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2016年 01月 01日

俺アワード2015〜SHINODA前編〜

この一年のベスト作品を各部門別に勝手に発表する毎年恒例俺アワード!!!

ワーイ!やったー!ラッキー7!

そうです!俺アワード、誰にも頼まれてないのに7年目の発表DEATHってYO〜〜〜ッッ!!!

我々ヤンガスちゃんの唯一の活動(笑)俺アワード、2015年も無事発表と相成りました!(俺アワーダーズに改名検討中)

ちなみに2015年にシノダが見聞き読みしたものなので発表やリリースが2015年じゃないものもありまーす!


〈映画部門〉2015年は鬼ヤバッ!2014年もかなりの豊作でしたけど、2015年はそれを上回る異常な豊作ぶり!(特に後半)
スターウォーズやマッドマックス、007など伝説映画の続編が続々と登場、マスターピースと呼ばれるべき親指立てまくり傑作も二度と見たくない中指立てまくり糞映画も組んず解れつ盛りだくさんで結果映画史に残る級の一年となりました!
というわけで良かったんだったらその分発表してやろうぜ!精神に基づき、今回はベスト10圏外の次点も大量に発表します!史上最大ボリュームの俺アワシノダ篇。おせちと長いだけのダラダラテレビに飽き飽きした年始の暇つぶしにぜひどうぞ!!!



10位『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
"超絶ドラムと驚異の長回しワンカットで綴られる落ち目俳優の悲哀と幻覚に脳がユッサユサ、音をたてて揺れる!"
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マイケル・キートン演じる主人公・リーガンの「夢と現実がつかない虚構の世界」=「バードマンとしての超能力」に結びつけて一発屋の苦悩を表現したイニャリトゥの術中にハマれるかどうか?つまりはそこにハマれなきゃずっと何じゃこりゃ?結論何じゃこりゃ⁈もあるでしょうねぇと、そちらの意見もごもっとも。で、もちろん自分は前者で、ずーっと楽しかったです。ていうか、何しろアントニオ・サンチェスの渋いドラム!無駄にエロいヤク中の娘(エマ・ストーン)!ブリーフ一丁でブロードウェイを闊歩するマイケル・キートン!この3つだけで親指が自然と立ってたっつーの!
小難しいだけで意味不明だった『バベル』は嫌いだけどこれは最高。ラストの賛否は勿論わかるけど『スーパー!』のコテンパンからの静かな希望的余白に泣いた俺からしたら号泣でしたよ。うん。あのラスト、本当に良かった。最初っから後半までガチャガチャうるさい映画だからあのシーンがたまんなくクるんですよね。
元バットマンのマイケル・キートンに重ねたアイロニーや共演のエドワード・ノートンやナオミ・ワッツとかの絶妙な枯れっぷりなんかも見所。正直アカデミー賞とか星の数なんてどうでもいいし、むしろそんなもんに唾を吐くような映画だと思うから、実際4部門とか違和感ありまくりだけど、俺にとっては特別な一本になりました。



9位『孤高の遠吠』
"ホンモノの不良達が演じる、これぞ〈ヤンキー版アクト・オブ・キリング〉⁈良くも悪くもこの鼻息の荒さ、認めざるを得ません!"
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ロードサイドとROUND1とシャッター通りの空虚さを埋めるスマホの軽薄な繋がり。今の地方のヤンキーってこうなんだろうなーというリアル感。フザケた地名は井上三太以降のセンスを彷彿。後半登場する過剰でやりすぎなキャラクターなんかはビーバップやガキ帝国など不良映画からの遺伝子も歪(いびつ)ながら引き継いでいたりして、日本不良モノのエッセンスを節操なく詰め込んだ感強めのまさしく「不良品」だけど、とにかく鼻息だけは荒い!
とっ散らかりぶりや本物達の拙い演技で苦手な人は最初っからダメだと思うけど、こういうインディーズ映画特有の匂いと「いてまえ!」的勢いが今の日本映画をぶっ壊してくれると願ってのランクイン!(ある意味でぶっちぎり圏外とも言えるけど)
シリアスさは殆どないけど夜の闇の中をバイクで走るオープニングとか熊切和嘉の『鬼畜大宴会』に似た不穏な空気も感じました。何よりみんないい顔!あの顔だけは役者じゃ無理だわなー。その時点で勝ち!てか、エンドロールの選曲、ムカつくぐらい最高。空っぽに響いてた(笑)





8位『バクマン。』
"大根仁監督最高傑作またしても更新!全ジャンプ世代が泣いたあのエンドロールだけでも余裕のトップ10入り!"
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佐藤健と神木隆之介がコンビで漫画って無理ねーか?という大方の予想に対して、「うん、無理はあった。けど無理なく楽しめた!」というのが感想。現代版まんが道ともいえる「バクマン。」をギュッと二時間でこの二人主役で撮らしたら、スポ根的理論で無駄に暑苦しくやるぐらいしか手立てはないだろうと思ってたけど(ジャンプのスローガン「友情・努力・勝利」だし)、そこは大根さん。元々漫画愛が強い上にPOPさの配分が絶妙にわかってる人だから、押し付けのない「飽きない作り」にしっかりなってました。
原作では多めだった恋愛要素を凝縮して小松菜奈だけに担わせたのも勝ちの要因。今、画面越しにこっちを観てるだけでも画になる女優は彼女しかいません。
他にも編集者に山田孝之、ライバルに染谷将太、佐藤健の叔父さんに宮藤官九郎、編集長にリリーフランキー、仲間の漫画家に桐谷健太、皆川猿時、新井浩文ってオールスターにも程がある!しかもちゃんとそれぞれが見せ場ありで無駄にしてない!時々あるオールスター出したってだけの無駄遣い映画とは一線を画す出来。まぁ、もちろん、二人がピンチの時にあんなに手伝いにくる不自然さ(あんたらも連載抱えてんだろ!)とか色んな人が言ってた相当な売れっ子になってんのにアシスタント不在とかツッコミどころもそれなりにはあるけど、リアルさとファンタジーのバランスがさすが大根さんとしか言いようがないし、あのライバルとのバトルシーンの高揚感よ!ああいう少し恥ずかしいぐらいの描き方を真っ正面からあえてやってくれるから信用できるんですよ、大根さんは!そしてそんな好きじゃなかったサカナクションの音楽がすんごく良かった!
で、何しろエンドロール!見て欲しいから言いませんが御多分に漏れずアレにはヤラレました!全ジャンプ世代号泣必至のエンドロール。2015エンドロール部門ぶっちぎりで一位です!




7位『ナイトクローラー』
"主人公はスーパー下衆野郎!Jギレンホールのハイエナのような眼差しにヤラレていつのまにか「もっとやれ!」と思ってる自分に戦慄しろ!"
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ジェイク・ギレンホールが大好物な我らヤンガスの下衆な方担当(もちろん両方下衆だけど超の付く方)としては、この映画、見に行かないという選択肢は一切ございませんでした。まぁ、下馬評通りの下衆さで最高だった訳ですが。
この映画って「人として」のモラルを問うとか、現代社会の闇に切り込んだ問題作とか、そんな小難しいこと考えたり、意味みたいなものを汲み取ろうとかせずに見たほうが絶対いい!下衆野郎の下衆な行いを単純に「人として」楽しむだけでいいんですよ。だってわかりやすくムカつくあいつが酷い目にあった時「ざまみろ!」って思ったでしょ?あのアシスタントくんのあのシーンで「ダサッ!」って思わず笑っちゃったでしょ?結局自分以外がどんな酷い目に遭ってもどうでもいいのが俺たちじゃん!ってニヤニヤしながら言われてるような映画。当然不快な人は不快だろうなーと思いながら俺は終始ニヤニヤ観てました。
裁かれずに終わっていく感じとかもいい!本物の下衆野郎は裁かれずに延々とのさばって生きていくものだっていう悪者のしぶとさとしつこさのセオリー。ゴキブリってなかなか死なないもんね。ていうか悪の教典てこの映画のことだよな。
あと、これ見た劇場も良かった!千葉劇場っていうクソ寂れたとこで、おっさん4〜5人しかいない環境だったんだけど、この映画観るには最高なシチュエーションだった!どこが入口かもわからなかったけどどうか無くならないで欲しい、千葉劇場!
                         
                             千葉劇場↓
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6位『インサイド・ヘッド』
"悲しみの大切さを喜びが知るなんて上手すぎ&出来過ぎ!全子供に見せたくなるピクサー史上指折りの大傑作!"
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これをスッとベスト10に入れる俺、大人になったというべきか、単純に老けたのか、昔なら考えらんない感じです。(とか言いつつモンスターズ・ユニバーシティ入れてるけどね、2013)流血ドバーッで切り株最高!って自分も当然死んじゃいないんだけど、こういうキッズ向けの映画に素直に感動→号泣が近年超高速ハイスピードで自分を脅かしつつあって「丸くなるな!俺!」と常に言い聞かせながらの毎日の中、もうコレ序盤から涙腺をあまりにデッカイ斧でぶった切ってきやがりまして、最終よくわかんない彼方までぶっ飛ばされた級の、とにかく凄まじく素晴らしい映画でした。
だってヨロコビやカナシミ達、感情が主人公を幸せにしたくて脳内を駆けずり回る(もう書いてるだけで泣けてくるけど)ってそれだけでも面白いのに、その主人公の女の子ライリーが可愛過ぎて(美少女過ぎないとこもよし)こんなに時間の経過を感じない映画も今年なかったです。俺はカナシミにビジュアル含めてだいぶヤラレました。本当に愛おしかった!あと、ビンボンね。あいつも最高。夢スタジオの所とかはモンスターズ・インク感あったけど、まぁ、最高すよね。あのユニコーンとか。
というわけで見てない人はすぐに見た方がいいです。あ、あとキッズ向けと書いたけど、これ子供も楽しくて大人ほど響く話です。ピクサーはトイストーリーん時からその路線の手を緩めないけど、これがほぼ到達点だと思います。本当傑作。





5位『スターウォーズ フォースの覚醒』
"溜飲下げまくりのあのシーンで世界中の熱狂的信者もほぼ納得⁈過去と現在を見事に繋ぎ未来へも投げて見せたJJエイブラムスの手腕にただ拍手"
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スターウォーズについて語る時はやっぱりどうしても所謂ルーク三部作と言われる4・5・6にどれだけ思い入れがあるかって所から話さなくてはならない気がして、そこに思い入れもなければ見たこともないって人は2015年の異様なまでの狂乱をどう見たのか興味あります。で、俺は20年ぐらい前の特別編の公開の時、当時付き合ってた彼女と一緒にドッパマリしちゃって、レッドカード、グリーンカードと呼ばれるブリスターをフルコンプはもちろん、あらゆるフィギュアを買い漁り、スーファミのゲームもやりまくり、彼女はイウォークマニアだったから、ウィケットが描いてあるって理由でジェダイの復讐のドゥルー・ストゥルーザンの何十万もするサイン入りジクレーとか買っちゃったりとか、とにかく狂ってるってぐらい大好きでした。
今までの映画人生であんなに毎日繰り返して見た映画もありません。
というぐらい思い入れの強いシリーズではあるので、当然7(今作フォースの覚醒)についての不安は山のようにありました。(プリクエル(アナキン3部作と呼ばれる1・2・3)の失敗による傷もあり)
しかし、それを軽々と超えた(相当大変だったろうけど軽々と見えるとこもまた素晴らしい)親指立ちまくり、鳥肌立ちまくりの大傑作になってやがったぜ、今作!本当に面白かった!皆が気にしていた女主人公⁈ってとこがまず及第点どころか超合格点。レイを演じたデイジー・リドリーがマジでいい!その誠実さとか迷いとか喜びとか表情が超豊か!(この子のインサイド・ヘッド、感情達大変そう)そしてフィンのツラもいいすね〜。ずっと汗かいて困り顔だし。ポー・ダメロンだけ顔は好き嫌いで言うとダメロン(こういう使い方何千人にされてんだろう)だったけど、キャラとしてはすんごくいい。BB-8もゲロ吐くカワイさだったな。て、ことでわかるようにハン・ソロのハリソン・フォードとレイア姫のキャリー・フィッシャーの老いっぷりやチューイも相変わらず最高だったけど、新キャラにこそ胸揺さぶられたっていうことからして、もう「俺のスターウォーズ」をぶっ壊してくれた感というのか、これぞまさしく新たなる希望=ニュー・ホープ!と思えた訳でそれが本当に心底嬉しかったです。
そしてネタバレだから何にも言わないけど、オールドファンが溜飲を下げたあのシーン!もうね。オールドファンにもちゃんと仁義かましてきましたよJJは。だから正直8・9がアチャーッでもいいんです、俺。たぶん7が一番ドデカい重圧の作品だったと思うんでそれがこれだけ最高だったらもういいす。今はとにかくJJにありがとう。うー、大画面でまた見たい(発作)





4位『百円の恋』
"安藤サクラの天才女優っぷり、これでもかとスクリーンからダダ漏れ!クズを演らせたら日本一巧い新井浩文も史上最高のクズ演技でギラギラ!今この二人を大画面でたっぷり観れる幸せたるや"
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安藤サクラって所謂二世じゃないですか?奥田瑛二と安藤和津の娘で、お姉ちゃんが映画監督の安藤桃子で。で、本人が何かで言ってたけど芸能一家って言われるのが嫌で一時期は女優の夢も封印してたらしいんですよね。でも本当にその封印が解かれたことを感謝しなきゃいけないと思うんです、日本映画界は。それぐらい素晴らしかった百円の恋の安藤サクラ。
オープニングの怠惰な体つきと太々しいツラからのボクサーになってからのソレを見ただけでも「うわ!ヤバッ」て即わかると思うんだけど、マジでどのシーンも素晴らしいとしか言いようがないし、マジでどのシーンも奇跡。
特に百円ショップのバイトシーン大好き。(あそこのウザすぎる元ジョビジョバの坂田聡も最低で最高)
で、新井浩文。クズやらせたら天下一の彼も俺が見た中では全キャリアで一番の演技でした。とにかくサクラと新井の二人をずっとスクリーンで眺めてられる贅沢な時間よ!ベッドシーンとご飯食べるとことか最高だよね。観てる間「終わらないでくれ!」とすら思ったもんな。
とにかく今年見た邦画ではダントツでした。オールタイムベスト級かも。
ミリオンダラー・ベイビーにかけたであろうタイトルもいい。






3位『ヴィジット』
"この不穏な空気と無駄な怖さと笑いのバランスに「お帰りシャマラン!」と叫んだ人多数。激・愛らしい姉弟と一緒に恐怖の一週間を体験せよ!"
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シャマラニストって呼ばれるM・ナイト・シャマラン信者では決してなく、『シックス・センス』と『ハプニング』が大好きってぐらいな自分が言うのもなんですが、コレシャマラン最高傑作じゃないですか?いやー、ホント最高に面白かった!
まず特筆すべきはベッカ(オリヴィア・デヨング)とタイラー(エド・オクセンボールド)姉弟の可愛さ!「この二人を守りたい!」って感情が殆どの観客に芽生えるから、異常な祖父母の恐怖がどんどん高まっていく訳です。その辺、考えつくされてるんだろうけどホントお見事でした。
お姉ちゃんが映画監督志望で常にカメラを回してることでPOVの説得力もグッと増していました。(よーく見ると…?とか整合性のことも気にならないぐらい)あと、あの曜日の文字の色とフォント激好みでした。
そしてやっぱり弟タイラーakaTダイアモンドのかますラップのキレ具合!あいつ最高!結果一番酷い目に合うくせに(その酷い目もここには書かないけど見てない人の想像を軽く超える酷さw)、あんな最高なオチ付けられたらさー。悔しいぐらいグッジョブだったぞ、弟よ!あとはババアの半ケツ!ていうか改めて思い返しても見所ありすぎる!(あの家の下のかくれんぼの怖さ!)書き連ねるとコメディなのにちゃんとホラーになってるバランス!でも幽霊は出てきません。ホラーとして100点。早くブルーレイ出ないかなー





2位『セッション』
"これのどこがJAZZやねん!その通り!しかし何の高揚感にも似ていないスパルタの彼方にみつけた獰猛で歪なカタルシスに震える本気で映画史に残るラスト10分!"
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ラスト10分を見逃すな!とかいうコピーが虫唾が走るほど嫌いです。だって、映画ってトータルで見るものだし、ラスト10分だけでいいならそれだけ見せてくれよって言いたくなるし、そこにしか自信がないのかよって思っちゃう。(あとどんでん返しなのに先に言うことで薄くネタバレしてるのとかもホントイヤ)そんなラスト10分アンチクラスタな俺がそれでもラスト10分を見逃すな!と声高らかに言ってしまうのはこの映画が全身全霊、本気でそこに向かっていく為の映画だから。106分の内の前半90分を大いなる前振りと言ってしまってもいいと思う。それぐらいラストシーンが衝撃的かつ最高過ぎて映画館で失禁寸前だった。
この映画がJAZZを冒涜しているという意見があって、それも全然否定しないけど、もはやこれが音楽映画かという話にもなってしまうので正直めんどくさい。
原題がWHIPLASH、つまり鞭打ちな訳で(曲名でもあるけど)鬼教師フレッチャーとニーマンのスパルタレッスンの話なのだから、それがスポーツでもいいっちゃいいのだ。だが音楽によるカタルシスを得るという点においてはまごうことなき音楽映画と呼べる訳でこれがJAZZか論にまた戻っていかなくてはならないという無限ループのような業を背負った映画です。何かそうなると難しい映画なのか?って思っちゃいそうだけど、こんなにわかりやすい映画もないってぐらいシンプル。だから熱が伝わりやすい。映画館で脈が早くなっていくのを感じることってそうないけど、この映画は心臓の音が隣の人に聞こえちゃうんじゃないかってぐらいでした。文句なく面白かった。
蛇足ですがニーマンが事故に遭うシーンでリアル地震が映画館であってスンゴイ座席が揺れててめっちゃくちゃ怖かったです。色んな意味で脈が早くなってたのかな(笑)






1位『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
"オールタイムでもベストワン級!「男なら観るべき、バイオレンス映画の超ド級の大傑作誕生!」って糞つまんない当たり前のキャッチすらストレートに当てはまる!2015、この映画に敵う映画なし!"
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でしょうね!(©千原ジュニア)
もう、これ一位に関しては「しょうがねーだろ!」って逆ギレして声を荒げるぐらいのことしかできません!だって本当にしょうがねーぐらいの大大傑作だから!端くれと言えども男の子として産まれて来たからにはこれ一位にしなくてどうすんの?な、ワケでして…。
と、前フリ多めにしたのは、2015映画ランキングで恐らくどこもコレが一位だからです。つまんなくて、す、すみません。
でも元々旧マッドマックス三部作自体に思い入れはそこまでなくて、サンダードームのティナ・ターナー今見てもパンチ効いてんなーとか、北斗の拳のモチーフになったんだってねとか、監督のジョージ・ミラーはその後、豚の「ベイブ」とかペンギンの「ハッピー・フィート」撮った人だよねとか、それぐらいの、あくまで一般的な知識と熱量でした。
だけどいざ観たら面白いのなんの。確かに行って帰ってくるだけの話なんだけど、そこにずっとガチのアクションを放り込んで常に強火って感じで興奮が途切れない。だから見終わってグッタリなんだけどそれもいい余韻と疲労感なの。
トム・ハーディのマックスも良かったけど、やっぱりフュリオサだよね、シャーリーズ・セロン。もうとにかく惚れ惚れする格好良さ。セロン史上最高の名演だと思うなー。あと、ウォーボーイズのニュークス(ニコラス・ホルト)!あいつのカワイさ!
劇場で見終わってからも男どもは「イモーターン!」「V8!V8!」とかガチではしゃいでたりとかして、純粋に男子たちの中の男子成分を引き出す映画なんだなーと思ったりしました。
結論。男の血が騒ぐ映画の決定版!(血を抜かれたりもする)そりゃ、無条件に一位だわな。これ以上言うことなし(笑)



というわけで、2015年の結果は以下の通り。

1位:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
2位:『セッション』
3位:『ヴィジット』

4位:『百円の恋』
5位:『スターウォーズ フォースの覚醒』
6位:『インサイド・ヘッド』
7位:『ナイトクローラー』
8位:『バクマン。』
9位:『孤高の遠吠』
10位:『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』


(後編へ続く)
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# by youngas | 2016-01-01 18:29 | 俺アワード
2015年 01月 11日

俺アワード2014 ~SOGAWA前編~

この一年のベスト作品を各部門別に勝手に発表する毎年恒例俺アワード!!!2014年、映画以外は餓死する程に少食でしたので申し訳ないけど今年もMOVIEオンリー!!!多分来年もw!!

けど内容詰め込みすぎてエキサイトに多すぎて無理って言われたので、
今年は前・後編(ボリュームうざい)でお届けだっ!

