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2010年 02月 27日

どくぬけ

ここ数年、若い人と話すと無秩序に放たれる毒にあてられることが多くなった。
「それは言い過ぎじゃない?」なんてことを抜かしてるのだ。誰が?俺が!この俺がだ。毒の塊だったこの俺がだ。
元々温和な雰囲気。それに加えて肥えてきたから親切なぽっちゃりさん(もしくはクムジャさん)、気は優しくて力持ちわしゃフランケンかってイメージに思われがちな人間だが一時期の猛毒ぶりは自分で振り返っても酷いもんだった。
触るもの皆傷つけるような根拠の無い(内容もない)言葉の暴力でバッサバッサやっていた。あの時の自分とはお友達になりたくない。
しかし今となっては加齢による毒抜けと言うべきか人間としての浄化と言うべきかただの腰抜けとでも言っちゃうべきか悪意を持った言葉をめっきり口にしなくなった。
これじゃあダメだ。悪口言いましょうと推進してるわけじゃあない。毒気の無いヤツはつまんないと思うのだ。
オーガニックとか言いながらエコバックを持ち週末は公園に出かけます。もちろん地球を汚さない自転車で。
とか言ってる奴は100%つまんない。話さなくてもわかる。偏見だって?偏見ですよ。
かといってだ。過度に毒気を撒き散らす害虫みたいな奴も時々いるがそいつもかなりの確率で話すと面白くない。
難しいって?難しいですよ。
その配分がいい感じでなければならないから難しいのだ。
小学生の時分から面白いと言われて久しいが最近バファリンよりもはるかに優しい。優しい豚はただの豚だ。いやもはや豚でもない。豚は優しくないもの。
若さ故の毒ガス=YOUNGASをもっと。
というわけで根拠も内容もない毒を吐き出して終わります。

「おい!××××時代の××××!!!お前なんて××××なんだよ!!この××××野郎が!!!お前みたいな××××が××××だから××××なんだ、この××××が!!!!あと、××××!!!!お前気づいてないけど××××なんだよ!!!!ずっと××××してやがれ!!!!この×××××が!!イキがって××××してんじゃねぇよ!!!!お前みたいな××××が××××なんて2万年早いんだよ!!!××××!!×××××!!!!!!!×××××!!!!!ざまみろ!!この×××が!!!一生××××してやがれ!!!!××××!!!!」(あまりに酷い内容のため自粛いたします)

YOUNGAS シノダ
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by youngas | 2010-02-27 15:11
2010年 02月 19日

むのちゃんのYMO(Youngas Music Opinion) Vol.1

むのちゃんのYMOとはYOUNGASソガワがシノダの企画に嫉妬して完全にパクった上に妙なリミックスを加えてしまったコーナーです。



Uninhabitable Mansions - We Already Know

『アンインハビタブル・マンションズ』なんて言いにくい、そして覚えにくいバンド名でしょうか。そしてなんと可愛らしくて、くすぐったい音楽でしょうか。
以前こちら→【charlie Vol.2に載せる絵。】で書いたThe Whitest Boy Alive というバンドの2ndアルバムをリリースしたRALLYEというレーベルが気に入っていてですね、ホームページなどをチェックしていたら出会いました。そして先日アルバムがリリースされたので早速購入してヘビローな訳です。

そんな舌を噛んでしまいそうなアンインハビタブル・マンションズの構成員は

ロビー・ガーティン(Robbie Guertin/Vo&G) from CYHSY
タイラー・サージェント(Tyler Sargent/Vo/B) from CYHSY
アニー・ハート(Annie Hart/Vo&Key) from Au Revoir Simone
ダグ・マーヴィン(Doug Marvin/D) from Dirty On Purpose
クリス・ダイクン(Chris Diken/G) from Radical Dads

そうなんです!!!僕が事あるごとに『クラップみたいな自由で楽しい線がひきたいんだ!!!』と吠え散らかすほど愛するバンドCLAP YOUR HAND SAY YEAH (さぁみんなで手を叩こうぜ!!イェ~イ!!)から2人と、00年代におけるガーリィ・ポップの金字塔というべきアルバム「The Bird of Music」で一躍人気者になったオ・ルヴォワール・シモーヌからアニーちゃん、インディー・ロックの未来といっても過言じゃないダーティ・オン・パーパス(1stジャケも最高!!)から1人と正直よく知らないラディカルダッツから1人が集まったミラクルなサイドプロジェクト。

