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カテゴリ:やがちゃんのXX KLUV( 15 )


2009年 02月 17日

やがちゃんのXX KLUV(チョメチョメクラブ)

「退院おめでとうございます。
いっぱい話聞いてくださってありがとうございました!楽しかった!!
けど…もう帰ってこないように!!

天国のお母さんに祈っておきます

お元気で
新垣」

書き終えた原稿をメールで送信すると、担当の小野寺からすぐに返信が来た。

「ありがとうございます!最後んとこ新垣さんの手紙で終わらせるあたり、何かいい感じすね~!
とにかくこれで今週末に間に合いそうです!
先生どこ行かれるんでしたっけ?旅行もいいですけどハメ外さないでくださいね~」

飛行機の窓からは真っ白な雲が連なっている。
少し眠ろう。あの人の夢を見ながら…。



最終回<深津絵里>



ニューヨークにやってきたのは10年ぶりだった。

絵里とは日本のアートスクールで出会い、一緒にニューヨークに移住して主に絵画修復のアルバイトをしながら二人のアートを探していた。いつしか報われない毎日に嫌気が差した俺は薬と酒に溺れるようになった。絵に対する情熱も薄れボロボロになった俺を絵里は泣きながらビンタして叫んだ。
「逃げるのは簡単なの!だけど逃げてちゃ始まらないのよ!」


それから一週間して、絵里は出て行った。
俺は日本へ戻り知り合いの出版社で働きながら、若い頃少し書いていた小説の真似事をする内に、今流行りのケータイ小説の流れに乗って妄想デートを書くことになった。不定期の掲載ながら、反響はあり、小銭をかせぎながら日々をもがいていた。

絵里を猛烈に恋しく思う日々が続き俺はいつのまにかニューヨークに降り立っていた。
まだニューヨークにいるのか、どこに暮らしているかもわからないのに。

昔二人で暮らしたアパートがまだあった。住人は変わっていた。
絵画修復に行っていた大学にも、夜通しアートについて語ったパブにも、絵里の姿はなかった。


「…何やってんだろう俺は」

一人ごちたその時、懐かしい声が聞こえて振り返った。
一緒に絵画修復に携わり、一番親しくしてくれていた日系のサトルだった。
「どうしたんだよ!」
お互い狐につままれたような顔をしていたのに次の瞬間僕らは突然の再会を抱き合って喜んだ。
そしてその後、サトルの家へ行き夜通し語った。
ニューヨークに残った絵里がずっと頑張って絵を描き続けていたこと、その後親が倒れ日本に帰っていったこと、最期の作品と何日もかかって描いた作品が大学の講堂に飾られて満足そうに眺めていた後ろ姿。
サトルは翌朝俺をその講堂に連れていってくれた。

ある画家の肖像

と名付けられたその絵には空を仰ぎ絵の具まみれで絵を描く男の姿が描かれていた。

「これ…」
「お前だよ」
サトルが笑った。
涙が止まらなかった。

「エリは待ってる。絶対待ってるよ」


俺は日本行きの切符を握りしめて走り出した。






第1回:北乃きい@表参道


第2回:北川景子@上野


第3回:木村カエラ@下北沢


第4回:加藤ローサ@御茶ノ水


第5回:長澤まさみ@新宿


第6回:綾瀬はるか@中野ブロードウェイ


第7回:クリスマススペシャル!!①相武紗季@お台場


第8回:クリスマススペシャル!!②上野樹里@多摩川土手


第9回:宮崎あおい@横浜


第10回:南沢奈央@東京ディズニーランド


第11回:蒼井優@大阪


第12回:堀北真希@秋葉原


第13回:YUI@福岡


第14回:新垣結衣@都内の病院


最終回:深津絵里@ニューヨーク



オープニングテーマ「夢で逢えたら」銀杏BOYZ



エンディングテーマ「恋はいつも幻のように」ホフディラン


脚本/監督/出演(妄想)・YOUNGAS シノダ


製作総指揮・YOUNGAS ソガワ


SPECIAL THANKS・青木さんをはじめここまで妄想に付き合って頂いた皆様


製作著作・YOUNGAS




やがちゃんのXX KLUV
(終)