篠田麻里子情報によると、これも今年で6年目だそうで!!
毎年見てくれてる人が関東以外に居てくれる気が全くしません。

さて行こう!と2人乗りでバイクにまたがり、エンジンをかけたままアイドリングしっぱなしの6年が経過した感の強い我々ヤンガスちゃんですが、
それで良いんです!!!
ほぼ何もやらないという表現を突き詰めている最中だということをご理解ください。



余談ですが2014年俺トピックス賞は「電気がセカオワのパクリである事が遂にバレてしまった事件」です。
着火させた人も便乗した人も最高に好きです。



さて、話はもどりまして、まず6月までの前半は70作品程観る事ができたのですが、後半はW杯ブラジル大会開催、引越し、転職、子育てと環境が変わった事で20作品弱と激減しましたw
なもんで前半に観た作品が多くランクインしており、記憶が曖昧すぎて内容を忘れている作品もチラホラあるって噂です笑
それでも僭越ながら大好きな作品を紹介させていただきます。




私も2014年は篠田麻里子同様に超オモレ~じゃん!!
と唸る作品が大変多かったな~いう印象です。


そして

「サディスティック」

「親目線」

「夢」

というキーワードを大変強く反映させざるを得ない年でした。






そんな感じで新設の特別賞を含む16作品に絞りました。

こちらも新設、俺トピックス賞は「電気がセカオワのパクリである事が遂にバレてしまった事件」でしたw































特別賞  「アナと雪の女王」



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言わずもがな社会現象となったアナ雪。

とりあえず我が家での再生回数はブッちぎりの1位です。生涯1位でしょう。

相方篠田麻里子にも来てもらって、真夏に我が家で開催した「アナ雪上映会」。
表の商店街は夏まつりの真っ最中。上映中は常に祭囃子が鳴り響いているというケイオスなロケーションでした。そんな素敵な想い出も含めた受賞とさせて頂きます。


脚本にツッコミ所や矛盾点は多々あるものの、ここにある「歌の力や声優を含むキャラクターの魅力」はそれらを簡単に塗りつぶすほどのパワーがあると思います。

ジョンラセター云々の話もありますが、理屈抜きに我が息子が画面にカジリ付き大人しくしているという事が何よりの証明かな。

すべてを肯定的に受け入れる事ができるか否かだけだと思います。
細かいトコを突っ込むなんてYABOってもんです!

どちらかというとアンチディズニー寄りな私も、さすがのリピート攻撃に自然とセリフを叩き込まれましたw

両親がいなくなった幼い姉妹はもっと甘えたいだろーなーと「親目線」でついつい見てしまったりw




神田沙也加の歌声、自分好きっすハイッ(*゜▽゜*)

松っちゃんも素晴らしいですね!ありの~ままの~を口ずさまなかった日本人いるのかな??

















第15位   「ハッスル&フロウ」



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2005年の作品、完全なる旧作なんですがどーしてもランクインさせたかったコレ。

一面霧がかかった風景に突風が吹いて視界がパアーッと開けるような、真っ暗な部屋のカーテンをシャーーーッて開けたら朝日が部屋の隅から隅までを照らすような、暗→明、1→100、そんな神々しい突風の吹く風景を今作は見せてくれました。

観た人は100%「あ~あそこだね!」と言って親指を立ててくれるでしょう。
はい、まさかのあの人の美声っぷりに鳥肌全員起立っっっ!!!!!!!!

「ハッスル」はオヤジが言うとこの♪よし!今夜はハッスルしちゃうぞぉ~♪的に頬を赤らめる熱燗よろしくなアレではなく、麻薬の売買や買春の元締めなどを指すハスリングの方です。「フロウ」はヒップホップ用語で言い回しや流れを指します。楽あり苦ありの人生をダブルミーニング的に意味しているタイトルではないでしょうか?

人は生きていると「やりたい事」と「やらなければならない事」でバランスを取らなければなりません。
目標や現実と常に隣り合わせな僕たちに、儚くも眩しい「夢」を見せてくれた一作。
あの日の俺に落とし前をつける今の俺よ、どんだけできんだ?おお?みたいな映画。

ヒップホップ文化に疎遠な人ほどチェックしとけぇ~ヨォ~ヨォ~。















第14位  「麦子さんと」




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堀北真希という人の美しさや可愛さを世間の皆さんほど理解できていなかった僕チン。
う~ん、なんか目と目が近いしそんなにか??とか暗くねーか??とか、なんなら悪口すら言ってしまってたんですがw

ところがココではですよ、まぁ~可愛いのなんのって。
そんなキレイな顔立ちなもんだから、隣でチョケる温水の寂しさと愛らしさが倍増して何とも言えない居心地の良さがありました。

若い女の子特有のすぐやりたい事が変わっちゃう感じとか、部屋にスロット台がある若い男の子のクズさとか、母親の事を好きなのにどーしても糞ババァにしか見えない胸のモヤモヤしたサグ感とか、鑑賞後結構な時間が経過して振り返っても好きなシーンが多かったな~と思えた一作。

温水が堀北真希にガツンと愛ある説教をカマしてるとこ、たまらなかったっす!!!!!

あにきアザッス!!!!!

温水アザッス!!!!!!!!

孝行したい時には親はいないなんて言いますが、そんな気持ちが渦巻いた堀北真希の素直な告白にじゅんじゅわぁ~。「親目線」で見てしまった一作でもありました。


















第13位    「もらとりあむタマ子」





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本来なら去年のランキングにはいるであろうコレ。鑑賞が遅れてしまい今年にズレ混んじゃいました。
もう今作は端から端まで、全ての瞬間を愛さずにはいられませんでした。とりあえず「にこたま」や「宮本から君へ」をダラダラと読んでいるタマ子と友達になりたいw

当時自覚はありませんでしたが、間違いなく自分にもあったモラトリアム期間を思い出して少しムズ痒くなったりして。なもんだから終始たま子擁護派でしたw

あーいうシッカリ出来ない時期ってあるんだよなぁぁ~。世間に反抗してきるようで甘えきっちゃってるような。

わかっちゃいるけどやめらんね~みたいな。

しっかしお父さんの厳しいながら優しい接し方最高でしたねー!!!ああいう寄らず離れずの距離感って俺には出来なそう....。ご近所の中学生男子の「恋に部活に忙しいんだよね~」というマセた一言も最高クール!!!暇だろバカ者!って突っ込み入れながら映画を楽しんでいる幸せを噛み締めてました。

スクールカースト上位にいそうな同級生との絡みから見ても、さほど目立つ学生生活ではなかったであろう彼女。そんなパッとしない学生生活を下敷きにしながらもオーディションを受けてみる「夢」の温度も鑑賞していて丁度良かった!ダラダラみかん食ってるのにオーディションに書類送った大きな一歩に感動すら覚えたりして。

一見小粒ながら山下監督風味を味わい尽くせる巨作。

ゆとり世代よ!焦るこたーない!
これ観ながらゆとりを持って生きていきなさい!


















第12位   「ペコロスの母に会いに行く」




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認知症の老いた母親とその息子の日常を綴った、優しく静かで楽しい良作。

味付けはハッキリさせないものの、絶妙に火加減を調整しながら丁寧にとった出汁を使ったお茶漬けみたいな口当たりでした。

ドカンと涙腺直撃っていうよりも、しっかり味わってお腹に落ちてからジンワリ感情を揺さぶってくる2時間は年間通して忘れられない時間に。

老化していく親との関わり合いを考えると同時に、いつかはそう見られるんだなーと自分が老人になった時の息子の事まで考えさせられたりしちゃって。



完全にハゲチャビンちゃんな息子ペコロスは、中年になり社会の中核をなす歳であるはずなのに漫画を描いたり音楽活動をしたりする事が辞められない。というか、辞めない。

「夢」とは言えないけど「趣味」とも言いたくない。ペコロスもリアル禿げちゃんだけど目の前にいる温水を見ても夢を語れる年齢ではない事は明らか。。。でも辞めない。本当は諦めている。

周りの人よりも「ほんのちょっとだけ優れた才能や熱中できる事との付き合い」と「自分が赤ちゃんだった頃に母親からしてもらった事を、立場が変わり母親にしてあげる様になってしまった」タイミングや心情や介護費用の事なんかを涙と笑いで伝えてもらいました。




キネ旬2013年1位も納得の一作!
















第11位   「そして父になる」




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いわゆる「とりちがえ」を題材にした是枝監督作品。まー相変わらずヤンチャ坊主を撮るなら是枝さん!ってぐらいヤンチャで可愛い小僧どもに夢中でした。




「自分がこの親だったらどうするか?」なんて事は正直全然考えませんでした\(^o^)/

僕の場合はですが「自分の子だと疑わずに6年育てた子供」と「いきなり目の前に現れた血の繋がりがある6歳の実の子供」を選べと言われて、ハッキリした答えが出せるはずない!と諦めました。

では何に掴まれたかというと

「仕事に費やす時間とプライベートに費やす時間の割合い」や「お金と時間のバランス」
において、自分が求めていた理想を肯定的にひっくり返されちゃった~~アチャチャ~~という点です。

リリー家も福山家もどちらも正解だと思うし、どちらにも光と影はあると思うんですよ。
でもやっぱリリーさん家に目が行ってしまったんですよね~これも「親目線」というワードを通して深く印象に残りました。


なんだかんだ一番はリリーさんのアイ~ンだったり、子供とプレイルームで無邪気に遊ぶ祖父感に抗えない何かww

真木よう子のリアル肝っ玉かーちゃんっぷりも案外良かったよねー。

















第10位   「ばしゃ馬さんとビッグマウス」






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夢を諦めない意志強めな34歳の女。

実績もないくせに世間知らずな自信家の28歳の男。




この段階で相当ウザいw

混ぜるな危険、合わさったら変なガスが出ちゃう感が満載でウザいw ダルいw

そして物語もかなり面倒くさいw

もう俺も若くないからこの手のやつらとは関わりたくないw




けど最高すぎるんだよな~。

何がそうさせるのか?

なんの要素でもって、この映画をK点越えまで持って行くのか?

元も子もない言い方をすると、それは紛れもなく麻生久美子力でしょう!!!間違いなくw




1年を振り返り「萌えたシーン」を考えるとブッッッちぎりでこの作品のあのシーンでした!




元カレ(岡田義徳)のアパートで!

缶ビール片手に!!

やりとりする!!!

あの微妙で!!!!

あの絶妙で!!!!!

なし崩し的な!!!!!!

あの空気だー!!!!!!!




真面目故にビッグマウスを許せず、イラつき「書け!見せろ!!それから言え!!!」と名言すぎる一言をガナる場面。

昔の知り合い(同業者)に声を掛けるも「え~っと~....誰だっけ?」と自尊心をズタボロにされる場面。

介護をテーマに書きたいからと本物の現場を体験してみせるガッツある場面。

けどハンパな結果になっちゃって自分の考えが浅はかだった事を知り涙する場面。

そんな夢に嘘をつけず、夢を雑に扱えない生真面目な彼女が、
ビールから得られるアルコールと元カレから得られる安心感で内面をゲロゲロに吐露しちゃう。
前途した真面目で日陰な場面があるが故に凹み具合と弱さが引き立っちゃう。







「夢を叶えることが難しいのは知ってたけど、夢を諦めることってこんなに難しいの?」




そうこれ、まさに麻生久美子力!







思い出すよね?スクリーンを前に下半身をモゾモゾさせられたあの瞬間を。。。

涙ながらに「神聖かまってちゃんとか聴くからー!!!」と路上で喚き散らした、あの麻生久美子、僕らが大好きな酔っ払った麻生久美子がそこにまた降臨しているんです。(それなに?って方は劇場版モテキをどうぞ)



その後の元カレ岡田によるチチモミ事変の後「いいの?好きになっちゃうよ?」的な、女性が持ち合わせる萎え~の宝刀を抜くわけですが、そこから元カレ岡田の血の気が引く感じ、現実に引き戻される感じ、酒が抜ける感じ、フニャフニャになっていく感じ、女の子の諦めにも似た淋しい「やっぱね。男なんて所詮その程度よね、みんな」感にアチャチャチャ~(´Д` )




夢や目標の素晴らしさと同時に、夢って残酷だよなーとも思った一作。

地味かもだけどなにげにスンゲ~~~好きな作品&監督です。

酔った麻生久美子また観たい。

















第9位  「恋の渦」





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篠田週一と大好きなキネカ大森で見たアイデア大盛りなパンクな渦。

映画とは「映画館で上映される動画」であれば何でもカテゴリーにはいれちゃう訳だし、その動画で人の心を動かせた分だけ映画カテゴリーの中では文句なく上の方に位置ずけられる。


予算やキャストが持つ華やかさ、火薬の量やVFXの技術なんかよりもプライオリティが高い「心を動かす」という分野において話題と評価をガッチリかっさらったこいつら、マジでパンクと言わざるを得ない。


3コードでも印象に残す。駐車場のチェーンでも装飾品にしちゃう。裏のガレージでも全然OK!

こんなパンクスピリットを「携帯と四畳半の部屋でもスゲーもん撮れちゃうぜ!」なふるまいに感じた訳です。
なんてったって予算10万、撮影期間4日というインディーっぷり。



マイクリレーをしながら場面が変わって行くという意味ではウータンクラン的でもあるし、部屋は変われど空気は同じって意味ではドリフ的でもある。

「篠田麻里子似でカワイイよ!」といいつつ実際来たらマチャマチャでズコーという女あるある。

上位に立つやいなや女の子に大声出しちゃう若い男あるある。

みんなDQNで、みんな普通。

右回りの男の渦と左回りの女の渦に鑑賞者はニヤニヤと巻き込まれて行くわけですが、この巻き込み事故がマジ迷惑でありマジオモレ~です。

大森の街を何度目かの鑑賞を終えた篠田週一となんやかんや言いながらスキップして帰ったのでした。

最小の手数で最大のインパクトを与えられたこれぞヤンガスなイカ酢1本!!

















第8位 「凶悪」




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「サディスティック」とは快楽であり、なにげに多くの人間に備わってる性感帯なんだなーとリリーさんのニヤケ顔に震えながらゾクゾクと鑑賞させて頂いたコレ。

またまた幸の薄い池脇千鶴、疲れた編集者とヒゲ面がベストマッチな目力バリバリな山田孝之、無理矢理強い酒を流し込まれるキャスティングとしては日本一じゃないのか?と思わされた恐るべき名演が光ったジジ・ぶぅ、FUJISANバリに巨大な田舎街の悪ピエール瀧。SEKAOWAにぶっこんじゃうゾ??

どんな街にもある路地裏に潜むリアルな怖さがドンヨ~リ全体を支配してました。

まぁ~誰でも実録凶悪犯罪物といえば名作「冷たい熱帯魚」がチラつくと思んですが、あれよりもこれの方がより地域密着と言いましょうか、田舎街のちょっと悪いオジさんが普通にやってそうで怖かった~。「うん、じゃあ転がしてる土地あるから、そこ埋めちゃおっ!」と軽やかに言っちゃうあたり怖~。「とにかく酒たくさん飲ませて殺しちゃうから。」とか怖~~。

その街のちょっと怖いオジサンの凶悪ぶりがドドドーーーっとスプラッター感満載に占めるわけではなく、程よい具合で山田孝之の正義感とガッツに満ちた記者の個性も描けていたバランスが好み。

そのバランスがすっごく引き込まれつつ、自らに深い印象をもたらしました。

若松プロダクション出身監督らしい骨太で芯のある物語にブッ込まれました!!!


トントントントンHINOの2トン♪ってリリーさん出演のCMが怖くなりました。
そのまま首絞めるんじゃないかってww
















第7位 「そこのみにて光輝く」




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「桐島、部活やめるってよ」「横道世之介」
に続いてやってくれちゃいましたねーカメラマンの近藤龍人さん。

近藤さんが関わってると知らずに鑑賞してたんですが、綾野剛が海に飛び込みプカプカと浮かびながら沖から岸を眺めている。しばらくすると池脇千鶴が沖の綾野剛に向かって泳いでくるというシーンのアングルが美しすぎて、むむむ?これは何かありそげ??とググったらこの名前が浮上した程です。

美しすぎて邦画の歴史が放っておかないキラッキラのラストシーンや、気になった海のシーン以外にも猥雑で寂しげな街の風景を美しく切り取って見せてくれた近藤さんに、去年の世之介に引き続き今年も感謝です。
来年は「私の男」で同じ事を書くのかな?


去年繋がりだと今作にも負けない強烈なベッドシーンあったよなー?と記憶をたどると、、、。

ありました「ふがいない僕は空を見た」でした。

あれを見た時も満腹だけど必要なベッドシーンだなーと思ったし、今回のからみも同じくらい必要性を感じました(こちらもお腹いっぱいにはなりましたけど)。

あれなんでしょうか?ふがいない~のタナダ監督しかり女性目線でのベッドシーンには何か特別な物が宿るんでしょうか??やはりベッドでは女性が主役という事ですね。

そしてなんと言っても池脇千鶴の弟役の超ナイスバカ(褒め言葉!)を可愛く素直に演じた菅田将暉(すだまさき)さん。
間違いなくこの優れた劇中の中でも白眉。
彼無しではランクインは無かったと思います。

男闘呼組にねーちゃんの匂い(人差し指と中指)を嗅がされそうになるあそこ、ワナワナ来ますよねー。
あそこはたこ焼きのピックではなくナタか何かで凶悪にブッ込んで、ボデーは透明にして欲しかったですw

音楽にも雰囲気にもローライトでサディスティックな日常にも、完璧に心掴まれた一作。
















第6位 「アクト・オブ・キリング」




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被害者側からだと障害が多すぎてとても映像作品化できないアイデアを、めげずに加害者側から撮ったらとんでもねー闇が撮れちゃったコレ。



インドネシアの大虐殺を題材にしたドキュメンタリー作品。
大量虐殺といえばナチスのホロコーストを最初に思い出されますが、そんな大きな事件事故に限らず全ての事象は大義名分、つまりは個人の考えによってどんな行為も正義にも悪にもなり得るんだな~と考えさせられました。

100万人殺そうがそれが正義だと何の疑いもなく言える人がいても何らおかしくない。

アメリカ国民の半数以上が原爆は間違ってなかったって話題も再炎してましたが、それだって角度が変わればそういう事。

それは日本の原発にも言えるかもしれないし、中国の香港介入にも言えるかもしれません。

もっともっと日常の食生活にも殺生はある訳だし。




「こう」だから「こう」




を間違った方向に解釈し、後ろの「こう」にいたぶるような残忍性がプラスされても、それすらも教えによっては褒められるという怖さ。

この映画は歴史に埋れた世界の暗部を一部表面化させた事や今までにないアイデア(当事者に再演させる)で価値観を揺さぶってくれただけじゃなく、今あなたがおくっている日常も未来に振り返ればとんでもない事かもしれませんよ?普通ってなんでしょうか?と語りかけている点が素晴らしいと思うのです。



ラスト主人公のおじさんがオエーーーオエーーーオエーーーオエーーーって過去の自分を振り返ってなのか延々とえずいてるけど、何のプロパガンダや偏った教育がない人が今の日本を見たら、同じくオエーーーオエーーーかもしれないですよね。。。


主人公のおじさんも普通の感覚を持った同じ人間って事だ。
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# by youngas | 2015-01-11 17:35 | 俺アワード
2015年 01月 11日

俺アワード2014 ~SOGAWA後編~

第5位 「悪いやつら」





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チェ・ミンシク(悪魔を見た)とハ・ジョンウ(チェイサー)コンビがなんとも愛らしい韓国発の任侠映画。


今年はチェミンシク主演で「新しき世界」という作品も観ました。
そちらも同率5位に入れたいぐらい大好きな映画なんですが、アイデアそのものがディパーテッド(インファナルアフェア)に酷似しているのでこちらを。


悪いやつらというタイトル通り悪い奴が山ほど出てくるんですが、肝心のチェミンシクは悪い奴になりきれない可愛さがあります。

なりきれないと言うか小物すぎてなれません。その小物感というかセコく尻尾をふり、俺について来いオーラがマイナスまで振り切っている男チェミンシクと、端正な顔立ちと座りきった目つきと言動に大物感が溢れすぎており、ついて来るなと言われても多くの人が付いて行きますオーラがマックス振り切っている男ハ・ジョンウのギャップが天地ほどあるコンビに心奪われました。


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各キャラのツラがとにかく最高なんで、騙されたと思って観てほしい。
一生忘れられなくなるキャラが暴れまくってますから笑

アウトレイジよりもなんかファニーなんだよなぁ。

この作品が持つ「あいらしさ」ってどこにあるんだろうなぁ。
CD屋に行って好きなアーティストの作品を勝手に面陳しちゃうアルアルあるじゃないですか?
あんな雰囲気を全体にまとってます。


今年の韓国といえば「ナッツリターン」事件がありましたが、ここでも描かれている「縁故」という韓国内で途轍もないパワーを持つ文化には驚かされます。

















第4位 「プリズナーズ」




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去年のデイン・デハーンやマシュー・マコノヒーにも匹敵する良い顔すぎる男ジェイク・ギレンホール。
この顔だけでやや長めの153分余裕で観れます、いやマジで。


良い顔すぎる男という点で見逃せないポール・ダノというキャスティングにクゥゥ~っとサムズアップ!!!
いやはや、ほんと良い役者ですね~彼の作る深みある(天然にも養殖にも見える狂気さ加減) キャラデザインなくしては、この面白さは成立しないと思う。


ダノ君といえば「リトル・ミス・サンシャイン」「ルビースパークス」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」「それでも夜は明ける」のあの顔といえば御理解いただけるでしょう。


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映画ではちょこちょこある「深い呼吸を忘れて集中しちゃう。ちょっとしたブレイクでプッハァ~となっちゃう」あれが2時間半継続されるので、何なら終盤は「まだ終わるな!」と思うし、所々に貼ってある伏線がさり気ない上に洒落てるし回収もスムーズ。


このスマートさも好きっす。


どんどん推理して行きたいんだけど、湯気の立つような緊張感に思考がたまに止まったりして追いつかない。

かと言って取って付けたような無理な設定もないし、こちらを混乱させるような意地悪な引っ掛けもない。

極めて真っ当に夢中にさせられました。

こういうジャンルをあまり見ないので不勉強というのは大きいのですが「ユージュアル・サスペクツ」以降、こんなに充実した作品は見てなかったかも。
デートムービーとしても間違いないはずっっ!!

