうでした()

『チェイサー』と『哀しき獣』っていう傑作の先にまだこんなモンスター映画を作ってしまえるナ・ホンジン監督のスゴさを痛感すると同時に韓国映画が益々好きになる素晴らしい一年でした。新感染もアシュラもコレも基本的にはどれも一位です。邪悪さがズバ抜けてた分の哭声が鼻差の一位ということで。


というわけで、2017年の結果は以下の通り。


1:『哭声/コクソン』

2:『新感染 ファイナル・エクスプレス』

3:『アシュラ』

4:『無垢の祈り』

5:『ゲット・アウト』

6:『アウトレイジ 最終章』

7:『ブレードランナー2049

8:『マンチェスター・バイ・ザ・シー』

9:『ハクソー・リッジ』

10:『ラ・ラ・ランド』


(後編へ続く)




# by youngas | 2018-01-07 00:35 | 俺アワード
2017年 11月 13日

『仏滅町ネオンライツ』公開記念  脚本・監督/死ノダ・シュウイ恥(youngas)ロングインタビュー

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『仏滅町ネオンライツ』

脚本・監督/死ノダ・シュウイ恥(youngas)、ロングインタビュー


(ネタバレを含みます!鑑賞後にお読みください)


ーいやぁ、死ノダ監督。大傑作でした!


死ノダ「ありがとうございます。なかなか苦労したんですけど、結果的にたくさんの人たちに面白かったと言ってもらえたので本当に良かったです」


初の長編デビューにして、この豪華な役者陣。キャスティングだけでも相当大変だったんじゃないですか?


死ノダ「そうですね。綾野くんと新井くんと池松くんは元々知り合いだったんでどうにかしてくれって頼めたんですけど、長澤さんはまずスケジュールを抑えるのに大変でした。それから結構な汚れ役だったんでその説明にも苦労しました。

最終的には「沙知を他の人にやらせたくない」とまで言ってくれたので涙ちょちょぎれでしたね()

あとは、カナ役の浅川さんも絶対にあなたじゃなきゃダメなんだって熱い想いを伝えることから始めました。毎晩100を超えるLINE200を超えるワン切りと1000以上の変態動画を送りつけて粘り強く説得をしました。最初、その熱量に少し引かれてしまったんですが、クランクアップの時、号泣しながら「ホント参加して良かったです」と言ってくれたので救われました。

満島ひかりさんと橋本愛さんは元々youngasのブログを長いこと読んでくださってたみたいで、特に「XX KLUV(チョメチョメクラブ)」がお気に入りらしくて。〈編集部注・XX KLUV(チョメチョメクラブ)/youngasブログ内の人気妄想恋愛小説。通称・チョメクラ。ジャスティン・ビーバーがハマっていることをInstagramに挙げたことで世界中にファンが増殖した。「『her』以来の衝撃だ」と自身も大ファンを公言するスパイク・ジョーンズ監督による映画化が決定。全米で2019年公開予定〉

チョメクラでヒロインにしてもらったのが嬉しかったと言ってくださって。いやー、ラッキーですよ、本当に。

桃井さんと浅野さんはギャラを2000万円出すって嘘ついて()

よくある「実は円じゃなくてウォンでした!」っていうドッキリだったんですけど、今それでウチと事務所で揉めてます。

訴訟沙汰になってるみたいです。公開も危ぶまれたんですけど、ゲリラ公開しちゃいました。ていうかそもそもそんなギャラ出せねーっつーの!こんなロウバジェットの映画に!」


(老婆ジェット?)

では、話の内容に触れていきましょう!まず仏滅町のロケ地はどこなんですか?


死ノダ「茨城と栃木と千葉の糞田舎で撮影しました。ほとんどがゲリラ撮影だったので、警察がすぐに止めに来るのには少し萎えました。まぁ、芸術には代償がつきものなんで。

茨城の小さくてしょうもない○○商店街(編集部名称自粛)に黙って「ようこそ、仏滅町へ」の看板を取り付けたりしたので揉めに揉めました。未だに訴訟だとかなんとかゴチャゴチャ言って来てるらしいです。やっぱり元々付いてた看板を捨てちゃったのが原因かもしれませんけど()「芸術に代償はつきもの」で押し通そうとしたんですがダメだったみたいです。ADの子には半年ほど臭い飯を食べてもらうことになりそうです(舌を出しておどける監督)


ーそれはなかなか大変でしたね!

あとは音楽が非常に良かったです。どれもこれもカッコよくて。すべて監督の選曲ですか?


死ノダ「(つまらなそうにスマホを弄りながら)え?あー、音楽?そうですね。youngasの相方曽川くんに決めてもらおうとしてLINEしたら「何でもいいんじゃない」って返ってきたので今も喧嘩中です。それから一切、口聞いてないです。街で会ったら殺してやろうと思って出刃庖丁持ち歩いてます()

で、仕方ないからググって「イケてる 映画 BGM」で先頭に出てきたヤツを使いました。

全部無許可です(キリッとした二重まぶたを作った表情で)


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途中、ヤクザの組事務所に乗り込むくだりはカッコよかったですね!