封入のライナーには『メンバー共通で好きな作品としてヨ・ラ・テンゴ「ぺインフル」、ペイヴメント「テラー・トワイライト」、ピクシーズ「サーファー・ローザ」、ビルト・トゥ・スピル「パーフェクト・フロム・ナウ・オン」、モデスト・マウス「インターテイスト8」など』とあり、もうこれだけで悪いはずがないんです。きっとウィルコとかグランダディだって好きに決まってるし。。。人懐っこくて、立ち呑み屋で2杯くらいひっかけた感じで、ピンボケで、涙がたまるほどピュアで。そう、クラップ最初に聞いたときみたいなドキドキがあるんです。ニヤニヤしちゃう高揚感が。

テン年代はしょっぱなから凄い!!!



Dirty on Purpose - Car No Driver (僕はこういうアナログだけどアイデア勝負!!っていうビデオがとにかく好き)



Dirty on Purpose - No Radio (こういうダサい色合いもとにかく好き)



Au Revoir Simone - Dark Halls (アノラック・女子三人・ワンピで死んじゃう)



Au Revoir Simone-The Lucky One (エレクトロニカ好きも是非)


youngas sogawa
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by youngas | 2010-02-19 02:28
2010年 02月 15日

むのちゃんのYMO(Youngas Music Opinion) Vol.1

むのちゃんのYMOとはYOUNGASソガワがシノダの企画に嫉妬して完全にパクった上に妙なリミックスを加えてしまったコーナーです。

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Uninhabitable Mansions / NATURE IS A TAKER


これヤヴァい!!! 詳細は近いうちに。



YOUNGAS ソガワ
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by youngas | 2010-02-15 00:02
2010年 02月 09日

やがちゃんのYMO(Youngas Movie's Opinion) Vol.5

やがちゃんのYMOとはYOUNGASシノダが映画について勝手かつダラダラと語り散らかすコーナーです。(大いにネタバレを含みます。鑑賞後に読まれることをおすすめいたします)

Vol.5『ガール・スパークス』

女の子版『ボーイズ・オン・ザ・ラン』!!
こんなコピーじゃ安すぎるか。でも主人公の女子高生が冒頭から走る走る。
そしてこの娘最初っからずっっとイライラしてる。で、自分でも何にこんなにイライラしてんのかわからないからまたイライラするっていう。若い時ってこういう気持ちに結構なってた気がする。

いやぁしかしいちいち面白い。登場人物もセリフも間も何もかも。
名作『ばけもの模様』観た時も思ったけど石井裕也監督と俺のツボ(笑いの落とし所)が限りなく近いんだろうなぁと思う。生理的に。
自分でコメディ映画を撮るとしたら相当近いセンスになる気がする。
漫画家で言うとおおひなたごう先生の感じというのか。
はっきり言ってセンスの一致の問題であって表現者として優れているかはまた別の話だろうけど。
まぁ石井監督はたぶんこんなもんじゃないんでまだまだすごいのを撮るんだろうな。
山下敦弘監督にも空気感は近いのでああいうオフビートな笑いが好みな人にはおすすめいたします。

主役の井川あゆこイイぞ!!
以上!!

★★★★(4ツ星)

YOUNGAS シノダ

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by youngas | 2010-02-09 23:51 | やんがすちゃんのYMO
2010年 02月 09日

やがちゃんのYMO(Youngas Movie's Opinion) Vol.4

やがちゃんのYMOとはYOUNGASシノダが映画について勝手かつダラダラと語り散らかすコーナーです。(大いにネタバレを含みます。鑑賞後に読まれることをおすすめいたします)

Vol.4『ストーカー』

2002年のロビン・ウィリアムズ主演作品。この映画好きなんですよねぇ。
原題は『One Hour Photo』。一時間現像サービスって意味。DPEショップに勤めるロビン・ウィリアムズ扮する孤独な男が常連客の若くて綺麗な母親とその息子に思い入れを持ち、次第に家族の一員になりたいと妄想をし始めて……といういわゆるサイコ物。
この映画の何がいいってロビンの演技はもちろんだけど色ですね。全編に渡る。
監督のマーク・ロマネクはミュージックビデオ出身だけあって色にすごくこだわって撮ってる。
それに加えて俺はアメリカのモールとかマートが出てくる映画に弱い。『ゾンビ』に始まり最近だと『フローズンタイム』とか。