まわりの映画好きは3回くらい見て、うちに遊びに来てください。
あーでもねーこーでもねーあれはコイツだろー。とか話してー。



子供をさらわれる話だけにどうしても他人事とは思えず、親の心中を考えると胸が痛かった~。

それと特筆すべきはラストシーンのジェイク・ギレンホールの顔(つら)......映画のラストってこちらの気持ちと作品のパワーとがフェードアウトして行き、バイバイありがとーって手を降りあって終わって行くものでしょ??だいたいは。

ところがあの良い顔(つら)みたら手を降るどころか再度引き込まれちゃいますからーーー!!!

賛否両論あるのが映画ですから好き勝手に言わせてもらうと、あのラストシーン......




最高っす!




くぅぅぅ~!!!

思い出しくぅぅぅ~!!!













ピ~~~ヒョロロロロ~。。。



















第3位 「劇場版テレクラキャノンボール2013」




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ゴメンなさい!3位でゴメンなさい!というのが正直な気持ちです\(^o^)/

なぜならブッちぎりで1位でも耐えうる勢いとアイデアと下劣なくだらなさがある作品だから。。。と、同時にブッちぎりで100位圏外の可能性も秘めているとにかく破天荒な問題児なんですねー。




雑居ビルの超日当たりの悪い陰気臭い部屋から響きわたるTelephoneClubという文化。

風を切りながらスピードの向こう側を目指し、ガソリンと情熱と命を燃やすCannonballという文化。




こんな異文化交流があったんですね~AV業界やっぱり侮れない!!


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演者であり製作陣でもある選手たちが、あーでもないこーでもないと爆笑のなかルール決めを行う会議室。ババアだったら何点減点、う◯こ食べたら何点加点、シャカシャカ発射はどうするか?と真面目にギャーギャー言ってる風景。




どこか懐かしい。そうだ、これはあれだ、寝るのがもったいなくて悪友の部屋に夜な夜な集まり桃鉄やボンバーマンを夜通しやっていた煙くさい部屋にいるあの頃の俺達だ。

面白そうな事、ドキドキできそうな事、人がやらなそうな事ならなんでも良かったあの頃の俺達だ。




そうだ、こいつらはティーンの煌めきをまだ持っているんだ....その煌めきを下半身から搾り出す。。。




モータースポーツがもたらす疾走感と、掴んだ女の腰を汗ダクで打ち続けるスピード感。もはやRPGとも言える『口説く』という行為や老化により色々な部分が劣化してしまった結果のシャカシャカという介護....これらのサッドネスも含めた「男の性」を高次元で、かつ高い鮮度を保ちながら納めた映画はこれ以外にないでしょう。


「サディスティック」も「夢」も「親目線」も感じなかった保護すべき愛の物語。

グラサンデブ2人との3Pやババアの食糞に男を見ました!!




オエーーーオエーーーオエーーーオエーーーw























第2位 「ウルフオブウォールストリート」





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ンンンンッ♪ドンドンッ♪ンンンンッ♪ドンドンッ♪


ンンンンッンッンッンッンッンッンッ♪


ンンンンンッ♪ドンドンッ♪ンンンンッ♪ドンドンッ♪


ンンンンッンッンッンッンッンッンッ♪




観た人なら去年何回も何十回も口ずさんだ、あのメロディー。
マシュー・マコノヒーから発せられた、このチェストソングに脳天を撃ち抜かれた1年でした。
しかし名シーンですよ、あそこ。


結果ディカプリオのメンターと言っても過言じゃないマコノヒーですので、主人公本人も彼に(彼のこの歌に)脳天を撃ち抜かれたのでしょう。


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他の年なら、ほんとこれが1位でも何ら不思議ではないほど愛せました。
矢沢永吉の『成り上がり』よろしく、軽快に力強く凄まじい勢いでドンドン力を付けて行き、そして堕ちて行き、更にまた上昇して行こうという様を眺めているだけで燃えたぎるものがありましたし、愉快痛快でした。

ラリッたディカプリオが高級愛車に乗れないスラップスティックコメディアンっぷりには腰が抜けましたし、品質保証のジョナヒル印はヘナチョコキャラを自在に操り、またも健在。

頼れる下位打線っぷりにニヤニヤが止まらなかったよ!ヒルさん!
いつまでたっても小学校低学年みたいなあの顔は最高ですよね。
同級生にオッパイ揉まれる系の顔。




アガるシーンが山ほどある中でも、ボロ屋に机と電話だけを用意し、まだ完全にド素人な初期メンバーを集め自分のやり方を熱々のテンションでやって見せるあのシーンは激アツ!!

こっちまでホットホットになりました!!!!!
不健全だろーがアンモラルだろーが、疾走感バリバリのドヤ顔一発でオールOKって感じです!

なんでも作品中506回も『FUCK!!』と叫び、なんだかの記録を打ち立てたように本当どーしよーもなくファックな作品。

いい女、うまい酒、大量の金、キク薬、高級車に豪華クルーザー、ブランドスーツに大豪邸。全てを手に入れたハイテンション馬鹿野郎が大好きだけど全然羨ましくないこの感覚サイコー。




これこそ超映画体験だわーと思わされた一作。

つねに「また見たい」と思ってます。























第1位



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「エンドオブウォッチ」!!!!!



妖怪ウォッチじゃねーーーぞ!!


このDVDパッケージを腕枕して一緒に寝たくなるほど愛(め)でちゃったエンドオブウォッチ。

完璧なる『俺の映画』に出会ってしまった感。。。
俺アワ2014は他の追随を許さない圧勝でこれを1位にしたいと思います!!!!!!!!!!!!!!!

もはや生涯ベスト!!!


まずは冒頭の3分!ただのガチカーチェイス!!

お客さん、この3分観ずに死ぬ気ですかい???



自分の目線とスクリーンの向こうの目線の間に絶対あるギャップを埋めるため、効果的に使われているPOV映画(ファウンドフッテージ)。ゼログラビティでも言われた『体験』としての映画を、違う形で体験させてもらえた感じでしょうか。クローバーフィールドやクロニクルでも同じ興奮を味わいましたが、これらを上回るドキドキを頂きました!!!


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曲がり角の向こうに鉛臭い銃口がいつも向いているような、常にムンムンと血や火薬の匂いがしているような、大切な相棒をいつ死なせても不思議じゃない不安な息遣いを聞いているような。。。

正直、あんまり目新しい物はないんですよね多分。
これ書くために色々と思い出そうとするんだけど、そんなにスゲー書きたい事が出てこないw

それだけ映画っぽさを排除したテクノロジーは、すごく先を行った目新しすぎる物なんだろうけど。。。




けど強烈に「親目線」で観てしまうストーリーなんですよ。これは反則ともいえるコンボなので仕方ないw
だって5分間に1件の頻度で犯罪が起こる地域の、超最前線にいる警官にカワイイ赤ちゃんが産まれたらどうですか?

それは世間様が言うところの死亡フラグな訳じゃないですか、ほんと最悪のフラグ。

しかもよりによって!

よりによってですよ!!

主人公の二人ともにそのフラグが立ってしまう!!!
(記憶があいまいだけど多分そうw)




オーーーノーーー( ;´Д`)


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特に書く事がないっていうのは、あまりにも日常的な日々を描いてるからかも。
間違いなく織田裕二が無線で叫んでるような悠長な日常ではありませんので、僕らにとってもはや非日常なんでしょうが。

そんな黒人とヒスパニックが日頃からやりあってる治安最悪地帯での日常だから、勝手にドラマチックになってしまっているとも言えるのかも。どうだろ?

世界中のお巡りさんが危ない目には合うだろうけど、ここのは訳がちがいすぎるw

緊迫感がありながらも主人公2人はいい感じにチョケて、いい感じに仕事や上司をナメてる。

もう完璧としか言いようがない俺たちの映画。


実は鑑賞したその日から、これを書いている日は想像できていました。
きっと1位にしてるだろーなーって。
それ位に鮮烈でした。機会があれば是非観てもらいたいと思います。

4位のプリズナーズに引き続きジェイク・ギレンホールの良い顔っぷりに卒倒してもらいたい!!!




ありがとう!!!EOW!!!










2014俺アワード SOGAWAが愛した作品はこれ!


1位 エンドオブウォッチ

2位 ウルフオブウォールストリート

3位 劇場版テレクラキャノンボール2014

4位 プリズナーズ

5位 悪いやつら

6位 アクトオブキリング

7位 そこのみにて光輝く

8位 凶悪

9位 恋の渦

10位 ばしゃ馬さんとビッグマウス

11位 そして父になる

12位 ペコロスの母に会いに行く

13位 もらとりあむタマ子

14位 麦子さんと

15位 ハッスル&フロウ

特別賞 アナと雪の女王


ではまた来年の年始に!!!!
よっしゃっしゃーーーす。











youngas sogawa
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# by youngas | 2015-01-11 17:34 | 俺アワード
2015年 01月 04日

チョメクラファイナル

一部の奇特なみなさん、おまんたせいたしました!

ついにチョメクラ復活!(最後の更新は2013年1月の橋本愛編だから約2年ぶり!)
2008年11月北乃きい編から始まったこの妄想恋愛プチ小説も今年で7年目!
そして、これでようやくファイナル!!!
シーズン3もちゃんと終わってないけど誰がなんと言おうとファイナルなのッ!

グランドフィナーレ一発目を飾るのはこの人!それではご覧ください。


XX KLUV(チョメチョメクラブ)ファイナルとはyoungasの女の子10人いたら8番目ぐらいの顔した子が実は一番ヤリマンなんだよなーと常日頃から思っているほうshinodaが憧れのあの娘とせめて夢の中では恋愛したりあんなことこんなことさせてよ!と真夜中に一人泣きながら書いている全力妄想恋愛プチ小説です。


「うぅ~~~わぁ~~~~!!!!!!この人痴漢~~~~~~~~ッ!!!!」
「ちょ!おばあちゃん!何叫んでるの!叫んだって誰も来ないよ!」
ダンボールの積まれた倉庫。その隅っこに小さなテーブル。それを挟んで婆さんと僕が向かい合ってこんなやりとりをしている。
僕は万引きGメン。全く12月のこんな年の瀬に何で婆さんに痴漢呼ばわりされてんだ?
「おばあちゃん!とにかくもうおとなしくその上着の中の物出して!」
「何も入っとらん!若い時から葛飾のマリリンモンロー呼ばれとったぐらい、乳がデカイんや!」
そこへあの娘が走ってきて婆さんの胸を鷲掴みにした。
「ぎや~~~!!!!」
次の瞬間、婆さんの服から林檎が二つ転がり落ちた。

彼女は満面の笑顔でダブルピースをした。
「あ、ありがとう。翼ちゃん…」

第1回〈本田翼〉

翼ちゃんはこのスーパー朝日屋のレジ係のアルバイト。僕はいつも彼女にこんな風に助けてもらっている。

すっかりおとなしくなった婆さんの肩を抱いて「おばあちゃん。もうこんなことしたらダメよ」と翼ちゃんが優しく笑った。

その日の帰り道。

「お疲れ様で~す!」
バイト終わりの翼ちゃんが駆けてくる。
赤いマフラーにブレザーの制服!そうか。まだ彼女、女子高生だったんだ。まだアオハル、いや、青春ど真ん中なんだなぁ。

「今、帰りですか?」
「うん。あ、さっきはありがとう」
「いえいえ!ていうかあのおばあちゃんいつも怪しかったんですよ!捕まえてくれてこちらこそありがとうございました!あ、これ。食べませんか?」
「ん?何?これ」
「焼きイモでーす!」
こんな可愛い焼きイモでーすがいまだかつて世界にあっただろうか?彼女は僕の脳内ミス焼きイモクイーンに今この瞬間選ばれました!
パチパチパチパチパチパチ!拍手とカメラのフラッシュの中焼きイモ型のトロフィーを抱いた翼ちゃんが手を振っている。

「あのー…」
翼ちゃんの声に我に帰る俺。
「あ!ごめん!」
「あそこに座って食べましょう!」
夕暮れの公園のベンチ。
二人で頬張る焼きイモ。その熱さより完全に僕の心の方がモアHOTだった。

「私…好きかもしれない」
「えッ?(急に告白?)」
「やっぱり好きです!」
「ちょっ!(何この展開!ファイナルだからって気合い入れすぎておかしくなってるの?)」
「私…万引きGメンのお仕事、やっぱり好きです!高校卒業したらやろうかなぁ」
「(ギャフン!)あ!万引きGメンね!うん。いいと思うなぁ~。翼ちゃん、正義感強いし、今うち若い女の子とかいないから、本当にやってみたら?社長に掛け合ってあげるよ!」
「プッ!」
翼ちゃんが吹き出した。
「わはははは!私が万引きGメンになりたいわけないじゃないですかぁ!」
「え?あ。いや、ま、そうだよね!」
「私が好きなのは…」
次の瞬間、目の前が暗くなって翼ちゃんの顔が僕に重なった。
食べかけの焼きイモを落としてしまった。

クリスマスの夜。

翼ちゃんと付き合うことになって一週間。仕事終わりに待ち合わせる約束をしていた。
レジの前を通ると翼スマイルで僕に合図をしてきた。

何て可愛いんだろう!

いや!しかし今は仕事中だ!
僕の今の使命は万引きを捕まえること!
クリスマスだからって万引きはお休みしてくれないんだ!

帯を締め直し辺りを見回す。野球帽にサングラスにマスクの怪しい男。ん?しかもかなり挙動不審だ。追いかける。見つからないようにそっとそっと後を追う。んん?惣菜売り場の前で立ち止まる。あいつ!キョロキョロしてる。やるな。やるぞ。僕の長年の勘が働き出す。そして!ついにヤツの手がポテトサラダに伸びた!それを!胸のポケットに!入れた!入れたぞ!足早に立ち去る男!小走りにレジの横を通り過ぎて出て行く!
男はそのまま出口から出て行った。

僕は全速力で追いかけた。男が振り返る。肩を掴んで押し倒した。
「おいッ!」

翼ちゃんが横にいた。
「キャーーーーーーー!!!!!!!!」

ん?翼ちゃん、何を絶叫して………るの?

男の手の中に包丁があった。僕はお腹を刺されていた。そのまま意識が遠のいていく。翼ちゃんが泣きながら僕を抱き起こしてくれた所で僕の意識は完全に無くなった。

クリスマスの雪が僕らの上に降り始めていた。


翌日ー。

病院のベッドの上で僕は目を覚ました。

それに気づいた翼ちゃんが乗り出して顔を覗いてくる。
「わかる?ねぇ!わかる?」
「…あ、うん」
中森明菜ばりの小声で返すと翼ちゃんの大きな目から涙が流れ出した。薄い目でボンヤリとそれを見て「泣くなよ」と僕がつぶやくと、翼ちゃんが僕に思いっきり抱きついた。
「イテテテテ!」
「あー!ごめーん!」
翼ちゃんが笑いながらまた泣いた。


数日後、僕は退院して翼ちゃんとすっかり年末ムードの夜の街を歩いていた。
また雪が散らついている。
「朝日屋、しばらくお休みだって~」
「あの万引き事件のせいだよな。何か申し訳ないな」
「何で謝ってんの?あんな目にあったのに!」
「結局翼ちゃんが捕まえたって聞いて驚いたよ」
「許せなかったんだもん!」
「やっぱり君向いてるよ、この仕事。本当にやってみたらどう?」
僕が笑ってそう言うと翼ちゃんが笑ってこう言った。

「もうやってるよ。私の心万引きした人捕まえたでしょ?」

雪の中で二人はちょっと遅めのクリスマスを祝ってキスをした。

※この小説に関するお問い合わせ、質問、意見などは一切受け付けておりません。
また、「おい7年もこんなん書いて独身ていよいよヤベエんじゃねえかあいつ」とか言ってるヤツはマジでサイバー攻撃します。

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# by youngas | 2015-01-04 02:46 | チョメクラファイナル
2015年 01月 01日

俺アワード2014

この一年のベスト作品を各部門別に勝手に発表する毎年恒例俺アワード!!!

おかげさまで今年で6年目!誰にも望まれなくてもやってやるんだから!

ちなみに2014年シノダが見聞き読みしたものなので、発表やリリースが2014年じゃないものも「あります!」(小保方さん風に)

〈映画部門〉
いんや〜〜!今回は迷いました!何故ならスンゴく良い作品ばっかりだったからッ!こんな豊作な一年もここ数年無かったかなーと思います。そんな訳でそれぞれに思い入れとか言いたいこともそこそこありますんで、シノダランキングとしては初めての一作品ごとに評論付き!さらにカウントダウン形式にしてみましたよ!長いから飛ばして読むのもアリッ!飛ばさないほうが吉ッ!てか、ちょ、おま、飛ばすなやッッ!!!

10位『her 世界でひとつの彼女』
"スパイク・ジョーンズ新たなる領域へ。全ての恋心に捧ぐ決して「SF」ではないホンモノの「ラブストーリー」"
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MVでも映画でも実世界の生活空間の中に歪な何かを入れるようなどちらかというと実験的な作風で人気を得たスパイク・ジョーンズが、近未来の話ではあるんだけど実はこれまでで一番素直にしかもラブストーリーに立ち向かい完全勝利。それどころか後半ずーっと胸がキュ〜ッとされてる感じの切なさが続いて、ここ数年の恋愛映画の中で白眉の出来なんじゃないですか、これ。お騒がせ俳優ホアキン・フェニックスもやたらとハマってるし、声だけだけどスカーレット・ヨハンソンもいい!実体がなくっても想いがそこにあれば人は恋できるんだなーとかいつになくセンチに恋について考えたりして。恋をしてる人も失恋したての人も見た方がいいんじゃないかなーと思える一本でした。ここだけの話、恋愛ってほぼ切ねーんだぜ!

9位『VHSテープを巻き戻せ!』
"VHSに取り憑かれた人達の愛すべきドキュメンタリー。あの時僕らのドキドキとワクワクの全部はレンタルビデオ屋にあった!"
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今のレンタル屋さんよりもっとマニアックで猥雑だったんですよ、当時のレンタルビデオ屋は。庶民のスーパー娯楽としてレンタルビデオってカルチャーがグワーッと世界中を覆ったあの時代。そのせいで世界中の底辺の映画屋達のスーパーゴミ映画すらバンバンVHS化して日本にもガンガン入ってきてカルトなんてカッコイイ言い方で括れないホントにただの生ゴミってレベルの映画を当時小中学生だった俺たちみたいなバカなガキがワーだのキャーだの言って見てた訳で、その成れの果てがこういうyoungasみたいなサブカルおじさんになっちゃったんだからレンタルビデオの功罪と呼ばざるを得ないわけです、今の俺は。でも、あの時のDVDに当然なるはずもない、どこに権利があるのかもわからない、あのゴミVHSが今となっては猛烈に愛しいし、巻き戻して返していたあの手間ですら懐かしく思えてくる歳になって、このドキュメンタリーはそういう人達の気持ちを鷲掴みまくりです。ビデオ屋で騒いでいたあの日の君と僕へ。これはそういう映画。観賞後のトークショーでのジョシュ・ジョンソン監督の超真面目で誠実な感じも良かったス。

8位『アイ・ウェイウェイは謝らない』
"後半彼を襲う「アレ」に戦慄!問題作なんて言葉で終わらせちゃダメだ"
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まずアーティスト、アイ・ウェイウェイって人を殆ど知らなかった自分を恥じました。天安門に中指立てた写真を撮ったり、北京オリンピックの「鳥の巣」作った太ったおじさんってことぐらいしか知らなかったけど、表現者としてこんなに面白くって最高な人だったとは!そして中国が抱える闇というか、文革から続く後遺症というか、そういうものに対して祖国と言えども突き立てるFUCKは痛快というよりも「うーむ。」と考えさせられます。活動の過激さでどうしても日本だとチンポムが思い浮かぶけど、アイ・ウェイウェイのソレは完全に命がけな訳だからやっぱり後半の「アレ」とその後の展開がまた深く考えさせられちゃうんですよね〜。ドキュメンタリーとしても相当面白いし、今の日中の仲の悪さとか改めて考えるきっかけには絶対なるので観て損はないと思います。

7位『かしこい狗は、吠えずに笑う』
"日本の自主映画の可能性をこじ開けた二人の女子高生の友情の顛末。コレつまんないとか言う人いんの?"
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日本のインディーズ映画はもちろん大好きだし、それこそ何百本も見てきたし、面白い!とスタンディングオベーションな作品も当然無くはないけど、タイトルと発想はいいのにダラダラダラダラしやがって!と途中で帰りたくなる作品も当然山のようにあって、それは金が無いんだからしょうがないじゃないすかー!って言い訳に聞こえる時があってその度に他人事なのに悔しい気持ちになったりもしました。いや、だけど、しかし、もう、この映画に出てくる二人の女子高生が日本の自主映画のそういう小賢しい輩を真っ向からぶっ潰してくれたんだから、あぁもうスッキリしました。中身に触れちゃうとこの世界観にちょっとヒビが入っちゃいそうなので、言いたいことはこれだけ!「絶対予想してるより面白い!」以上!

