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2012年 05月 28日

XX KLUV3

第13回〈能年玲奈-後編-〉

少女がポケットからiPodを取り出して耳に差し込み聴き始めた。

男は二本目のタバコを吸い始めた。

ヒゲ面は携帯をいじっている。

液晶画面が半分壊れて見えない。

ヒゲ面は上下に振ってイライラを隠せずにいる。

少女は目を瞑り横になった。

漏れた音が聞こえている。

雨の音が激しさを増している。

ヒゲ面は携帯を机に置くと横になり目を瞑った。

男は灰皿の上でタバコをもみ消すと、立ち上がり電気から垂れたコードを二回引っ張った。

部屋が真っ暗になって、男はそっと横になった。




朝。


少女は眠そうに起き上がりカーテンを開けて外を見た。

雨は上がっていた。

男はもう起きていて、タバコをくゆらしている。

ヒゲ面はまだ寝ている。

少女は居間を出て奥の部屋へ向かう。

少女漫画や小さな赤いランドセルがあり、ぬいぐるみや花が飾られている。

本棚をじっと見つめて、少女は一冊そこから本を抜き出した。

パラパラとめくる。

すると、本の間から写真が一枚はらりと落ちた。

少女はその写真を拾いあげ、じっと眺めた。

学生服を着た中学生らしい少年がピースしている。

少女はそれを元に戻すとそっと本棚にしまった。

少女が居間に戻ると、ヒゲ面がシャクシャクと音をたてながらリンゴをかじっていた。

少女に笑顔でリンゴを差し出す。

少女は笑って首を振り、窓の外を見た。

外で男がタバコを吸いながら木を見上げている。

少女がサンダルで外に出て横に行き木を見上げた。

男が木の下を指差した。

少女がうなづいた。



ヒゲ面がバスタブに重なる四体の遺体を見下ろしている。

男と少女はスコップで木の下を掘っている。


ひんやりとした風が辺りを包み、少女は汗をぬぐうとにっこりと青空を見上げた。

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by youngas | 2012-05-28 21:10 | XX KLUV3
2012年 05月 22日

やんがすちゃんのYMO(Youngas Movie's Opinion) vol.13

やんがすちゃんのYMOとはYOUNGASが映画について勝手かつダラダラと語り散らかすコーナーです。
(大いにネタバレを含みます。鑑賞後に読まれることをおすすめいたします)

映画「DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら夢を見る」を観ました。


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前評判が高くて楽しみにしていたんですが、あれよあれよと公開館が減っていきついにはDVDレンタルがスタートしてしまいこんなタイミングに。国民的アイドルなので上位10人の名前ぐらいは言えますが、それ以上は・・・うぅぅん・・・位のもので、ファンではございません。なんなら公式ライバル乃木坂46の方が(なかでも星野みなみ)好きだし詳しいくらい。
それでもあっちゃんの影が付きまとうオーラには例外なく惹きつけられるし、ガールズバーに居てくれたらずっと見てしまうだろうなぁと思い続けているともちんもカワイイと思います(中国語圏では「虎牙」と書いてともちん。怖えーわ、字づらが。虎の牙ってどう考えても八重歯イジりだろ!そうそう、ともちんの「Dear J」じつは超名曲だよね。)
篠田麻里子の美しさや、こじはるの大人っぽさ、柏木由紀のおっぱいなど、やっぱ今の横綱はAKB48以外ありえないと思ってはいます。

そんな自分が見たのですが、ちょっと皆さんの絶賛ぶりが理解できませんでした。もちろん作品として面白いし、今まで見た事が無い作品ではありました。さすが秋元と言わざるを得ない敏腕はビンビンにふるっております。
ラッパーでありながら映画、アイドルカルチャーに深い造詣を持つ宇多丸さんがおっしゃっていましたが、この映画を柱で分けると『震災』『総選挙&西武ドーム』『チーム4』の3つ。時系列もこの順なんですが、前記したようなスタンスでAKB48を見ている者にとってどうしても右肩下がり、後半になればなるほど興味が無くなっていってしまいました。しかも序盤はうら若き少女たちの涙につられてグッとくるのですが、あまりに泣くシーンが多いため涙を流すこと自体に慣れてしまいました、こちら側が。