まぁあの邦題が身も蓋もないんでパスした人達多いでしょうね。
肝心な内容もね、悲し〜い感じで好みすねぇ。というか悲しいだけ!!!
何でこんなの撮ろうと思ったんだろう?って思うほどロビンが哀れ過ぎ。誰も救われない話です。
日本のマルエツが舞台で高橋克実辺りでやったらただただ悲しい映画だけどアメリカのモールでロビン・ウィリアムズだから成立すんだろうなぁ。


★★★★(4ツ星)

YOUNGAS シノダ

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by youngas | 2010-02-09 23:43 | やんがすちゃんのYMO
2010年 02月 06日

むのちゃんのYMO(Youngas Movie's Opinion) Vol.1

むのちゃんのYMOとはYOUNGASソガワがシノダの企画に嫉妬して完全にパクったコーナーです。(大いにネタバレを含みます。鑑賞後に読まれることをおすすめいたします)

Vol.1『ボーイズ・オン・ザ・ラン』

f0182863_0254430.jpgやっぱ圧倒的に銀杏BOYZのファンと原作漫画のファンが観に来ているんだなぁ~というのが第一印象でした。
いや、そりゃ当り前だし至極真っ当な理由第1位なんですけど……ファンというのは何とも身勝手なもので「銀杏BOYZファンが観に来て峯田をもっと好きになる」よりも「なにも知らない人がボーイズ・オン・ザ・ランをみて銀杏BOYZを好きになる」って構図を推し進めたくなるもんで。そんなの俺が考えたって何にもならない事くらい分かってるんだけどね(笑)
ほらちょうど『かいじゅうたちのいるところ』のビジュアルの可愛さに引っかかったOLさんが『マルコビッチの穴』観るみたいにさ。

まぁ最初に声を大にして言っときたい事がある!
峯田は素晴らしかったんだけど、うちのシノダの方が似てますからぁぁ~~~。リアル田西ですからぁぁ~~。メガネも輪郭も髪型も体系もほんとトレースしたんじゃね?って程で…シノダの顔を知っててこれを読んでる数人は今PCの前で激しく首を縦に振ってくれてるはず!! 上映中そんなことが気になって集中できない時間が数分あった(笑) 本人も似てることを自覚してるはず。だって何年か前にそんな事を話してたら、はにかみながら照れ笑いしてたもん。。。

また相方ディスりに火がついちゃいそうですので話を戻しますがwこの作品は最高です。それこそ銀杏BOYZのライヴを始めてみたときみたいな気持ちになりました。銀杏ショックを受けてない方には言葉で表しにくいんですが…胸が締めつけられて、涙腺が熱くなって、包み込まれてブン殴られて、じっとしてられなくなって…。そういう感情に襲われました。

会社の先輩の結婚披露宴で峯田演じる田西がマイクをつかってヒロインのちはるちゃんに想いを伝えるシーンがあるんですが…もう1曲なんです。女の子には気まずいであろう言葉が並んだ数十秒のメッセージなんだけど、何かを本気で伝えたい空気がPUNKだと思った。このシーンだけでも、もう1回観たいと思わせるし、銀杏BOYZの曲みたいだと思わせるパワーがある。
キャストの存在感も凄いものがあり、各キャラクターに感情移入できるほど。(青山の後輩である内木いがい。あいつは原作も映画も単にムカつく)とくにリリーフランキー演じる職場の社長が電話で言う「田西はクビにはしませんから。もう、存分にやってもらいますよ。」というセリフに涙。いつものリリーさんな感じで言うもんだから尚更。セリフと言えば松田龍平演じる青山が吐く「何もしてこなかった奴が勝てるわけないんだよ。」これはかなり深くエグってくるんじゃないでしょうか。

シノダも書いていますが、生物学的に考えてやはり男子にしか分からないのかも。女性には楽しめないなんてこれっぽっちも思っていませんが、やっぱ夢精や勃起や射精というアプリが装備されていないと理解しにくいとは思います。逆に女性が観てどう感じるかも聞いてみたい。
不満を上げるとすれば劇中の音楽がつまらなく感じた。いや、正確に言うと銀杏BOYZファンがあれを見た場合、確実に銀杏の曲が聴きたくなる。ウズウズしてくると思う。たとえば冒頭のシーン。テレクラで知り合い、成り行きでセックスしちゃうけど終わってから大喧嘩になり巨体のブスに池袋北口を追いかけられるシーンの後ろで「SKOOL KILL」が流れてたらどうだろう? 自転車を死ぬ気で立ちこぎしてちはるちゃーーーんって叫ぶシーンの後ろで「駆け抜けて性春」が流れてたらどうだろう……いや、最後の「ボーイズ・オン・ザ・ラン」が流れてきたときのカタルシスが損なわれる恐れがあるのか…ムムム。