6位『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
"レオ様は過去最高で最狂の役を演じ切り、たぶんスコセッシのアレはまだ勃っていると証明した一本!これぞまさにゲスの極み!"
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実在のブローカー、ジョーダン・ベルフォートの無茶苦茶な半生をスコセッシ×レオ様コンビがこれでもかってぐらい下品で下衆に作ってくれたんだからそもそもつまんねー訳がねーだろうが、この○○野郎!と、観終わって勝手に口も悪くなるっつーの!ジョナ・ヒルも言わずもがないいんだけどチョイ役なのにマシュー・マコノヒーが光ってんだ!(『ダラス・バイヤーズ・クラブ』もスンゴイ良かった!)18禁だし真っ二つに意見の分かれる映画だけど、ずーーーーっと最初から最後まで面白いし楽しかったです。レオ様、あんた最高だぜ!スコセッシ、この路線でまた撮って!!!

5位『ゴーン・ガール』
"男と女の業に纏わる怖〜いお話。未婚の俺は正しかったんだ"
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今思い出しても胸糞中の胸糞が悪態をつきまくる後味最悪のどよ〜んムービーだけど、やっぱフィンチャー好っきゃねん!!!いやー映画ってやっぱり「人の面(つら)」だなーと改めて思いました。奥さんエイミー役のロザムンド・パイクの面!もうスンゲー怖いんですよ、ニターッて笑うとことか。ベン・アフレックのダメ夫(おっと)ヅラもバッチリハマってたなー。あと音楽!NINのトレント・レズナーのノイズ混じりの音楽が合い過ぎてた!エンドロールに流れる不安な旋律がどっぷり余韻に浸らせてくれたので「映画館で映画見た感」が2014年で一番あったかも。あーしかし女怖ッ。

4位『アクト・オブ・キリング』
"殺しの再現を嬉々として演じたのはなんと殺人者本人達!やがて信じられない真実が語られる。暗黒ドキュメンタリーの決定打"
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後述しますけど2014年はドキュメンタリーの年だったなーと個人的には思っているのですがその真打ちといいましょうか、語り口の斜め加減とか、そのダークネスの渦巻きっぷりとか間違いなくトップクラスだと思われます。(今年に限らずこれまでのドキュメンタリー映画の中でも)これまた不勉強でインドネシアの「共産党員狩り」と呼ばれた100万人を超す大虐殺のことについては全くと言っていいぐらい知りませんでしたが、それをましてや殺人者本人達に演じさせるなんてこと思いもつかないし、それを持ちかける方もキテるけど、楽しげに演じるプレマン(インドネシアのやくざ)にも度肝抜かれまくりでした。あの「殺してくれてありがとう!」って死人達がお礼を言う滝前のくだりとか鳥肌立ちまくりで本当に人間って怖〜。オエーッてラスト今更ずーっと嘔吐(えず)いてたけどあんたにオエーッだよ、全く。以上、ANONYMOUS(匿名者)より。

3位『オンリー・ゴッド』
"監督の暴走する変態がシネコンを血まみれに。2014年一番の奇天烈珍品映画"
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数多のシネマランキングでこの作品をベストに挙げる人が何人いるんでしょうか?でももう設定から何から何まで意味不明の鼻息の荒さがとにかく好き過ぎました。そしてもちろん見た人の八割は絶句するチャン警部の例のシーン。しかも何回も、結構な尺であるから、あそこで観客は「あ、この監督き○がいなんだ」って気づく訳ですよ。この映画の意味とかそういうものを解く姿勢から解き放たれるというか、思考停止にさせられるんですね。それがもう俺は堪らなく好きでした。流血ドバドバだったり悪趣味極まりないこの映画をシネコンでやって『ドライヴ』見た勢いで来てしまったカップルが口アングリで帰る姿見てざまみろ!と思ったまさしくこれぞ逆デートムービー。最高。

2位『サッドティー』
"ついに完全に手に入れてしまった今泉節。その最強の間とテンポ、そしてギミック。これが日本映画の新次元"
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2013年の『恋の渦』でも低予算のほぼ会話劇でこんなに面白いってスゴイ!と思わされましたけど、コレも本気でヤバイぐらい面白くほぼ男女の会話劇なんです。巧みに交わる登場人物たちの関係性と山下敦弘監督譲りのオフビートな笑い。今泉監督ついに手に入れましたね、自分にしか撮れない笑いを。もちろん言いませんけど、緑の部屋での超ズルイギミックがまた最高に面白くって今思い出しても笑えます。トリプルファイヤーのドタバタした音楽もハマってるし、現時点での今泉力哉最高傑作にして日本映画の新次元と呼んでもいいんじゃないすか?そしてちゃんと『her〜』同様「恋って何?」って考えさせられるからスゴイすよね〜。あー!また見たくなってきた!よし!このあとまた見よう!

1位『劇場版テレクラキャノンボール2013』
"最強で最凶のくだらなさ、その向こう側にある意味不明の感動は何だ?"
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もうコレを一位にしない俺は俺じゃないでしょう。(youngasじゃないと言ってもいい)
もちろんコレを映画としてカウントするのはどうなんだ?元々6時間のAVを映画の尺にして劇場版と銘打ったからだけに過ぎないじゃん!返す言葉はありません。その通りなのかもしれません。だけどこんな馬鹿馬鹿しいドキュメンタリーは世界を探しても絶対にどこにもない!そしてこんなに面白いドキュメンタリーも世界中探しても絶対にどこにもありません!女とヤルというキーワードだけを突き詰めて行くとこうも人間は可笑しいものか。地獄の荒行のようになっていく後半は涙なしでは見れません。もちろん人と場所は大いに選ぶ作品ですがだからこそ愛おしく文句無しに一位と胸を張って言おうと思います!「見るか見ないかの人生なら俺は見る方の人生を選ぶ!!」

というわけで2014年の結果は以下の通り。

1位:『劇場版テレクラキャノンボール2013』
2位:『サッドティー』
3位:『オンリー・ゴッド』

4位:『アクト・オブ・キリング』
5位:『ゴーン・ガール』
6位:『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
7位:『かしこい狗は、吠えずに笑う』
8位:『アイ・ウェイウェイは謝らない』
9位:『VHSテープを巻き戻せ!』
10位:『her 世界でひとつの彼女』


【総括と次点】
『アクト・オブ〜』のとこでも書いたんですけど2014年はドキュメンタリー映画に縁のある年だったように思います。だってランキング10位中4本ドキュメントだもの。その他にもドキュメンタリーだと大好きな70年代後半から80年代にかけて活躍したイギリスのアナーコ・パンク・バンドCRASSについての映画『CRASS:ゼア・イズ・ノー・オーソリティ・バット・ユアセルフ』も多くの筋金入りCRASSファンと観れて超楽しかったですし、『シャイニング』を通してキューブリックの脳内を探る『ROOM237』も世界のキューブリックヲタが堪能できて最高に面白かったです。
さらに次点としては銀杏BOYZ峯田も絶賛だった青春映画『故郷の詩』、池脇千鶴の女優魂を見た『そこのみにて光輝く』、宮崎ジブリの狂気全部乗せ『風立ちぬ』、不評の声の方が圧倒的だったけどクロエちゃんとアメコミ的世界観にやっぱり俺は好き!だった『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』、youngas揃ってヤバかったねと言い合ったロス市警のリアル『エンド・オブ・ウォッチ』など。

〈音楽部門〉
2014年はアルバムでランキング!せっかくだからこちらもカウントダウンしていきますよ〜。1位はもうわかってると思いますけども。

10位 MANGA SHOCK『MANGA SHOCK』
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9位 Aphex Twin『Syro』
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8位 SIMI LAB『Page2:Mind Over Matter』
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7位 水曜日のカンパネラ『私を鬼ヶ島に連れてって』
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6位 hy4_4yh 『STAR☆TING』
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5位 NATURE DANGER GANG『THE BEST OF NDG NONSTOP MEGAMIX』
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4位 neco眠る『BOY』
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3位 BiS『うりゃおい!』
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2位 大森靖子『洗脳』
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1位 銀杏BOYZ 『光のなかに立っていてね』

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ご覧の通り音楽に関しては偏りが相変わらず半端ありませんので簡単に紹介w
マンガショックは何かこう、わかりやすくガチャガチャしていて嫌いな要素がバンド名とかアートワーク、本人達の佇まい含めて全くありませんでした。HMVrecord shop限定7インチも良かったです。エイフェックス・ツインは青春を捧げた変態王子の13年ぶりのご帰還ですので当然のランクインです。電気グルーヴも25周年に益々アドレナリン全開のアルバムを出しましたし、自分でもスカトロ(スカムエレクトロ)バンド、YONAKI BOYSっていうのを始めたりとか電子音楽に寄り添っていた年でもありました。8位のシミラボも良く聴いたなー。現時点の日本語ラップの最先端で最突端だと思います。で、水曜日のカンパネラ。もうコムアイちゃんのキャラもいいし、煩型のおじさん達もれなくみんな好きなんじゃないすかね?同じく次のハイパヨもサブカルに落ち着かない歌とダンスの完成度の高さに参りましたという感じでした。で、2014年、ある意味一番の衝撃は5位のNDG!!!!もうライブがヤバイヤバイと聞いてましたが本当にヤバかった!(色んな意味でw)2013年写真集でランクインしたどついたるねんとこのNDGはまだ東京の若い連中にもこんな面白い奴らがいるんだなーという新たな発見でした。待ってましたのneco眠ると横アリで華々しく散ったBiSに関してはもう言うことはありません!
2014年大化けしたのは去年ワーキャーと俺アワード内で騒いでた大森さん!エイベックスでメジャーデビューしちゃってからの人気ぶり!で、このメジャーファーストの攻めっぷりと良い曲書いちゃってるっぷり!もうほんと末恐ろしいです。2015もヤバいことになりそげですね。

そして!もちろん!当然の1位は9年ぶり、銀杏BOYZのニューアルバム!!!!相方sogawaが熱っぽく書いてくれましたけど本当に凄まじく良いアルバムでした!待っててよかった!脱退の件については色々思う所もありますけど、やっぱり峯田はマイ・ヒーローでした!今年はライブ見たいっす!同発のライブ盤『BEACH』もノイズまみれの本当のライブ=生盤でした。この二枚はこれからも日々のサントラになっていくと思います。

あとアルバムランキングだったんで入れらんなかったですけど、去年に引き続き星野源の新曲も良かったです、「Crazy Crazy」と「桜の森」。そろそろSAKEROCKやって欲しいなーとか。

〈書籍部門〉
今回、読み物と漫画、写真集などの分類はしてません!ごちゃ混ぜカウントダウン!

10位 さやわか『10年代文化論』
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9位『ゾンビ・マニアックス』
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8位 宮崎夏次系『夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない』
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7位 井上三太『もて介』
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6位 魚谷祐介『日本懐かし自販機大全』
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5位 電気グルーヴ『メロン牧場ー花嫁は死神5』
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4位 磯部涼/九龍ジョー『遊びつかれた朝にー10年代インディ・ミュージックをめぐる対話』
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3位 Chim↑Pomエリイ写真集『エリイはいつも気持ち悪い』
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2位 うえむら作品集『おやすみまでのいくつかの瞬間』
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1位 金子山写真集『喰寝(くっちゃね)』
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こちらも毎年偏りがちな本ランキング!w
でも2014のベスト10は納得です。トピックとしては大森靖子も撮影してる金子山さんの写真集!サイトの「今日」(http://kanekoyama.com/diary)で紹介されている一般の人たちの無防備で赤裸裸な写真日記の2010年から2014年春までを纏めたものでどれもこれも衝撃的な写真ばっかりww だけどこれが日常なわけで我々の隣(自分も含む)の景色が実は一番滑稽で面白いんだなーということがわかります。
2位はうえむらさんの作品集!うえむらさんは今一番キテるイラストレーターで、何を隠そうわたくし個人のHP、秘太郎プロダクションズ(http://www.hitarrow.com)のトップページの秘女子(ひめこ)というキャラクターを描いて頂きました。シュールな言葉遊びと可愛い女の子イラストはずっと見ていたくなります。漫画で言ったら2014は宮崎夏次系!絵が可愛いし話も面白い!過去作(『変身のニュース』、『僕は問題ありません』)もぜひ読んでみてください。

〈女子部門〉
毎年恒例の女子達もカウントダウンで。

10位 生田絵梨花(乃木坂46)
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9位 コムアイ(水曜日のカンパネラ)
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8位 佐野ひなこ
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7位 黒島結菜
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6位 山本舞香
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5位 伊藤萌々香(フェアリーズ)
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4位 広瀬すず
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3位 原田ちあき
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2位 弘中綾香(テレビ朝日アナウンサー)
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1位 中島由香利akaあたいちゃん(hy4_4yh)
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というわけで煌めく女子は写真でチェケラ!

2015年はチョメクラもやるよ!ではいい一年になりますようにッ!

今年もよろしくお願いいたします!!

youngas shinoda
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# by youngas | 2015-01-01 10:39 | 俺アワード
2014年 05月 13日

劇場版 テレクラキャノンボール 2013を観る人生を選ぶ人へ

くだらない。

もうほとんど他を寄せ付けない圧倒的くだらなさ。

数名の男たちがいい女といいSEXするという目的だけでナンパやテレクラを駆使して競い合うロードレースを描いたドキュメンタリー。(目的は話が進むにつれ徐々に霧に包まれていくのだが)

後半過激さのメーターが完全にぶっ壊れ文字通りの地獄絵図となっていくのだが、もちろん監督のカンパニー松尾氏の提言通りそこには触れない。

触れなくたって充分面白い。


AVという文化こそがそもそもくだらないという人もいるだろうし、テレクラを始めとした今や衰退した出会い系風俗カルチャーやナンパという行為そのものに嫌悪感を抱く人も少なくないだろう。

しかしそんな人にこそとにかく黙ってこの映画を見てもらいたい。ぶっ飛ばされる覚悟は出来ている。

SEXというただ一つの目的に向かって奮闘する男の姿ほど悲哀に満ちたものはない。ポツドールの三浦大輔はそれを一貫して描いているし、先頃アルバムを出した銀杏BOYZもそのもがきを数多く作品にしている。要するにその姿は物語になり得るということだ。

簡単に言えば「男とはヤリたい生き物であって、それを女は受け止める生き物なのだ。そうやって世界は何千万年も続いてきたのだ。」というようなことをものすごく馬鹿馬鹿しく、シンプルな仕掛けで見せるこの映画はカンヌ映画祭に出品されることはないだろうが、いや、そこに出品された映画よりもきっとずっと絶対に面白いのである。

普段は服を着て真面目に仕事してる人間が裸になってお互いの膨張した棒や浸潤した穴にあーだのいーだの言いながらやり合うのがSEXなわけで、つまりはその姿を当事者以外が見れば滑稽に決まっている。それを見てもらう目的で作られたのがAVなのだから、笑いとは紙一重であったのだ、元から。

そう思えば観客の爆笑に次ぐ爆笑も頷ける。普通のストーリー映画(コメディも含む)の監督たちには申し訳ないが、鑑賞したのが劇場ではなかったにせよ、あんなに爆笑が起きている映画をここ最低十年、僕は知らない。自分も息ができないぐらい笑った箇所があったし、映画を見て声を出して笑うということそのものが久しぶりに感じた。

もう何を言ってもネタバレに繋がるので詳しいキャラとそこで起きたことなどは何ひとつ明記しないが、今思い出しても充分声をあげて笑えるレベルの面白さ。

相方の「今年というより、これまで見たドキュメンタリーの中でも白眉の面白さだった」という言葉には全くもって同意見だ。

もう一つ別の意味で面白かったのは女性客の多さ。AVの顧客である男性が見たい!と思うのは当然として、この映画にどんなシンパシーを感じてやってきたのか謎だった。さらに言い方に多少語弊はあるが、そこそこの美人が多くこれにも驚いた。普段はスイーツが話題の中心ですみたいな顔した子たちが、上品なシーンが一秒たりとも出てこないこの映画を見てゲラゲラ笑っていたのだ。まーそれはそれで興奮させて頂いたわけですが。
いわゆるSEXを扱った表現に対しこんなに女性たちが反応してしかも笑っているという状況は驚きと戸惑いと同時にたくさんの勇気をもらった。
男たちだけで見ていたら感想も少し違ったかもしれない。目的とされている女性たちがゲラゲラ笑っているということによって昔からAVをコソコソと見ていた自分をも許されたような気持ちになったのかもしれない。

一人でも見に行こうと思っていたこの映画に誘いのメールをくれた相方はさすがだ。ある意味こんなにyoungasらしい映画はないのかもしれない。史上初のW受賞になるのか、今年の俺アワードを大いに期待してもらいたい。


最後にこれだけはどうしても言いたかったので書かせていただく。

今回、みんなでわいわい見よう!と題された映画の鑑賞を含むメインはトークイベントだったのだが、監督のカンパニー松尾氏と出場者のバクシーシ山下氏に加えトークゲストが社会学者の宮台真司氏であった。宮台氏が優れた社会学者であることは知っているし、彼そのものに対して文句があるわけではないのだが、せっかくあんなにお酒を呑んだりしていい空気で笑った後に行われるトークショーにしては、内容が固過ぎな気がした。それまでもちろん散々トークショーなどを劇場でやってきたのだろうから、メンバーをステージに上げての裏話大会はすでにやり切ったのかもしれない。でもやっぱりあんなにゲスくて面白い映画の裏話はあの雰囲気でぜひ聞いておきたかった。

面白いものに解説も理屈もいらないということを思い知った。ということかもしれない。


さて、これから会場で買った完全版600分を見るとしよう。

テレクラキャノンボールを見ない人生より見る人生のほうを僕は選んでしまったのだから。


youngas shinoda

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# by youngas | 2014-05-13 20:34
2014年 04月 20日

dust punks

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youngasKIDSのみんなハロー。つか、もう春じゃん!映画批評とかチョメクラとかなんかやりますね。ヨロシクンニ。

youngas shinoda
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# by youngas | 2014-04-20 06:00 | Drawing
2014年 02月 01日

【続】銀杏がBEACH出したから記念に何か言っときたーーーい!!!

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【BEACH】

はじめ、ライブ盤を同発で出すって聞いた時は「二枚同時発売」という名目のため?と、邪推しちゃう部分もあった。人気曲をベスト盤的に並べたような、よくあるライブ音源のリリースかーと思ってた。だから購入の際も「光の~」のオマケ的な立ち位置でレジに持ってった。

だけども、やっぱり僕はまだまだ銀杏BOYZをナメてしまっていた。聴いてみて猛省!!!
この「リミックス」という部分を軽く流し見してしまっていた。
生きる=Liveの形容詞であるライブ。これでもかと言わんばかりに生命を燃やす銀杏のステージをパッケージングするアイデアは至極全うだし、その生命をリミックス=違う生命体に編集し直すっていうから、それはそれは一筋縄ではいかないよね、そりゃ。

ビーチとは浜辺。
浜辺とは水際。
水際とは陸地と水面のきわ、あっちとこっちを線引きした時のラインである。

つまりこの作品は、日常生活を送る僕たちが特別な空間「ライブハウス」へ線(ライン)を越えて向かった際の「幸福な時間」をパッケージしている。

これまで沢山のライブ音源を聴いてきた。良いライブ音源・優れたライブ音源の定義とは、現場の熱量や雰囲気をよりリアルに、より忠実にディスクへと焼き付けている物だと思っていた。確かにそれはそれで間違いではないと思う。歓声が入らない作品やミスタッチだらけの作品は燃えないし集中できないでしょう。
でも現場の音をクリアーにエアーキャッチするだけでは汗の匂いや隣の奴のハァハァという息づかいまでは伝わらないし、あの目頭が熱くなって耳がキンキンして喉が枯れた夜の記憶が頭には思い出せても、腹までは落ちてこない。そう、ドキドキハラハラするという域までは辿り着かない。

この、BEACHという作品のどこに度肝を抜かれたかというと「現場感」を再現するという課題はとっくに通過し「現場の((記憶))」を再現しようとチャレンジしている姿勢がひしひしと伝わる点に。これには自分の常識を覆された。転覆しちゃった。

あのグチャグチャだけど人間臭くて隋まで曝け出している会場のヒリヒリした幸福感が蘇る。
良い曲だなぁ~とか歌うまいなぁ~とかではない、体験ではなくもはや((経験))と言えるあの場所。
この作品は完全に僕らの記憶を新鮮に焼き直してくれた。僕たちが引いている日常の「線」を越えてBEACHは記憶を司る海馬まで侵入してきている。

残念ながらすでに脱退してしまっているベースのアビちゃんが中心になってこの作品は作られたそうだ。今後彼が銀杏BOYZのステージに立つ予定は今の所ない。そんな彼が僕たちの記憶に強く影響を与える作品を監修した事実、実に彼ららしいサヨナラのメッセージである。

絶対に忘れはしないけど薄れてはいくだろう。
記憶の濃度を薄めさせないぞと言っているように、この作品はドキドキとハラハラを聴く人に与える。僕達はアビちゃん達にラブラブシールを貼られたのである。(ラブラブシールとは「あいどんわなだい」という曲で歌われる物で峯田作の造語です。これを貼られた人はその貼った人を好きになっちゃうシールってMCで説明してましたw)。
今、今、今ここで!!!愛しておくれと言われてるような気がして泣けてきた。

「はじまり」という3分30秒ほどのトラックからスタートする今作。BEACHというタイトルにふさわしい波の満ち引きのような美しいノイズは銀杏BOYZの第一期が僕達に押し寄せてきて、まさに今引いていくかのよう。お分かりのように次の波は必ずくるし終わる事のない恋の歌は峯田がこれからも永遠に歌い続ける。
ノイズのあとに訪れるオーディエンスの熱い歓声こそが、その動かぬ証拠であると思う。

その歓声のあとは「十七歳」の怒号につぐ怒号、まさにケイオス。このケイオスに紛れてレコードのバックスピンのようなノイズが入る。僕はこのキュルルルルルって鳴るノイズを聴いて、はじめて銀杏BOYZを見た渋谷のクアトロまで記憶も逆再生されてる感覚になった。走馬灯ってやつのバックスピンみたいだった。スタジオコーストの銀杏、チッタの銀杏、ゼップの銀杏。。。僕が知っている数少ない色んな銀杏BOYZがパパパパーっと映し出された。

その直後に「トキメキたいったらありゃしねーーー」(SKOOL KILL)なんて歌われたら、そりゃもう手汗ダラダラ、これが全てなんだって思わされる。これを聴くのが苦痛だと言う人がいても何ら不思議じゃないと思う。それはそれで全くかまわないけど、それが故に後半に待つ「べろちゅー」の半透明にマスキングされた霧のかかったような綺麗な景色や「人間」のハァハァハァという、まさにそこで命を燃やしているかのような息づかい、を再生させないなんて勿体なさすぎる!!!