死ノダ「アレは本物の組事務所なんですよ!リアル感を出すために綾野くんと新井くんと池松くんにもソレを告げずに撮影しました。だから最初に顔を出すスキンヘッドの男は実は本物のヤー公なんですよ()

で、ソレをマジで池松くんがバットでやった時、正直射精しちゃうんじゃないかってぐらい興奮しましたね!その後、乗り込んでからの浅野さんとか長澤さんは全てCGです。銃で撃たれてんのとかマジなんですよ!ホント怖かったけど、勃起しっ放しでした!(編集部略/パンツとズボンを二度履き替えたって話をこのあと一時間に渡り何回も繰り返す。マネージャーいわくシャブの禁断症状とのこと)

ちなみにユニフォーム着たり、途中巻き戻るところは「木更津キャッツアイ」のパクリです。ラストのライブシーンでワーッてなるのは「サイタマノラッパー3」のパクリですね」


ーあー!やっぱり!

ラストと言えば、ラストのライブシーンで本物の死者が出たそうですね?


死ノダ「そうなんすよ!()

「ミッション」かっつーの!()

何か落ちるとこはリアルにやりたいって思ってたんだけど、スタントの人を雇う金はないから、その辺で見学してた中学生の男の子を「出演させてやるから」って連れてきて、突き落としたって感じです。下に何も敷いて無かったもんで即死でした。

でもリアルな画が撮れたんで必要な死だったと思ってます。「芸術に代償はつきもの」なんで。

その後、突き落とした中学生の親御さんがウチの事務所に般若みたいな顔して押しかけたらしいんですけど、ウチに事務所なんてないんすよ()

色々金を借りたりする関係で事務所がないとマズイみたいで、でもそんな金ないんで、架空請求の要領で事務所をあることにしてるだけなんですけど、そこに押しかけて「逃げられた!」だって!わははははは!腹痛い!腹!ちょ!おま!「一歩遅かったか!」だって!わははは!腹もげる!腹!」


ー確かにそれはウケますね!

そして忘れちゃいけないのはハリウッドでのリメイクが決定しました。さすがに驚かれたんじゃないですか?


死ノダ「(鼻くそをほじりながら)え?あー!ハリウッドね!

そうですね。ハリウッドのマイケルなんとか(編集部注/マイケル・ベイ)のエージェントだっていうヤツから電話来たってスタッフに言われて、最初イタズラだと思ったんで、ガン無視してたんですけど、あまりにもしつこくて、逆におもしれーから出てみるわ」って感じで出たらまさかのホンモノ!()

そいつカタコトの日本語だったもんで、ぜってーヤベーヤツだと思ってたんすけど、マジなんかーい!ってなって()

今聞いてるのは主役の篠田はチャニング・テイタム、ソガケンはトム・ハーディーがやるってのは聞きました。二人とも誰だか良く知らないですけど()有名なの?」


ー沙知役にはアン・ハサウェイが決定したみたいですね!


死ノダ「(大あくびして)あ、そう」


ー監督もおネムみたいなんで、では最後に見どころとファンの方々にメッセージをお願いします!


死ノダ「えーと、そうすねー。見どころは何ヶ所か俺が後ろでピースして見切れてます()隠れ死ノダみたいな感じで探してもらうのも楽しいと思います。何回出て来たかな的なのを友達と競ったり。たまに綾野くんより前にいるんで、すぐわかるのもあると思います。それは1点とか。超難易度高いヤツは5点とか。全部探したら優勝みたいなやつ勝手にやってください。ソレをメールとか電話してくるヤツいるんだけどウザいからやめてください(編集部注/編集部で数えたら250箇所以上あり。ラストは綾野の代わりに死ノダ監督が出てるところも)

メッセージは、うーん。まぁ、こんなもん見る時間あるなら働けってことですかね!働きもしないで生きてるヤツっているけどホント死んで欲しいんですよね、ああいうヤツら。ザ・ノンフィクションとかで「俺たちは働かないで生きていくってのを選んだだけなんで」とか、さも高尚なことのようにいう糞尿野郎がたまにいるじゃないすか?ああいうヤツ、マジで高速道路に全裸で括り付けて放置したい。お前らみたいなのがいるから税金払ってる俺たちが大変なんだって思いますよね!こう、今話してるだけで腹わた煮えくり返ってくるな!何なんだよ、マジで!なぁ!おい!働かないヤツ!聞いてんのか?おめーだよ!ゴラ!」


ーいや。あの、監督、映画を観た人達へのメッセージを


死ノダ「あ!そうだったね!(フル勃起状態)

では、パート2 大魔王の赤い巣窟()」でお会いしましょう!


あ。あと来年2018年で結成10周年のyoungasもシクヨロ!なんかたぶんやるんで。

(2017.11.12/新宿中央公園の炊き出しに並びながら)











# by youngas | 2017-11-13 03:22 | 仏滅町ネオンライツ