まとめるとすれば…YOUが出てきた瞬間に、やっぱ「ごっつええ」になっちゃうのはもう仕方ないんだなぁ~って事です。 ご清聴ありがとうございました。


★★★★★(5ツ星) 

YOUNGAS ソガワ
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by youngas | 2010-02-06 01:28
2010年 02月 05日

やがちゃんのYMO(Youngas Movie's Opinion) Vol.3

やがちゃんのYMOとはYOUNGASシノダが映画について勝手かつダラダラと語り散らかすコーナーです。(大いにネタバレを含みます。鑑賞後に読まれることをおすすめいたします)

Vol.3『愛のむきだし』

とんでもない映画だ。

237分かけて描くのはその名の通り人間のむきだしの愛。(いややはり愛のむきだしと言った方が適切である)
賛否は園子温監督の過剰過ぎる演出にハマれるかどうかだろうがこのキテレツかつ変態な世界にハマってみない手はない。
DVDは前後編に分かれているがどうか時間と体力がある時に一気に観ることをお勧めしたい。

日曜日の朝にやってる戦隊モノのような妙なチープ感と下ネタ率の高さが敷居をグッと下げているためかすんなりと入れるが鑑賞後の射精にも似たスッキリ感はなんなんだ?
これを全て計算ずくでやっているんだろうから園子温はやはり恐ろしい監督だ。
主演の二人ももちろんいいがコイケ役の安藤サクラにもっていかれっぱなしだった。この女優、好きだ!!

あ。言っておくけど間違っても恋人同士で観たりしないように。特に付き合い立ての二人は。
まぁ逆に倦怠期の二人にはいい刺激になるかもしれないけど。

★★★★(4ツ星)

YOUNGAS シノダ

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by youngas | 2010-02-05 21:45 | やんがすちゃんのYMO
2010年 02月 04日

やがちゃんのYMO(Youngas Movie's Opinion) Vol.2

やがちゃんのYMOとはYOUNGASシノダが映画について勝手かつダラダラと語り散らかすコーナーです。(大いにネタバレを含みます。鑑賞後に読まれることをおすすめいたします)

Vol.2『かいじゅうたちのいるところ』

原作の絵本は小さい頃読んでいたから知っていた。
しかしまさか今になって実写映画化されるとは思ってもみなかった。
しかもあのスパイク・ジョーンズが撮ると言う。あの絵本の持つ世界観をスパイクが好きなのもわかる気もするがあれをどう料理するんだ?と気になった。
蓋を開ければやっぱりそこはスパイク・ジョーンズ。ただもんじゃない完成度だった。

とにかくオープニングタイトルが素晴らしい!マックスくんこそがかいじゅうであることがわかるミュージックビデオ出身の監督ならではの最高にいかしたファーストカット。すぐに引き込まれた。かいじゅうたちのいる島に上陸し彼らと出会うシーンもいい。
で、マックスくんは色んな体験を通して色んな思いをしてついに島を出て行くのだがその砂浜の別れのくだりもまたいい。

しかしこれを観て退屈だったと言う大人がいてもそれは間違いじゃない。もちろん大人にしかわからない表現も出てくるが基本的には絵本なのだから子供が観るために作っているのは当たり前である。

だから途中で思いっきり出て行ったカップルが本当にいたのだが「付き合ってらんねーぜ」でも間違いではないのだ。

主人公マックスの成長物語だが素直になれないかいじゅうキャロルの成長物語でもあってその悩みは実は根深いものがありそこを自分に、友達に、知り合いに照らし合わせてみたりするとなかなか面白いはずなのだが。


子供のための大人の童話。

たまにはこんなかわいらしくも美しい世界に身を委ねてみるのも悪くない。

★★★★(4ツ星)

YOUNGAS シノダ

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by youngas | 2010-02-04 21:45 | やんがすちゃんのYMO
2010年 02月 04日

やがちゃんのYMO(Youngas Movie's Opinion) Vol.1

やがちゃんのYMOとはYOUNGASシノダが映画について勝手かつダラダラと語り散らかすコーナーです。(大いにネタバレを含みます。鑑賞後に読まれることをおすすめいたします)