「漂流教室」という超名曲にも再注目したい。ここには(今まで出会えたすべての人々にもう一度いつか会えたらどんなに素敵なことだろう。)とある。BEACHの流れで聴くと、全てのファンに向けてるようにも聴こえるし全てのファンから銀杏BOYZの四人に向けてるようにも聴こえてくる。ロマンチックが過ぎているねw
さらに今作の白眉「東京終曲」の早朝の静かな湖面を見ているかのようなドラマティックなアレンジを聴かないなんて、、、聴く機会をゲットした人はなんとか最後まで聴いてジャッジして欲しいなーほんと。

そんな綺麗な世界を経過し、ラスト一曲は「まだ見ぬ明日に」。まさにこれからの銀杏BOYZやこれからの僕らを案じるかのような流れに脱帽!完璧!凄まじい!!!
しかもこの曲、本当に恐ろしいですよ、恐ろしい。はじめの2分ほどは何とも居心地の悪~い、とてもバランスの悪~いノイズに乗せて歌う。これは「不安」や「心配」「イライラ」なんかのネガティブ要素に聴こえる。そこから峯田の咆哮を境につんのめったバンドサウンドに転調します。まるで分厚い暗雲を一点突破したかのよう。
彼らの現状とリンクさせるのは乱暴でしょうか?今のタイミングでこのメンバーが出す最も誠意のある答えだと思えて仕方がない。


まだ見ぬ明日に。
まだ見ぬ明日に。
まだ見ぬ明日に。
何があるのか僕は知らない
失いかけてた希望の光が「それでも来い」と僕を呼んでいる。





一通り自分なりに解釈してみたので、これからいろんな動画やインタビュー、MVなんかを観てもっと銀杏BOYZを好きになろうと思います。

誤字脱字、誤った解釈、乱暴なこじつけ、にわかのくせにウザい長文、諸々スンマセン!!!!!!












youngas sogawa
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# by youngas | 2014-02-01 11:23
2014年 01月 27日

銀杏BOYZが新譜出したから記念に何か言っときたい。

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【はじめに】

銀杏BOYZというバンドがCDを出した。このCDを聴く日の為にYouTubeに上がる新しいMVなどは見ないように我慢してきた。インタビューなども見ないようにしてきた。そして発売から数日後の休日に川崎のタワーレコードでCDを買って一気に何度か聴いて、思った事をiPhoneに書いた。間違った捉え方や解釈の仕方ばっかりかもしれない。答えはとっくに雑誌なんかに書いてあるかもしれない。正誤は問わず書きたい事を書いてみようと思った。



【1】

自分の事は「にわか」銀杏ファンだと思っている。だって激烈に銀杏BOYZを、峯田和伸という男を愛するファンが星の数ほどいる。各メンバーを神格化する者も珍しくないし、ライブ中に感極まりステージに向かって泣いちゃってる人もよく見かける。知っている限りではスピッツやミスチル、くるりやブランキー、スーパーカーやナンバガなんかも永く深くハートを掴まれている(信者)が多くいると思うけど、なんだか銀杏ファンはまたちょっと違う気がする。(どっちが偉いとかそういう話ではなく、僕から見た銀杏BOYZファンは少し異質でやりすぎで痛いと思っている。)銀杏ファンはその全てを本人たちのアイデンティティそのものにしてしまっている気がする。アイデンティティとは「ID」という単語に略されるように、自分を照合するものという意味と取れる。あなたが銀行ATMの暗証番号を持っているように、銀杏ファンには銀杏BOYZがある様に思う。
つまり「自分とは何なんだ?」と自問自答した時のIDナンバーが銀杏BOYZの表現全てで合点がいくのである。鍵と鍵穴の関係とも言えるかもしれない。
僕はそこまでフルスロットルではない自覚がある。ライブも5回ぐらいしか行った事ないし峯田が出てる映画で観てないものもある。そのライヴ全てが相方SHINODAにチケットを手配してもらったという他力本願っぷり。従って「にわか」なんです。相方SHINODAもそうだけど、古株ファンの先輩を差し置いてファンと名乗るのはあまりに恐れ多い。そもそもゴイステも青春パンクシーンも嫌いだった。スタイリッシュな大人を目指していた当時の僕は、童貞とは恋とかションベン臭くて面倒臭かった。ファーストアルバム二枚同時発売の時もリアルタイムでファンではなかった。

そんな「にわか」でも今回はリアルタイムで新作発売に立ち会えた。聴いたらやっぱり無性に目頭が熱くなったし、理由もなく地団駄を踏みたくなった。喜怒哀楽のダムが決壊するような感覚もあった。ミッションをクリアーするためのツールとしての「ノイズ」や「打ちこみ」をチョイスした銀杏BOYZを僕は今まで以上に好きになった。
だから書く。ファン歴や熱量に関係なく書く。



【2】

聴いた。カメラのフラッシュを顔に浴びせられた時、太陽光を直視してしまった時、目の前が真っ白になる。次に視界の中心から少しずつ少しずつ、ジワリジワリと見える円が大きくなっていく。その白いボンヤリの中心に最初に見えるものが銀杏BOYZのメロディーだと思った。
冒頭の17才というカヴァー曲は「誰もいない海、二人の愛を確かめたくて」という歌詞から始まる。この曲はもしかしたらアカペラでも良いのかもしれない。僕の古いiPodがいよいよ壊れたか?って思わせるようなカジガジのノイズでコーティングする必要はないのかもしれない。でもどうだろう?誰もいない海は無音なんだろうか?静寂とは無音だけを意味するものでは無いと思う。二人の愛の熱量が高ければ高いほど、海は荒れ狂っていてほしい。このノイズに芸術性を感じるし、なによりも誠意を感じて仕方が無い。さらに続けると「光の中へ溶け込んでみたの」となる。締めは「私は今、生きている」である。そう、二人の愛は実感として海と空の下で溶け合っている。生を、もしかしたら精を実感している至極ロマンティックな原曲の本質を、より人間くさく誠実に表現してみせたように感じる。
フジロックで観たマイブラッディヴァレンタインも、稀代のキラーチューン『You Made Me Realise』で例のノイズをグワングワンと反復させながら苗場の夜をトランス状態に誘(いざな)った。なにも違いやしない。間違いなくオーディエンスは新潟の夜とノイズを介して溶け合った。
少し脱線すると、産まれたばかりの僕の息子は耳元でスーパーの買い物袋をシャカシャカやると驚くほどの確率で泣き止む。いわゆるホワイトノイズというやつで、少し前まで羊水の中にいた彼はそのノイズに安心するそうだ。やや強引に話を繋げてみたい、新米パパとして。

破天荒を装うため、奇を衒った表現のためのノイズだと感じる人がいても良いと思う。ただ僕にはいつでも愛やロックの素晴らしさを伝える彼ら銀杏BOYZの優しさにしか聴こえない。この「優しさ」や「中学生や高校生をロックで感動させたい」というミッションから少しもブレないところに痺れる。馬鹿やってチャラく感じる人がいるかもしれないけど、よーく観察すると銀杏BOYZが産まれた時から言っている事、やっている事は驚くほど一貫している。

続く2曲目は銀杏BOYZのフィルターを通したチルウェーヴ・グロウファイな表現で、何とも言えない甘美なムードをまとっている。ここでも「沈むよベッド つなぐよ手 紡ぐ夢 幽霊みたいになって」と歌う。YOU AND MEでベッドに溶け、つないだ手も一つになり、幽霊みたいな半透明な二人が同化した夢を見るようだ。。。金輪際というこの曲は日本語の「金輪際=とことん、徹底的に」と置き換えると、永遠の二人が浮かび上がってこないかな?光の中に立っていてねというアルバムタイトルに、より筋が通る。
3曲目も新曲。ブックレットの最後を見るとこの曲では峯田がKORGカオシレーターを使っていてアビちゃんがプログラミングしているとある。この分野には極めて疎いのでカオシレーターを使ってどの音のパーツを作ってるのかはサッパリだけども、もの凄くアーバンでオシャレな旋律がノイズと同居している。この旋律が峯田によるものだとしたら彼のメロディーメイカーっぷりはゲロスゲーと思う。この歌詞も引き続き凄い。言葉遊び程度の軽いラップがある上にノイバウテンの名前を使って韻を踏んでいらっしゃる。ノイバウテンとは言わずもがなドイツのインダストリアル・ノイズミュージックバンド、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン。「壊して創り直す」というような意味を持つバンド名のノイバウテンを出すあたりも好きだわぁ。サビでも『なにもしなくて良いから生きとけ。なにもない奴は全てが可能性なんだ。』と歌う。いつか愛してると言い合うであろう少年少女の未来を照らし出す。
1~2~3~ときて次の4曲目までの流れが本当にポップで最高!少々古いがDHR(デジタル・ハードコア・レコーディングス)全盛期のAtari Teenage Riotを彷彿とさせる殺人ビートで幕を開けるドPOP僕らのアンセムI DON'T WANNA DIE。チンくんがオッペケペーオッペケペーと歌いながら踊る姿がもう見れないのかと、どうしても感傷に浸ってしまう。『あークソ!もう1回あの瞬間のチンくん見たい!!』と思う僕の気持を代弁してくれるように、そこの歌詞が『ジーザスクライスト!!』にアルバムヴァージョンとして変わっている。そう、この言葉はスラング的解釈だとクソッ!とかなんてこった!だから。。。銀杏のチン君がもう見れないなんて!くそっ!なんてこった!と、なる。
そしてハイライトとしてあげる人も多そうな新曲『ぽあだむ』。
この曲のMVには長澤まさみが起用されている。余談ですが僕が初めて銀杏BOYZをみた風とロックfesでも彼女はビデオレターという形で出た。銀杏にショックを受けたあの夜。GINN NANG SHOCKふたたび。
話を戻すと彼らには「べろちゅー」という曲がある。この曲は物凄く美しいメロディに乗せて『ふいていいよ 潮』と物凄く美しいスカトロの歌詞をあてる。ここのギャップがなんともシャイでキュンとくる。ただの下ネタじゃない、高尚な下ネタだw この『ぽあだむ』では「いっぱいあれ出しちゃいそうなの。こぼれたらキッスしてね 苦いディストーションファズ」と歌う。あれは精液だし、キッスは口淫、ディストーションファズはDICKでしょう。キラキラの泣けてくるほど綺麗なメロディにのせて、またもゴリゴリの下ネタをシャイにぶっこんでくるあたり、好きだわぁ。長澤まさみを使ってソレするあたり、すきだわぁ。


【終わりに】


もう4時間ぐらいこれ書いてる。何してんだ俺はw
でもまだ書き足りない。
続きも絶対書くぞ!誰も読むな!!!また長々書くぞ!!

誤字脱字、もろもろスミマセン!
















youngas sogawa
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# by youngas | 2014-01-27 21:21
2014年 01月 17日

俺アワード2013

この一年のベスト作品を各部門別に勝手に発表する毎年恒例俺アワード!!!2013年、映画以外は少食でしたので申し訳ないけど今年はMOVIEオンリー!!!

今年はとっても好きな作品が多かった!!! それとは反比例して時間とお金が無かった~~w なので効率よく概ね評判が良さげなものばかりを観たので面白みが無いっちゃーないかなー。まーでも何かの参考にでもなれば幸いです。
今年は『ink Riders』っていうzineも作れたりCCRという大好きなパーティーでDJできたりしたので、振り返れば恵まれすぎた2013。
今年もzineを作りたい。映画テーマのイラスト満載zine作ろっ!!! 
ブリングリング、タマ子、恋の渦、マイマザー&ロランス、ウォールフラワーあたりを観れてないのがちょっとあれだけど、、、さっそくスタート!!!



【第1位】『クロニクル』

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2013年、一番好きだった映画はこれ!!『発明と暴発とバカと哀しみに溢れたA級をしのぐB級映画!!!これをパンクと言わずして何と言う!!!』

主人公が置かれている境遇にまず惹かれまくり。高校ではスクールカーストの最下層、キモいオタク野郎となじられるチェリーボーイ(まぁ映画的に顔は超美形w)。寝たきりの母と暴力的なアル中オヤジとの鬱屈した毎日。。。そんな日々に突然手にした不思議な能力とビデオカメラ。ハングオーバーやジャッカス、アタック・ザ・ブロックなんかもそうだけど、男数人でバカやる、つるむってのがまず好きだし若い男子の内にあるフツフツとたぎる「ドロドロしたなにか。少しの事で暴発しそうな何か」をどうしようもなく巧く描けてたな~。
前半の「みんなエスパーだよ」期から後半の「AKIRA」期にかけて登場人物の心情、表情ともに変化して行く様も感情移入できた。
特に恐れていた親父へ向かって『俺の方が強いんだ!!!』と感情を爆発させるあのシーン。誰しもが成長し、なにかしらの分野で親よりも力を付けるもの、、、父親の無力感とやっちまった息子の止まらない爆発とか気まずい雰囲気とか、いちいち共感できて最高だった。

自分たちを浮かせての飛行シーンも日本育ちの俺ら世代には最高で、まるでサイヤ人の孫悟空目線。感情が爆発して周辺のパトカーや標札なんかが飛んでくシーンも仲間を殺されて切れちゃうスーパーサイヤ人みたい。これにも親近感沸きまくるでしょー。
2週間限定上映だし前評判すごく良いしで、そうとう期待してハードル上げまくって新宿のシネマカリテに行きましたが、余裕で期待を上回ったクロニクル。観終わってからもずっと、なんなら今もそうだけど、やっぱデイン・デハーン演じるアンドリュー君を心配し、どっかで助けたいと思っているw その実在感は今までの映画体験で唯一無二のものでした。そういう意味でも2013年というか、人生でもベストな作品!!!!!全部好きだ!!!










【第2位】『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ』


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『キャスティングずるっっ!!』

もう今年はデイン・デハーン君の1・2フィニッシュしか考えられません。なんでしょうあの虚ろな目は。切れ長な目の下には徹マン明けのような黒々としたクマ。ボサボサヘアーに華奢な体。NEXTディカプリオと言われてるのも納得だし、もうその上いってる気すらします。緊迫感が途切れないこの作品とのマッチングも最高!!
それもそのはず今作の監督は重い空気とカメラワークが最高な作品『ブルーバレンタイン』のデレク・シアンフランス監督。同作でも主演を務めたライアン・ゴズリング、通称ゴズリン❤の再タッグってだけでも間違いないし、ゴズリンのあの体にタトゥーびっしりとか男でも惚れぼれ。。。。ラヴアゲインみたいなタッチも勿論いいけど、今の彼は影のあるヒールとしてもう少し観ていたい気がします。ピュアでグランジな悪人を最っっっ高にかっこよく演じてました。オープニングからバイクにまたがるまでの緊迫した長まわしも最高!!!メタリカTシャツも言わずもがな。MEDUSA号を彷彿とさせるツヤ消ブラックのオフロードバイクもキャラに合っててカッコ良かったー。くーーーイチイチCOOL!!!
さらには米FACE誌(だったかな�l)で世界一セクシーな男性1位に選出されたブラッドリー・クーパーまで出演。要するにイケてる男達によるイケてる監督とカメラマンのイケすぎてる緊迫した作品って事で文句無しの2位!!!ライアン・ゴズリング50分、ブラッドリー・クーパー50分、デイン・デハーン40分っていう構成も長尺と感じさせない工夫があって好きでした。
イケメンが渋滞してるって!!!!!!










【第3位】『セデック・バレ』



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『上映時間4時間36分、体感10分!!!!!!!!!』

戦争により台湾を統治する事になった我々日本軍と、もともとそに住んでいた現地人による『誇り』の物語。

とにかく映画好きさんのTwitterアカウントで絶賛されまくってて、こりゃ観なきゃって事でレンタルしたんだけど、流石に4時間半はもたないと思い1部の太陽旗だけ借りて帰ったけど見終わってすぐ2部を借りにレンタル屋に走ったという作品!! キャスト、ストーリー、パッケージなどすべてが地味なのでうちの近所のTSUTAYAも3枚しか入荷してないし、まして面陳もないんだけどここまで全身を鷲掴みにされる作品も珍しい。
日本人キャストの笑っちゃう程の大根芝居や10年前?と言わざるを得ないVFX技術も、なーーーんにも気にならない。物語に心を掴まれる実感を得た1本。とくに花岡一郎と二郎のあのシーンには参った。惨めに生きる位なら誇り高い死を選ぶ様に感動しました。
音楽とお酒で騒ぎ祝いう、いまでいうレイヴのようなシーンもグッとくるもんがあります。原始的な楽器ばかりながら完全にトランスしている村人たち。いい感じにナチュラルにイッちゃってるのは音楽の力ですねー。石野卓球さんがテクノは名前の響きや音質から最先端の音楽だと思われがちですが、もっとも原始的な音楽だと思います。って言っていたのを思い出した。
宇多丸さんもそりゃタマフルで年間1位にあげるし、水道橋博士さんも『物凄く控えめに言っても大傑作』って唸るわ。










【第4位】『バービー』


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『またも哀しみのキム・セロン』

韓国は養子輸出大国と揶揄されるほど海外、特にアメリカに養子を多く送り出している事実があるらしく、こちらも大好きな女優(子役)のキム・セロンが主演を務めた『冬の小鳥』でもメインテーマに扱ってました。今作『バービー』でも、ある黒い目的で韓国人の子供を海外に迎え入れる話。
これもキム・セロンが出演している作品『アジョシ』でも子供に値段がついていたり、臓器売買のターゲットになったりっていうシーンが多々あるので、そういうブローカーが蔓延ってるんでしょう。
『アジョシ』『冬の小鳥』『バービー』って観るとキム・セロン可哀想すぎでしょ!!!と思うけど、それ位彼女の憂いに満ちた表情はスクリーン映えするんだよな~。今作には実の妹も出ていて、これがまた絶妙にウザいウザい。ペプシを差しだしたりしてお父さんにゴマするあたり、もはやキャバ嬢の覇権争いのよう。この姉妹ハンパじゃないわー。
2014年以降、ハッピーなセロンちゃんが是非見たいでっす。









【第5位】『横道世之介』

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『観終わって「面白かった~」って理屈抜きで思った作品』

『蛇にピアス』コンビの高良健吾も吉高由里子も何かどっか引っかかる芝居なのは否めないけど、そんなとこも含めてハートフルで優しい作品でした。吉高由里子節とも言える「酒飲んでるの??」的あの芝居が今回も炸裂。あれ好きだわーやっぱ。ごきげんよ~お待たせですわぁ~韻踏んでらっしゃるのね~って出てくる度にニコニコしちゃった。カーテンにくるくるくるまるシーンも妙にむず痒くてニヤニヤしちゃった。
柄本佑さんの芝居も最高で、マルイ10回払いのスーツを着て流行りのカフェに現れる、あの業界人になりすましてる雰囲気もうマジたまらない。俺も田舎から東京に出てきてる口なので、あの背伸びした感じスゲー共感できる。客観視するとこうも激寒。けどそこが最高っていう。
ただ、ラジオパーソナリティの後ろで流れる世之介さんの現状を知らせるあれ。ネタバレになるから伏せますが、あの事故と絡める必要がなんであったのかなぁ~って疑問。。。そこだけちょっと引っかかっちゃいました。
でも、世之介と祥子さんみたいな夫婦になれればきっと幸せだろうな~と思えた素晴らしい作品!!