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by youngas | 2009-02-17 23:59 | やがちゃんのXX KLUV
2009年 02月 10日

やがちゃんのXX KLUV(チョメチョメクラブ)

やがちゃんのXX KLUVとはYOUNGASの去年実家に空き巣が入ったほう・シノダが完全妄想で理想の逢い引きをしてみるコーナーです。

第13回< YUI >

月曜日と金曜日の夜に彼女は現れた。
福岡市内の外れのアーケード。駅の入口。公園。そのどこかに彼女は座っていてギターを爪弾きながら歌っていた。
雨の日も彼女は歌っていた。

路上で歌うことこそが自分の存在理由なんだと言っているような彼女の歌は細く今にも消えそうなのにどこまでも続いていく果てない永遠を感じさせる。

何人かの常連客に紛れて応援するようになった。

彼女の名前はYUI。
とてもシャイらしくて最初は目を合わせてもくれなかった。でも彼女の歌声が聴きたくて通っている内に少しずつ話してくれるようになり、目を見て歌ってくれるようにもなった。たとえ俺一人しかいない夜も彼女は一生懸命歌ってくれた。
あまりに熱心に見に来ていたから最初は警戒してたんだなんて話もしてくれるようになった。
そして…いつしか好きになっている自分に気がついた。
最初に彼女を見つけてから一年が経とうとしていた。


俺は自分の思いを今日こそ告げようと決意して仕事帰り、いつもの場所へ向かった。でもアーケードにも駅の入口にも公園にも彼女はいなかった。

その翌週もその次の週も彼女は現れなかった。いつしか待っている客は俺一人になっていた。最後まで一緒に待っていた女子高生も「もう聴けないんですね」と一言残して去っていった。

二ヶ月が過ぎた。
金曜日の夜。
同僚と飲み疲れて一人あの公園に来ていた。
ベンチにもたれて星を眺めた。
その視界を遮るようにYUIが突然顔を出した。俺は幻を見たかと思いあせって立ち上がった。
「ごめんなさい。ずっと来れなくて…」
YUIは夢を叶えに東京へ行きますと俺に告げた。

「最後、聴いてもらえますか?」

言葉も出ず頷いた俺にYUIは静かに歌ってくれた。

星の綺麗すぎる夜だった。


それから三年。
家庭を築いた俺は自宅でテレビを見ていた。
YUIが力いっぱい歌っていた。

「この子、あなたと同じ福岡の子らしいわよ。知ってる?」
嫁がキッチンから顔を出す。

「いや……知らない」
俺は静かにソファーに腰掛け微笑んだ。

※この日記に関するお問い合わせ、質問、意見などは一切受け付けておりません。
また、この日記を読んでこれもはや妄想デートちゃいますやん!などのニセ大阪弁での苦情もお断りいたします。

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by youngas | 2009-02-10 16:34 | やがちゃんのXX KLUV
2009年 02月 10日

やがちゃんのXX KLUV(チョメチョメクラブ)

やがちゃんのXX KLUVとはYOUNGASの最近の小島よしおの迷走ぶりは逆に好感が持てると思っているほう・シノダが完全妄想で理想の逢い引きをしてみるコーナーです。

第14回<新垣結衣>

「痛てっ!!」
「ちょっと!新垣さんあなた何やってるの!!」
婦長さんの怒号がこだましてまた泣きそうな顔になる新垣さん。
スノボで横転して複雑骨折した俺は人生初の入院をした。
仕事は休まなきゃいけないし、1ヶ月も拘束されるしでかなり憂鬱だったのに、初日から新人看護士さんの新垣さんがついてくれてテンションは急上昇。拾う神は確かにいたぜ!