とはいえ最初の柱『震災』で自分もボランティアで訪れた事のある岩手県大槌町などで地元の子供たちが目をキラキラさせ、時には泣いて喜んでいる姿は素晴らしかった。いまの彼女たちにしかできない、レディーガガにもメッシにもジョニーデップにもできない事だよなーと思い、その凄さを再確認したとても素晴らしいシーンでした。あの子供たち・若年層のこれから地元を支えていく方々が一生忘れない何かを作れるって横綱にしかできないもんなぁ。

つぎの柱『西武ドーム』なんですが、要は気温の高さや殺人的過密スケジュール、期待や不安からくる情緒不安定具合のなかでギリギリ支えながらの過酷なステージングって事なんだと思います。もっとも国民的トップアイドルなので上位数名は人権も糞もないヒドい日常を今はおくっており満身創痍なのかもしれません。そこは理解できますが、どう考えても『ももクロ』のZeppにおける1日3公演60数曲やった方がキツイだろーと思っちゃって。あんなもんアスリートじゃないですか?Perfumeにしてもあんなに高いヒールで踊り続けている。なんてのが不躾ながらチラついちゃう。あっちゃんが過呼吸になったりするのは仕方が御座いませんが、そこがチラつくと作り手がお涙頂戴の過剰演出にしているように見えちゃう。厳しいのかなぁ? 冷静に考えて数日連続かもしれませんが、そこはキッチリやれないと逆にいけないような気さえするのですが・・・どうでしょう?サッカー選手が後半へばったら評価はさがるように。そこはアイドルというステージ上だと逆に頑張って偉いって評価してもらえるもんなんだって意見も聞きましたが...うぅぅぅん

『チーム4』は基本「知らん知らん!!!w」って感じでしたw
男の子の問題が浮上して謹慎してた子の話に切り込んではいたけど、ここまで戦略的で革新的な大人たちがガッチリ囲んでるとそのスキャンダルすらも作ら・・・なんて邪推すら・・・。

こんな感じでしたが、たかみなさんには惚れました。兄貴って呼びたい!!!
まゆゆのブレなさにも惚れました!!!妹にして自転車のタイヤに空気入れてあげたい!!!
麻里子さまのじゃんけんにも惚れました!!!ピースサインのピアスしてるくせに決勝のフィニッシュブローがグーなんてズルいじゃないかと叫びたい!!!
香港のAKBショップにも惚れました!!!じつはサンスイポーっていう薄汚い街にあるくせに!!!

むかし週刊マガジンにMMRっていう宇宙人とか怪奇現象とか超能力とかを題材に扱うクソ面白いマンガがあったんです。そこに20xx年、日本に救世主が現れる!!見たいなことがよく書かれていたんです。
たとえば赤と白のコード、どっちかを切ったら繁栄、間違えば爆発ってシュチュエーションがあって救世主登場ジャジャーーーンって時にあっちゃんが鎧着て剣持って立ってたら、おれ実は文句一切ないですw




恒例の点数ですが、ごめんなさい!AKB48点!うそ!69点!




















youngas sogawa
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by youngas | 2012-05-22 02:21 | やんがすちゃんのYMO
2012年 05月 21日