今作のカメラマン近藤龍人さん、桐島~ライブテープ~天然コケッコーあたりも撮ってる方らしいです。映画を観るときに俳優、監督、脚本家、ディレクターあたりまでしか気にかけれなかったけど、今後は近藤さんはじめカメラマンも追っていけたら楽しいなー。










【第6位】『ライフ・オブ・パイ』


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『ただの映像美やアイデア1発ではない、深い深い物語。観終わって何度も何度も咀嚼してますが、なかなか腹に落ちてこない珍品』

色んなサイトで憶測やディベート、解釈の仕方が語られている様をみると、やっぱこの映画ってみんなあーでもないこーでもないって語りたくなるんだろーなーって思う。 自分も同じく何度も何度も『あれは何を言わんとしてんだろー?』とかって考えたりしました。が、結果よくわかりませんw わからないんだけど、そこが凄く良い気がする。気になって考えさせるパワーがある映画ってそんなにないと思うし。考える余白が美しくて大きいフィールドで用意してあるのは、アン・リー監督の腕なんだろうなぁー。
トラと過ごした227日なのか1人で彷徨った227日なのか...
ストーリーだけじゃなくって目に飛び込んで来る映像も凄かった!ジェームズ・キャメロンが言ってた奇跡の映像ってのも伊達じゃない。CG、VFXがもたらすそれは10年前ぐらいに流行したDEEP BLUEとかEarthなんかの自然の動物を追ったドキュメンタリー物を彷彿とさせるほど壮大だった。相当に苦労したんだろうなー。
観る事が1日仕事になった、がっぷり四つなドッシリ作品!!!









【第7位】『高地戦』


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『朝鮮半島における南北分断物、戦争映画の新たなマスターピース。恨みあっていない物同士が殺しあわなきゃいけない、それが戦争だという事を思い知らせてくれた作品』

韓国には兵役義務があるせいか、戦場の描き方や戦闘シーンが日本の物よりドスンと重い気がする。ただでさえ重いテーマの上に韓国映画お得意のグロ描写も加わるので、とにかく見応えがある。
シュチュエーションは極めてミニマルで、半径1kmぐらいの急勾配な山の斜面のあっちとこっち。
けどその斜面がハンパじゃない。観てるこっちまで息切れしちゃうような山!坂!穴!窪み!死体!
そのあっちとこっちを毎日取り合っては戦死者を多数出し、また山が高くなる。そんな日々が数年続いた先にある最後の酷な数時間。

2013年スクリーン上に映った最も純度の高いカリスマは、本作のシン・イリョン大尉(イ・ジェフン)。
ワニ中隊がどういう物かを隊員に説くあのシーンや自分自身に深いトラウマとダメージを与える味方に向けた乱射シーン。モルヒネ中毒の悲しすぎるリーダー像はきっと一生忘れませんっ!敬礼!!!!!









【第8位】『世界にひとつのプレイブック』


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『また見つけた!ダンスシーンが素敵な映画。』

バス男、リトル・ミス・サンシャイン、(500)日のサマー、ムーンライズ・キングダム、サニーなどなど、可愛いダンスシーンがある映画って大好き!!!キックアスのレッドミスト号車内の軽いダンスも最高!
こちらは可愛いっていうよりも軽快でかっこいいって感じ。スティーヴィーワンダー~ホワイトストライプスのあのアンセムにのって激しく踊るあのシーンに向けての男メンヘラvs女メンヘラのドタバタ劇だと思うと、すべてOKでしょう。あのシーンだけでも何回も繰り返し観る価値あり!!!ストライプスのあの曲はMVも最高で、当時YouTubeで腐る程みたもんです。(ミシェル・ゴンドリー監督作、レゴブロックのあれ☆)

主演のブラッドリークーパーもさる事ながら、女メンヘラ役のジェニファーローレンス。彼女はアメリカで大人気らしいですね~。グラマラスな体と自由奔放で素をさらけ出す飾りっ気のなさが良いらしいです!!
僕は他人種の美人像や上手な芝居がなかなか分からなかったりするんですが、今作の彼女の存在感はスゴイものがあります。JLaw(ジェイロウ)って親しんでるアメリカ人に嫉妬しちゃうぐらい引き込まれた。そりゃアカデミー主演女優賞受賞も満場一致だわって納得。
俺も気軽にJLowって呼びたい!!!!!!









【第9位】『建築学概論』


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『伏線の全回収に泣いた』

第7位『高地戦』で若きモルヒネ中毒大尉を演じたイ・ジェフンが今作ではへなちょこチェリーボーイを熱演。そんなチェリーの初恋相手にはアイドルグループMissAのペ・スジちゃん。この作品への出演をきっかけに『国民の初恋』という意味不明な呼ばれ方をしている娘です。ちょっと調べてみたらTwitterのフォロワーが100万人超えしてたり、国内の映画・ドラマ関係で数々の受賞歴があるようで、かなりの人気者っぽい。日本でいうと9nineの川島海荷ちゃんみたいな感じかな??

そんなウブなキャスティングの今作。例に漏れず味付け濃いめのラブストーリー。濃い味っていうか韓国料理お約束のキムチやナムルが小皿にいっぱい出てくるあんな感じで、小ネタが随所に散りばめられてます。最終的にどんどん小皿の小ネタを銀の箸で回収して行くんだけど、その様が気持ちよかった~~~。
その点での今年9位です。
なかでも最高なのがGUESSのバッタもんTシャツ。多感な時期の勝負服(しかもデート直前に洗濯するほどお気に入り。クローゼットのエースで4番)がパチもんだと気付かされた瞬間の敗北感と無力感。一生のトラウマになりかねないそんなブツを数年後あの人が着ていたら…『あーーーある!!!ある!!!ある!!!ある!!!つらい辛いツライーーー!!!』って泣き笑いしちゃいました。
そういう映画における最大瞬間風速ってあるけど、今年のもっとも強い北風はこの瞬間だったような気がします。
初恋って相手に対する色々は忘れちゃうけど、自分で自分を見つめて考えた事や起こした行動は甘酸っぱくて忘れないもんだな~。
俺の中学の時の勝負Tシャツ、グレーのMサイズで二足歩行したイカしたアヒルがグラサンして星条旗プリントの服を着たプリントだった。死ぬほどダセーwww









【第10位】『ふがいない僕は空をみた』


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『女優!!!!!!!!!田畑智子!!!!!!!!!』

なにかにつけこの作品のセックスシーンが最初に語られちゃうのはエロいネタ的な捉えられ方だと思ってたんだけど(蛇にピアス的な)、実際に観てみたら全然そんなんじゃなかった?二人の関係性を表すのに絶対必要なシーンだと思うし、ここまで赤裸々に見せてくれたからこそ田畑智子と永山絢斗の関係に愛着を持てた。「世の中こんな出会いもあるだろーなー」っていう実在感もより湧いたし、里美の元から離れられない卓巳にも「その歳でお姉さんと濃厚なベッドを共にしたら離れらんないよな~」と妙に共感できたり。
話題性としてのベッドシーンというより、物語上必要だから自然とやってる印象を受けました。
この二人の関係性を理解して愛着を持って観ないと、この作品は楽しめなかったと思う。事実、作り物的な卑猥さは感じなかったしク○ニに対して『舌を尖らせて』って注文も気に入った、俺は。やっぱ能動的に感じていかなきゃ!!!
田畑智子さんのインタビューでは『ベッドシーンはとても楽しくてスタッフの存在を感じなかった』と言っていたので、かなりパーソナルな関係を築けていたのでしょう。そこでの尖らせてはやっぱ良いセリフでしょ~❤
そんな二人の色々を、ある形で旦那と姑にバレるんだけどその瞬間スーパーの買い物袋をボトッと落とすあの感じ!マンガでしか見た事ないけど、あのボトッ最高だったなー。登場人物はみんな軽く幸せじゃないんだけど、人間なんて者は多かれ少なかれそんなもんなのかもしれませんねぇ。
股間に「やっかいなもん付けて産まれてきた」者として、たっぷり楽しめた多重構造のダークサイド青春群像劇でした!

その二人とは別に同級生との重い話も別アングルで進んでいくんだけど、こっちの話もエグられる。しかしあの二人、あそこまで飢えてるとは...「団地」ってほのぼのとしてて、子供が沢山遊んでるイメージでしたが、この映画を見てある側面ではゲットーなスラム街的な見方もできるんだなー(そういう見方をしている人もいるんだなー)と思った。










【次点】『ゼロ・グラビティ』

はっきり言って次点でもなんでもなく、ある意味では断トツの1位だしある意味では次点っていう感じ。
圧倒的に1位だわ~ってのは、映画が産まれ変わった瞬間である点。音響と大画面と3D技術とで観客が限りなくストーリーに近付ける、演者になれる。ある人は体験や経験だと感じる凄さ。緊迫したシーンでは音楽の奥に早い心音のようなものが聞こえて、わりとユッタリとしたシーンでは遅めの心音が。僕らのドキドキを誘発するかのようなトリックなんでしょうか。シンバルの音を逆再生させてる音なんかも使ってるようなので、音楽もかなりの工夫がされている様です。これほど大きな金字塔も珍しい。映画のガイドブックなんかでは、今後何度もゼロ・グラビティが表紙になるでしょうねー。

逆に圧倒的にランクに入れられないわ~ってのは、その『音響と大画面と3D技術がないと伝えたいものがシッカリと伝えきれない儚さ』という点。自分が好きな映画や音楽、美術やマンガなんかもそうだけど、それらを振り返ると『最小の手数で最大の感動』を与えてる物が多い。そう考えると例えばiPhoneで観ても面白い物の方が、本質としては圧倒的に好みなんです。アイデアに唸ったり、発想に驚いたり。ゼロ・グラビティがアイデアが無く発想が乏しい訳では無く、セッティングや環境によって印象が大きく変わってしまうのは『自分的尺度の映画の面白さ』ではちょっと心細いなってだけ。もしかしたらDVDやiPhoneで観てもスゲー楽しめるかもしれないけど!いや、きっと違う喜びが見つけられるwww
間違いなく2013年を、いやはや映画史を代表する歴史を作った金字塔!!!!!!VIVA重力!!!



【次点】『ムーンライズ・キングダム』

実はウェス・アンダーソン作品ってそんなに得意ではないんです。ダージリン急行やロイヤルテネンバウムスはDVDも持ってるし、何回も観てる。何作かはレンタルもして素晴らしい作家である事に異論は一切ないんだけど、自分の映画をみる楽しみとして『ウッヒョーヤッベー』みたいなカタルシスを感じる事がこの監督作品にはない。勿論それこそが彼の魅力だし、感じる事が出来る人は多いに感じるんだろうけど。
じゃーなぜどの作品も気になるのか。僕的にはイラスト的なPOPな小物や小ネタがカラフルに溢れている点が一つ。トイカメラで撮った写真のようなパステルなボケた世界が無条件に綺麗という点が一つです。それらを含めたローファイな世界観にクスッと笑い、ちょっとドキドキしたりなんかして上映時間中なんともいえない癒しを感じるんです。スニーカーにせよパンクやロックにせよ、ローファイってやっぱ最高っ!!!ノイズアディクト最高ってことです!!!
最高だけどヌオォォォーってのがないから、たまーにで良いかな。
そんなウェス監督の最新作。今作最大の見所はメガネ小僧のヘナチョコDANCEでしょう。一転突破のパンチライン。こういうダンスシーンがある映画をとにかく愛したい。あんなもん見せられたら卒倒しちゃうってば!!!自分的「愛おしいへなちょこダンスがある3大映画」のランク入り!!!


【次点】『セレステ∞ジェシー』

出産もひと段落し、Twitterで「わたし戻ってくるわよ、ビッチども」と毒付いて活動再開したイギリスのリリーアレン。世界一可愛く毒をてんこ盛りにして♪FuckYou~♪と歌う彼女に撃ち抜かれた音楽ファンも多い事でしょう。そんなリリーアレンの歌声からスタートする今作。正直それだけで次点ですwどんだけ偏ってんだw
傑作PVとして名高いデスキャブ・フォー・キューティーの「A Movie Script Ending」を彷彿とさせる映像にリリーアレンの歌声が最高の食べ合わせ。
主演のラシダ・ジョーンズは、ブラックミュージック界の大御所中の大御所、あのクインシー・ジョーンズのお嬢さんだそうで凄く可愛い☆37歳らしいけど、とってもチャーミングで小悪魔的な知性を感じさせる女優さんでした。
社会的地位もあり一人で生きていくスキルも充分、美貌も兼ね備えたアラフォー女子。
一方よくわからない仕事をしている一人だと飢え死にしそうな低空飛行の気の良い男子。
良い年齢になり「生涯のパートナー」としては不合格を頂くかたちの男子ジェシー。だけど気が合うもんだからいつまでも依存し仲良くやっちゃう女子セレステ。
当然ながら女子セレステが上位に位置し、ジェシーをコントロールする格好。そんなある日、若くて美人な女の子が現れ手中にあったはずのジェシーがいなくなる。。。。

あるあるあるある!!こういうのあるよねー。
チョ!マジかよっ!っていうあれ。こっちが悪くてもなんか相手が謝ってくれるからって調子に乗ってた。どうせ何があっても俺の事好きっぽいから大丈夫って調子のってイキってたら、ある日スパッと切られちゃうアレ。ほんと惨めで寂しいけど時すでに遅し感ハンパないアレ。そっから形勢逆転してマメに連絡するも総スカンされて「悪いとこあったら直すから...」ぐらい言っちゃってwww
そんな話です。
だれもが心当たりあるであろう、あの痛い期間。これを観てシッカリ想い出しましょうw






2014年もマイペースでやりま~す。
















youngas sogawa
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# by youngas | 2014-01-17 20:51 | 俺アワード
2014年 01月 01日

俺アワード2013

この一年のベスト作品を各部門別に勝手に発表する毎年恒例俺アワード!!!

ちなみに2013年シノダが見聞き読みしたものなので、発表やリリースが2013年じゃないものもあるってよ!

〈映画部門〉
1位:『ゼロ・グラビティ』
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2位:『恋の渦』
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3位:『クロニクル』
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4位:『地獄でなぜ悪い』
5位:『フラッシュバックメモリーズ3D』
6位:『ジャンゴ 繋がれざる者』
7位:『ライジング・ドラゴン』
8位:『箱入り息子の恋』
9位:『ルビー・スパークス』
10位:『モンスターズ・ユニバーシティ』




まずは映画部門!2013年はいい感じに洋画と邦画が入り混じった結果となりました。見た直後に何回もヤバイヤバイと言っていて、確実に年間一位と断言までしていたスーパー面白かった大根仁監督、三浦大輔原作の『恋の渦』を年末に来て二日連続で見に行ってしまった大傑作『ゼロ・グラビティ』が抜き返すというどんでん返しもありつつ。まぁ、でも『ゼログラ』は映画というよりもアトラクションというか、体験に近いので別枠という気もします。『恋の渦』は原作のもつゲスさを大根監督が理解し切っていてモテキとかで培ったセンスも全て注いで会話劇だけど一秒も飽きない完成度。どの映画も低予算を言い訳に出来なくなってしまったとまで言える傑作に仕上がっていて、ある意味度肝を抜かれました。『クロニクル』は不幸な境遇の少年が超能力を手に入れて復讐に向かって暴走していく【アメリカ版魔太郎がくる!!】的ストーリーからして激好み。さらにずーっと自画撮りしてるという無理矢理な設定も挑戦的でなんか好きでした。そして今年最も追いかけた人でもある園子温監督(個人部門があるなら男性は園子温、女性は大森靖子でしょうね〜、2013年は)の傑作というか、怪作『地獄でなぜ悪い』。やりたい放題とはまさにこの映画のこと。ここまで無茶苦茶な映画に一線級の役者を詰め込んで、がっつりシネコンでやっちゃうんだからやっぱり園子温恐るべしです。後述しますが星野源ちゃんの主題歌も最高でした。
『フラッシュバック〜』は生きるというテーマこそが何より3Dで飛び出してくるという衝撃作でした。『ジャンゴ』は言わずもがな、宇多丸さんも言ってましたけど、タランティーノというお祭りなわけでランク外なんて選択肢はもはやありません。『ライジング〜』は実は心のベスト1です。何せ敬愛するジャッキー・チェンのラスト・アクション映画なんですから。涙なしでは見れないジャッキー本人からの挨拶が流れる衝撃的エンドロールまで、とにかくこれだけ個人に対して集大成で最高傑作と呼べる映画もないと思います。それぐらいギュウギュウに詰め込んでました。
『箱入り息子〜』は2013年の男性二位確定星野源の長尺PVにして、過去最大級のキュートさの夏帆まで楽しめる牛丼映画の最高傑作笑。
『ルビー〜』はそのシャレオツ感に惑わされて、なんとなく流し見してしまいかねないのですが、実は恋愛そのものの本質を鋭く描いていて男女共にキュンとくるかなり大好きな一本でした。
『モンスターズ〜』はもう何も言うこともありませんが、あのキャラクターたちの魅力に尽きます。素晴らし過ぎました。
次点では興味深い発言の連続『セックスの向こう側〜AV男優という生き方〜』、あっちゃんと山下監督の相性の良さを改めて感じた『もらとりあむタマ子』、とんでもない発想で全ホラーファンが歓喜した『キャビン』など。

〈音楽部門〉
今回は曲に焦点を絞って「2013ベストアンセム10」にしてみました。

1位:「地獄でなぜ悪い」星野源

2位:「DiE」BiS

3位:「まともがわからない」坂本慎太郎


4位:「ボーイゾーン」大森靖子と来来来チーム
5位:「頑張ってる途中」私立恵比寿中学
6位:「夜間飛行」石崎ひゅーい
7位:「GOUNN」ももいろクローバーZ
8位:「僕らチェンジザワールド」忘れらんねえよ
9位:「The Big Shirts」電気グルーヴ
10位:「ビューティフルドリーマー」フラワーカンパニーズ


まず星野源の「地獄で〜」は映画主題歌のための当然書き下ろし曲ですが、それにしてもすごくいい曲。本当に入院中に書かれたという歌詞は「病室」というフレーズから始まって、嘘で何が悪いか、作り物で悪いか、この世は元から楽しい地獄じゃないかと明るく歌われる。これから先もこの日本で何かクリエイティブなことをしようとかしていく意思のある人にとってずっとアンセムになりうる曲だと思います。BiSの「DiE」はいつものエモさ全開の曲に死をテーマにした歌詞がハマってます。結局去年も彼女たちには躍らされましたけど、3月の国技館とか節目のライブには顔を出してどれも楽しかった記憶しかありません。ちなみに脱退したメンバーみっちぇるへのバイバイソング「Fly」も大名曲。ホントに外さない人達です。坂本慎太郎の「まとも〜」は、大好きだったドラマまほろのエンディング曲。聴くと多田と行天がじゃれあうあのエンドロールが目に浮かぶし、曲としてもただただ素晴らしいと思います。そして大森靖子と来来来チームの「ボーイゾーン」。あの声で「しっかりしてよボ〜〜イ」は反則。2013年は個人的には大森靖子イヤーだったと言っていいぐらい衝撃的な出逢いでした。クアトロを埋めた伝説ワンマンとか豊田道倫との渋谷ツーマンとかやっぱりライブで打ちのめされたので、生で体験して欲しいのですが、この曲含めた来来来チームとのアルバム「ポイドル」もすごく良かったし、オリジナルのアルバム二枚も最高でした。女であることをここまで利用しながら、人間そのものを剥き出しにしていく女性シンガーは椎名林檎以来だと思います。マジでリスペクト。当然来年も追いかけて行こうと思います。5位以降はめんどくさいので書きませんが(笑)どれもいい曲なので聴いてみてください。電気グルーヴのアルバムも良かった!
あとは復活したBLACK FLAG(ただしボーカルがヘンリー・ロリンズではなく、ロン・レイズだったことでテンションガタ落ちでしたけども)とか、個人的に再燃したCRASS(ドキュメント映画を見れなかったことが2013年一番の後悔!)、コラボとはこういうことだと思った面白かったBiS階段、やっぱ好っきゃねんホルモンのNEW、原点回帰のユアソンのクール過ぎるインストアルバム、最後の最後にアナログで完全復活のneco眠るなど、音楽的にも色々ずっと何かしら聴いていた充実した一年でした。

〈書籍部門〉
1位:天久聖一「少し不思議。」
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2位:ワッキー貝山/集・池田浩明/著「愛しのインチキガチャガチャ大全-コスモスのすべて-」

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3位:「電気グルーヴ×アイデア 電気グルーヴ、石野卓球とその周辺。」
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4位:樋口毅宏「タモリ論」
5位:どついたるねん写真集「MY BEST FRIENDS」


次点 みうらじゅん/宮藤官九郎「どうして人はキスをしたくなるんだろう?」
園子温「けもの道を笑って歩け」
町山智浩「本当はこんな歌」
持田保「INDUSTRIAL MUSIC FOR INDUSTRIAL PEOPLE!!! 雑音だらけのディスクガイド511選」

-漫画-
1位:チャールズ・バーンズ「BLACK HOLE」
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2位:大橋裕之「遠浅の部屋」
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3位:浅野いにお「うみべの女の子②」
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4位:堀道広「部屋干しぺっとり君」
5位:渋谷直角「カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生」

次点 花沢健吾「アイアムアヒーロー11〜13」
古谷実「サルチネス ②〜④」

2013年も本はいっぱい買ったし、読みました。
まずは何しろ天久聖一の「少し不思議。」。この人の持つ面白さと紙一重の狂気がバーストした現実と夢を行き来する話の凄まじさ!帯のピエール瀧じゃないけど、「あまちゃん!もっと書け!」です。もっと読んでみたい。その後出された「ノベライズ・テレビジョン」も面白かったです。
二位は小中学生の時にやりまくった伝説のガチャ、コスモスの研究本。「うわー!これ持ってた〜!」とか読みながら、何度も叫んでしまった家宝級の一冊となりました。
三位の電気グルーヴのアートワーク本もレイアウト含め素晴らしいアーカイブになっていて、同じく家庭に一冊必携。
四位のタモリ論はタモさんに、というより、作者の樋口毅宏の語り口にヤラれました。「雑司ヶ谷」二冊ほか過去作にもアタックして、参りましたという感じ。
五位のどついたるねん写真集は、どついたるねんの音楽なんて何も知らなくても、こいつらいいなぁと笑顔になれる仕上がりで、こういうアプローチもあるんだなと勉強になりました。
漫画部門は内容云々よりも「こんなん本屋にあったら買わざる得ない」な装丁のチャールズ・バーンズの「BLACK HOLE」とか、相変わらずの鉄板っぷりの大橋裕之とか、あざといなーとか色々思いながらも読まされちゃういにおの新たなるマスターピース「うみべの女の子」、ヘタウマの局地堀道広、知り合いmihocoとのブロス対談も記憶に新しい渋谷直角のサブカル殺しとか、当然花沢、古谷も読んだりで、本棚がまた賑やかになった印象の一年でした。やっぱり2013年も漫画に救われた!