しかし新垣さんはとにかくおっちょこちょいでこの前も廊下に何かを激しくひっくり返していたし、今だって俺は骨折した足に突撃されて、痛すぎて笑ってしまったぐらいで。

沖縄から去年上京。お母さんのような立派な看護士になりたいんだそうだ。
会話は本当に数回しただけ。
あぁゆっくり話せないかなぁと思っていると散歩で車椅子を看護士さんに押されて歩いてる患者さんを発見。そうか!その手が!!

新垣さんが部屋の前を通っていくのを見つけて思い切って声をかける。

「新垣さ~ん」
「は~い」

患者の中では必殺のガッキースマイルと呼ばれる満面の笑みで近づいてくる。

「あの……車椅子で散歩行きたいんすけど」
「わはは。いいですよ!5分待っててもらえますか?」

隣の老人・村井さんがニヤついて見ている。
「散歩したいんだか〇〇〇したいんだか」(あまりに下品なフレーズのため割愛)

そして新垣さんとの庭デートへ。
寮の近くのスーパーにゴーヤがなくて怒っていること。故郷のお姉さんが結婚すること。村井さんにセクハラされまくってて参ってること。そしてお母さんのような看護士になるって話(二回目)

ありったけの思いを笑顔で話してくれて俺は夢見心地だった。
「あ。私ばっかり話してますよね?すいません!」
「いや、いいんです!楽しいです!お母さんの話は二回目ですけど」
「え!?前にも話しましたっけ?あぁ何か恥ずかしい!」
二人の笑い声が病院の庭に響いていた。


退院の日。
荷物をまとめて玄関にやってくる。新垣さんも来てくれている。

「お世話になりました」
「また来てください……なんて。戻って来ちゃだめですからね!」

記念に握手をしたら新垣さんが手紙をくれた。


「退院おめでとうございます。
いっぱい話聞いてくださってありがとうございました!楽しかった!!
けど…もう帰ってこないように!!

天国のお母さんに祈っておきます

お元気で
新垣」

※この日記に関するお問い合わせ、質問、意見などは一切受け付けておりません。
また、この日記を読んでサブカル眼鏡女子は八割方漫画家を〇〇先生と呼びやがる、あそこのパスタ屋人入ってんの見たことないけど逆に隠れた名店なんじゃないかと行ったら案の定激マズだったなどの苦情もお断りいたします。

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by youngas | 2009-02-10 16:34 | やがちゃんのXX KLUV
2009年 01月 23日

やがちゃんのXX KLUV(チョメチョメクラブ)

やがちゃんのXX KLUVとはYOUNGASの初めて買ったレコードは沢田研二の「ストリッパー」だったほう・シノダが完全妄想で理想の逢い引きをしてみるコーナーです。

第11回<蒼井優>

「あれが道頓堀と心斎橋をつなぐ戎橋、通称ナンパ橋だって」
優が得意気にガイドブックを見ながら説明してくる。初めての旅行。俺は温泉が良かったけどどうしても大阪に行くと言う優に逆らえず二泊三日でやってきたのだ。

通天閣のビリケン様を眺めながら一息ついているとはしゃぎっぱなしだった優が横に座ってきた。

「大阪嫌だった?」
「嫌じゃないよ」
「でも全然楽しそうじゃないよね?」
「そんなことないよ」
「そういうところ。私が白って言えば白でいいんじゃない。黒って言えば黒でもいいよ。そういうところなの!」