Vol.1『ボーイズ・オン・ザ・ラン』

たとえば街中で別れ話になり、泣きじゃくる彼女を泣きじゃくりながら抱きしめて慰め、散々お互い泣いて泣いて、しかしその日の夜もSEXはする。あんなに泣いてたくせに、あんなに別れるって言ってたくせにギンギンだしビチョビチョなのだ。悲しいかな恋人同士はほとんどそれでつながっている。

銀杏BOYZはそういうことを歌ってきた。
結局心でつながっているのかなんて本当の所誰もわからない。だけどつながっていると信じたい。
そう叫んでもがく姿がつまりは銀杏BOYZの音楽なのだ。
で、この映画は銀杏BOYZそのものだ。
「銀杏の新作って映画らしいよ」と言われたら納得しちゃうぐらい銀杏だった。

ラストシーン。駅のホームで喧嘩に負けてボロボロになった峯田演じる田西が「ちはるちゃんのためにこんなになったのに僕にはやらせてくれないの?口でもしてくれないの?」と問いかけて黒川演じるちはるが「フェラぐらいしてあげるよ」と泣きながら手を引こうとする。「そんなんじゃねぇんだよ!!」とその手を振り払う田西。
原作でも印象的なこのシーンが物語のラストとして描かれているのだがつまりはこの映画の全てはこのやりとりにある。
「なぜやらせてくれないの?」というのは本心であり、だがしかし意地とか見栄とか怒りとか痛みとかで田西はその手を振り払うのだ。
理不尽だろうが田西にとって男になるとはその手を振り払うことが出来たということなのだ。
なんとも言えない情けない1コマだがそこには男とは何たるかが見事に描かれている。
女性の中には「結局こいつはどうしたいのよ!」と呆れる人もいるかもしれない。

しかし男のほとんどは田西なのだ。
男なら田西のもがきを馬鹿に出来ないだろう。
松田龍平演じる青山も嫌な奴だがあれもまた男の性なのかもしれないと思えば完全な悪人にも思えない。

誤解を恐れずに言えば『ボーイズ・オン・ザ・ラン』は男にしかわからない映画だろう。

男が女に惚れた時、性欲とその気持ちを引き離すことは絶対に出来ない。だけどそういう自分をどこかで汚くも思い、心でもつながりたいと本気で思っている。そのためにはもがき苦しむしかない。
そんなシンプルだが残酷な現実が描かれている点においてやはり銀杏BOYZの新作はこの映画と言い切っていいのかもしれない。

★★★★★(5ツ星)

YOUNGAS シノダ

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by youngas | 2010-02-04 21:44 | やんがすちゃんのYMO
2010年 02月 02日

童貞と大人が正座で向き合った『色即ぜねれいしょん』の正しいイカ臭さ

遅ればせながら『色即ぜねれいしょん』を観た。

掛け値なしに素晴らしい黒猫チェルシー渡辺大知くんの正しい童貞の佇まいはもちろん、みうらじゅん、田口トモロヲ、リリーフランキー、銀杏BOYZ・峯田和伸と童貞カルチャーを作り出した当事者たちによる童貞の教科書みたいな映画だった。

臼田あさ美の無防備なエロさやくるり・岸田繁の優しくもギラついた眼差し、童貞の理想の母親像・堀ちえみなど印象的なキャラクターも多いが、結局ユースホステルのヒゲゴジラ・峯田に尽きてしまう。峯田はやっぱり上手い。達者だなぁと改めて唸った。(『ボーイズオンザラン』来週観に行くかんな!!)

しかしこの映画は何にも起こらない。
童貞の高校生が夏休みに島に泊まりに行き、元童貞の先輩やちょっとエロいお姉さんと出会い、最後は文化祭で歌います。

それだけなのだ。
それだけなのだがそれだけでいいのだ。

これは夢物語じゃない。ここにいるのはかつて童貞だった自分。だから見ていて恥ずかしい瞬間がいっぱいあった。だから胸にくる。

数多の童貞映画への落とし前。これで童貞映画は終わりだ。もう更新されることも無いだろう。

童貞カルチャーが生んだ「いつまでも童貞でいていいんだ」という誤った価値観がどうかこれで無くなりますように。

童貞を誇るな!童貞はダサい!だから尊い。

YOUNGAS シノダ



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by youngas | 2010-02-02 12:06