〈女子部門〉
1位:椎名琴音
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2位:有村架純
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3位:刈谷友衣子
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4位:夏帆
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5位:奥仲真琴(PASSPO☆)
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6位:テンテンコ(BiS)
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7位:トミタ栞
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8位:蒼波純
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9位:黒木華
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10位:川栄李奈(AKB48)
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女子部門!2012年の俺アワード一位で能年ちゃんを選んでいたのですが、なんせ去年はあまちゃんYEARだったわけなのでもうみんなの能年ちゃんとなりました故、殿堂入りとさせていただきます!橋本愛ちゃんもしかり!(有村ちゃんはあんまりにも可愛さ新発見だったのであまちゃん枠から例外的にランクイン!しゃあないでしょ、マジで笑)

で、2013年夢中になった女子はもちろん大森さんもですけど、何と言っても椎名琴音ちゃんッ!!!山下敦弘監督の「エアーズロック」の主演のあの娘です!悶絶死寸前の可愛さでした。そして、2013後半に判明した音楽の才能!自分で作って歌ってる曲が神がかっていい事実!完全に2014年ブレイクするので、早めにチェケしといてください。
以下、目が離せなかった女子たちは上の煌めいてる写真でお確かめください!

というわけで相方ソガワの結婚だとか、まーーー色々あった2013でしたけど、今年もしくよろ。2014は銀杏の二枚で幕開けですよッ。

それでは良いお年を!!ちゅどーーん!!!
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youngas shinoda
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# by youngas | 2014-01-01 06:52 | 俺アワード
2013年 02月 20日

Cloud Nothings-Live on KEXP

俺アワード2012で音楽部門1位にしたCloud NothingsのKEXPライヴ映像。

度のキツいメガネ、ヘロヘロのシャツ、小さい二重の瞳、無精ひげ、ボサボサヘアー、鼻にかかったこもった声、メンバー全員シンプルな服装、小さなタトゥー。これぞ完璧なメロディーとラフな演奏。

いやホント好きすぎる。4曲目のインスト『SEPARATION』鳥肌立ちっぱなしの3分間。
自分の全人格を捧げられる渾身の1曲。俺ってこの曲です。





youngas sogawa
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# by youngas | 2013-02-20 15:16
2013年 02月 03日

zine 『ink Riders』

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好きな映画や好きな音楽について書かないと決めたけど、少し書きたくなってきたから書くかも。





あと1カ月ぐらいしたらできるかな。





あなたの生活にさざ波を~さらららら~。










youngas sogawa
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# by youngas | 2013-02-03 18:52 | Drawing
2013年 01月 08日

XX KLUV3

ゲイ春!ゲイが春売ってるみたいになるね、カタカナにすると!

ご無沙汰しておりました!「終わっちゃったの?」とか「早く再開して!」の声がまったくなかったチョメクラ3が気まぐれかつオレンジロードに復活!

新年一発目はこの娘しかいない!

ではご覧ください!

XX KLUV(チョメチョメクラブ)3とはyoungasのゾンビ映画はスカッとするとか怖いとかそんなんじゃなくて早く本当にこうならねーかなぁと完全に現実逃避で見てるほうshinodaが憧れのあの娘と全力で妄想恋愛をしてみるキモカワユスなコーナーです。

第17回〈橋本愛〉

いい天気だ。いや、むしろ天気だけがいい。

青空がどこまでも広がっている。雲がゆっくりと流されていく。

高校の屋上。今日も授業をサボってここに寝転がっている。

でもどうだ。俺なんかいなくても授業はどんどん進んでいくし、誰一人探してくれる人もいない。家に帰れば親父が死んでから母親はアル中で絡んでくるばっかりだし、兄貴は引きこもって夜毎ブツブツとつぶやきながら壁をガンガン叩いてくるし、家の中は荒れ放題だ。誰も俺なんか必要としてない。だからこうやって高校側からやめてくれと言われるまで俺はこうして一人の時間を生きていく。いつか高校をやめたら、俺はどっかどうでもいい所に働きに出るのだ。そして慎ましく何にも期待せずに、誰にも知られずに生きて行くのだ。クズみたいな人生だ。でも神様は俺を殺さない。どこまでも不公平だ、神様ってヤツは。

ガチャ。

屋上の扉が開く音。

さすがに飛び起きて端っこに隠れる。

誰だ?

あの娘。あ。橋本さんだ。

クラスが一年の時一緒だったな。俺と同じで橋本さんもいつも一人だった。いつも窓際で本を読んでた。美人過ぎて、絵になり過ぎた橋本さんは一部の女子に妬まれて、いじめられているらしいと噂で聞いたことがあった。

一度右手を包帯でぐるぐる巻きにして登校してきたことがあった。先生に聞かれて「帰り道に転んでしまいました」と答えたら、「気をつけなさいね」と先生は笑ったけど、俺はその後すぐに目を伏せた橋本さんの表情を見て絶対誰かにやられたんだと悟ったんだ。

でもそれも聞けないまま、クラス替えで橋本さんとは会わなくなってしまった。たまに橋本さんが気になって彼女のクラスの前をわざと通り過ぎたりした時、彼女は一年の時と同じで窓際で本を読んでた。

その橋本さんが屋上に何の用だろう?

授業の時間真っ最中だから抜け出してきたのかな?

屋上の金網の前に腰を下ろしてしばらく遠くを眺めていたけど、橋本さんはその後カバンから本を取り出して読み出した。

読書しにきたのか。

こんなチャンスはもうないかもしれない。どうせやめるけど、この高校にいたっていう唯一の思い出にしようと思って、俺は橋本さんに話しかけてみることにした。

「橋本さん」
「え!あ、はい」

急に話しかけたから橋本さんはすごく戸惑ってるみたいだった。

「あ、俺、覚えてますか?」
「あ、うん。同じクラスだったよね?一年の時」
「あーよかった」
「何で?」
「覚えてないんじゃないかなと思ってたから」
「そんなことないよ。ふふ」
橋本さんが笑った。初めて見た笑顔だった。
「いつも本読んでるよね?」
「あ、うん」
「ドストエフスキーとか芥川とか?」
「え?」
「いや、橋本さんいかにも文学少女だから、そういうの読んでそうだなって」
「ごめん。ドスト何?芥川って自殺した人だっけ?」
「知らないの?ていうか、じゃあ、何読んでるの?宮部みゆきとか東野圭吾とか?」
「あーごめんわかんない!今読んでるのはこれ!」

ブックカバーを外して出てきたのはとりいかずよしの「トイレット博士」だった。

「漫画!漫画だったの!?」
「漫画だよ!漫画しか読まないよ、私。ふふふ」

驚きだ。その後、橋本さんは好きな漫画の話をマシンガンのように話してくれた。一番好きなのは「天才バカボン」で一年の時窓際で読んでいたのは「がきデカ」と「つるピカハゲ丸」だったらしい。

「橋本さんてこんなに面白くってこんなにしゃべる人だったんだね」
「まぁね。クラスではちょっとすましてるけどね。ふふ」
「あ、でもいじめられてたでしょ?」
勢いでそう聞いたら橋本さんが黙った。やべー、余計なことを、と思った次の瞬間、橋本さんが笑い出した。

「あははは。いじめ?私が?ふふ。何で?そう見えた?」
「友達いなかったし、そうかなぁって」
「まさか!私高校の娘たち何か合わないんだ。だから作らないって決めたの。地元に帰れば友達いるから」
「あ、でも、包帯!そう!包帯!巻いて来てたよね?」
「ヤダ!よく覚えてるね〜。あれ本当はスケボーやってたんだあの時。スパイクジョーンズカッコいいとか思っちゃって!でもすぐやめたけどね。続かないんだ、私。ダメだよね〜」

想像と違った。想像してたのはこんな橋本さんじゃなかった。何だか少しガッカリもあって、その後少し話して俺たちは別れた。

俺は高校をやめないで結局卒業し、アル中の母親と引きこもりの兄貴の面倒を見ながら、工事現場で働いていた。ある日、行った現場の近くの弁当屋さんで橋本さんと再会した。

「あ!久しぶりじゃん!」
「橋本さん、バイト?」
「うん、まぁね。一応女子大生だけどね。あ、今日何時に終わるの?」
「え?一応、五時の予定だけど」
「え!私も五時までなんだ!飲みに行こうよ!」
「え?いや、あの…」
「あ、じゃあ、終わったらここ来て!」
「え、でも、あの…」
「いらっしゃいませー!しょうが焼弁当ですね!」

断る理由もないかと思って、急いで現場を終わらせて、橋本さんと駅前の小さな焼き鳥屋に入った。

「カンパーイ!」
「あ、どうも」
「暗いなぁ!どしたの?悩んでるな!青年!私で良ければ話してよ!」
「実は…いや、いいよ!暗くなるし」
「気にしなくていいから!私が受け止めるから!」
「いや、無理だよ。絶対」
「何で?」
「橋本さんにはキツいと思うから、こんな話」
「決めつけないでよ!わかった!私の話からしよう!」
「え?」
「私が話したら話してよね」
「うん、わかった」
「私さ。いじめられてたんだ、本当は!」
「え?でもあの時…」
「あの時は暗くなるかなと思って強がったの。今は時効だからね!はは」
「ははって…」
「かなりヘビーだったんだ。だからギャグ漫画に救ってもらったの」
「トイレット博士…」
「そう!あと、バカボンとかね。あの包帯も酷いことされてさ、今も消えないんだ、痣が」
「…」
「おまけに好きだった先生にフラれるし、唯一クラスで優しくしてくれた男子にはレイプされそうになるしさ。ほーんと最悪だったの。だからギャグ漫画読んであの日死のうと思ってたんだ本当は」
「え!」
「でも君が来てくれた。だからやめたの。命の恩人なんだよ、君は。ふふ」
「…」
「友達も地元にもいなかったの。私転校ばっかりしてたから。両親は小さい時に離婚してるし、母親に引き取られたんだけどね。その母親も一昨年事故で亡くなっちゃってさ。何で私ばっかりこんな目に合うんだろうって思ってたらさ、ん、ごめん!」
そこまで言ったら橋本さんの目から涙が溢れた。俺も聞きながらもらい泣きしてた。
「ごめんね、なんか。で、君は!?何があったの?」

言えるはずなかった。

その日は結局朝まで飲んで朝方カラオケまでして翌朝の仕事に遅刻した。

橋本さんとはそれからちょくちょく会うようになった。

俺は橋本さんが好きだ。

だけど今日も言えそうにないな。そう思って飲んだ居酒屋。

「ていうかさ、告白してよ!」
「え?」
「もうそれまで私に言わせんの?」
「あ、いや、あの…」
次の瞬間、橋本さんが俺にキスして、周りからなぜか拍手が起こった。

※この小説に関するお問い合わせ、質問、意見などは一切受け付けておりません。
また、女性ってこういうもんが溢れ過ぎててちょっと引いたとかいうリアルな苦情などはお断りします。



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# by youngas | 2013-01-08 23:48 | XX KLUV3
2013年 01月 01日

俺アワード2012 - sogawa-

一年のベストを各部門別に勝手に発表する毎年恒例の俺アワード!!

ちなみに今年曽川が見聞き読みしたものなので、リリースや発表が2012年じゃないものもありますので悪しからず!!

思えば今年は大変濃い1年間だったように思います。海外に1カ月住んで仕事をするという今後の人生に大きな影響を与える出来事に恵まれたり、『ぐるぐる回る2012』や『FACE to FES.』『大気圏内』『IMAZE NIGHT』などの音楽イベントで絵を描かせてもらったり。長年欲しかった革靴や財布も買えたし、仕事でも転勤を機に良い流れを掴めています。愛猫のアルも怪我や病気などなく健康。

ジンを作ったりイベントをオーガナイズしたりは出来なかったので、2013年はマイペースでその辺を実現したいと思いますので何かの際にはお力添え下さいませ。


〈映画部門〉

01位:『サニー 永遠の仲間たち』

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02位:『アタック・ザ・ブロック』
03位:『ソーローなんてくだらない』
04位:『Drive』
05位:『アジョシ』
06位:『アイドル・イズ・デッド』
07位:『孤島の王』
08位:『冬の小鳥』
09位:『かぞくのくに』
10位:『監督失格』


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邦画4作、韓国映画3作、洋画3作。やっぱ韓国映画の面白さに舌を巻いた2012。邦画とはいえ9位の「かぞくのくに」にはヤンイクチュンが主演してるし。ほかにも「チェイサー」や「哀しき獣」まだ観てないけど「高地戦」なんかもあるしで韓国勢おそるべし!!!そして1位も韓国の【SUNNY】なんか理屈抜きに楽しめて、喜怒哀楽の全部のツボを押されたわ~って未だに思える作品。ほんと「少年ジャンプ」みたいだし「高校サッカー敗戦後のロッカールーム」みたいな名画。みんなで観て元気になろう!!!

2位の【アタック・ザ・ブロック】はB級映画ながら、なんかオシャレで気にかかる作品。低予算らしく非CGなクリーチャー表現も自分的にはグッド。ただもう少し毛の質感に気を遣えなかったか?と思う。キューティクル0過ぎてギシギシの極みが終始気になりました。もはや10代の男の子がBMXを立ち漕ぎした段階で加点がハンパない俺なので、このチャートもあてにならないです。
【ソーロー~】主人公の新人バイトを指導する際のイキり方に爆笑!【Drive】のライアンゴズリングはスベらないカッコよさ!!食後の爪楊枝はいまだに真似してます!【アジョシ】【冬の小鳥】のキム・セロンちゃんなんてもはや大女優。自らを土葬しようとするあの静かなシーンは忘れられません(冬の小鳥)。どちらもキムセロン出演じゃなかったらチャート入りが怪しいほどの存在感。
BiSちゃんの6位【アイドル・イズ・デッド】もしっかり1時間楽しめた。3人が映画にチャレンジしている段階で親心加点だし、アルバムに付けてくれてホント良かった。7位【孤島の王】はチャートインするような映画じゃないかもしれないけど本当に良い作品だと思う。負け戦と分かっている絶望感や若さゆえの暴発、その後の虚無感などなど映画を見慣れている人に是非見てほしい。9位【かぞくのくに】安藤さくら&ヤンイクチュンという考えられないキャスティングに悶絶しました。人として現代に産まれても、従わなければいけない大きな政治の力。これに絶望すらできず生きていく事しか選択肢が無い苦痛が痛いほどキチンと、かつ無表情に描かれている気がします。10位【監督失格】衝撃のあのシーンを映画としてパッケージしたインパクト。
たぶん130作品ぐらい観たと思います。2013も沢山観たいっす。




〈音楽部門〉


01位: Cloud Nothings / Attack On Memory

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02位: Literature / Arab Spring
03位: Kendrick Lamar / good kid, m.A.A.d city
04位: younGSounds / more than TV
05位: 透明雑誌 / 僕たちのソウルミュージック
06位: 田我流 / B級映画のように2
07位: OMSB / Mr. "All Bad" Jordan
08位: BiS / IDOL is DEAD
09位: GAPPER & 5LACK / 我破


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殿堂 : 5LACK / 情

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前のも、その前のアルバムも大大大好きなアメリカはオハイオ州のバンド【Cloud Nothings】の新作が2012年ぶっちぎりの第1位!!!!凄いおじさんスティーブ・アルビニ(詳しくはググッてね)を迎えて作られた今作は、前作までのおちゃらけファストなロウファイサウンドからガラッと一新、まるでフガジ+ピクシーズとでも言わせるかのようなゴリゴリ硬派かつ美メロでエモい最高の鎧を装備しちゃいました。本当に奇跡的なアルバム。一生聴くし、死ぬまで手放さない1枚。
2位もアメリカから【Literature】完全に無名だし、プロモーションもたぶん皆無。なのにここまで素晴らしいギタポ、パワポのアルバムはSpearmintのA Week Awayぐらいじゃないか?って唸るほどの出来。本当に捨て曲皆無で、コスパも最高レベルの一皿。いまとなってはこの界隈に欠かすことのできないペインズ(The Pains Of Being Pure At Heart)のメンバーが絶賛してるそうですが、そんな彼らの良作を軽く(いや本当に)凌ぐクオリティー。バズコックスやレジロスなんかが好きな人のハートも打ち抜くはず!!!
3位【Kendrick Lamar 】と7位【OMSB 】は自分の中におけるヒップホップのインパクトを更新した強烈な2枚。ケンドリックは1位でも良いかな?と思ってたし、OMSBは白黒ジャケの感じが「俺ら世代のマイジェネレーション」ことアークティックモンキーズの1stを彷彿とさせるとこもあるので、パンク的な捉え方で聴いてました。 4位【younGSounds】は珍しく発売前日にCD屋に駆け込んでパッケージをフラゲした熱い1枚。しかも「ヤングサウンズのテーマ」という曲は『ヤンガスさん!!ヤンガスさん!!』を連呼してるように聴こえる俺得アンセム。ディスクから汗がほとばしるような血走った高熱作品。 5位【透明雑誌】ナンバガ臭がハンパなかったのでずっと敬遠してたけど、軽い気持ちで聴いてみたら一瞬で頭の先までズブズブはまっちゃった優良アルバム。時期はずれなハマりかたをしたので誰とも話が合わない今年でした。ツアーTを絵描きのストマックエイクが手掛けてるのも妬ける~。
6位【田我流】日本語ラップを使った音楽で現在最高到達点は彼じゃないかと思っています。8位9位は毎年好きなんでアレなんでアレです。
そして悩んだ挙句【殿堂】とさせてもらった5LACKの情。フリーDLやミックステープ文化で新しい音楽の楽しみ方を提案してくる彼ら世代、彼ら界隈。部屋で作って部屋から発信、最短距離で作り手と聴き手が金を介さず繋がる、健全ながら日銭商売にはならない形。ここまでニーズがある人がやるって事に大きすぎる意味がある。しかも今はDLできませんので『昔ネット上にはあった名作で、PCに入ってる人は楽しめる』という物。なので伝説の場外ホームラン的な作品と捉えたいと思います。
いま伝える事を自分の武器をもってして最速で提案している。既存の形を壊している紛れもない新世代パンクアプローチ。




〈マンガ部門〉


01位: たのしい人生 / 本秀康
02位: シティライツ 3巻 / 大橋裕之
03位: 淀川ハートブレイカーズ / 須田信太郎+キングジョー
04位: 部屋へ! / タナカカツキ
05位: 夏の手 / 大橋裕之
06位: 僕らのフンカ祭 / 真造圭伍
07位: まんが道(決定版) / 藤子不二雄A
08位: Ebony and Irony / 長崎訓子
09位: にこたま 4巻/ 渡辺ペコ


殿堂 : オレの宇宙はまだまだ遠い、すーちゃんの恋 / 益田ミリ


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チャート以前に【バクマン】と【PUNK】が終わった事と古谷実の【サルチネス】が始まった事。これは結構大きいなぁと思います。あと【式の前日】【IPPO】もかなり楽しめました。2013年はこういう線の細い作品を読みたくなりそうです。
チャートですがyoungas的には【シティライツ】を1位にしたかった。だって二人揃って2年連続で1位になるものなんて今後もないだろうから。でも、この神の領域に達してるシティライツを鼻差で差したのが【たのしい人生】でした。かわいい絵とタイトル、ポップすぎる色使いともはや巨匠と呼ばせて頂きたい大原大次郎さんによる装丁&タイポグラフィ、なのに内容はクソ下品でグロい、でもたまにハートフルというまさに白昼夢といいましょうか紙世界のメンヘラといいましょうか。とにかく毒キノコを食べて中毒になったような1冊。触るな危険!!! 
3位【淀川ハートブレイカーズ 】4位【部屋へ!】は本当に本として愛着が湧きまくった。篠田さんも書いてましたが手触りも色も表紙も内容も、どこをとっても最上のマンガ。一生本棚の一等地に鎮座させるであろう本たちです。5位はシティライツも描いてる大橋裕之さんの新作【夏の手】。弱虫たちのスタンドバイミー・SF編とでも言いたくなる感動長編ドラマ。6位【僕らのフンカ祭】高校時代の友達に電話したくなった。7位【まんが道(決定版)】youngasのバイブル決定版が決定版で再発。読まなくても買わなきゃいけない作品。絵描きさんとして大ファンな長崎訓子さんの【Ebony and Irony 】を8位に。描きまっくったからこそ到達する痺れる線をひく方です。9位も殿堂みたいなもんで渡辺ペコ作品。渡辺ペコと益田ミリは白紙の本でもチャートインさせちゃいますからね。もう意味ないっすw



〈その他〉

まずなんといっても【しずくちゃん】が可愛すぎて死にました。グリーンダカラのCM以外にもYOUTUBEで何度も何度も動画を観漁った。いやぁ奇跡ですよね、あの天使。あとドラマ版【ボーイズ・オン・ザ・ラン】がとっても面白かったのと、金曜日23時に放送している【テラスハウス】というクソくだらない番組がクソ面白いです。

2013年もyoungasを宜しくどうぞ!!



youngas sogawa
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# by youngas | 2013-01-01 13:52 | 俺アワード
2012年 12月 31日

俺アワード2012

一年のベストを各部門別に勝手に発表する俺アワード!!