突然怒り出して歩き出す優。

「待てって!」
歓楽街の新世界をどんどん歩いていく優を追いかける俺。

「確かに優柔不断だけど…そんなに怒るなよ!」

黙って歩いている優。

「悪かったよ。楽しむからさ」

そう言った途端、優が立ち止まった。

「私に悪いから楽しむの?あぁもうそういうところがダメなんだって!!」

露天のたこ焼き屋の夫婦が優の大声に気づき顔を見合わせている。

「…そういうところがダメだけどいいところでもあるか…」
「な、何だよ、急に…」

優がニヤリと笑った。



2年後。

「吉本お笑い新人グランプリは…梅原トンペイ・ユウコ!!おめでとうございます!!」

スポットライトの下にいる俺と優。

「男女のどつき漫才としては初めてのグランプリです!どうですか?ユウコさん」

「頼りないけど頼りにしてます」

満面の笑みで答える優。俺は照れと苦笑でひきつりまくっていた。

※この日記に関するお問い合わせ、質問、意見などは一切受け付けておりません。
また、この日記を読んで明らかに後から注文した人のラーメンが先に出てきたけど「別に気にしてないからお先にどうぞ」みたいな顔をしてしまう自分が嫌いになれない、20歳の息子になりすまし54歳の親父が受験て実は相当面白いんじゃないかなどの苦情もお断りいたします。

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by youngas | 2009-01-23 03:59 | やがちゃんのXX KLUV
2009年 01月 23日

やがちゃんのXX KLUV(チョメチョメクラブ)

やがちゃんのXX KLUVとはYOUNGASの年を増すにつれてカラオケがバカバカしくて仕方ないほう・シノダが完全妄想で理想の逢い引きをしてみるコーナーです。

第12回<堀北真希>

ツンデレ喫茶「はぁ~とミルク」に俺の居場所はある。
秋葉原の一等地。…のちょっと脇道をそれた雑居ビルの二階に俺は毎日通っていた。もちろんマキちゃんに会うためだ。

「何?また来たの?」
「う…うん」
「あんたって懲りないよね、ホントに」
「へへ」
「へへじゃねぇよ!座ったら注文だろ?」
「アイスロイヤル…」
「…ミルクティー。はいはい。毎日そればっかり。飲んだらさっさと帰ってよね」

厨房に入っていくマキちゃん。でもわかってるんだ。俺が帰ろうとしたら潤んだ目で引き止めてくれるんだ。


「じゃあ僕はそろそろ…」
「800円」
「え!?あの…」
「800円だよ!聞こえねーのか?毎日払ってんだから覚えろよ!」
「……」

マキちゃんの背中が遠ざかる。店を出る俺。はぁ~とミルクを見上げる。
マキちゃん具合でも悪かったのかな。


その翌日。はぁ~とミルクにシャッターが降りていた。

「都合により閉店いたしました。長い間のご愛顧ありがとうございました。
はぁ~とミルクメイド一同」

ひざまずく俺。マキちゃん…。何で言ってくれなかったんだ。俺はその場で泣き崩れた。


それからもずっと俺ははぁ~とミルクに通っていた。もうアダルトゲームショップになった今もずっと…。

ある日。
仕事終わり。いつものようにガードレールに腰を下ろしはぁ~とミルクの幻を見上げる俺。

突然後ろから声がした。
「…あの」
振り返る俺。
涙でにじんでいく世界。
マキちゃんだ。
「あの時の…常連さんですよね?」
言葉にならず頷く。マキちゃんはにっこりと微笑んだ。



それからしばらくして俺と真希は付き合い出した。今はほとんどツンツンしているけど。

「何ボーッとしてニヤニヤしてんの?荷物荷物!」
「あ!はい!」
今じゃ俺が完全にメイドなわけだ。デレデレのほうのね!(舌をペロッと出す表情)

※この日記に関するお問い合わせ、質問、意見などは一切受け付けておりません。
また、この日記を読んでハゲでブツブツだからって一人ブラマヨとか言うな、一番近いコンビニがスリーエフって……などの苦情もお断りいたします。

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by youngas | 2009-01-23 03:59 | やがちゃんのXX KLUV
2009年 01月 10日

やがちゃんのXX KLUV(チョメチョメクラブ)

やがちゃんのXX KLUVとはYOUNGASの初夢が加護ちゃんと新生ダブルユーとしてデビューしてステージで歌ってたほう・シノダが完全妄想で理想の逢い引きをしてみるコーナーです。