XX KLUV3

第12回〈能年玲奈-前編-〉

地方のロードサイドのパチンコ屋の駐車場。

早朝だから車は一台も止まっていない。

少女が縁石に座っていて、遠くをぼんやりと眺めている。

薄汚れた白い車がゆっくりとやって来て彼女の前で止まった。

車の窓からパーカのフードを被った気の弱そうな男が顔を出した。

少女が振り向く。

男の顔を見て少女はニッコリと笑った。


助手席に乗った少女に話しかけることもなく、男は黙って車を走らせている。

少女もまたぼんやりと外を眺めている。

曇り空。

車はひたすらに長くて広い田舎道を進んで行く。



30分後。

ファミレス。

男がタバコを吸っている。

少女はメロンソーダをズズッと音を立てて吸っている。

会話はない。

男がポケットに手を入れて、まさぐった後、テーブルの上で手を広げた。

541円。

1円玉が1枚だけテーブルにぶちまけられた勢いでクルクルと回っている。

少女の方まで一円玉が転がって行き、メロンソーダまみれのストローでその一円玉をフーッと吹いた。

緑色の少し付いた一円玉が力なくテーブルのはしっこで倒れた。


15分後。

車は山道を走っている。

少女は椅子を倒して腕を組んで寝ている。

男はタバコを吸いながら空を気にしている。

ポツポツとフロントガラスに雨が当たり、男はため息と煙を吐き出した。

薄暗くなってきた。

雨の降る中、山道をひたすら登っていく。

車のライトが山奥の森の中に不気味に佇む一軒家を照らし出した。

車がその前で停まる。

雨粒が森の木々や車に当たって静かに騒がしい。

少女は目を覚ますとうーっとうなりながら伸びをしてあくびをした。

男が先に降りる。

鍵を差し込み扉を開ける。電気をつけるとぼんやりと長い廊下が浮かび上がった。

男は靴を脱ぎ、手前の左側にある居間に入って行く。

電気をつける。

男はその場に座り込んでタバコを取り出すと火をつけた。

煙を吐き出す。

少女もその部屋にやって来て男の隣に座る。

雨の音だけが聞こえる。

少女の視線の先には家族の写真。

にっこりと笑う男女の前で帽子を被った兄と思われる少年と恥ずかしそうに下を向く妹と思われる小さな幼女が写っている。

ふーーっ。

男の吐き出した煙がゆらゆらと部屋を登って行く。

ピンポーーン。

呼び鈴が鳴る。

二人そろって振り返る。

少女は立ち上がり玄関へ向かう。

扉を開ける。

背の高いヒゲ面の男が立っている。

ヒゲ面はにっこりと少女に笑いかけた。雨でびっしょりTシャツが濡れている。

少女も笑い返して男を無言で迎え入れた。

ヒゲ面はびっしょりの靴とびっしょりの靴下を玄関で脱ぎ捨てて家に上がり込んだ。

部屋でタバコを吸う男と目が合った。

二人は何も言わず軽く手を上げ挨拶をした。

ヒゲ面が腰かけた。

少女もまた隣に座った。

雨の音だけが聞こえる。


つづく
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by youngas | 2012-05-21 20:56 | XX KLUV3
2012年 05月 09日

April

4月を振り返る。

【映画】

・ファイナルデッドブリッジ
・SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者
・モンスター上司
・TOKYO
・少女たちの羅針盤
・でんでら
・人の善意を骨の髄まで吸いつくす女
・X-MEN ファーストジョネレーション
・アジョシ
・シークレットサンシャイン

計10本

香港から帰って映画見たい熱がムンムンしていた割には普通な数。

今月の王冠作品は『アジョシ』です!
ウォン・ビンがまーこれ説明がつかないほどカッコいい!!!特にボサボサヘアーの前半。
髪の間から見える柴犬みたいなクリクリの目が最高。

SR3はかなり大きな期待をしていましたが・・・見所は沢山あるんだけど、ホントどうしようもないほど感情移入できませんでした。『いやいやいやいや・・・』と突っ込み所が多すぎました。でもホント征夷大将軍は最高!