ちなみに今年篠田が見聞き読みしたものなのでリリースや発表が2012年じゃないものもアヌス!

〈映画部門〉
1位:『ニュータウンの青春』
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2位:『サニー 永遠の仲間たち』
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3位:『スーパー!』
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4位:『こっぴどい猫』
5位:『ソーローなんてくだらない』
6位:『サウダーヂ』
7位:『先生を流産させる会』
8位:『ベルフラワー』
9位:『アウトレイジ ビヨンド』
10位:『恋に至る病』


まずは映画部門!今年はいい邦画との出会いがハンパなくあって初めてベスト10にしましたけどその内、7作品邦画!!1位は山下敦弘イズム・ミーツ・ミーンストリートなしょっぱい青春映画のある意味新しい金字塔とも言える『ニュータウンの青春』。なんてことない映画だけどそれがすごくいいのと、自分の地元から近い浦安が舞台というのがここまで刺さった主な理由かもしれません。2位の『サニー』も素晴らしい青春映画。人生でこんな映画に何本も出会えないだろうなあと思うぐらいビンビン泣けました。韓国が舞台で設定も80年代なので入り込めない所もあるし、臭い設定やありえないシチュエーションとかも結構あるんだけどそれを抜きにしても間違いなく名作だと思います。未見の方は正月休みを利用してぜひ。新年一発目に見るには最高だと思います。3位は『スーパー!』。youngasの大好物エレン・ペイジのコスプレもいいし、ダークサイドKICK ASSなストーリーもドンピシャ。ラストも賛否あるでしょうけど大好きでした。近々ブルーレイで永久保存の予定です。4位以降は悩みましたね〜。今泉監督の集大成『こっぴどい猫』も本当に笑ったし、『ソーロー〜』はyoungasファンなら絶対見て欲しいぐらい面白かったし、『サウダーヂ』は年始に爆音で見て吹っ飛ばされた衝撃作だったし、伝説のyoungasツイッター討論事件勃発(笑)の『先生を流産〜』はやっぱり傑作だと思うし、ここまで情けない男もそういない『ベルフラワー』も殿堂入りクラスだったし、『アウトレイジビヨンド』は北野映画は死んだだの色々言われてたけど男なら血が騒ぐ最高のラストだったし、『恋に至る病』はツブラの可愛さのせいで数週間病に至る恋を我妻三輪子ちゃんにしちゃったし。
というわけでどれも名作・傑作ぞろいでした!次点では『Drive』、やっと完結した『踊るFINAL』、『モールス』、『森崎書店の日々』、『人生はビギナーズ』など。

〈音楽部門〉
1位:younGSounds『more than TV』
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2位:BiS『IDOL is DEAD』
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3位:私立恵比寿中学『エビ中の絶盤ベスト〜終わらない青春〜』

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4位フラワーカンパニーズ『ハッピーエンド』
5位:きゃりーぱみゅぱみゅ『ぱみゅぱみゅレボリューション』

音楽部門はやはりyounGSoundsに!!すげー良く聴いてました!やっぱりやけのはらが好き!BiSとエビ中は言わずもがな(笑)フラカンも相変わらずいいし、ぱみゅぱみゅは中田ヤスタカワークスが光ってましたね!しかし正直に言いますとここにあげた5枚と星野源とももクロのシングルを聴いていたぐらいであんまりアワードには向いていない一年だったかもしれません。サイプレス上野とロベルト吉野とか真心はアルバムと12月に出た奥田民生との地球三兄弟も聴いてますけど、どちらも出たら買うという感じなので新たな発掘という意味では全然でしたかね〜。あ!でもceroとかうみのてやシャムキャッツ、stillichimiyaBIG BENのソロとかはすごく良かった!洋楽だとDEATH GRIPSも良かったし、BOYS NOIZEもやっぱり聴いちゃう。THE DODOZって子たちも良かった。ですが、来年はもっとちゃんと聴こうっと。


〈書籍部門〉
1位:園子温『非道に生きる』
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2位:Chim↑Pom『芸術実行犯』/『SUPER RAT』
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3位:水道橋博士『藝人春秋』
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4位:成海璃子写真集『RICO DAYS』
5位:せきしろ『学校の音を聞くと懐かしくて死にたくなる』

-漫画-
1位:大橋裕之『シティライツ』
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2位:原作:森本ヨシアキ/作画:須田信太郎『淀川ハートブレイカーズ』
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3位:真造圭伍『台風の日』
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4位:大橋裕之『夏の手』
5位:タナカカツキ『部屋へ!』

本はとにかくいっぱい読みました!園子温監督の「非道に生きる」とチンポムの「芸術実行犯」は面白かった!どちらからも人生とは攻めてナンボというのを学んだ気がします。後半の最大の出会いだった博士の「藝人春秋」は若手芸人にはバイブルとなりうると感じたし、何か表現というものに少しでも携わっている人ならヒントがいっぱい落ちてる本なのでお薦めして生きていこうと思います。成海璃子ちゃんの写真集はサイン入りをゲットしてから毎日拝んで出勤しています(嘘)川島小鳥撮影ってのもグッときた理由ですけど水着の何枚かが神憑って可愛くて吐きそうでした。せきしろさんはまあ毎度言うことなしですけど、今回のこれはヤバかった!短編集ですが特に「べっぴんさん」は数年ぶりに電車で声を出して笑ってしまった面白さでした。次点では「ピエール瀧の23区23時」、鈴木裕之「ナンセンス図画帖」、佐山彩香写真集「佐山彩香と一泊二日」など。
漫画部門は神の域に達した大橋裕之先生の「シティライツ」と「夏の手」、表紙から装丁から紙の手触りから内容から何もかも好みだった死んだら棺桶に入れて欲しい一冊「淀川〜」、唸る面白さの短編集「台風の日」、カツキ先生の水草への偏愛ぶりが度肝を抜く「部屋へ!」などスッと決まるベスト5でした。次点ではお友達女子からのススメで読んだら「何だこりゃ!でもヤベー」だったふみふみこ「女の穴」、古谷実の新連載「サルチネス」、裏切らない朝倉世界一「春山町サーバンツ」など。

〈女子部門〉
1位:能年玲奈
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2位:二階堂ふみ
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3位:成海璃子
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4位:玉井詩織(ももいろクローバーZ)
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5位:ミチバヤシリオ(BiS)
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6位:我妻三輪子
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7位:廣田あいか(私立恵比寿中学)
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8位:佐山彩香
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9位:島崎遥香(AKB48)
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10位:佐津川愛美
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女子に関しては能年ちゃんがいろんなものをひっくり返して来やがった(笑)って感じなのであんまり語ることもなし!全員写真載せたのでそれ見てください。みんなかわいいでしょ?


というわけで今年は異動になったりだの、ここでは書けないことが色々ありましたけども、いい一年でした!DJも後半リベンジが出来たし、WEBでコラム書かせてもらったりして新しい友達もいっぱい出来ました。youngasのほうでも何か必ずやりますんで気長にお待ちを(笑)

では良いお年を〜〜!!!!

youngas shinoda
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# by youngas | 2012-12-31 15:34 | 俺アワード
2012年 12月 11日

大気圏内 第六層

友人のイベント関連であれこれ描かせてもらった。


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楽しく描けた~。





youngas sogawa
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# by youngas | 2012-12-11 23:48 | Drawing
2012年 08月 28日

5年目のyoungasを考える

youngas(ヤンガス)。

元々は俺個人のTシャツブランド名として考えた名前だったんだけど、スペルが決まってなくて曽川くんに決めてもらったりして、その宣伝用にとZINEを作ることになり曽川くんに協力を依頼、いやむしろこういうの作るほうが楽しいじゃん、じゃあブランド名じゃなくてうちらのユニット名でいいか、それじゃホームページを、ブログを…と、仕事帰りのアキバのベローチェで話し合って話し合って、ほぼ初期衝動だけで始まっておじさん達に何ができるのか模索しながら這うようにして歩いて来ました。

とは言っても、5年目のくせに、「youngazine(ヤンガジン)」という発端となったZINEはまだvol.1以降出していないし、曽川くんが主導で制作した別冊が数冊、あとは活動といえばblog内の妄想デート&恋愛小説「XX KLUV(チョメチョメクラブ)」や映画批評「やんがすちゃんのYMO」なんかの更新、友達のイベントにyoungasとしてDJで参加、知り合いのフリーペーパーなんかに曽川くんがyoungasとしてイラストを数枚寄稿ぐらいのもの。

最大の露出は今や渋谷パルコ内にて営業中の「ONLY FREE PAPER」さんに「置かせてください」と頼まれ一等地に置かせてもらって、その後ブログで長々と紹介して頂いたことと、「youngazine」の的確な評論を著名なライターで編集者で翻訳家である野中モモさんにブログ内でしてもらったこと、それからロマーンズのラストライブ二発を物販担当の軽スタッフとして関わったことでしょうか。

そんなワケで「まだやってんの?」「やってます、一応」の数年で、状況もやりたいことも変わったり、無くなったりなので、何のためにと言われたら、「そらー続けることが目的です」とダッシュで本題から逃げるしかないわけなのです。

でもやっぱりyoungasが好きとか面白いとか言ってくれる奇特な人も周りにいるはいるし、これでやめちゃうのはまだつまんないよね?と思ってるから、やめはしないけど、じゃあ一体何をするべきなのかを5年目の節目にじっくりと考えてみたのです。

そしたら!

なんと!

ない!!!!!!!!!ww




なかったんですよね、何にも。

僕らに何かできることもするべきことも何もなかった。

でもね、だからこそ、何かあるんじゃないかと思ってるんです。

それこそ、震災があってから、日本は何だか元気がなくなってしまったとか、そういうのを僕らyoungasが‼っていうのもなんかしっくりこないし、もちろんそういうことに無関心ではいられないけど、求められてるモノではないから、シリアスに走り過ぎるのはどうしても違うと思うんです。

それで我々の状況みたいなものを俯瞰で鑑みるにこの混沌そのものをメッセージにするしかないみたいなところに今いる気がしています。

つまりは何にも伝えなきゃいけないことはないけれど、この自分たちの混沌とした状況をそのまんま見せることが今のyoungasなのかなという気がするので、深読みせずにこれからの僕らを面白がって欲しいなぁと思います。

二人とも家庭を持ってマイホームパパになったら、たぶんyoungasの本質というか面白さはなくなると思うので解散てことになる気がします。

だから、今5年目で、二人とも家庭を持つこともなく、まだ悶々としているこの感じを楽しんでくれたら幸いです。

言いたかないけど、曽川くんと話していると、いつまでも楽しいし、いつまでもワクワクするんです。

だからまだ終われないなーと思います。

パレードはまだ終わらない。

いや、そうじゃなくて、まだ終われないんです。

だから面白そうと思う人はどうぞyoungasのパレードに参加してください。

で、「あー自分よりダメな大人もいるんだな」でも「自分と同じ感じの人達がいて何だか救われた」でも「いやー別になんとも思いません」でも何でもいいから、僕らにそれをぶつけて欲しい。

Chim↑Pomがやろうとしてることを僕らyoungasは方法がどうあれカッコいいことだと思っています。

自分は何もやらないのに文句ばっかりな人より、どう思われようとも自分の主義主張を行動で示す。それもセンスのいいやり方、ネーミングで。

それはバッチリ僕らがやりたいことでした。

だけど、今、youngasでChim↑Pomをやるのは違うから、僕らなりの面白いことをいくつか投げてみようと思います。

その第一弾が9/16(日)に埼玉スタジアムで行なわれる「ぐるぐる回る2012」のアートマーケットへの参加です。

来れる方はぜひ。でもわざわざ来たのにしょうもなっ!という意見には僕ら二人とも聞かないふりを決め込みますのでご容赦くださいw


youngasがまだ何かやろうとしてるから俺も、私も何かやってみようかなと思う人が一人でもいたら、僕らの存在は無駄ではなかったと安心してあの娘にプロポーズできます。(念のため言っとくと、youngasが独身なのはモテナイズだからではありません。めっちゃくちゃ二人ともモテるんです。でも理想が高いんです。いやマジで)


どうか、こっからのyoungas、5年の節目にやらかしますから見ててください。

最後に全てのヤンガスへ。


「ボーッとしてたら景色と間違えられちまったけど、景色だって重要なんだってことを思いしらせてやろうぜ‼」


youngas shinoda


これ↓youngasのNEW LOGO。ステッカー欲しい人は「ぐるぐる回る」に来てください。

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# by youngas | 2012-08-28 23:55
2012年 08月 13日

XX KLUV3

第16回〈BiS 其の三〉

そうして彼女達はアイドルになった。

BiSという名前で活動している。

その後の活躍はご存知の通りだ。

信じられないかもしれないが、これはノンフィクションだ。

そして、それから二年後ー。



「BiSのチケット取れた⁇」
「東京ドーム⁈取れるわけね~じゃん‼一分で即完だってよ」
「だよな~」

日比谷線の車内の男子高校生の会話。
俺はニヤつきながら、その横をすり抜けてホームに降り立つ。

ホームにはBiSの看板。
ニューアルバムの広告。


今や、アイドルと言えばBiSだと言われるまでになった。

階段を駆け上がると寺島さんが手を振っている。

「お疲れ様~」
「お疲れ様~じゃないよ‼車ん中にいなきゃダメでしょ?君はトップアイドルなんだから‼」
「トップアイドルと言えども大事なマネージャーの出迎えぐらいはいたしますよ!」

会社を辞めた俺はいつのまにかマネージャーになっていた。


車に乗り込む。

みんないる。
プーは寝てる。
「お兄ちゃんおはよう‼」
ユリカは満面の笑顔だ。

のぞしゃんは化粧をしている。
ミッチェルはガムを噛みながら携帯ゲームに夢中だ。

青山のスタジオ。

今日はドーム公演のリハーサルだ。

淳之介こと渡辺さんがいる。

「お疲れ~。時間ないからすぐ打ち合わせしちゃおっか」
「わかりました~」

5人を座らせる。

打ち合わせが終わり、昼飯のあと、軽いダンスレッスン。

それが終わったらプーとミッチェルはラジオ、他の三人は雑誌の取材が入っている。

「お疲れ様です。じゃあ、プーちゃん、ミッチェル行こっか」

同期のマネージャーさゆりちゃんだ。

さゆりちゃんは元アイドル志望で、今はBiSに自分の思いを重ねているらしい。

「あ、あとでメールしますから」
「わかった」

寺島さんには言えないが、さゆりちゃんと俺はちょっと前から付き合い始めていた。

しかしそこは分刻みのトップアイドルのマネージャー同士。ろくにデートも出来ないのだが、それでもさゆりちゃんは隙を見て会いに来てくれたり、時間が空けば家にやってきてくれた。

でも何か俺もこれが恋心なのか判断出来なくて、キスもエッチもしない日々が続いた。

その日の夜もリハ終わりで、数時間あるからって、六本木で待ち合わせをした。

「うふふ」
「うふふって…何かさゆりちゃん感じ違わない?」
「わかる?」
「お化粧だ‼」
「そう‼わかる?」
「かわいいね」
「え?」
「いや、だから、かわいい…ね」
「もう‼大人メークなんだけど‼」
「かわいいって…褒め言葉だよ?」
「疲れた‼」
「え?」
「もう、疲れたわ」
「それじゃ送ってくよ」
「知らない‼」

その後、さゆりちゃんはずっと不機嫌でさっさと帰ってしまった。

その一週間後。

夜中までテレビのロケが終わり、BiSのメンバーを送り届けると、さゆりちゃんからメールが来た。

「お家行く。ちょっと話あるから」

家でぐったりしていると、呼び鈴が鳴った。

「どうぞ」
さゆりちゃんが無言で入ってくる。

「どしたの?」
「誕生日だったじゃない?先週」
「あ。さゆりちゃんのね。指輪あげたじゃない‼」
「違うの。その後さ、家帰ったら渡辺さんが家の前まで来てて」
「え?」
「おめでとうって薔薇の花束。それに手紙も」
「え?手紙?」
「好きだって」
「あ、そうなんだ」
「あ、そうなんだって!キミはそれでいいの?」
「渡辺さんの気持ちだから、それは。俺がとやかく言うことじゃないし」
「何なの‼上司に彼女が告られてるんだよ?ヤバイとか思わないの?」
「ヤバイ?何が?」
「感想は?それだけ?」
「んー。よかったね」
「よ、よかったねって!それでいいわけ?私、渡辺さんに取られちゃうかもしれないんだよ?」
「さゆりちゃんの気持ちが渡辺さんにあるんなら仕方ないと思う」
「あーもう!私のこと本当に好きなの?」
「うん。好きだよ」
「知らない‼もう‼」

結局二人は自然消滅。

俺はBiSの担当を外れることになった。

マネージャーとして最後の夜。

打ち上げをして泣きじゃくる寺島さんに手を振り一人事務所に戻って明日からの仕事の整理をしていた。

すると廊下で声が聞こえた。

「わ、渡辺さん、困ります」
「さゆりちゃん、もういいだろ?俺の気持ちわかってんだろ?」
「私、好きじゃありませんから!渡辺さんのこと‼」
「ふざけんな!薔薇返せ‼10万もしたんだぞ‼」

俺は無意識に廊下に出ていた。

「あ!お前いたのか!」
驚く渡辺さんをぶん殴って
「さゆり、行くぞ」
と、さゆりちゃんの腕を引っ張り歩き出した。


その後、俺は色々あってさゆりちゃんと結婚した。

BiSのメンバーも式に来てくれた。

ぶん殴った渡辺さんもバツが悪そうだったけど参加してくれた。

プーが二次会でさゆりちゃんのとこへ来てつぶやく。
「さゆりさん。私達の今度出すCDに一曲、歌詞を書いてくれません?」
「え?」
「このダメマネージャーとのことをw」
「私が…?いいの?」

そして

その曲は「nerve」と名付けられ、彼女達の代表曲となった。





nerve

大人っぽいメークで

決めてきたつもりが

かわいいって言われて 軽く不機嫌

抱いてほしい気分で WOW

疲れたわって言ったら

それじゃ送ってくよって WOW

疲れるわ

その少し優しすぎるとこ

なんとかならないのかな

たまにイラっとしそうになる

そんな君が好きだってこと

わざとロマンティックなシチュエーションを作ってあげても

指にも触れない

カッコつけてるつもり?それとも私のこと好きじゃないの?

勇気がないの?

他の男の人に 花束をもらったよ

よかったねと言われて

もう 悲しいわ

この鼓動どうしてくれるの?

急に低い声で呼ばないで

すごく男っぽい時がある

そんな君がやっぱり好きなんだ

わざとロマンティックなシチュエーションを作ってみるけど

寄り添いもしない

カッコつけてるつもり?それとも私のこと好きじゃないの?

勇気がないの?

その少し優しすぎるとこ

なんとかならないのかな

たまにイラっとしそうになる

そんな君が好きだってこと

わざとロマンティックなシチュエーションを作ってあげても

指にも触れない

カッコつけてるつもり?それとも私のこと好きじゃないの?

勇気がないの?

カッコつけてるつもり?それとも私のこと好きじゃないの?

勇気がないの?




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# by youngas | 2012-08-13 19:51 | XX KLUV3
2012年 07月 28日

落書き発表会

I SAY NO!!

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ただ何となく描くだけです。

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こんにちは、ヤンガスと申します。

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原発には基本反対です。

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基本的には反対しています。ズルはよくねぇ。

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音楽が基本好きです。

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youngas sogawa
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# by youngas | 2012-07-28 14:15 | Drawing