第10回<南沢奈央>

ディズニーランドに来てキャラクターになりきらないのは子供の心を忘れた証拠らしい。

「甘いものが嫌いだからってストロベリーチュロスを断る権利はないの。ポップコーンならキャラメル、もちろんスーべニアバケットでね」
奈央のディズニー好きにはホントに参っていた。月に数回のデートの2回に1回がディズニーランドかディズニーシー。
かろうじてイクスピアリに行っても夜のパレードだけと結局パーク内にいるんだから。無理矢理買わされた年間パスポート。まったく余計なモノを作ってくれたもんだ。

常連過ぎて今やここの新人スタッフよりトイレの位置を把握しているんじゃないだろうか。スタッフ…じゃなかった。キャスト。そう言わないと奈央が怒り出す。

ある日。奈央がいつになくマジメな顔をしながらつぶやいた。

「…わたし夢なんだよね」

暮れなずむアメリカ河を渡るマークトウェイン号。夕日が彼女の横顔を照らしている。

「ミッキーとミニーみたいに幸せになりたいの。ケンカはするけど二人はちゃんと愛し合っていて。仲間もいっぱいいて笑いが絶えなくて」

子供の頃、奈央の家は荒れていたらしくいじめにもあっていたと風の噂で聞いたことはあった。だけど話したがらなかったからあまりその話題には触れないでいた。でもたった今、噂は真実として目の前に現れた気がした。

奈央をそっと後ろから抱きしめる。驚く彼女。

「大丈夫だよ」
「え?」
「ずっと夢の国にいる必要ないよ。俺が本物にしてあげるから」

奈央は小さくうなずいて、笑った。

※この日記に関するお問い合わせ、質問、意見などは一切受け付けておりません。
また、この日記を読んでエドは語尾をグーにしたいあまり何もかも進行形にしている、坂東英二のゆでたまごの発音が気になるなどの苦情もお断りいたします。

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by youngas | 2009-01-10 21:03 | やがちゃんのXX KLUV
2009年 01月 10日

やがちゃんのXX KLUV(チョメチョメクラブ)

やがちゃんのXX KLUVとはYOUNGASのいよいよ同級生が子供の写真を年賀状にしてくるようになったほう・シノダが完全妄想で理想の逢い引きをしてみるコーナーです。

第9回<宮崎あおい>

横浜に来たのは一年ぶりだった。
変わらない街並み。元町も中華街も山下公園から見える氷川丸やマリンタワーもあの日のままだ。
そう、あの日、あおいと別れた、あの日のまま。

ちょっとした誤解だった。
仕事で疲れていた俺はあおいを邪険に扱ってしまい、口論になった。あおいは「もういいよ」と言って歩き出した。俺もムキになってそのまま帰ってしまった。
どちらかが謝ればただのケンカで済んだのだが、その翌日、あおいは俺が女性と歩いているのを見てしまったとそれだけをメールしてきた。その日一緒に歩いてたのは田舎から出てきた妹だった。
俺は何もかもが面倒くさくなり、それに返信すらしなかった。


それから約1年がたった。俺は仕事を辞めた。人としての時間をようやく取り戻した俺は部屋で一人泣いた。
あおいがくれた服やあおいが買ってきてくれたお揃いのマグカップ、お揃いのスリッパ、お揃いの…。
忙殺されていた俺は日々の整理も出来ないままでいた。
あおいに手紙を書いた。

「もし戻ってきてくれるなら横浜の山下公園に来てほしい」。

都合のいい事を言っていることはわかっていた。

冬空の山下公園。
海が寒そうに波打っている。
約束の時間から1時間が過ぎた。
俺は少し笑ってそっとベンチから腰を上げた。
赤い靴をはいていた少女の像がある。一緒にこの前で写真を撮ったっけ。
そんなことを考えていると背中に気配を感じた。