【マンガ】

・バクマン 18巻
・ジョジョリオン 2巻
・闇金ウシジマくん 23巻
・バンビーノ 10巻








youngas sogawa
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by youngas | 2012-05-09 00:25
2012年 05月 08日

描きました。

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youngas sogawa
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by youngas | 2012-05-08 15:58 | Drawing
2012年 05月 07日

XX KLUV 3

XX KLUV(チョメチョメクラブ)3とはyoungasのエビ中ではぁぃぁぃ推しなほうshinodaが憧れのあの娘と全力で妄想恋愛をしてみるキモカワユスなコーナーです。

第11回〈剛力彩芽〉

「もう別れるから」

彩芽からの最後の電話。

あれからもうすぐ11時間たつ。で、思ったんだけど、そもそも彩芽は俺の彼女だったのか。

はたから見ればカップルだったんだろうが、一度も付き合おうとか言ったことはないし、俺たちの関係を会話の中で確認することもなかったから、別れると言う彼女の言葉はなんだかちょっとうれしくもあった。


ゆうべの仕事帰りに同僚女子の水野と二人で飲んだ。
行きつけの居酒屋そがわ屋で半分は仕事の愚痴と、こないだ行ったインド料理が何食べても辛くって参っただの、会社の一番近所のコンビニが無くなっちゃって不便だったのにまさかあんなラメとヒョウ柄だらけの婦人服の店が出来るなんてねといった話を水野が楽しそうに話すのを聞いていただけだった。

だから嫉妬の要素は何ひとつなかったんだけど、彩芽はひどく嫉妬して「私とのメールを返せないぐらい盛り上がってたんでしょ?そがわ屋の裏のラブホでも行った?あーもういいや。別れるから」となったのだ。

彩芽の嫉妬は今に始まったことじゃないけど、今回は特別酷くて参った。

結局、俺も何だか本心でもないことを色々口走ってしまって大喧嘩。

今のところ彩芽から連絡はない。

今日は俺が一日休みで彩芽の仕事終わりに合わせて三茶で待ち合わせてご飯を食べることになっていた。

どうせ昼にでも「ごめん」とメールが来るはずだと思っていた。

昼を過ぎてもメールは来なかった。

接続中…

メールをチェック中…

何回やっても彩芽からのメールを受信することはなかった。

約束の18時まで後一時間。

俺は上着を羽織って外へ出た。

電車に乗って三茶へ向かった。

電車の中でもずっとメールを待ったけど彩芽からの連絡はない。
メール受信で心臓が激しく脈打ったけどAmazonのあなたへオススメのアイテム情報だったりして、それが前に彩芽と買ったPSPの最新ソフトだったりするから、また思い出してげんなりしたりして。

三茶。17時45分。

仕事は終わっているはずだ。

だけど、何だかこちらからメールや電話はしたくなくって、駅前のベンチに腰かけた。

問い合わせし過ぎてどんどん充電が減っている。

約束の18時を過ぎても彩芽から連絡はなかった。


19時。

ずっとiPhoneを持った男が同じベンチに座ってるなって思われてるんじゃないか。

何だか急に頭にきて立ち上がり、悔しさと寂しさで泣きそうになったりしながら、iPhoneをポケットにしまって駅へと向かった。

21時。

部屋には見てもいないテレビだけが楽しそうにしている。

俺はまだiPhoneの画面をベッドに横たわって眺めていた。

「君からメールがこないから一生僕は眠れないんだ」
銀杏ボーイズの「ナイトライダー」を口ずさんでみた。

彩芽が「この歌いいよね〜」とこのベッドで言ってたことを思い出す。キツく目を閉じたら、何だか泣けてきた。

枕に顔を沈めた。


と、次の瞬間にメール受信の音が鳴り響いた。

すぐに開く。

彩芽だ。

件名:なし

「バーカ。




ごめんね」

メールを見て号泣したことは彩芽には言わなかった。

翌日、正式に彩芽は俺の彼女になった。

※この小説に関するお問い合わせ、質問、意見などは一切受け付けておりません。
また、「きゃりーぱみゅぱみゅって新世代のアイコンとしては相当優秀だよね。俺的にはアリかな」とか言いながらやってることは素人ブログだけなクリエイター気取りからの苦情だけは絶対無いようにお願いします。

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by youngas | 2012-05-07 23:59 | XX KLUV3