「バカ」

見覚えのある声に振り返る。
あおいが立っていた。
「あおい…俺…」
「待たせすぎだよ」
あおいが近づいてくる。静かに抱き寄せた。

「…ごめん」
「おかえり」

あおいがそうつぶやくと同時に遠くで船出を知らせる汽笛が響いた。

※この日記に関するお問い合わせ、質問、意見などは一切受け付けておりません。
また、この日記を読んでおせちの甘い部門が気に入らない、ファッ〇ンジャップぐらいわかるよバカやろうなどの苦情もお断りいたします。

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by youngas | 2009-01-10 21:02 | やがちゃんのXX KLUV
2008年 12月 24日

やがちゃんのXX KLUV(チョメチョメクラブ)

やがちゃんのXX KLUVとはYOUNGASの普通の民家なのに電飾多めのクリスマスの飾り付けをしているとイラッとするほう・シノダが完全妄想で理想の逢い引きをしてみるコーナーです。

第8回<クリスマススペシャル②相武紗季&上野樹里>

恥ずかしさに顔を赤らめる俺を樹里がカバンではたいて「じゃあお馬鹿ちゃんは置いて先帰るから!」と教室を飛び出していく。幼なじみの樹里のセーラー服のスカートがひらりと翻って俺の前から消えた。
「待てよ~」
走って追いかける。樹里は自転車でもう靴箱の外まで来ていた。
「遅いぞ!どんくさいなぁ」
樹里の自転車の後ろにまたがる。
「こらっ!二人乗りはいか~ん!!」
やべー!体育の安田だ!!急いで逃げ出す俺たち。樹里の自転車は風を切って多摩川の土手沿いまでやってきた。

「ふぅ~」
冷や汗でびっしょりの俺。
爽やかな汗を拭って夕陽を浴びる樹里が俺を見て吹き出す。
「ていうか私だから漕いでたの!」

そりゃあそうだ。

「クリスマスかぁ」帰り道のアーケード。自転車を押して歩く俺、樹里は寒そうにしながら横を歩く。チープなマライアキャリーのオルゴールバージョンが流れている。

「あのアイドルの子と最後まで過ごせなくて残念だったね~」樹里が茶化してくる。
「お前はいないのかよ、過ごしたい人」
「いないよ別に。私はバレーボールが恋人だもん。クリスマスなんて…」
アーケード終わり。小さなクリスマスツリーが出迎えて思わず立ち止まる。
ふと寂しそうな顔をした樹里にバッグの中でつぶれそうになっていた包み紙を渡す。
「メリークリスマス…なんちゃって」
樹里は恥ずかしそうに笑いながらそれを受け取った。



バレーボールの試合会場。小さなハートのペンダントが樹里の首に光っていた。
「樹里!決めて来いよ!」手を振る俺。
べー。舌を出してあかんべの顔をする樹里の顔を見て俺はまたときめいてしまったのだった。


※この日記に関するお問い合わせ、質問、意見などは一切受け付けておりません。
また、この日記を読んでアナログとずっと右上に出ている、年の瀬最大の時間の無駄だったなどの苦情もお断りいたします。

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by youngas | 2008-12-24 16:21 | やがちゃんのXX KLUV
2008年 12月 24日

やがちゃんのXX KLUV(チョメチョメクラブ)

やがちゃんのXX KLUVとはYOUNGASのいっぺん殴らないとわからないほう・シノダが完全妄想で理想の逢い引きをしてみるコーナーです。

第7回<クリスマススペシャル①相武紗季&上野樹里>

吐く息は白く空は悲しいぐらいに青い。
今日は待ちに待ったクリスマスイブ。
去年まではこの日が地球上から消えることを願っていたのに今の俺はこの日が1日しかないことを恨んでいるぐらいだ。

お台場のフジテレビ前でぼんやりそんなことを考えていると、紗季が息を切らして走ってきた。真っ赤なマフラーにトレードマークの健康的な白い歯。

「ジャスト!間に合った?」
時計は待ち合わせの13時を1分過ぎている。
「1分過ぎてるぞ」
「悔しい~~!!」
紗季がおどける。
俺も笑う。紗季は高校時代の同級生。去年たまたま入った三軒茶屋のミスタードーナツでバイトしている紗季と再会したのがきっかけで今年の春から付き合い出した。
いつも明るい紗季には毎日助けられてばっかりだ。
イブはお台場でデートしたい。そう言い出したのは紗季の方だった。
デックスやビーナスフォートなどをゆっくりと周り、夕方過ぎのライトアップされた観覧車にやって来た。高い所の苦手な俺の手を強引に引っ張る紗季。無理矢理に列に並ばされてしまった。
やっと回ってきた順番。目をつぶる俺をちゃかしながら嬉しそうにはしゃぐ紗季。その、あまりに綺麗な夜景に負けないぐらい綺麗な横顔に見とれながらついに観覧車は頂上へ。
「メリークリスマス」そうつぶやいて静かに目を閉じる紗季。そっと口づける俺。唇が重なる。
唇が固くて冷たい。ん??
「ばーか!!」
!!!!
「そこは机ですけど?」
目を開ける。いつもの教室。樹里が笑い転げている。
机の上にはにっこりと微笑むアイドル相武紗季のグラビア写真が置いてあった。(つづく)

※この日記に関するお問い合わせ、質問、意見などは一切受け付けておりません。
また、この日記を読んで「あ、はるな愛いけるな」と思ってしまった、有吉に嫌なあだ名をつけられたなどの苦情もお断りいたします。

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by youngas | 2008-12-24 16:19 | やがちゃんのXX KLUV
2008年 12月 19日

やがちゃんのXX KLUV(チョメチョメクラブ)

やがちゃんのXX KLUVとはYOUNGASの想像以上に期待を裏切るほう・シノダが完全妄想で理想の逢い引きをしてみるコーナーです。

第5回<長澤まさみ>

新宿伊勢丹前。年末の土曜日。ものすごい人混みをかきわけて、彼女は現れた。
「お待たせ!」

そのきらめきたるや目の前でフラッシュをたかれたような錯覚を覚える。
「あずさの誕生日プレゼントでしょ?何がいいかなぁ」

あずさとは俺とまさみの幼なじみで、今日は誕生日プレゼントを買う目的で待ち合わせたわけだ。もちろんそれは口実なんだけど。
あずさは俺のまさみへの気持ちを知っていて応援してくれている。でも奥手過ぎる俺にイライラしているらしい。
「ねぇ、これは?」
まさみがかわいらしいバッグを手に取る。
「あ、あぁいいね。かわいいしあずさらしいんじゃない?」
「もう!適当なんだから!」

2人だけで会うことなんてあまりにもないから緊張しまくりの俺。それを無理に隠そうとする態度が逆に不自然によそよそしいらしい。結局まさみが一人で見て回るのをただ眺めてるうちに最初のバッグに決まった。
「もう!ぜーんぜん役に立たないんだからぁ」
「ご、ごめん」
「ご飯でも食べようよ。私お腹空いちゃった!」
二人でご飯なんて。緊張して喉を通るだろうか?
おしゃれなパスタ屋。窓際の席。
ちょっと飲んじゃおっかなと赤ワインを飲む彼女。弱いからもう頬が真っ赤だ。思わせぶりな笑顔と沈黙の後、まさみが口を開いた。

「あずさに聞いたよ」

ドキッ!
「な、何を?」

「口実だったんでしょ、今日」

あいつ余計なことを!!

あたふたして黙り込む俺。


「でも……私も口実探してたから」
まさみが照れながら笑う。


「あずさに乾杯!」二人のワイングラスの綺麗な音が響いた。

※この日記に関するお問い合わせ、質問、意見などは一切受け付けておりません。
また、この日記を読んで人生どうでもよくなった、お墓がない!などの苦情もお断りいたします。

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by youngas | 2008-12-19 04:54 | やがちゃんのXX KLUV